スタートダッシュは危険なんだけどなぁ

今朝はふだんより1本早い電車で行くことにしました。空いてるかと思いきや、案外混んでます。もちろん満員というわけではないですが、それでも空いてる席がほとんどありません。なんか、すごいことになってるな。
ちなみにこの3月にダイヤ改正があったけど、わたしの通勤については不便こそあれメリットはほとんどなし。例えば今日の電車といつもの電車の間に1本あるけど、それは途中までしか行きません。なので、他の時間帯は15分間隔だけど、今日の電車とふだんの電車の間のみ30分ばっかあいてます。&上りは快速があるけど下りの快速は通勤時間帯にはないのは相変わらずです。&ふだんの電車はやっぱりロングシート。やれやれ。
職場に着くと人権副担当の人が掃除をされてます。この人が来てから明らかに部屋がきれいになりました。えらいなぁ。すごいなぁ。
わたしはというと、各種書類を整理したり、昨日の出張のあいだに机の上に置かれた書類を読んだり。
人権の仕事って、たぶんわかりにくいです。いろんな連絡調整とかもやるけど、一番の仕事はアンテナを張ることと考えることです。そういう意味では担任時代にやってたことを、より人権に特化した感じかな。たぶん傍からはボーっと遊んでるように見えるだろうし、実際見た目は遊んでいたりするわけですが、実は考えてる。見た目遊んでるのは逃避してる時間帯です。
で、これ、誰かが代わりにやるとか助けてくれるとか、そういうものじゃないです。もしも考えのヒントをもらおうとしたら、残念ながらヒントをくれるような人は学内にはいないので、てか、おそらく京都府内のガッコにもいないので、勢い全国にヒントをもらうべく発信する。なので、PCの前にいる時間が長くなる。
まぁでも、そんなことやってるのはわからんやろうし、話てもわからんやろな。
一方、世間は4月です。新たなメンバーでいろいろやらなきゃならない。みなさん、元気です。なので、勢いがあります。あれもしなきゃならないし、これもしなきゃならない。まぁそりゃそうなんですが、ここでのスパートは危険です。4月の勢いが最後まで続くはずがない。
かつて、ある中学校の学年主任経験者が
「4月にあれこれ仕事を引き受ける教員は信用しない」
って言ってました。まぁどこかで仕事がまわらなくなる時が来る。じゃあ一番信用してるのはどんな教員かというと、11月を乗り切れる教員なんですね。まぁ、わたしも
「キレるのは11月」
と生徒に伝えてるから、そういうことだってことです。
あと、人権担当は他の仕事を引き受けちゃならんのです。他の仕事を引き受けると人権の仕事がまわらなくなる。本来は独立したセクションなんだけど、教職員数が減った時につぶされたセクションなんですよね。だから独立した状態を保ち続ける必要がある。でも、そういう歴史を知らなかったら「単なる役割分担」と認識されてしまう。そしてそういう歴史を知らない人が増えている。だから、押しもどさなきゃなりません。めんどくさいな。
そんなことを考えながら掃除カントクに行くと、ある1年生がやってきて
「人権の人ですよね?」
とのお言葉。
「人権です」
と答えると
この間の話、おもしろかったです!」
とのお言葉。ありがたい。こういう生徒がいるんだな。まぁ、話し終えたときに拍手もらえる教員はそんなにおらんやろな。なぜ拍手をもらえるかというと、話術の問題ではなく、ひたすら何年も考え続けた、練に練った言葉だからです。定型句ではないオリジナルな言葉だからです。だから、聞いてくれる。まぁいいや(笑)。
そうそう。プリント学習の「今週の振り返り」に
「あまり飲みすぎないでください」
と書いてくれてる生徒もいました。
「なに飲んだんですか?」
というコメントには、正直に
「チャミスルにチューハイを入れたらヤバかったっす」
と答えを書きました。まだ数回しか授業をしてないのに、心配してくれたり関心を持ってくれたりする生徒がいる。教員って不思議な仕事やなぁ。