あるメールの問いかけ

今日は午前に出張が入ってます。なので、朝は少しのんびり。そして谷間の町へ。
中学校に到着すると、支店長さんがあいさつに来られて恐縮するなど。ちなみに、以前すごくお世話になった人が直営店に行ってたけど帰ってこられたんだとか。うれしいやろな。
で、会議スタート。まぁ、初回はこんなもんでしょう。でも、力の入った冊子をもらってお得な気持ちになりました。ここの中学校、ずっと部落差別については扱ってこなかったんだけど、前の支店長の時から扱うようになりました。その後、試行錯誤ののちに、3年間のカリキュラムが固まってきたんだとか。地道なとりくみですね。あと、小中がともに世界人権宣言を扱っておられるのもうれしかったですね。京都府南部も世界人権宣言を扱う学校が増えてきているので、小中高の連携ができそうです。ただ、少し不足気味なので、支援級の話を聞いてみたり。あとはいつもの通り物量作戦で出した資料の説明ですね。高校の教員は聞き飽きてるから寝てますね(笑)。
てことで、会議も終了。
ガッコに行って、書類書きをしようと思ったけど、かなりややこしいので、少し先送りしましょうか。先にやらなきゃならないのは「夏休みの友」の作成かな。今度の土日に印刷されるだろうから、それに間に合わせなきゃなりません。
と、一本のメールが…。差出人はこの記事を書いた人でした。
「「女子トイレや女湯にトランスジェンダーを装った男性が入ってきたらどうする」という論にどう答えればいいと思うか」
とのことです。なんでも経産省のトランスジェンダーの職員についての最高裁判決にまつわるコラムを書かれるんだとか。
やれやれ。この手の話に時間をさくことそのものがめんどくさいのですが…。まぁ行きがかり上書きますか。

まず大前提として、この手の質問に対しては「知らんがな(笑)」としか言いようがないんですよね。
部落がなぜ差別されているのかは部落の人に聞いてもわからなくて、差別している人に聞かないとわからないんです。それと、基本的には同じことです。
「女子トイレや女湯に、トランスジェンダーを装った男が入ってくる」という問いは、トランスジェンダー(特にトランス女性)を排除するためにトランスヘイターが持ち出してくる話で、それに対してトランスジェンダー当事者が何か言っても、またその言葉を根拠に差別の理由をつくるという感じです。
そもそも、トランスジェンダーはすでに女子トイレにも女湯にも入っています。そしてなにも問題は起こっていない。なぜなら、多くのトランス女性は女性に見えるからです。
そして、すでに女子トイレや女湯にトランスジェンダーを装った男は入っています。多くの場合、それは性犯罪を目的としているので、そういうケースは処罰されています。
つまり、こういう話は既に解決がついているということです。にもかかわらず、それを解決がついていない新たな問題として提示することそのものに、すでに意図があるということです。
わたしはずっと女子トイレを使っています。たまに多目的トイレを使いますが、多くの場合は洋式トイレを使いたいからです。公衆浴場については、原則としてめんどくさいので入りませんでした。なにがめんどくさいかというと、男湯に入るとあたりが騒然となるからです。それがトランスジェンダーの現実です。
もちろん、これはかなり性別移行が進んでいる状態の話で、トランスした当初はこうではありませんでした。つまり、ひとりの人間であっても、状況によって変化するということです。これは当たり前のことです。
経産省のトランスジェンダーの職員に関する最高裁判決は、きわめてまっとうだと思います。それ以外に、例えば女子大がトランス女性に受験資格を与えることもまっとうだと思います。こういうまっとうなことに対して、ヘイターの人たちは差別することを目的とした「論理(とは言えないと思いますが)」を振りまわしているだけです。
ということで、まぁ「トランスジェンダーを装った男は、長くて3日しか持たない。女性のコミュニティーでは過ごせない。ずっと女性を装えるのであれば、その人はトランスジェンダーですよ」というのが現実です。

と返事しておきました。
放課後は明日の中庭コンサートのリハです。ミキサーの使い方がわかってないな。まぁひとつひとつ教えなきゃな。さすがに夏休みの合宿を復活させる元気はないので、今年も機材講習をしようかな。
職員室にもどると、誰もいません。みんなクラブかなんかやってるのね。わたしはそっちは終わったので、雑務をしますか。と思ったら、あとからあとから生徒がやってきます。やれやれ。
と、数学科のチーフから電話。
「あの、少し打ち合わせをしたいことがあるので、来てもらえませんか?」
「こっち、誰もいいひんし、離れられへんねん。こっちに来る?」
ひとりで来るのかと思ったら、みんな来ました(笑)。ものものしい雰囲気です。
こちらの話も「知らんがな」な話ではあるのですが、そうもいかないのでつきあうことに。なんかいろいろ話してますが、解決策が出てきません。しかたないので
「「なにかありましたか?」と聞いて見るところからスタートやね。その結果次第で次の一手が決まる」
と提案しておきました。で、話し合いが終わった時、定時を30分まわってました。
「こんな時間までいたら「なにかありましたか?」って聞かれるやん」
とオチをつくって、今日の仕事は終了。
疲れたな…。