いや、だから…(その2)

今日は労働者の権利を行使してK西大学に行くことにしました。基本的にはこういうことはしないようにしていますが、諸事情があって、やむを得ずこういうことになりました。
教室に入ると、なんか大きな教室が人であふれかえっています。なんでも260人ばっかとっているんだとか。メチャクチャやな。それにしても教壇が高い。こんな高いところから話をするのはムリですね。ということで、フロアで話をすることにしました。
今日はなんでも2回目で、「セクシュアリティの基礎知識」なんだとか。うーん、それだけだと90分もたいないぞ(笑)。ということで、トランスジェンダー生徒の話をしましょうか。
それにしても、学生さんの反応がいい。笑ってほしいところで笑ってくれて、聞いてほしいところは静まりかえります。自然とわたしも話に力が入ります。しかし、教室に時計がない。これはやばいな。時間内に終わるだろうか。と、話しおえたら10分ばっか残ってました。しまった、もう少しゆっくり話せたんだ。
ただ、話しおえたら拍手が起こりました。いや、だから…。今日の話は単なる講義やし。どうにもダメですね。
講義のあとは「人権問題研究室」へ。実は今年度からこんなことになってます。
到着したらおべんとを渡されました。

豪華です。これをパクつきながら、まずは会議です。会議中、なんでも自己紹介があるんだとか。
「わたしは公立高校の教員をしています。そのかたわら、大阪府立大学で…。なくなりましたね。今はなき大阪府立大学で博士をとりました」
会場のみなさんから失笑が漏れました(笑)。
会議のあとは学習会。テーマは「障害者ピアサポートと制度化」です。
おもしろい。なかでも「議論の過程」がおもしろい。
「精神障害領域からすべての障害領域に拡大したことで、用語や障害観の整理が必要になった」。
なんでも「障害受容」は身体の人たちにとっても大きなテーマだけど、精神の人たちは「まぁそれぞれじゃん」みたいな感じで、それほど大きなテーマじゃないんだとか。
「より障害者権利条約を強調する内容になった」。
精神の人たちは、それほど「権利」に着目してこなかったんだとか。
そして、「他の傷害領域に、リカバリー概念を受け入れてもらうために長い時間の対話と議論が必要だった」。
「リカバリー概念」は、どうやら精神特有のものらしいです。個人的にはDARCなんかがリカバリーとか言っておられるし、おそらくトランスジェンダーもこういう感覚があるんじゃないかと、ちょっと思ったりしています。が、身体の人たちにはリカバリー概念はあまりないんだとか。すると、「これを入れるの?」とか「言葉を換えたら?」とかいう話が出てくる。それに対して、「先人たちが言ってきたことがなかったことになるので、やっぱり必要」と返す。障害の3領域とか言われるけど、それぞれの領域で語られていることはまったく違うんですね。
まぁでも自分の専門ではないからあまり安易なことは言えないな。とはいえ、質疑応答では誰も発言しないので、ついつい交流会の話をしてしまいました。でも、けっこうおもしろがっておられたので、よかったよかった。
学習会のあとは、りりぃちゃんと井谷さんと3人で呑み。やがて講義を終えた堀さんが合流されて、結局5時間ぐらい呑んでたかな。しかし、「焼酎ストレートをダブルで」と頼んだら、コップになみなみと出てきて、メチャクチャな店やなと。
また来よう(笑)。