インクルーシブな学校文化を紡ぐもの

今日は某人権教育研究会の夏季研です。しかし、夏季研がいったい何回あるんだと思いますね。
わたしは事務局なので、早めに会場に行かなくちゃなりません。やれやれ。会場に到着したら、あれやこれやと準備です。それにしても、集合時間、早すぎないか(笑)?
午前は分科会です。が、受付してるから1本目のレポートは聞けず。2本目のレポートはLGBTQ+のとりくみです。ちなみに、京都府の高校でもこれ系のとりくみが増えてます。9本中3本がこの手のやつです。流行ってますね。隔世の感があります。が、「学んで」ない感じです。てか、「性の多様性」について、わたしは専門外ではありますが、それなりに文章を書いています。が、たぶん、みなさん知らないんだろうな。とにかく苦労話とか、あれやこれやを話されます。まぁいいけど。
ただ、なんだかな気がしたので、つい質問。
「例えば、同性愛者の方々が一番困っておられるのってなんだと思われますか?」
すると
「法律や制度です」
とのお答え。わかってはりますやん。なので
「人権学習って、個人間の話にしてはダメだと思います。その、法律や制度とつなぐためのとりくみはされましたか?」
と聞くと
「やってません」
とのお答え。だめじゃん。
なんでも、法律や制度の話って政治的なんだとか。そして、現政権の批判になると。で、公務員だからやりにくいんだとか。やればいいじゃん。「現政権を批判しない」というのも、極めて政治的なんだけどな。
そんなこんなで分科会終了。
午後は全体会です。講師は伊藤あゆさん@松原高校です。伊藤さんには6年前に話してもらいました。今回再びお願いしようと思ったのは、伊藤さんの話を若い人たちに聞いてほしいと思ったからです。研究者でもなく「えらい人」でもない、ある種ひとりの高校教員がこれほどのことをやっているということ、そしてそういう高校があるということを知ってほしいと思いました。
てことで、講演開始です。相変わらず、ほんの少しずらしたことを話されます。それがおもしろい。そして、まわりから見たら「たいへんやん」と思うようなことを「おもしろいんですよ」と言いながら語られます。今回は写真をふんだんに用いながらの講演なので、とてもよく伝わってきます。あと、べてるの家の当事者研究の影響も、かなりあるみたいですね。というか、松原高校で当事者研究をされているみたいです。そんなこんなの2時間弱の講演のあと、質疑応答がこれまた活発です。とてもいいですね。
そんな感じで、結局2時間の予定が2時間半の講演になって終了です。
その後、事務局でミーティングです。とにかくさっさと終わらせたい。なので、ぱぱぱと話をしてさっさと終わらせました。
終わらせる理由は、もちろん飲み会です。ということで、事務局メンバーの一部プラスαでニューエビスノへ。ここで松原高校のよりディープな話とか、担任の仕事についての意見交換とか。なんでも松原高校は二人担任制をとっておられるとか。
「もしもわたしが担任をしたら?」
というと、伊藤さん
「ぜったいに同担したい!」
と挙手されました。京都にはこういう人はいないけど、大阪にはおられるんですよね(笑)。
そんな感じで10時前まで飲んで解散。早く帰って早く寝なくちゃ。明日からハードな三日間がはじまるからね。