今日は午後から奈良の橿原でお座敷があります。橿原と言えば、橿原神宮。橿原神宮と言えば洞村の「強制」移転、洞村の「強制」移転と言えばおおくぼまちづくり記念館、おおくぼまちづくり記念館と言えばお好み焼きでしょう(笑)。
てことで、橿原あたりをよくよくご存じのお友だちMさんの案内で、初の奈良のムラ中お好みにチャレンジです。
もともとはおおくぼの中にあるお好み焼き屋さんと思っていたのですが、
「みんな大福に行くよ」
というMさんのアドバイスがあったので、急遽変更。
それにしても、車の中の会話が
「ゴニョゴニョは◯00万円」
「あほや〜もったいな〜」
にはまいりました。相場としては、少々安めと思っていたのですが、それってギョーカイ内でしか通用しない「常識」だったんやなぁと、あらためて思いました。それでも
「新車買うより安いでしょ」
と反撃したのですが、笑い飛ばされるだけでした(笑)。
というのはおいといて…。
到着したのは「よっちゃん」という店です。店の中にはテーブルが3つ。ただし、そのうちのひとつはおばちゃんが焼くためにあるので、お客さん用は2つだけのようです。
壁にあるメニューを見ると、「チヂ入り」とあります。Mさんにたずねると、奈良では「チヂ」という名前はポピュラーなようです。が、いったいなんだろう。あと、「お好み」もありますが、「ベタ焼き」か「モダン(うどん入り)」が一般的なそうです。
とりあえず、「チヂ玉入りベタ焼き」を頼みました。
焼き方は、ごく普通のベタ焼きです。おばちゃんが乗っけた「チヂ」を見ると、どうやら「ホソ」のようです。
「ありゃ?カスは入らへんの?」
と思い、あわてて
「カスは?」
と聞くと、
「ちゃんと乗っけるで」
との話。油かすをパラパラ、天かすもパラパラ。あとは普通に焼いていかれます。
出てきた完成品は二つ折りにされていました。
一口食べると、チヂとカスの香りが口いっぱいに広がります。おいしい!すごいダシです。徳島のイリカスとはまた違います。さらに、お好みのエッジかカリッとしています。まるでチヂミです。おそらくは天かすがいい具合に効いているんでしょうね。思わず
「イタリア人のオリーブオイル、朝鮮人のゴマ油、ソウルフードです」
とかつて言った朝鮮人の友だちの言葉を思い出しました。さしずめ
「日本人の油かす」
というところでしょうか*1。
ソースは全体的に甘めですね。Mさんのアドバイスで一味をかけます。いい感じです。
Mさんが頼まれたのは「チヂ玉入りモダン・うどん半玉」です。こちらも少しわけてもらいました。「モダン」というと、かなり重いだろうなぁと思っていたのですが、これが案外大丈夫です。というか、「うどん半玉」がいけるというのが、わたしにとってすごく驚きでした。いや、おたふくでもできるのかもしれないけど、想定外でした。今度やってみようかな。
ベタ焼きも焼きあがったのを見たらかなりの量に見えたのですが、案外するするっと食べてしまえたのが驚きです。
そうそう、焼きはじめの時に
「ネギはどうすんの?」
とおばちゃんに言われて
「お願いします」
というと、ひとつかみどばっと入れはったのですが、このネギもいいとろみを出しています。
なんしか大満足でした。で、お勘定の時にびっくり。ネギはオプションではあるけど、追加料金はありませんでした。すごいなぁ…。
てことで、恒例のdata。
チヂ玉ベタ焼き | 550円 |
ビール | キリン大瓶550円 |
スタイル | ベタ焼き系 |
その他 | 別にベタ焼き系しかないわけじゃなくて、「お好み焼き」もあります。ということは、混ぜ系もやっておられるということです。ただ、このあたりではベタ焼きかモダンが一般的な食べ方だということです。今度は混ぜ系を食べてみたいなぁ。でも、奈良は手つかずやし、他の店にも行きたいし。悩ましいところです。 |
独断的評価 | ★★★★★(チヂと天かすのサポートはもちろんあります。でも、実はおたふくも天かすは入れています。おそらくは油かすだけではあのサクサク感と軽さは出ないんだと思います) |
さらに詳細なリンクも更新しましょう。
*1:はじめて自分を日本人と規定したなぁ…