終わりよければと思ったのに

朝、いつものようにのろのろ出勤。今日は6時間目に生徒会選挙があるので、朝から「それモード」です。
「朝のうちに準備、昼休みにセット、放課後撤収な」 
と指示を飛ばします。1年生が入ってきたおかげか、最近2年生がしっかりしてきました。なので、なんとかなるでしょう。
雨の中の立番は、それはそれ。雨宿りをすると狭いところになるので、自然と会話になったり。今日の話題はちょこざっぷでした(笑)。
授業の前に昨日の出張をうけてやらなきゃならないことをやったり、出さなきゃならない2本のゲンコを送ったり。それにしても、いろんなメールが来てめまぐるしいです。
授業は午前に2発。1発目は欠席してる子のために録画するんだとか。やばい話がしにくいです。なので、冒頭
「最近テレビも新聞もまともに見てないなら、話題が拾えてない」
とグチだけ話して録画開始。
しかし、ある問題を生徒が前で解いてくれて、そのチェックをしたら頭が混乱しました。因数分解できないはずなのに因数分解してる。なぜだ…。わたしができないだけなのか…。理由は単に問題の写し間違いでした。
頼むわ…。
「わたし、数学苦手やしな。ほんまは解答のあとに「知らんけど」ってつけたいくらいやけど、そんなんつけたら教科書にならへんしな」
生徒は苦笑してました。
さらに問題解きの時間に
「パントマイム・エスカレーター」
とか言ってると、またまた苦笑されました。だって録画してるしなぁ。
しかし、ほんとに最近は時事問題が入ってきません。いや、入管のこととか、差別禁止法のこととか、山のようにあるんだけど、ありすぎて、どこから話していいかわからない。それだけでなく、日常に追いまくられて、ゆっくり考えられない。ゆっくりしてる時はボーとしてたい。あかんパターンです。
なのでふたコマ目は
「最近落ち込み気味やねん」
とグチをこぼすなど。
なんだろ。もう少し「わたし」という存在を正当に評価してくれてもええやろということが立て続けにあったからなぁ。もちろん過剰な評価はゴメンです。が、あまりにも不当な評価なので、それはそれでキツイです。
そんな中、突然N紙から取材依頼。本気度を伝えるためか、この間の特集を送ってくださいました。メッチャ読みたかった内容だけにうれしかったり。なので、生徒会選挙の最中は新聞記事を読んでました。
が、会場から聞こえてくる司会の声にふと気づきました。
「全員「さん」づけじゃん」
そういや去年そんなことを提起したかもしれません。でも、それが根づいてる感じがします。もっともどれくらいの教員がそこに気づいたかはわかりませんが。もっとも、それが自然である環境は大切なんだろな。
そんなこんなで、定時が来たから退勤です。帰りにウトロに寄って、第2回企画展の展示品を渡したり。ちなみにこの日に来てたTシャツです。
で、帰ってちょこざっぷ。日曜日に来たから、今日がちょうどいいはずです。こんな感じで週2回を続けたいな。いつもの筋トレが終わって外に出たところで、ふと走ろうかと。
てことでラン。

今日はいつもの平坦路の周回コース。夜なので足元がこわかったけど、その割にいいペースでした。4kmにするか6kmにするか考えたけど、とりあえず走りはじめたら気持ちいい。結果、スプリットが6分03秒→5分52秒→6分02秒→6分14秒→6分05秒→6分07秒→5分54秒で、7km走りました。トータルで42分42秒。アベレージが6分02秒。4kmが遅かったのは、ふくらはぎに違和感を感じたからだけど、その後もとのペースにもどれたからよしとしましょう。いいランでした。

夜、寝る前に報ステを見たら、ミャンマーで殺されたジャーナリストの話をしてます。これにこれだけ割くなら、国内のこともやれよと思ったら、岸田さんに爆弾投げた一報を聞いた国家公安委員長が、その後うな丼を食べた話がニュースになってて、暗澹たる気分になって、テレビのスイッチオフ。
もう寝よう。

夜に合意した

朝、1本のLINEが入ってきました。Iっぽくんでした。
I「大切な話があるので会いたい」
大切な話…。
い「深刻な話?」
I「深刻じゃないけど、大切な話」
い「き、きゅうだん?」
I「そうだん(笑)」
とりま、夜の仕事が終わってから会うことになりました。なんだろ…。

ということで授業です。今日は代講が1本はいっています。やはり代講はやりにくいです。そりゃそうです。自分のスタイルでできませんからね。久しぶりに板書を使っての授業です。まぁこれはこれで慣れてるか。
自分のクラスは、まぁいつも通り。それにしても今年の子らは静かです。ほんとうに「同じ学校」の「同じ学年」を担当しても、子どもたちは違うんだなぁ。
そんな感じで午後の授業も終えて、掃除カントクも終えて、忘れていたメールを送って、夜の仕事へ。
まずは自己紹介から。先週話した内容をきちんと入れ込んでくれています。こういうあたりが学生さんですね。もちろんだから後ろに行けば行くほどいい感じになるんですが、それはトップバッターの人がいたからこそです。こうやってみんなでつくりあげていくんだな。
模擬ショートホームルームもいいですね。
「今日の連絡事項は5点あります」
めっちゃ大切です。てか、職員会議とか職員朝礼でも、これを言う人と言わない人では、聞く側の姿勢がまったく違います。
お次はディスカッション。今日のお題は「いじめ対策」です。ごめん、むずかしくて。
おそらくいじめって、加害者の側にそういう意図はない。もしかしたら被害者の側も、はじめはそういうふう認識していない。どこかに「いじりがいじめに変わる時」がある[1]講義の最中にこのリンクを探したけど見つからなかったので、ここで貼っておこう。ただ、いじめって、被害者が学校をやめて加害者が学校に残るみたいなことが起こりえるんですよね。だから「対策」はやっぱり必要です。で、学生さん達が到達した結論は
「4月の時点でぜったいに許さない姿勢を明らかにし、クラスの合意事項にする」
でした。すばらしい!そうなんですよね。なにもないときにやる。
そんな感じで夜の仕事も終了。

で、サイゼリアへ。すでにIっぽ&Kんちゃんがマグナムボトルを頼んでいます。やがてYーきもやってきて、きゅうだん会そうだん会開始。内容は交流会についての大切な話です。
交流会、かつてはほんとうに少人数でやっていました。続けるのは苦しかったけど、「ブレ」はなかったです。今はほんとうにたくさんの人が集まるようになって、充実しています。が、たまに「ブレ」が出てくる。今回の相談はそういう話です。ただ、いろんな話をする中で、やはりあの交流会は「トランスジェンダー「生徒」交流会」なんだってことをあらためて確認したかな。あと、今後のことも少し話ができました。
さてと、帰ろうかな。マグナムボトル2本は頼みすぎたか(笑)。

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1 講義の最中にこのリンクを探したけど見つからなかったので、ここで貼っておこう

スタートダッシュは危険なんだけどなぁ

今朝はふだんより1本早い電車で行くことにしました。空いてるかと思いきや、案外混んでます。もちろん満員というわけではないですが、それでも空いてる席がほとんどありません。なんか、すごいことになってるな。
ちなみにこの3月にダイヤ改正があったけど、わたしの通勤については不便こそあれメリットはほとんどなし。例えば今日の電車といつもの電車の間に1本あるけど、それは途中までしか行きません。なので、他の時間帯は15分間隔だけど、今日の電車とふだんの電車の間のみ30分ばっかあいてます。&上りは快速があるけど下りの快速は通勤時間帯にはないのは相変わらずです。&ふだんの電車はやっぱりロングシート。やれやれ。
職場に着くと人権副担当の人が掃除をされてます。この人が来てから明らかに部屋がきれいになりました。えらいなぁ。すごいなぁ。
わたしはというと、各種書類を整理したり、昨日の出張のあいだに机の上に置かれた書類を読んだり。
人権の仕事って、たぶんわかりにくいです。いろんな連絡調整とかもやるけど、一番の仕事はアンテナを張ることと考えることです。そういう意味では担任時代にやってたことを、より人権に特化した感じかな。たぶん傍からはボーっと遊んでるように見えるだろうし、実際見た目は遊んでいたりするわけですが、実は考えてる。見た目遊んでるのは逃避してる時間帯です。
で、これ、誰かが代わりにやるとか助けてくれるとか、そういうものじゃないです。もしも考えのヒントをもらおうとしたら、残念ながらヒントをくれるような人は学内にはいないので、てか、おそらく京都府内のガッコにもいないので、勢い全国にヒントをもらうべく発信する。なので、PCの前にいる時間が長くなる。
まぁでも、そんなことやってるのはわからんやろうし、話てもわからんやろな。
一方、世間は4月です。新たなメンバーでいろいろやらなきゃならない。みなさん、元気です。なので、勢いがあります。あれもしなきゃならないし、これもしなきゃならない。まぁそりゃそうなんですが、ここでのスパートは危険です。4月の勢いが最後まで続くはずがない。
かつて、ある中学校の学年主任経験者が
「4月にあれこれ仕事を引き受ける教員は信用しない」
って言ってました。まぁどこかで仕事がまわらなくなる時が来る。じゃあ一番信用してるのはどんな教員かというと、11月を乗り切れる教員なんですね。まぁ、わたしも
「キレるのは11月」
と生徒に伝えてるから、そういうことだってことです。
あと、人権担当は他の仕事を引き受けちゃならんのです。他の仕事を引き受けると人権の仕事がまわらなくなる。本来は独立したセクションなんだけど、教職員数が減った時につぶされたセクションなんですよね。だから独立した状態を保ち続ける必要がある。でも、そういう歴史を知らなかったら「単なる役割分担」と認識されてしまう。そしてそういう歴史を知らない人が増えている。だから、押しもどさなきゃなりません。めんどくさいな。
そんなことを考えながら掃除カントクに行くと、ある1年生がやってきて
「人権の人ですよね?」
とのお言葉。
「人権です」
と答えると
この間の話、おもしろかったです!」
とのお言葉。ありがたい。こういう生徒がいるんだな。まぁ、話し終えたときに拍手もらえる教員はそんなにおらんやろな。なぜ拍手をもらえるかというと、話術の問題ではなく、ひたすら何年も考え続けた、練に練った言葉だからです。定型句ではないオリジナルな言葉だからです。だから、聞いてくれる。まぁいいや(笑)。
そうそう。プリント学習の「今週の振り返り」に
「あまり飲みすぎないでください」
と書いてくれてる生徒もいました。
「なに飲んだんですか?」
というコメントには、正直に
「チャミスルにチューハイを入れたらヤバかったっす」
と答えを書きました。まだ数回しか授業をしてないのに、心配してくれたり関心を持ってくれたりする生徒がいる。教員って不思議な仕事やなぁ。

タイムスケジュールが…

今日は新入生オリエンテーション2日目です。なので、すでに放送機器は体育館にあります。今日はセットするだけです。
でも、朝の出勤途中にK野さんとやりとり。
発端はGIGAスクール構想への評価です。K野さんは
「狭義の意味での記憶は不要になる。将来的には通訳なしで異なる言語のものが会話できる社会になる」
とされます。もちろん「個々の権利保障をどうするか」という観点は忘れておられませんが。で、わたしはといぅと、まぁたしかにAIは可能性を拓くものではあるんだろうけど、どうにも釈然としないものがあります。なので、こんな反論。

わたしが「学力ってどうなるんだろ」に、今返せる答えは「仕組みをわかって使う人と、仕組みがわからず使われる人にわかれる」です。そして後者は搾取の対象になる。
かつて、Lotus123(笑)を使って成績処理しはじめてしばらくしたころ、小さな計算ミスに気づいたんですよね。で、原因を考えたら、セルに表示されてる数値はセル幅にあわせて四捨五入されてるけど、内部では四捨五入せずに計算してることに気づいたんです。それ以降、小数以下何位で四捨五入するのか切り捨てするのか切り上げするのかを計算式に入れるようになったんです。
まぁこのあたりは有名な話だから、今は誰でもやってるだろうけど、25年くらい前の話で、まだみんなが表計算ソフトを使いはじめた頃だったから、たぶん気づいてる人はあまりいなかった気がします。

同じような話がAIにも言えるでしょうね。

感覚としては「「解放」令」以前と以後かな。「解放」令以前は経済格差があっても、身分によって隠蔽されてたし、それで生きられた。でも、以後は「経済」で序列化された。そして、豊かだった部落も、やがて貧困化していった。
つまり、PCやネットを使えなくても生きられた社会から、それを使わないと生きられない社会へと移行する。そのことで、今の格差社会は「情報」という価値で固定化される。
で、GIGAはその格差を推進し、固定化するツールだと思ってます。
でも、その手前のところで「可能性」をチラつかせてる。そんな気がしてならないです。
AIによって翻訳される言葉がほんとうに相手に意図が伝わるものかどうか、それそのものを疑わなきゃならんです。そこに誰かの意図が介在してないかってことを疑わなきゃならんです。

まぁ最近、こんなことをずっと考えてるんです。それが「今後の学力とはなにか」という問いの中身なんです。

いまだ「学力ってなんだ」という問いにとらわれています。
てことで、出勤したら、そのまま体育館へ。そのまま放送セットです。が、放送だけでは収まらないのが放送担当です。スクリーンを降ろしたりプロジェクタを設置したり、ひと通りのことをしなきゃなりません。そんなことをやるためには、あんなことやこんなこともしなくちゃなりません。気がつくとパイプ椅子を山のように動かしてました。筋トレしててよかった(笑)。
始業までの30分でかなり仕事をやった感があります。
でも、あとのことを考えると、午後の部活紹介のための放送セットを少しは搬入しておいたほうがよさげです。天気が気になるけど、とりまスピーカーだけでも運んでおきましょう。
一方、授業もはじまりました。まぁ1時間目なので、いつものガイダンスでいいでしょう。
2時間の授業を終えたら昼休み。ここからは馬に蹴飛ばされたように放送セットです。当然おべんとを食べる時間はありません。それはわたしだけじゃなくて部員もです。それでもなんとか部活紹介スタート5分前にはながらになったので
「交代で食べておいで」
と指示を出します。もちろん、含むわたしです。
しかし、部活紹介を見ながら、なんだかおもしろいなぁと思いますね。こんなふうに高校生が一生懸命自分の部活の魅力をアピールしてるところに居合わせる仕事って、たぶんあまりないです。そしてわたしがやってる仕事は、その、たぶんあまりない仕事なんですね。ほんとにどこまで/いつまで若い連中とつきあうんだろう。
部活紹介が終わったら撤収です。が、同時並行で部活体験がはじまります。他の部活は自分のペースでできるでしょうけど、放送部はそうはいきません。もうワヤです。3人の部員を放送室待機の生徒と荷物を運ぶ生徒と荷物を2階の放送室まで担ぎ上げる生徒の3つに役割分担して、粛々とすすめましょう。
ホッとひと息ついて廊下を歩いてると
「山岳部ってどこでやってますか?」
という新入生がいたので
「わたし、山岳部の顧問もやってるけど、放送部に入らない?」
とオルグして、まんまと放送室に連れ込んでしまいました。部員に
「ジェンガでもやって遊んどき」
というと、なにやらやってました(笑)。
てことで、定時が来たので退勤。と、新入生と部員がなかよく下校してるので、よしよし。
「せんせい、一緒に帰ろ」
と言われたので
「今から飲み会やねん」
と断って、駅まで急いで、そのままI木へ。
今日は約1年ぶりの3人呑みです。白井さんは病み上がりとのことなので、節度をもって飲むことになりました。
今回はそれぞれのルーツの話を掘り下げてみました。方法は簡単で
「なぜそう思うようになったのか」
を延々と質問し続けるという。するとその答えは自然と自分史をさかのぼりながらの叙述的自己表現になります。するとおもしろい。思いもよらないところに行ったり、はたまた「あぁ、やはりそこ」というところに行ったり。それにしても、わたしはほんとうに「人の人生」を聞くのが好きなんだろうな。
そんな感じで楽しい夜を過ごして、またまた飲む約束をして、1日が終わりました。

開戦前夜

今日は職員会議&教科会議の日です。ただ、職員会議の前はセクション長の会議があり、教科会議の前は教科主任の会議があります。なので、ヒラ教員のわたしはそんなに多くの時間を拘束されません。
実は昨日ゲンコを「煮詰まった」と言って投げてしまったところ、I田さんが受け取ってくださったので、突然緊急にやらなきゃならないゲンコがなくなりました。この解放感。いや、あるのはあります。毎月のゲンコとか新しい人権学習のネタとか、はたまた日曜午後のお座敷とか、なにより「本丸」とか、あるのはありますが、とりあえず、あの切迫感が軽減されました。
なので、昨日概ねできていた「人権教育だより 第2号」を完成させてみたり。ただ、「第1号」は今日の職員会議が終わらなきゃ配れません。なので、今日の最後の仕事になりますね。
そんな感じで各種会議に淡々と参加。
会議が終わって教務に行くと、時間割担当の人がパニクっておられます。この時期、時間割担当はほんとうにたいへんです。なんか、突然新採研が入ってきたり、施設関係でトラブってしまってたり、てんやわんやです。ちなみに、わたしが頼んでた「ムリ」は忘れられてたみたいで
「ごめんなさい」
って言われましたが、そこは
「いやいや、ムリを頼んでたからぜんぜん大丈夫です。こちらでなんとかしますから」
というとメッチャ感謝されて、それは違うぞと思ったり。
時間割ってタイトな時間の中で、ものすごくいろいろな条件をクリアしながらつくっていくものなので、メッチャたいへんな仕事です。
かつて「教務なんて」と思ってたけど、教務がいなかったら学校はまわりません。はっきり言って、生徒指導部とか進路指導部とか、もっと言えば担任すらなくても学校はまわります。が、教務がなければどうしようもありません。
なかでも、時間割はみんなが休んでる春休みにガンガンに仕事されてます。だからこそ感謝の気持で話をしなきゃならんと、わたしは思ってます。そして、そういう気持ちで話をすれば、教務の人もグチを言ってくれたりしてくれる。
まぁ「力がある」教員は、たぶん「自分がいなければ」って思うだろうし、若ければなおそうなりがちなんじゃないかな。わたしは「力のない」教員だから、いろんな人の働きの上で学校がなりたってると思います。
そしてそれは、「いま」だけではなく、「過去」も含めてです。うちのガッコのような底辺的校は、つい「過去」を否定的に捉えてしまう。でも、あのワチャワチャした過去の営みの延長線上に「いま」がある。ついでに言うなら、その「ワチャワチャ」は、その時の教員のせいではなく、例えば京都であれば京都の入試制度の中でつくられるし、さらには日本社会の中でつくられていく。
学校とか教育って、そういうふうに捉えながら、そういう歴史や社会の限界の中で「いま」「ここで」「自分は」なにができ、なにをすべきであり、なにを拒否するかを考える。そういうものだと思ってます。まぁ教育社会学ってことです(笑)。
で、若い衆と「人権教育だより」を配りに行ったり。第1号と第2号を同時に配ったら
「早いな」
とか言いながら笑われました。これがいい。レターケースに入れたのではもらえない反応がもらえる。そして小さな対話をする。
それは職員室だけでなく、教室でもやることです。若い衆にはそんなことを伝えたい。教員の仕事って「強いストレートパンチ」一発ではなく、「小さなジャブ」を手数多く打つものだと思ってます。それもまた「力のない」教員であるわたしの考え方です。もしかしたら「力のある」教員にとってはひとつひとつのパンチは小さく見えるだろうし、「自分のほうができる」と思うかもしれない。でも、そういうものではないと、わたしは考えています。
さてと。5時がきた。帰りましょう。帰りにウトロに寄って少し話。今日はウトロでコンサートがあるけど、パスさせてもらいましょう。
来週から長い長い39回目の闘いがはじまります。今日はその前夜です。

子どもに助けられた

今日は実家の母親を病院に連れて行かなきゃなりません。ただ、ひとりで病院に連れて行くのは至難の業です。てことで、上の子どもに手伝ってもらいました。
上の子ども、優しいな。わたしがいろいろ事務的なことをやってる間、ずっと母親に付き添って、肩をもんだりしてあげてます。病院の人も「優しいですね」とびっくりされてました。まぁでも、だからこそ介護とかの仕事はしたくないんだろうな。
でも、ほんとに助かりました。
そんなこんなで、せっかく労働者の権利を行使してゲンコをやろうと思ってた1日がつぶれました。まぁこういう考え方をするから、わたしはダメなんでしょうけどね。
夕方、短時間で「やった感」を得るためにちょこざっぷに行くことにしました。
今日も腹筋マシン20回+レッグプレス65kg20回+カーフレイズ65kg20回を5セットです。が、やってる途中に何セットやったかわからなくなったので、適当にやったけど、たぶん6セットやったな。あと65kgを70kgにしてみたり。家に帰ったら筋肉が燃焼してる感じがして「やった感」ゲットです(笑)。
夜は今年度あらたにやる人権学習について考えましょう。この歳でなんであらたな内容とは思うけど、担任さんからのご要望です。もともとは「SNSについて」とか言われたけど、それは自分がやることではないと思ったので拒否しました。その代わりにヘイトスピーチについてやることにしました。ほんとに時間的に余裕がないけど、まぁそんなことを言ってもしかたないので、いろいろ考えました。
とにかく「ヘイトスピーチをしちゃいけないよ」なんていうことを言う気はサラサラないです。だって、ダメに決まってますからね(笑)。とにかく「否定の人権学習」はしたくない。人権学習や人権教育は自由になるためにやりたい。
どんなことができるだろう…。

総括とその後

今朝はとりあえずの最終通院日です。ちなみに、お世話になったS田センセも今日が最終の外来なんだとか。H江センセも他院に行かれたよなぁ。
ただ、朝イチのちょいあとに人権教育の総括会議を入れてるので、受付が開くのを待つ列に入らなきゃなりません。受付のあと、診察開始まではブログの更新でもしましょうか。しかし、ゲンコに追いまくられてるのに、なぜここを更新してるんだろ。ネタもイマイチないのにね。
てことで、無事診察を終えて出勤。会議には5分遅れてしまいました。
会議は今年度の人権学習の内容を振り返ったり、課題を出しあったり。
担「ネットいじめとかSNSをやらなきゃいけないと思ってるんですよ」
い「そういう課題があると感じられた、担任でされたらいいと思います。別に人権学習以外の時間は人権学習をしちゃいけないわけじゃないです。それが課題だと思った人がや語る言葉が一番力があります」
担「講演に出てきた基本的な言葉を子どもたちが知らないので事前に説明があったほうがいいと思います」
い「かつてわたしが担任をしていた時、担任団の中で同じような意見が出て、前の週に自分たちで事前学習やりました。さらに作文を返さなきゃってことで、事後学習もしました。別に人権担当から言われたわけでも、わたしが提起したわけでもないです」
いま、うちのガッコは人権教育に力を入れてると言われてるけど、かつてはもっとやってたし、それがあるから「後退」しても今のところにいられる。まぁでも、そんな時代のことは、わたし以外は知らないやろな。そして、わたしがいなくなったら、誰も知らない過去のことになってしまう。そこへの危機感があるんだけどね。
ただ、副支店長もそのあたりの危機感は共有できているので、わたしの援護射撃してくれて、ありがたかったな。
会議が終わったら、特にやることもなく。
基本的には3月の終わりはなにもないんです。てか、なにかあったらたいへんです。だって、転勤・退職の人は片づけしなきゃならんし、新転任の人はまだ来てないし。なので、みんな好きなことをしてます。
なので、わたしも電子教科書をipadにインストールしてみたり。
そうだ、走ろう。

てことで、今日はクロカンコースを、階段横のスロープを避けるために往復してみました。はじめの2kmは気持ちよかったけど、そこからがきつい。結果、6分05秒→6分04秒→6分53秒→6分09秒→6分01秒→6分13秒→6分00秒で、7.1kmを43分でした。アベレージは6分04秒。まぁまぁかな。でも、1週間ぶりだったのできつかった…。ちなみに、GID学会の時に走りたかったんだけど、雨やったしな。

おべんとを食べたらゲンコです。今朝少し思いついたことをメモ書き程度に書いてあるので、それを踏まえてリライト。とりま書いて、プリントアウトして読む。表現を修正したりしながら、調整していきます。
と、向こうでは人権担当の引き継ぎをやってます。ありがたい。
そんなことをやってたら定時が来ました。退勤だな。
そうだ、今日は帰りにちょこざっぷに行こう。これも1週間ぶりです。腹筋マシン15回を5セット。きついな。レッグプレスとカーフレイズは20回を5セット。ほどよく筋肉が引き締まったところで終了。
気持ちいいな。てか、スキニーが入るようになったのがうれしいo(^^)o。
晩ごはんは帰りに買った半額のブリで握り寿司をつくってみたり。

ビールがうまい1日の終わり。

フェアウェル飲み会

今日の午前も出張です。なので、同僚の車に乗せてもらって、まずは谷間の町へ。ここの中学校はしょっちゅう来て、日常的に情報交換をしています。が、今日の相手は担任さん。はじめましてです。でも、いろいろ情報を交換しました。ちなみに、ここの前支店長さんは友だちだったので、たいていは校長室に遊びに行っていましたが、退職されたので、今はそういうこともあまりできず。お次は京都府最東端[1]推定の中学校へ。
しかし、今日の出張はけっこう遠距離ドライブです。密室にふたりでいると、自然と会話しなくちゃりません。まぁ黙っていてもいいけど、それも愛想なしです。おそらくそれは同僚も同じです。なので、思いつくままにいろいろ話をします。おそらくこういう時間も大切なんでしょうね。同僚の知らない姿が垣間あらわれたりして、けっこう有意義な時間でした。
で、出張先の中学校に到着。この中学校で最初のやりとりは、たいてい
中「遠いところまでありがとうございます」
い「いえいえ、楽しいドライブでした」
です。
で、再びいろいろ話。なかなか苦労されているみたいです。まぁ校区には小さな町がいっぱいあるから、ある種多文化なんだろうなぁ。
そんなこんなで、職場に帰ると昼をまわっていました。
午後は地域の人権教育担当者の最終会議。かつては人事の話とかをダラダラやって、その後みんなで飲み会をやっていました。まぁいわば、飲み会の集合場所という感じでした。が、今はそんなこともできず。というか、みなさん真面目なので、きちんと会議をされます。
会議には支援学校の人も来られています。支援学校の場合、人権教育の担当は生徒指導担当が兼ねておられるようです。そういう人たちから
「新たな観点をもらった」
という感想をもらったり。いや、おそらく障害の問題がまずあるので、それでいっぱいいっぱいだったんでしょうね。でも、ある支援学校では、今年の教職員研修で石井千晶&真澄さんを呼ばれたんだとか。こうやって部落差別を自分たちの課題と考えはじめてくれていたり、別の支援学校では外国人生徒が在籍していて、外国人問題も自分たちの課題と考えはじめてくれていたり。もちろん、普通科の高校の側もはじめて知ることがたくさんあるわけです。さらには進学校の教員は
「学校の中にこもっていると、お金に不自由している生徒のことは聞かないし、話題は進学のことばかりになる。どんどん感覚が狭まってくるし、教員としてダメになる気がする。ここに来ることはとても大切だ」
みたいなことを言ってくれました。年間10回ほどの会議をしているけど、こうやって広がっていくんだなと、あらためて思いました。
てことで、終わってから、今年度の幹事役の人と元同僚の人とわたしの3人で飲み会。みんな来ないのは寂しいけど、まぁこういうのもいいでしょう。なんでも、幹事役の人、幹事をして良かったんだとか。もしかしたら、来年はセクションが変わって会議には出られなくなるかもしれないけど、でも、今までとは違う感覚で教員ができそうみたいなことを言ってくださって、これまたうれしかったり。
こんなふうにして、少しずつこの世界にはまる人が増えていってくれたらうれしいな。

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1 推定

この国の未来のために…ほんとはそうじゃないけどね

今日から「試験返し」週間です。とはいえ、わたしの試験は昨日で、まだその存在すら知りません。
職場には早く着いたので、かずえちゃんさんから送られてきた動画を見ましょう。
ちなみにこれです。いい動画ですね。少し泣けます。
でも、日常。とにかく午前はひたすら採点の祭典といきましょう。まぁすぐ終わるけど。
しかし頭が働きません。やばいな。せっかく脳みそが励起状態になったのに、入試とかお座敷とか出張とかで完全にとまりました。しかも、数学を忘れてる(笑)。計算がめんどくさくなってます。まぁそれはいつものことか。
それでもなんとか採点終了。
うーん、ピリッとしないな…。なんなんだろ。
できる範囲で最低限のことをやるという生徒がいるんですよね。もちろんそうじゃない生徒もいます。が、最低限でことをすませる子がいると、どこかでそういうのが伝播するんですよね。なので、緊張感がなくなります。
でもそれよりもなによりも、クラスづくりができていませんでした。結局それにつきるのかな。もちろん担任でもなんでもないので、クラスづくりなんてする必要はない/できないと思われがちだけど、でも、しなきゃならないし、できるんですよね。てか、数学という共通のテーマがあるので、やりやすいはずなんです。が、今年度は不足してたな。たぶんそれだけの労力を投入してこなかったのかな。それが今年の反省ですね。

午後は出張。
会議のガッコには知りあいの在日の教員がおられるので、ひとことごあいさつ。しかし、ほんとに日本人教員は「期限を付さない常勤講師」ってのを知らないし、知ってもその意味がわかってないんだな。まさにマジョリティ特権ですね。
で、会議。内容は京都労働局との懇談というやつです。労働局相手なので、進路関係の人と合同です。
驚いたことにというか、当然のことというか、家族滞在の生徒の在留資格変更のことが話題になりました。それも、人権側の人間があえて持ち出すのではなく、進路の人も自然なのこととして話題にしてくれたので、これはかなり驚きでした。てか、ようやくここまできたんだなと。
でも、あくまでも進路は3年生が主たるターゲットになります。なのでひとこと。
「家族滞在から在留資格を変更しようとしたら、内定が必要になります。つまり、子どもたちが安定した在留資格で働くためには内定がいかに大切かってことです。そのためには3年生にならなきゃならない。だからこそ、1年生からの就修学の保障が大切ってことです。もしも退学になってしまったら、その子らは不安定な在留資格のままになります。労働力人口が減る中、この子らの就修学の保障がこの国の未来のためにも必要なんです」
と言っておきました。
「まぁ言うのはイヤですけどね」
と補足はしましたが(笑)。ほんとはこの国の未来のためじゃなくて、外国人生徒の未来のためです。そして、こんな国がイヤならさっさと出ていけるだけの力もまたつけなきゃね。
そんなこんなで会議も終了。

さてと、帰って走ろうかな。と思ったけど、日が沈んでしまったよ。しかたない、花粉をお風呂で洗い流してビールだな。
なんでも晩ごはんは「あと祝いand前祝い」なんだとか。

上の子どもがつくったごはんのケーキです。そして、下の子どもがつくったケーキ。

うまいな。
かずえちゃんさんのつくった動画をみんなで見たりしてるうちに眠くなってきたので、寝ましょうか。

頭痛、治まらず

今日の午前は第2のふるさとで会議です。なので、朝は少しだけゆっくり。
で、会議場所へ。
メインになる議題は2月にあった志水さんの講演の振り返りです。
話題はアリストクラシーからメリトクラシーへの移行のあたりかな。簡単に言うと、大学に行かないことが当然の家族というか、周辺社会の中で、大学に行くことの困難さみたいな話でした。つまり、まわりからは「大学に行かせない」引力が働いている。その中にいながら大学に行くというのは、引力から脱出するためのそうとうなパワーが必要になるってことです。ただ、「大学に行ったらこうなる」というロールモデルがないから、本人自身もよくわからない。でも、振り切って大学に行く。
もちろん、今はペアレントクラシーの時代だから、話題は少し違うかな。大学に行くことの価値は社会の中で共有されているけど、それが可能であるかどうか、そしてどの大学に行けるかというあたりが問題になる気がします。が、基本的な構造は同じですね。要は、リソースの振りわけをどうするかって話になります。それに余裕があるか、ないなかで振りわけるか。
しかし、あらためて部落解放奨学金の存在は大きかったな。そう考えると、この格差社会の中で給付型奨学金の必要性をひしひしと感じるけど、格差を固定したい人にとっては意地でもやりたくないだろうな。そずて、再び社会はアリストクラシーの世界へと移行していく…。
まぁ、あまり元気が出る話ではないですけど、現状はそんな感じなのかなぁ。そしてそこからどう反撃していくかって話なのかな。
で、職場に帰ったら速やかにおべんと食べて、明日の特殊業務part2の準備です。
これをこなしたら、お次はゲンコを少しやったり、そのことで関係諸方面に連絡をとったり。しかし、すぐにOKの返事があるのがうれしいです。
そうだ、土曜日からの頭痛の原因の文章を書かなきゃ。こういう時にストックがあるのがブログやってるメリットです。学習ツールの変化が学校教育にもたらすものなので、この時のディスカッションが役に立つかな。しかし、頭痛は治まりませんね。
と、印刷屋さんが来られたとのことです。3週間前に入稿したものが、もう本になりました。仕事が早いわ。なので、そいつの荷揚げと仕分け。
そんなことをしてたら定時になったので退勤です。今晩はいただきものの冷凍餃子を焼きましょう。

うまく焼けました。うまい!
けど、頭痛がひかないな(;_;)。