泣いた

今日はウトロでタルオルムの芝居「ウトロ」の上演です。てか、その前に「ウトロ・家族の家」の上映があって、その前にフィールドワークがあるんですけどね。
で、もちろん「ウトロでイベントがある」となると、出番があるわけです。ということで、部員を3人引き連れて、放送機材を持ってウトロへ。と、すでにタルオルムのみなさん到着されています。えーと、あと25分でゲネプロ?マジか。
ということで、あわてて放送セット。今回は、会場案内用にハンドヘルドのワイヤレスを1台。タイピンマイクが4台必要とのことで、うちから3台、タルオルムの団長金民樹さんが1台借りてこられて、あとはiphone2台を接続します。
それにしても、タイピンマイクは癖がありますね。電波の飛がイマイチです。その割に感度が高かったりします。スピーカーからかなり離れているのにメッチャハウります。どうしたものか…。と、フォトグラファーの方が
「2階にスピーカーを設置したら?」
とのお言葉。ナイスです。
「行け-!」「急げ-!」
てことで、スピーカーを担ぎ上げました。ゲネプロの最初は放送が使えなかったけど、途中からは使えることになって、ホッと一息です。
芝居を見ていると、これ、前に聞いた。ちゃんへんさんのライフストーリーじゃないか。これはおもしろそうです。と、続々とフィールドワーク参加者がやってこられます。そんな中に久しぶりのN江さん。今日の部員の中にN江さんの教え子がいるので「ほらほら」とご対面。そんな中もゲネプロは進んでいます。ちゃんへんさんのライフストーリーから一度離れて、ウトロの闘いの話へ。ウトロ農楽隊のシーンで
「あれ、やってたよ」
と。てか、今日のわたしの服はこれですからね。

家をつぶされるシーンでは田川さんが泣いてたり。
「あかんわ、あれはあかん」
そりゃそうです。
まぁそんなこんなでゲネプロも無事終わり、タルオルムのみなさんはダメ出しされながらの昼食タイム。
わたしもしばしダラダラして、14時半から本番開始です。本番開始前、民樹さんが
「緊張してきた」
と笑われます。プロには遠く及ばないものの、わたしにも経験があります。
「わかります。わたしも教職員劇やっていて…」
「それはすばらしい!」
みたいな会話。
そして本番。うわ、主役のタイピンマイクが入ってない!直前のチェックでは音が出てたのに。いったいどうなってるんだ?とにかく、舞台からはけた瞬間スイッチのチェックをしに行ったけど、大丈夫です。謎や。でも、幸い、主役の方の声はメッチャ通ります。民樹さん
「このままいきます」
ときっぱり言われます。カッコイイ!
芝居「ウトロ」はマダン劇です。なので、途中、客も参加します。そんな最後のシーンは満月の夜のシーン。願い事を木にくくりつけたら願いが叶うっていうシーンです。いろんな人が、それぞれの願いを木にくくりつけています。もちろん、わたしのところには来られません。が、やっぱり願い事は考えてしまいます。ふと
「もう一回、みんなでチャンゴを叩きたい」
と思った瞬間、涙腺が決壊しました。時間を20年ぐらい巻き戻さなきゃならんですからね。
そんなこんなで、終演。いい芝居を見せてもらえました。
芝居の後は記念写真。マダンにウトロの人たちが呼ばれたのはいいんだけど、なぜかわたしも呼ばれてしまいました。うーん、まぁええか。「農楽隊」というアイデンティティはありますからね。

そして、もう一枚!

てことで、終了。さぁ、片づけだ。

片づけを終えて、機材をガッコに持って帰って、パートナーと合流。夜は組合の呑み会です。
楽しく呑んで、帰りに崇仁新町へ。ここでちょぼ焼きをつまんで、崇仁の中をプチフィールドワーク。パートナーは夜の崇仁を歩くのは初めてで、
「ここ、どうなんの?」
「芸大になるからなくなるよ」
みたいな会話。
それにしても、かなり呑んだわ。たぶん、家に帰ったら寝るな。