言い過ぎた

今日は、某人権教育研究大会です。なので、朝は少しだけゆっくり。ちなみに会場は職場の近くなので、いつもの出勤気分です。
会場に着いて受付をして、しばらくしたら全体会の講師が来られました。やっぱりギターを持っておられます。が、もう片方の手に杖があるのが心配ですね。
「こんにちは」
というと、びっくりしておられました。いや、京都の人権教育大会なので、来ますがな。
で、全体会開始。
古川さんの話、前にも一度聞いたけど、いいですね。自分史と日本の近現代史を重ねながら、さらにそれに全同教運動を重ねられます。
「非行は宝」
その言葉にだまされた担任人生だったけど、それもまたそれです。たぶん、あの時にだまされたから、今のわたしがいます。古川さんはもっとスケールが大きいけど、でも、「相似形」ですね。
しかし、古川さんの話はずるいところもあります。とにかく歌がうまい。そして歌の選択がいい。歌の力がハンパない。それを使うから、心が動きます。「ヨイトマケの唄」とか、そんなところで出したらあかんでしょう。
そんなことを感じながら全体会の記念講演終了。その後、ごあいさつをして、ちょっと密談をして(笑)。
で、わたしは午後の配信場所を探さねばなりません。うーん、事務局長に頼むか。
「本部の片隅を貸してもらえますか?」
いいんかよ!なんか、どんどん自分の位置づけがおかしくなっていきます。まぁ年上だからかな。36歳だけど。
てことで、zoomに入室。とりま、おにぎりをパクつきながら会議に参加。全然わからん(笑)。
お次はわたしのターンです。今日のためにプレゼンをつくってたのでした。てことで、1時間半超速でしゃべりまくりました。が、超速ではあかんですよね。おそらくみなさん、呆れられたのではないかと。でも、わたし個人としては、いろいろ整理できたのでよかったですね。
で、分科会に参加。ちょうど一番聴きたかったレポートです。なかなかにしんどい子どもですね。なんというか、自分を探している。その自分探しにつきあったという感じです。ふと、杏野丈さんの問い
「最初にカミングアウトすべき相手は誰か」
を思い出しました。でも、その相手である自分にカミングアウトするためには、やはり受容の経験がないと無理だろうと思っています。その受容の経験をさせた感じかなぁ。それが、きっと卒業後の姿につながっている。いいレポートだなと思います。
ただ、その後がなんだかなぁ。現在、けっこうトランスの子が顕在化しています。なので、あちこちの学校で「とりくみ」がされています。そうした経験を共有しておられる。が、それはそれでいいんだけど、あくまでも経験でしか話されない。もう少し俯瞰した話をしてほしいなと思ったので、交流会の話をぶっ込みました。ちなみに、みなさん交流会をご存知ないです。確かに広報はしていないけど、それなりに探せば手に入る情報です。なので、そっち方面の情報を仕入れようとしていないということになります。
ただ、それでもあまりインパクトがないというか、イマイチだったので、思わず
「マウントとるつもりはないんですけどね。わたし、GID学会の理事なんですよね。エキスパート研修の講師もやってるんです。てか、トランスジェンダー生徒で博士論文書いたんですよ。そういう意味では、一応専門なんです。そうそう、外国人についても、全国在日外国人教育研究協議会の事務局次長やってて、外国人教育も専門なんですよ。その観点から言わせてもらいますが、子どもたちを病理化しないでください。例えば、小中学生に対して医者は何もできないので、だから交流会を紹介してくれていたりします。子どもたちが困難を持っているんじゃなくて、わたしたちがつくっている社会が子どもたちに困難を与えているんです。だから、変わらなきゃならないのはわたしたちなんです。マイノリティは、社会の規範を顕在化させる存在なんです。そういう観点で子どもたちを見てください」
と言ってしまいました。
しかし、完全にマウントとってるやん。落ち込むなぁ。
でも、まぁいいか。わたしは単なるひら教員だからなぁ。そして、話した内容は必要なことだしなぁ。
さてと。さっさと帰ろう。ビールビール。