動きをとる

この間、ずっと頭を悩ませていて、動きがとれなかった事案がひとつはっきりしました。とても残念だったけど、与えられた条件でいくしかありません。逆に、来年への目途もつきました。
てことで、早めに職場に行って、印刷したり、あれやこれやと手当をして、動きをとりはじめました。
しかし、欠席者が多いな。希望調査がとれないです。困った。とにかく休み時間に教室に行ってマークシートに●をしてもらうしかないですね。あとは教科担当に頼むかな。
昼休み、朝に3人ばっか休んでたクラスに行くと、ひとりは来てたので、マークしてもらおうかなと。このクラス、去年担当してたので
「○○さんは?」
と聞くと、
「やめた」
という返事が返ってきました。
「え…。ショックやわ」
と言うと
「どひちゃん、仲良かったもんな」
と言われてしまいました(笑)。
その子、たまたま一番前にいたから、いろいろちょっかいを出してただけなんですけど、そうか、そういうふうに見てたんだ。でも、それはそれでいいか。それが「贔屓してた」とか、他のアカン感じじゃなくて「仲良し」と見られてるなら、それはそれでいい。そして、「やめた」という話にショックを受ける教員がいるということを伝えることも大切だと思います。
放課後、これまた去年担当した子と廊下をすれ違った時に、いきなり
「Trick or treat」
って言われてびっくりしたら
「食べる?」
と袋菓子を出されて、思わず
「ありがとう。逆にもろてしもたわ(笑)」
ともらってしまったり。うん、生徒からもらったお菓子はうまい。しかし、こんなことやってるからアカンのやな(笑)。
そんなこんなでパタパタしてたら、すぐに定時です。さてと、帰ろう。とりま久しぶりに筋トレして、あとはビールだな。

選別装置としての高校

またまた新しい週がはじまってしまいました。まぁそれでも、昨日の夜は10時に寝たから、少しは楽かな。とはいえ、「趣味」であるとはいえ、やっぱり自分のための時間がほしいですね。ここしばらくの土日、そしてこれからしばらくの土日を見ると、自分のための時間がまったくありません。ほんとうにヤバいです。
それでもとにかく出勤。実は、仕事そのものは別にしんどいわけじゃないです。ただ、仕事も自分のための時間ではないから、やはりつらいです。
特に、山もオチも意味もなく1日が過ぎて、夜の仕事です。
今日は「高校における格差」ですが、まずはわたしからひとこと。
今、夜の仕事で伝えたいと思っていることは、子どもを通して、その背後にある社会を意識するってことです。教員って、ついつい「その子」を見てしまう。あることができたのは、その子が努力したから。できなかったのは、その子の努力が足りなかったから。そして、努力の如何にかかわらずできなかったとしたら、「障害」を疑う。常に着目しているのは「その子」です。でも、その子は1人で生きているわけではない。家族という社会や、その家族を取り巻く社会の中で生きている。だから、その影響を強く受けている。そういうことを踏まえて物事を考えてほしいんですよね。そしてもうひとつ。実は、わたしの学校経験を通して、わたしがいわゆる「高SES層」に属する家に生まれたことは伝えています。でも、そういう人だって、「庶民的な学校の教員」はできるし、人権教育もできる。教員の仕事は生まれに依拠しないってことです。
そんな話の後、発表してもらいました。今日の発表もうまいですね。やはり、発表って、最初にする人がいちばん大変だと思います。そういう意味では、みんなどんどんうまくなっていくだろうなぁ。
しかし、高校における格差は露骨です。SESと偏差値が見事な相関関係にあります。げんなりするけど、それが現実です。現実を直視するところからしか、次には進めない。
そんなことを考えながら、みんなでホワイトボードに書き書き。
おもしろいなと思ったのは、出身高校における進路ですね。「浪人が1/3」とかいう学校があります。わたしの勤務校では考えられません。だって、浪人してでも志望校に行きたいというのは、それなりの学力があったりお金があったり、さらには親がそれを戦略として選択することができるわけですからね。
そしてもうひとつおもしろかったのが、中学校と高校の「雰囲気」の違いです。例えば「高校は合唱コンクールをがんばる雰囲気だった」とか、「高校は冷たい感じだった」とか。あるいは「中学校は情に熱い感じだった」とか。行事をがんばるというのは、学校文化に親和的ってことなんですよね。そういう話をすると、「みんな学校が大好きだった」っていう答えが返ってきて、学生さんたちは納得されてました。さらに「情に熱い」についても「学校文化としてのタテマエ」に対して、対抗概念としての「ホンネ」が低SES層と親和性が高いんじゃないか」みたいな話を投げ込んでみました。
最後に、
「仮に今、小学校の同窓会があったとして、みなさんはどういう会話ができる?」
という話をすると、「あ…」みたいな表情をしている学生さんがおられて、まぁそういう選別装置として高校は機能してるんですよね。
てことで、最後は元気になって終了。と、デスクを見ると、プロジェクターのスイッチが入ったままみたいです。んー、鍵を取りに行くのはめんどくさいな。門衛さんにお願いしようかな。
ということで、学生さんと一緒に門衛さんのところに行って
「プロジェクターのスイッチが入ってるみたいなんです」
と話すと、はじめ「ん?」という感じだったので
「子牛控え室まで行くのがめんどくさくて」
というと、「あぁ」という感じで対応してもらえました。
えーと、もしかしたら学生さんと間違えれられた?

恒例のキムチの漬け込み

今日は「京都•在日外国人生徒交流会」の2学期の例会です。内容は恒例のキムチの漬け込みです。前回やったのは4年前か。今年は豚キムチ丼の販売なので、タレはなし。なので、少し余裕ができるかな。
てことで、マダンセンターへ。
まずは白菜の水抜きからです。それと並行して、上の子どもとTじさんがにんにくの皮むきをしてくれます。これ、タレがあったら山のようにむかなきゃならないけど、キムチだけだったら3玉なので、かなり楽なはずです。が、それでも大変な作業であることにはかわりないか。
わたしはひたすら野菜切り。にんにくのすりおろし&しょうがのすりおろしが終わったあたりで、ちょうど野菜切りも終了。あとは混ぜ混ぜするだけです。
てことで、11時半くらいに完成。
さてと。昼ごはんだな。どうしようかな。焼肉か。ということで、買い出しです。あまりお金がないので、ビールは別料金にしましょう。
焼肉を食べながら、マダン本番の作戦会議です。今年は東九条マダンの開催時間が短くなった関係で、売上は少なくなるはずです。そして、焼肉から豚キムチにメニューを変更したことで、さっぱり予想がつきません。しかも物価が高騰してて、下手したら赤字になります。みんなで知恵を出しあって、なんとか落とし所を見つけました。
てことで、現役生も来てくれたので、キムチの漬け込み。ワイワイ話しながらこれをやるのは楽しいひと時です。わたしはやらんけど(笑)。
その後、当日持っていく物資の確認です。今回はわたしがいないので、上の子どもが搬入•搬出をしてくれます。ここで、いかにわたしの家に物資があるかが判明。まぁ、ふだんはわたしが持っていくからわからんやろな。まぁそれが顕在化したのはいいことです。
ということで、4時過ぎに解散。
さてと、うまくいくかなぁ。

南へ北へ

朝、6時半に目覚ましをかけていたけど、身体が動きません。結局7時までゴロゴロ。それでも起き上がって、朝の支度をしたら車でスタートです。
実は今日はゼンコーの事後合宿だったけど、参加者が少なくてオンラインになりました。それでいろいろスケジュールが変わりました。ただ、もともとから入っていたスケジュールを、まずはこなしていきましょう。
最初のタスクは東九条マダン用の雑貨の買い出しです。いつも使っているお皿を少し変えようと思ったけど、在庫がなくて残念。なんでも、あらかじめ言っておけば用意してくれるんだとか。それにしても
「久しぶりですね」
とか言われてビビるなど。だって1年に1回しか来ないのに、なんで覚えられてるねん。まぁでもプロしか来ないような店に素人が行くから珍しいのかな。
買い出しが終わったので、次の場所です。ウトロの集会室です。到着したら、みなさんすでに着替え終わっておられます。わたしもあわてて着替えましょう。なんでも、今日は伊勢田小学校の創立50周年の記念行事なんだとか。で、農楽隊はそのオープニングで叩くらしいです。みなさん、気合いが入っておられます。
と、Sニさんから「これ」と渡されました。

うれしいなぁ。
で、会場の伊勢田小学校へ。それにしても、みなさんフリーダムです。体育館に入ったら、いろいろ知りあいがおられて、あちこちで雑談がはじまります。ケンガリのSニさんが
「こっち来てー」
と声をかけても、それぞれがやりたいことをやっておられます。まぁそれでも、なんとなく舞台の方に来て、なんとなくはじまりそうな感じになってきました。
やがてオープニングの時間になりました。まずは、前口上。いつもの通り、わたしの役まわりです。あとで「せんせいやな」と言われてしまいました。あとは、みんなで叩いて踊って楽しい15分を過ごしました。
ちなみにオープニングのあとは「開会宣言」と「あの歌」がありますが、当然みなさんは体育館の外に出ます。わたしも積極的に外に出ます。で、記念写真です。

で、あわてて着替えて、そのままガッコに向かいます。今日は学校説明会があります。ガッコに到着したら、すでに放送部員が荷物運びをしています。しかし、わたしは何も食べてない。とりまスープでおなかをごまかしましょう。
で、放送機器のセッティングをして、主催のセクションと打ち合わせをして、そんなことをしていると12時をまわりました。そこで再びウトロへ。持たせて下さったのはこれ。

焼きめし弁当です。ガッコに帰ってワシワシ食べました。キムチうまい!ケッパリうまい!でも、食べきれない。半分持って帰ろう。
で、学校説明会がはじまります。はじまってしまったら、特にやることもなし。終わったら片づけです。みんなでやったらすぐに終わります。
と、ここでゼンコー事後合宿のオンラインを立ちあげねば。なにせ、proのアカウントを持ってる人はいませんからね。ちなみにzoomのアカウント、気がついたらkwanseiのがなくなってメッチャ困ったけど、kansai-uが手に入ったのでホッとするなど。Aっちゃんが早めには行ってくれたので、共同ホストにして、わたしは帰りの運転があるので退室。
帰りは再びウトロに寄って、おべんとうのタッパーを返したり、Sファンさんに貸してたTシャツを受けとったり。さらに帰り道にキムチの材料をゲット。
そんな感じで家にたどりついたら6時をまわってました。疲れた…。

雨の合間をつく

今日は夕方に歯医者さんがあるのでバイク出勤です。走りはじめたら、なんとなく走りがいい感じです。アクセルをあけなくても転がっていく感じ。それでいて決して遅くはない。なんか、いろんな場所が動きはじめている感じですね。いつも練習に使うS字コーナーでは、目線が遠くに行くようになったので、これもよし。途中給油したら13.3km/Lだったので、ほぼほぼいつも通りの燃費になっています。おそらく右手首もいつもの感じになっているのかな。
そんなこんなで30kmばっかのツーリングを楽しんで、職場へ。寒いです。
それにしても、仕事をする気が起きません(笑)。まぁもともと仕事をする気は起きない人ですが、基本的には動きがとれないので、どうしようもありません。まぁでも担任さんには「動きがとれないけど、ちゃんと動きますからね」と安心材料を渡しておきましょう。勝負は月曜日だな。それにあわせて、火曜日の朝イチに動く。
放課後は明日の学校説明会の準備です。といっても、今日は機材の準備だけ。説明会は午後なので、午前にセッティングすればいいですね。
そんなふうにしていたら、なにやら外があやしげになってきました。まずは風がすごい。そして、雷。さらに雨。雨雲レーダーを見ると、えらいことになっています。どうする?帰りのバイク…。
定時が来たけど、とてもではありませんが、走れる状況ではありません。てことは、歯医者さんには間にあわない。しかたない。キャンセルですね。
あとは、雨雲レーダーとにらめっこです。どうやら17時45分から1時間程度は雨雲が切れるようです。そこだな。と、35分の段階でほぼ雨が止みました。ここしかないですね。
ということでスタート。いつ雨が降るかとドキドキしながら、そしていつマンホールを踏むかと、これまたドキドキしながら、なんとか雨に遭わずに帰れました。よかったよかった。
さてと。お風呂にゆっくり浸かりたい。

動きがとれない

昨日の夜、とあるメールがあってあわてました。その後、ずっとどうしたものかと思う朝です。そうそう、東九条マダンもどうしたものか。なにしろ、その日、わたしはいない。さらに、Aっちゃんもいない。てか、今週末に予定されている「事後合宿」はどうなるんだろう。MLがまったく動いていません。事後合宿の有無によって、翌日にある京都の交流会の動きが変わります。
とにかく、なにもかもががっちゃんこしてしまっていて、動きがとれない。どうしたものか。それでも、できるところからひとつずつほどいていくしかないですね。
まずは事後合宿か。「誰が来るの?」と投げてみました。うーん、参加者、メッチャ少ないやんか。これは対面はムリやな。ということで、ひとつ解決。てことは、京都の交流会は「あんな感じ」になるのね。
東九条マダンと京都の交流会は子どもに頼りますか。「お願いできる?」とラインしたら「しかたないな」という返事。すまぬ。
あとはリビングライブラリやな。
今日も代講があって、しかたないからプリントをつくって配って、まぁこれでいいやろと思ってたら、ひとり質問に来ました。
「あのこれ」
「なに?」
「a1≡a2 mod(17)でですね」
数学オリンピックの問題でした。
「わたし、数学が専門じゃないからわからんわ」
「でも、教科は数学ですよね」
「教科は数学やけど、専門は社会学やねん。ほら、ここみたらわかるやろ」
と言ってresearch mapを見せたら、納得してくれました。
「もっとちゃんとした数学教員に聞きや」
そんな感じで家に帰ってzoomです。が、19時スタートのzoomがいつまでたってもはじまりません。やるかやらないかの連絡もないので、ビールを呑もうにも、動きがとれない。15分にやっと開始。結局1時間ばっか会議でした。まぁ、どうなるかなぁ。
ここでやっとビール。疲れた。
そうだ、寝る前にパートナーに脚のアロマをやってもらおう。実は火曜日の早朝に右足ふくらはぎが痙ったんですけど、なまじ筋トレしてるから痙り方も激しくて激痛でした。それをかばってフィールドワークしたから、右足の太ももが痛い。このままだったら、明日、動きがとれない。

違憲判決が出た

今日は午前に2発授業です。と、代講依頼が…。ごめん、午後はあかんねん。授業はプリント学習にしようかと思ったけど、今日はやめときましょう。
空き時間にあちこちメール。いつものことですが、10月終わりから11月にかけては、かなり火がつきます。とりわけ今年はきつい。リビングライブラリをもう一週うしろにすればよかった。来年はそうしよう。と思うたびに、まだ自分は「いるつもり」なんだなと思います。
午後はzoomで研究会。脳みそがついていってません。が、なんとかかんとか発言ができたかな。研究会の終盤、突然ポップアップが出てきて、「性別変更の手術要件めぐり 特例法の規定は憲法違反 最高裁」の文字が…。
びっくりしました。なので、すぐにzoomのチャットに転送。するとみんな、バッと顔が輝いて「おお!」という声が。
ちなみに、みなさんシス女性です[1]たぶん
この違憲判決はほんとうに大きな一歩だと思います。しかも全員一致だしね。ご尽力いただいた方々には頭が下がります。まぁでも、わたしも微力ながらこんなことこんなことこんなことはやりましたけどね。

わたし個人は、オペはしたい人がすればいいと思ってます。そのために、ほんとうにオペがしたいのかどうかを、自分自身ととことん対話をしてほしい。対話をするためには、オペに付随する余計なものはないほうがいい。純粋に自分の身体を眼差すこと。
そう考えたとき、特例法の要件は、あまりにもジャマです。だから、反対してる。
もちろん「わたしのため」ではないです。後輩たちのためです。わたしは戸籍制度を叩き潰すまでは性別変更しないと決めてます。だから、たぶんずっとこのままでしょう。知らんけど。
ちなみに、違憲となったのは第4項で、第5項は差し戻しなんだとか。
つまり、トランス男性はOKで、トランス女性は×ということですね。そういうアンバランスを高等裁判所はどう判断するのか。
ちなみに、昨今、みんなが大好きなお風呂問題ですが…。
実はトランス男性の方がハードルは高い。だって、男女問わずに性器を隠す人はいます。トランス女性もそのひとりになればいい。でも、トランス男性で、特に胸が大きい人はたいへんです。男性で胸を隠す人はほとんどいない中で隠さなきゃならない。隠さなければ見られる。見られたら混乱が巻き起こる可能性がある。あるいはトランス男性が性暴力にあう可能性が出てくる。
ここで問題なのは、こういう話がまったく出てこないところですね。つまり、トランス男性のことは、みんな興味の外だってことです。ここにあるのは、トランスジェンダーの問題ではなく、ジェンダーの問題です。

しかし、いつも思うことは、トランスヘイターが「手術してない人がお風呂に入るかもしれない」といい、それに対抗する人が「そんなことはない」ということのむなしさです。
本来は手術をしてようがしてまいが、性暴力を意図せず、その場が混乱しない形であれば、自認する方に入ればいいと思ってます。だって、「一瞥」による性別は手術とは無関係です。逆に手術の有無にかかわらず、外見が自認する方になってたら、出生時に割り当てられた方に入ると、メッチャ混乱します。それは、わたしは経験済みです。
なのに、「反論」するために、自らの行動の可能性を狭めてしまう。それがむなしい。

しかし、「coming out story」の「あの」シーンを誰も何も言わないのがおもしろいな。まぁ、ひとまわり前の映画だからか…。

footnotes

footnotes
1 たぶん

人の世に熱と光を ー水平社創立の思想に学ぶー

今日は先週金曜日から延期になった体育祭の日です。体育祭と言えば、朝が早い。7時集合です。てことは、メッチャ早く家を出なきゃならないし、メッチャ早く起きなきゃならないということです。しかも今日は火曜日、出張日です。よりによって水平社博物館に行かなきゃならない日です。どうするねん。
まぁでも、淡々とこなしていくしかないです。
てことで、7時に出勤。放送部員もすでに集まりはじめてます。昨日機材の半分くらいは運んであるので、今日はスピーカーの設置から。
部員がスピーカーを運んでくる間、わたしは朝ごはん。体育祭の日の朝ごはんは卵とハムカツのコッペパンとタリーズのブラックコーヒーと決めてます(笑)。これを誰もいないグラウンドを見ながら食べるのがいい。
てことで、スピーカーの設置が終わったら、スピーカーケーブルの敷設です。
体育祭ではスピーカーは3発出してます。なので、アンプは2台。片方はステレオモードで、もう一方はブリッジモードです。ふたつのアンプに音源を食べさせるためにミキサーを設置してあります。
ここまでが、ひとブロック。ただし、これはスピーカに近いところに設置します。放送席はこことは離れたところに設置するので、お次は放送席までケーブルを伸ばさなきゃなりません。これらはすべて空中配線をします。ここで、体育祭恒例の「サル」が登場します。電柱に登って高いところにケーブルを引っ掛ける役です。それが終わったら、あとはケーブルを放送席まで持っていって、放送席のセットをしたら完了です。
さてと、音は出るかな。出たな。でも、なんかハム音がする。ケーブルが細いからなぁ。まぁ、実際に音を出したらマスクしちゃうでしょう。問題は2つのアンプの音量バランスですが、このあたりは勘ですね。
てことで、8時半に設置終了。よくできました。
てことで、無事、開会式開始。今日は副顧問も放送席に座ってます。いろいろ部員とコミュニケーションとってるのはいいんだけど、なんか「指導」っぽい。できれば一緒に働く仲間になってほしいんだけどなぁ。そういう意味では、できれば設置のところから来てほしいところだけど、勤務時間外だからなぁ。しかし、一番大変なのは設置と撤収なんだけどな。まぁええか。
開会式がすんだら9時半です。さてと、あがりましょう。しばし職員室でメールチェックとか今日の準備とか。そしてスタートです。
さてと。JR奈良から桜井線→和歌山線にするか、大和路線→和歌山線にするか。やはり前者かな、ひなびた感じを楽しみたい。
でも、途中、この間もらったこれの抜き刷りを読んでたり。うーん。あの時、小栗さん、質問されたけど、完全に向こうが専門家じゃないですか。でも、わたしが言ってる話とかなり共通点があるので、うれしいな。
てことで、掖上駅に到着。テクテク歩いて水平社博物館へ向かいます。が、ん?妖怪アンテナが!こんなところからムラなのか?いや、違う?もう少し歩いたところで、明らかにムラに入りました。なるほどな。てか、お好み焼き屋さんがありますがな。入りたい!でも、そんな時間はありません。
てことで、水平社博物館に到着。
まずは駒井忠之館長の講演です。が、うちの事務局長に「レジュメです」と送ったメールにデータを添付するのを忘れてたことが判明。急遽博物館で印刷してもらうことになってしまいました。すみません、すみません。
で、講演。まずは水平社設立時の有名な写真から。なんか、7人なんですね。まぁそれはいいとして、まずは平野小剣からひとりずつ説明されますが、これが詳しい。さすがとしか言いようがありません。そして水平社宣言へ。とは言え、これは「水平社設立大会宣言」で、綱領•宣言•則•決議を一体として捉えなきゃならんという話です。その後、さらに細かいところに突っ込まれていきます。例えば「吾々」は「特殊部落民」を指し、「吾等」は「すべての人」を指すとのことです。なるほど、だからこそ、普遍性を持つんですね。
とにかくこうやって、ひとつひとつの文章を細かく分析していかれます。これはすごいわ。
もちろん、守安さんとか朝治さんなんかの力は借りておられるんでしょうけど、でも、独自に調べておられることもきっと多々あるだろうし、ほんとうにこれが「専門」というやつだなぁと、あらためて思い知りました。
講演のあとは水平社博物館の見学です。個人的に好きなセクションは「帝国弘道会」→「大和同志会」→「燕会」のあたりかな。ちなみに、この頃同時多発的にあちこちで同じような会ができていて、それらが大きなうねりとなって水平社へとつながっていく。このあたりのダイナミックな感じはたまりませんね。
あとは、各地の活動家のコーナーもおもしろい。誰を見ても若い。ほんとうに若さあふれる集団だったんでしょうね。
それにしても、水平社の設立に居合わせた人たちの気持ちって、もしかしたら規模は小さいけど、stnの設立の時と同じような感じだったのかもしれないなぁと、ふと思ったりしました。
そして自主フィールドワーク。基本的には1年弱前に案内してもらった内容を半分以下にした感じで、さっくりまわりました。
さてと。日も傾いてきたし、帰りましょうか。

許容できるか否か

朝、身体が動きません。なので、少し寝坊。と言っても二度寝したらアウトなので、おふとんで横になる時間を少し増やす程度です。ほんの少しのゴロゴロが、ほんとうに大切です。
で、いつもの電車に乗って、いつもの時間に到着。朝は立番から。先週に続いて新採の方が隣に来られました。しもた、ネタを準備してなかった(笑)。
月曜の朝は少し余裕があるのが助かります。あまりキリキリせずにいろんな準備ができます。ただ、今日は短縮授業なので、そのぶんだけがせわしない。そうそう、福岡さんから送られてきた文章を読まなきゃ。
午前の授業も午後の授業も軽くこなして、放課後は明日の準備。とは言え、ほぼできているので、最低限の荷物運びだけです。そのあたりは放送部員がやってくれます。
で、いつもの通り、1時間労働者の権利を行使して、夜の仕事に向かいます。
今日のテーマは公立学校にある格差の話です。
まずは発表を聞きましょう。単に発表するだけじゃなくて、みんなから話を引き出して、それぞれの経験が異なることを浮き彫りにしてくれます。うまいなぁ。発表してくれた学生さんも話しておられたけど、個々人の経験は「それ」しかないんですよね。その「それ」を出しあう中で「それら」になる。ただ、実は足りないんですよね。なぜなら、学生さんたちの「それら」は、大学進学を果たした人たちの「それら」なんですよね。
例えば、「一族の中で高校進学したのはひとりだけ」みたいな子もいます。そういう家庭の子だと、大学進学とか、遠い世界のことになる。もちろん、それまでの学校時代にそういう話を交わせる関係があれば、そういう存在も知ることになりますが、多くの場合、学校には「フツーの姿」で来ますから、わからない。
でも、学校の教員は幸いにしてそういう子の存在を知ることができます。その時、どう考え、どう動くかですね。まぁそのためにこのシリーズをやってるのですが…。
発表のあとは、みんなでホワイトボードに書き書き。これが興味深いです。ほんとうにそれぞれがバラバラの生活背景を持っておられます。そんな中から「ここ」に来ておられるんですね。なかでも興味深いのは、「自分が経験した格差は許容範囲か否か」という項目へのみなさんのコメントでした。実は「しかたない」というコメントが散見されたんですよね。
これ、なぜだろう。
なので、あらためて「前近代の身分制によるヒエラルキー」→「業績主義の社会におけるヒエラルキー」→「格差社会におけるヒエラルキー」の図を書きました。そしてひとことコメント。
「現在の日本社会は一見業績主義に見えるけど、実は格差社会なんです。だから、ある階層に生まれると、それがその子の一生を決めてしまいかねない。そういうことをこの本は扱っています。なぜなら、そういう社会を教育という方法でなんとかしたいと思っているからです。だからそこ、そこにある格差を許容できるかどうか、もう少しセンシティブになる必要があるんじゃないかな」
おそらく学生さんたちも格差社会の中に生きておられる。それぞれがそれぞれの変えられない生まれによってもたらされた「しんどさ」を努力で克服して、今ここにおられます。だからこそ、生まれは変えられないし、それを変えるのは努力なので「しかたない」と考えられるんじゃないかな。でも、教員になるとしたら、あるいは教職課程を履修する学生さんとして、それでいいんだろうか。
もちろん、教員であるわたしの立場は「すべての格差は許容しない」です。生まれでゴールの幅が左右される社会は許せません。しかし、それを押しつけてもしかたない。まだ4回目です。あと11回あります。さまざまな投げかけを、このテキストはしてくれている。「ある格差を許容できるかできないか」「ある生まれだからしかたないのか、しかたなくないのか」ということを、さまざまなケースを題材として、ゆっくりと考えていけばいいかな。

アクションパネル

今日も午後に大阪に行かなきゃなりません。まぁでもスタートは「午前の最後」という感じなので、午前のうちに走りましょう。
ということで、まずは筋トレ。きつい。そしてラン。

今日はあまり時間がないから、ジョグ→インターバル6本→ジョグにしておきましょう。それでも合計4kmです。
しかし、インターバルはきついです。特に昼間のインターバルは、前にも書きましたがきつい。暑いからじゃないのは、今日が涼しいだけにわかります。3本ばっかスパートかけたらイヤになります。でも、苦しくてもガマン。5本スパートかけたところで、もう1本とがんばります。そしてジョグ。結果、スプリットは5分35秒→5分37秒→5分41秒→5分37秒でした。トータルで4.1kmを23分12秒で、アベレージは5分38秒でした。
かなり速くなってきましたね。だからしんどかったのかな。

インターバルのあとはシャワーを浴びて出発です。到着したのは中之島。今日は「”Nothing about us without us”が まもるいのち、きりひらく未来」です。
これ、登壇者がおもしろい。まずは朴基浩さん、そして藪中孝太朗さん、さらに岡山祐美さん、そしてわたしです。異種格闘技戦です。早めに着いたら、岡山さんと藪中さんがもっと早めに来られてました。おにぎりをパクついてると、朴さんも来られました。そして、コメンテーターのなほさんも登場。軽く打ち合わせをして、なんとなくアクションパネルがスタート。
朴さんの話、わかりやすい。でも、おもしろい。本来は1時間ほどかかる話を15分にまとめるとか、スーパーです。しかし、生い立ちに「言葉」を乗せて語るとか、すごいですね。まぁ、途中にTedらしき映像があったから、そのあたりの経験があるのかな。
続いて藪中さんの話。西成とか生野とか天王寺の区内における教育格差の話からスタートです。毎週その話をしてるわたしからすると、ほんとうに合点のいく話です。それだけに、藪中さんがされてる「塾」の重要性が伝わってきます。と同時に、誰もが大学に行かなきゃならない世界に警鐘を鳴らしておられます。とても貴重な提言です。ちなみに、司会のKよぽんが「タイトルの「隣にある異世界」ってどういうことですか?」という質問をされましたが、たしかに考えもつかないところに異世界があるんだなぁ。
そして、岡山さんの話。メインは異性介助のことです。たしかに医療者が不足してるのはそうなんだけど、その割を障害者が食わなきゃならんのはアカンだろうという話です。そして、きちんと意思をきくこと。そのためには意思を伝えられること。そんなことの大切さだったかなぁ。
最後はわたし。夏のシンポの内容をリメイクしてみました。が、15分で終われる自信がありません。結果、超速で20分かかってしまいました。が、結局自分のことは言わなかったな(笑)。
その後、なほさんのコメント。「usに死んでしまった人は入るのか」という問題提起があって、パネデです。usかぁ。あまり考えないからなぁ。てか、かつてこんなことを書いたくらい「〜たち」という言葉は、わたしにはあわないです。ただ、こんなことも書いてるので、考えてないわけじゃないです。なので、まぁそんなことをタラタラとしゃべってみました。さらに藪中さんから
「当事者ではない人が「在日」と書いたユニフォームを着れるか問題」
が提起されたりして、なかなかおもしろいなと。もちろんわたしは「居心地悪く着る」というスタンスです。
そんなこんなで、あっという間に4時になったので、閉会のあいさつ。その後しばしダラダラして打ち上げです。ここでは正面に野瀬さんが陣取られて、なかなかディープなテーブルになりました。ここでワインを飲みながらなんだかんだ話してると、あっという間にいい時間になりました。
さてと、帰らなきゃ。さすがに疲れた…。