午後から人権教育関係の会議。
会議の中で、新入生からとったアンケート結果の分析があったんですが、やっぱり昨今の状況が顕著にあらわれていますね。一番大きな変化が、中学時代に在日問題・部落問題の学習をしているパーセンテージが、いまや25%程度になっているということです。
で、
「なぜなのか?」
という論議がちょろっとあったのですが、その中で
「伝えにくくなっている」
という話が出てきました。
たしかに、部落の歴史はかつてのような単純なものではなくなっています。また、部落を取り巻く状況も、「貧困」とか「低位」という一言で表せなくなってきています。もっと言うと、
「部落民とは誰か」「部落とは何か」
ということが、ひとことでは言えなくなってきています。
でも、一方では、これこそが「部落差別」なんじゃないかという気がしています。
つまり、部落差別は「差別事象」にあらわされるものではなく、社会の構造そのものの中にあるんじゃないかということです。
でもこれ、確かに伝えにくい。でも、逆に、だからこそ伝えなくちゃならない。
う〜ん。