朝、起きるとシュラフの中です(笑)。
で…。こ、声が出ないorz。まぁなんとかなるか(笑)。
もぞもぞと起き出すと、向こうでは寝ていない連中がごそごそしゃべっています。なんぼ元気やねん。
まだまだ寝ている人もいますが、そろそろ片づけをはじめないと間にあいません。まぁ、片づけをする音で起こしてみようかということで、ボチボチと片づけはじめました。
で、予定通り8時には終了。日之出の皆さんと別れて、高槻に向かいます。
途中、喫茶店に入ってモーニング。久しぶりにサイホンで淹れたコーヒーを飲みました。やっぱり、おいしいです、ほんとうの喫茶店のコーヒーは。ちょっと気分が和んだところで、いざ出陣。
今回のGID学会の目標は、「ロビー活動をしない」です(笑)。なにせ、去年はひどかったですから…。
さて、受付をすませて会場にはいると、今年の会場はけっこう広いです。まだまだ席もあいています。てことで、頃合いのよさそうなところに荷物をおいて席を確保。
まずは、「一般演題3 座長:池田官司 (北海道文教大学人間科学部)」からです。
ん〜と。いや、それはそうなんですが…。でも…。という感じです。言っておられることは至極まっとうなことなんです。同意同意です。でも、逆に言うと「それって、いろんな人(含む、わたし)も前から言ってるけど…」という感じ。
あと、なんとなく「印象」でしゃべっている気がしてならないんです。あるいは、「アジテーション」…。実証的なデータがない。どれくらいの受診者にあたって、そこにどのような規範意識が見られたかという感じではないんですよね。どちらかというと「規範にからめとられている」という結論からスタートして話を展開させている感じ。それはそれで、講演やアピールの時はかまわないのですが、というか、そっちの方がおもしろいのですが、場所が場所やから…。まぁ、「規範」に対して批判的な人は、「規範」にあてはまる人を「規範化されている」とラベリングしてしまうし、逆の人は逆の人で、逆のラベリングをしてしまうなんていうことは、どこにでもあることなんだろうとは思います。でも、実際には互いのラベリングの中にもいろいろな人がいるわけで…。
でも、たとえば「GIDという汚名(笑)をあえて拒否しないトランスジェンダー」みたいなのもありだと思うんだけどなぁ(笑)。
すみません。おもしろそうだったけど、前の演題のレジュメ*1を持っていったパソコンで打っていたら、ほとんど聞けませんでした。
山田さんにはずいぶんとお世話になっているんですよね。なので、一生懸命聞かなくちゃ。
というか、他の病院はわかりませんが、関西医科大学については「P.S.W(精神科ソーシャルワーカー)」の存在がとても大きいんですよね。で、それを打ち出していこうということみたいです。発表の中で「自助グループ」と表現されていたのが、「まんまるの会(ジェンダークリニック受診者の会)」で、そのままだったらどこかの「自助グループ」と連携をとっているような誤解を与える可能性があったので、あえて補足をしてしまいました。で、マイクに乗った声を自分で聞いて、そうとうorzとなりましたよ。さらに、足元を見たらスニーカーのままだったので、さらに_| ̄|◯となりましたよ。
実は、「まんまるの会は自助グループじゃなくて、宴会グループです」とウケをとろうかとも思ったのですがさすがにそれはやめました。ところで、わたし自身の問題意識としては、「まんまるの会」は、まさに「規範」にとらわれないものを「規範とされる場所」につくっていく、ひとつの「場」なんです。そんな思いは伝わったかなぁ…。
スポーツ界における、性の問題への意識・対応の現状 正岡美麻1)、内田直2)(1)早稲田大学スポーツ科学部、2)早稲田大学スポーツ科学学術院)
「組織」がどう意識をしているかということについての話だったかな。「なるほどなぁ」と思いました。というか、思ったよりは意識しているんですよね。
ただ、気になったのは、実際に「そこにいる人」がどういうふうに自分を表現しているか、例えば◯フトボールの日本代表に、例えば当事者がいるとして、その人は自分のジェンダーアイデンティティと自分のありよう、あるいは自分が「いる場」とのねじれや整合性をどう考えるかみたいな話に関心があるんだけど、そんなの発表できないでしょうねぇ…。
当院における包括的医療への取り組み(第2報) 山口悟他(ナグモクリニック)
なんか「勢いがあるなぁ」という感じ。他のところがいろいろな困難を抱えていて動きが鈍くなったりとまってしまったりしている中で、ナグモはいきいきしているという感じでした。やっぱり、「攻め」というのが大切なんだろうなぁ。
続いて、「一般演題4 座長:岡田弘司(大阪医科大学応用医学講座神経精神医学教室)」です。
GID治療における心理療法の意義と役割:心理専門職の立場から 金城理枝(医療法人社団康心会ティー・エイチ・ピー・メディカルクリニック/AGP)
休憩のあとの余韻があって聞いていませんでした(;_;)
MTF症例の思春期における心理と支援の実態 藤井友紀1)、佐々木愛子2)、松田美和2)、新井富士美2)、中塚幹也2)3)(1)岡山大学医学部保健学科、2)岡山大学病院ジェンダークリニック産科婦人科、3)岡山大学大学院保健学研究科)
トイレに行こうと思って下に降りると、変な人たちがいて、つい変な話で盛りあがってしまいました。まぁ、そういう時間も必要ということで…。しかし…。
性同一性障害当事者におけるストレスコーピング・スタイル −ジェンダー・アイデンティティに対する身体治療の効果を調整する認知スタイルとは− 佐々木掌子1)、尾崎幸謙2)(1)慶應義塾大学大学院社会学研究科・日本学術振興会、2)独立行政法人科学技術振興機構)
トイレの前でどうしようもなくグダグダになりかかった時に、佐々木さんの声が聞こえてきました。なので、「わーい!佐々木さんの話を聞きに行こうっと!」とスキップしながらあわてて会場へ(笑)
印象的だったのが、FTMのコーピングスタイルの中で「計画立案」というのが「いい方向」に行く要素という話。なんかこれ、ジェンダーの枠組みの話とからんでいるような気がしてなりませんでした。やはり、「計画立案」に携わる機会を「女性」が奪われている状況があって、そこに参与できるということは、とりもなおさず「男性」として「認知」されたということと結びつく。そのことが「いい方向」に向かうということなのかぁとか。
性同一性障害(GID)当事者の語る社会適応のあり方 −FTMおよび、その周辺群への心理的援助に関する一考察− 西野明樹(埼玉大学教育学部人間発達科学課程心理カウンセリングコース)
質問にたった黒い人(笑)が「なぜFTMだけなのか」とか「周辺群だけでデータを集めたらGID像が歪む」とかいう話は、そりゃそーだな、と。というか、数年前だったらこんなことは書かなかっただろうけど、最近は「いろんな人*2がいるよなぁ」ということをしみじみと感じていますんで…。でもまぁ、タイトルにも「周辺群への」ってちゃんと書いてあるんだから、それはそれでありなんとちゃうん…。
性同一性障害の当事者・非当事者の身体イメージとジェンダー・アイデンティティ 野宮亜紀(和光大学非常勤講師・Trans-Net Japan)
「野宮さんだぁ」とかぶりつきに行った、わけではないですが、かぶりつきに移動。
なんか、鶴田さんのパスにかかわる研究と野宮さんの今回の演題がすごく関係があるなぁと。で、下世話な書き方をすると「やっぱ女は外見よ!」という意識が、「女性」の中にあるよなぁという_| ̄|◯。で、「女性である根拠」がより弱いMTFは、その意識により強く反応するのかなぁなどと思いました。
で、休憩なしで「一般演題5 座長:土肥いつき(セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク)」です(笑)。
もう、心臓バクバクです。いや、自分が適当にしゃべるならばどうでもいいのですが、座長って話が続かない時や質問がない時に「じゃ、わたしのほうから」とか言って、場をつながなくちゃならないじゃないですか。で、前のお二人はさすがというかなんというか、それをされるわけですが、んなもんできねーよ。さぁ、どうする!
GID mediaの活動紹介ですね。話を聞きながら、「ようやくここまできたか」という気がしたのは、ちょっと傲慢かなぁ…。でも、「トランスジェンダーという生き方は選択である」という言い方は、そうとう前からやっているんですよね。
ところで、杏野さんの「優しいフォロー」がはいったりしていたのは、もしかしたら「ハート」つながり(笑)?
QOL向上のための当事者サポートを考える‐LIFE&LIVE‐ 真木柾鷹(ESTO)
ESTOの活動紹介ですね。そうか、TNJのあとをつぐという意識であの連続講座をやっておられるんだ、と、はじめて知りました。って、わたしも会員なんだけどね(爆)。
実は「まだ8分かかる。もっと削らなきゃならない」という話を聞いていたのでのんびり構えていたんですが、5分で終わられたらなにかしなくちゃならないじゃないですか。でも、質問なんてしようがないし…。会場にふったのに乗らないし(笑)。しゃーないから「補足は」と聞いても「ありません」だし…。そのご質問が出てきてホッとしました。
ちなみに、LIVEを「ライブ」と読んでしまったのは、ここだけの話です(笑)。
「トランスジェンダーではない人」の社会的特権‐The Non-Trans Privilege‐ ひびのまこと(関西クィア映画祭)
わたしは性的指向の説明をする時、最初に「異性愛者」という言葉について説明するようにしています。これは、「ふつう」という場所から「異性愛者」もまたラベリングされる=相対的な位置関係にするという意図があるからです。そして、「方向の違いでしかない、しかし、人数のアンバランスがある」と続けることにしています。それを「トランスジェンダーではない人」についてもやることで、トランスジェンダーと非トランスジェンダーが対等な関係になるための「入口」にしてみませんか?という提案かな。ひびのさんは、仮に「シスジェンダー」という言葉でそれを試みておられました。
なるほど、示唆に富む話やなぁと思いました。こんどやってみよう。
いい提起をありがとうございました!
で、この演題の後半はここにかかわる話。ここでは「患者」と「医療者」の「対等な関係」についての話。ひびのさんもっとも大きなこだわりが「そこ」にあることがよくわかりました。
てことで、午前の部、終了。