大学生やなぁ…

パートナーに握っておいてもらったおにぎりを受けとって、電車に飛び乗ります。で、向かったのは大阪府立大学。今日は、毎年恒例の社会福祉関係のお座敷です。
今年はどんな感じなのかなぁと思ったのですが、やっぱりいい感じでみなさん聞いて下さいます。中には本当に食い入るような目つきで一生懸命聞いて下さる方もおられます。もう、なんか、恐縮です。惜しむらくは「笑い声」が小さい。いや、確実に笑ってもらっているのですが、どうもとまどいがあるみたいです。でも反応がいい感じだったので、枝葉が多すぎて、最後まで行くのがえらいこってした。
途中、「わけわからん」という顔をしている人がいたので、どういう人か聞いてみたら、中国からの留学生だったとか。あかん。コテコテの関西弁で偉い早口だから、わかるわけがないです。ふぅ…。まだまだ修行が足りません。

終わってから、しばし研究室で「変態であるかどうか」についてのよもやま話。「ノイズであり続ける」ということの大切さと、そのことのしんどさみたいなことについて話が出てきました。ん〜。たしかにノイズであり続けることはしんどくないと言えばそうなんですが、「キメ」てしまえば、それはそれなりな気がする。っていう感覚なのが変態なのかなぁ。
その後、講座担当者同士の会議がはじまります。にしても、来週の講座の内容を今話さなくちゃならないという、えげつない状況なんやなぁということを実感しますねぇ。

III部の迫力

今日は夕方(というか、夜)に桃谷高校III部*1の人権学習の時間にお呼ばれです。単なる定時制ではない。単なる通信制でもない。桃谷III部ならではの雰囲気があると聞いているので、ちょっと緊張気味です。
基本的には聞くか聞かないかは本人の自由。制度上は「聞いたら(たぶん特別活動の)出席」になるというだけのこと。それだけに、「聞こう」という人が来られるわけです。
教室に集まってこられた人を見たら、身が引き締まる思いです。いわゆる高校生世代の子どもたちはどちらかというと少数派です。一番前に陣取っておられるのは、ハルモニ・ハラボジたち、ムラのおじちゃん・おばちゃんたちです。
この人たちの思いにつながるためには、やっぱりわたしの実践を差し出しながら、自分の思いを話すしかありません。この人たちが聞いてくれたら、きっと高校生世代も聞いてくれます。聞いてくれさえすれば、やっぱりIII部に来ている子だから、どこかでつながれるだろうと思いながら話をしました。
なんというか、ウケるところが「通」です。うなづかれるところでは、首がちぎれるほどうなづかれます。
与えられた時間は1時間ちょい。逆に言えば、それ以上伸ばしてしまうと、きっとみなさんしんどくなるはず。
普段よりも実践をたっぷりと話し、自分の話は枝葉を刈り取って最小限にとどめながら、それでもなんとか話せました。
終わった後の拍手、すごく暖かかったです。いい経験ができました。「新ネタ完成」という意味でもね(笑)。
今回段取りを組まれたC原さんが
「いつきさん、III部に来たくなったでしょ?」
ときつい球を放ってこられます。
「でもね、夕方ビールが呑めないから却下(笑)」
まぁ、理由はそれだけです(笑)。

*1:夜間通信制

で、本番

何が困ったって、「つかみ」が思い浮かびません。どうしたものやら。
でも、長崎の人はとてもノリがいいみたいで、前回もかなり笑ってもらえたので、なんとかなるかと。
とりあえず、定番の「入り」からちゃんと反応してもらえて一安心。あとは昨日の懇親会ネタあたりから流していきます。もらった時間は1時間45分。び、微妙です。笑ってもらえたら、ついしゃべりすぎる傾向があるので、用心しなくちゃ。と思っていたのですが、結局10分オーバー。修行がたりませんわ…。
それでも、『トランスジェンダリズム宣言』も『30人のカミングアウト』も売れたみたいで、よかったよかった。
終了後、みなさんとちょこっと話。生徒さんを連れてこられた方もおられて、「来てよかった」と言ってもらえたとか。ちょっと気になっていたので、一安心です。
さぁ、帰りましょうか。

で、本番

こっちが本番なんですよね。
なにせチーム紀伊水道として、はじめてのとりくみだそうです。自然とこちらにも気合いが入ります。とは言え、気合いを入れすぎるわけにもいきませんから、淡々とパソコンに向かってお好みレポートを書いて時間をつぶします。と、そこに交流会に来ているMTFの女子高生登場。いつものことながらかわいいなぁ…。
最前列に座っておられる方が
「これ、渡してあげて」
と言っておられます。花束です。こんなのはじめてです。かなりうれしいです!
時間が来たところで、代表のE澤さんがあいさつされます。ポケットから大量の紙を出されるのですが、ぜんぜん読まれません。どうしたんやろうと思っていたら、すべて白紙でした。細かいウケをとられます。すごいよ…。さらに、わたしのことを「師匠」と呼んでおられます。いや、そんな大それた^^;;。
今日は2時間半ほど時間がもらえているので、けっこうゆっくりと話ができます。和歌山の人はマジメだと聞いていたので、少々緊張しますが、前の方の人がけっこう受けてくださったり、後ろの方の人のニコニコとした笑顔が見えているので、ホッと一安心です。そうこうするうちにゼロ島さんも登場。いやぁわざわざすみません^^;;*1
とりあえずしゃべりきったところで質疑応答です。普段はほとんどでないのですが、今日はディープな質問がいっぱい出てきます。すごく前向きに聞いてくださっていたことが伝わってきます。当事者の方もいっぱいおられます。そんな人たちが、これまた感想や質問を出されます。きっといろいろあったんだろうなぁ…。

すごく真剣で、それでいてアットホームな感じは、やっぱりチーム紀伊水道のみなさん、特にE澤さんの人柄なんでしょうねぇ。と同時に、「やっとこういう時間が持てた」ということもあるのかなぁ。ほんとうに感謝です。

*1:他にも今日は某所でイベントがあったとか(笑)

中高生相手の3時間

今日の午後からに備えて塩漬けした白菜を京都駅南側にある某所に搬入。その後、茨木へと向かいます。到着したのは、コリア国際学園です。今日は中学生高校生を相手に、3時間連続*1の授業をします。
あくまでも授業なので、50分+10分×3コマが基本です。でも「フレックスでもかまわない」とのことだったので、体力が残っている1時間目は10分オーバー。2時間目は50分。3時間目を40分で考えました。
1時間目はいろいろ考えたけど、せっかくだから普段と少し順番を変えて、いままで出会ってきた子どもたちのことを話すところからスタートすることにしました。にしても、みなさんいい生徒さん達ですね。ちょっとやんちゃ気味の子どももいますけど、真剣に聞いて下さいます。リアクションも抑制がききながらもきちんと返ってくるし、ふともらす笑顔がいいです。
2時間目はライフヒストリーセクシュアリティの基礎あたりを話します。さすがに2時間目の最後のあたりは疲れが見えてきます。休み時間中に「バタッ」としている子どももいます。話をしたのが音楽室だったので、思わず「3時間目の最初はケンガリでも叩こうか」とか雑談をします。
で、3時間目は「性の多様性」→オチです。
質疑応答では、生徒さんも話をしてくれるし、教員も話をしてくれるし、いい感じです。出がけに最後まで手を振ってくれた生徒さんもいたりして、すごくいい気持ちで学園を後にすることができました。

*1:「2009年度の授業内容はこちら」をクリックするみたい

この人に呼んでいただけるとは…

教研の後、こちゅかるさんと一緒に軽くお茶*1して大阪へ。
まずはちょいと打ちあわせ。その後、ウリハウスへ向かいました。
なんでも今日は「近所のマイノリティの人たちに出会おう」という学習会だそうでして。
集まってこられたのは10人ほどの方。まさにウリハウスの近所の方もおられます。そういう近所の人を呼べるって、すごいなぁ。やっぱりキムさんと三宅さんの人柄とかなんだろうな。そうこうするうちに、突然さっさんと
K◯本さんが登場。さっさんはいきなり「なんで教えてくれへんかったん」と首を絞めてきます(笑)。いや、単に忘れていたんです^^;;。
とにかくアットホームな雰囲気です。みなさん感情をきちんと出して聞いてくださいます。とうぜん笑いもおこります。わたしも乗せられて、いい調子で話をしてしまいました。いやぁ気持ちよかった(笑)。

*1:わたしは赤ワイン

上方漫才発祥の地にて

今日は夜に大阪府東部にあるムラでお座敷です。
集まってこられた方は全部で25人ぐらい。まぁそれはいいのですが…。
このムラを校区に持つ小学校に勤務していた友だちと
「お座敷の後呑みに行かへん?」
みたいなメールをしていたら

ちなみにこのムラは芸能のムラで、しゃべくり漫才の前身である上方漫才の発祥の地です。小学校のクラスのお楽しみ会では必ず漫才をするグループがあるほど笑いのレベルは高いですよ。今日は修行のつもりで。

という、身の引き締まる返事が返ってきました。
で、反応はというと…。
まだまだ修行が足りませんでしたm(_ _)m
それでも時折大笑いをして下さる方がおられたのは、きっと「やさしさ」なんやろなぁ^^;;

で、宿毛へ

今日は黒潮町が主催する「女性泊まりあい合宿」にお座敷がかかりました。高知から汽車に乗って宿毛へ向かいます。途中、横浜のムラが見えます。まだ2度ほどしか来たことがないにもかかわらず
「帰ってきたなぁ」
という気になります。こんな気持ちになれるムラで他に思いつくのは…。京町か…(笑)。
わたしのお座敷は「ネタ」が命です。なので、一番恐れるのは「ネタバレ」です。お座敷は午後から。でも、どうしても午前中の体験発表が聞きたかったので、ふだんとはまったく違う「寡黙ないつき」でごまかすことにします。
この合宿の「体験発表」はすごくおもしろいです。通常ならば部落の当事者の体験が語られるんでしょうが、ここでは結婚して部落に来た人がよく発表されるとか。たしかに、部落外の人が部落にはいることによって、さまざまな「気づき」や「変革」があるだろうし、そういう話を聞くことによって、「わたしはどう生きるか」ということを考える手がかりが出てくるように思います。
で、午後から話。
高知の人はとっても好きです。だって、みなさんよく笑って下さいますし(笑)。てことで、いっぱい笑ってもらって、いっぱい話をして、無事お座敷終了。
と、終了後、話をしに来られた方がおられます。
「わたし、ウーマンズダイアリーの初代編集長です」
でぇ〜!まさかこんなところでそんな人と出会うとは思いませんでした。とても高知にいるとは思えない、きわめて関西圏のセクシュアリティ関係の話で、しばし盛りあがりました。にしても、いやぁ、驚いた…。
さて、この後は待ちに待った「交流会」です(笑)。

客層をまちがえた_| ̄|○

今日は大阪府南部の高校でお座敷がかかりました。実は去年も行ったのですが、担当の方から「新転任の人がいるのでもう一回、今度は基礎編を」というありがたいお言葉があったので、今年も行かせていただきました。まぁ、応用編なんてないんですがね(笑)。
で、みなさんの前に立ってみると、あちこちい見たことのある人がいます。話が違うやん。なんでも、新任の方は、今日は府の研修で出張だとか。てことは、みなさん2回目か?新ネタは準備していません。というより、去年何を話をしたかも覚えていません。あとは野となれ山となれ。
で、1時間半、終えました。まぁ、それなりにウケたから*1 いいとしましょうか…。

*1:とくに管理職の方々が笑っておられた(笑)

で、バスに乗って向かったのは京都ではなく大阪です。
なんばに到着をして、上本町までテクテク。途中、えらい安そうな薬局を見つけたので思わず入ってヘパを探すと、なんと3本セットが488円!思わず2セット買ってしまったわたしは、やっぱりダメ人間なんだろうなぁ…。
今日のお座敷は福祉関係の委員の方々相手の学習会とやらです。
最大の問題は、「新ネタ」というところです。いろいろ考えたけど、なかなかいいネタが思いつきません。てことで、仁義を切ることにしました。マクラはこれ。

あの、わたし、GIDにかかわる実証的なデータなんて持っていませんから、そういう話はできません。どちらかというと、学校や交流会で感じたことに基づいて、直感的な話をさせていただきます。

これでよし、と(笑)。みなさん、柔らかい笑顔で聞いて下さいます。あきれているのか納得しているのかわからないところが…。
1時間ほどグダグダの話をして、その後質疑応答です。委員長の方から
「福祉の側面でどういう課題があるか」
という質問が出たのですが、もう、答えようがないという。
GID全体としてのなにかがあるかと言われると、あまりにもバラバラで「これ」というところに集約できない。じゃぁなにもないかというと、細かく細かく日常すべてにちりばめられていて、これをどうにかしようとすると、社会の枠組みそのものを変えないといけない*1。で、そういう悠長な話ですむかというと、困っている人は生き死にの問題で困っている。じゃぁ、困っている人ばかりかというと、別にそうじゃない人もいる。
てことで、カテゴリとしてのトランス・GIDとしては、答えようがないんですよね。
でもまぁいい機会でした。

*1:まぁ革命ということになりますか…