久しぶりやなぁ

今日は京都府北中部の某市でお座敷です。
この街、ここ数年毎年呼んでいただいています。「飽きひんのかなぁ」とか思うのですが、聞かれる方はバラバラなので、なんとかもっているのでしょう。
にしても、久しぶりのお座敷なので、なんかネタを忘れかかっています。かなりヤバイです。さらに、「マクラ」を考える力もなくなっています。もっとヤバイです。
さいわい1時間ほど前に到着できたので、いろいろ考えて、なんとかマクラはできました。でも、結局ところどころで順番をまちがえたりネタを飛ばしたりして、かなり不本意な出来です。それでもそれなりに笑ってくださるのがこの街の優しいところ。でも、優しさにもたれかかっていてはいけませんね。
てことで、この街のみなさんに感謝です。

ダブルヘッダー

ところで、今回連続講座を企画されたところに、まったく別のところから
「22日に研修をしたいんだけど、講師を紹介してほしい」
という相談があったそうです。で、
「ちょうどその日、いつきさんが来ているから、どない?」
となって、夕方からもう一回お座敷が入ることになりました。こちらのほうは1時間というオファー。これはかなり厳しいです。もう、直前まで
「何を話そう」
とひたすら悩みまくりました。で、結局決めたのは
「出たトコしょーぶ」
です(笑)。結局これが一番いいんですね。
まぁなんとかちょっとオーバーしたところで終了。
しかし、2時間と1時間では1時間の方が疲れがはげしいみたいですわ。

そうか、はじめてなんだ

今日は、滋賀県の忍者の里近辺でお座敷です。昼前に着けばいいので、午前中は家でのんびり。
現地に到着したら、主催者の方と昼ご飯を食べて、会場へ。
なんでも、今日は地域の保・小・中・高のPTAのみなさんの人権連続講座の最終回だとか。ちなみに、前回は三重の熱血青年が話されたとか。そんな「まとも」な話と比較されたら、わたしは立つ瀬がないなぁ…。そんなことを思いながら、会場の外をウロウロウロウロうろついていました。いや、なにしろ久しぶりの「お座敷」なので、何を話するのか、順番を忘れているんですよ(笑)。と同時に、マクラを考えなくちゃならいわけで…。いろいろ考えた結果、しょーもないマクラで行くことにしました。
で、お座敷開始。
「今日、うじゃうじゃうじゃで、うじゃうじゃで」
とマクラを振って
「というマクラを考えていたんですが、おもしろくないですか。そうですか」
と自虐ネタからスタート。
まぁでも、これでかれこれ5年は話しているネタなので、話をはじめたら、自然と出てくるのはたいしたものですわ。気がついたら、2時間ひたすら話し続けていました。

話し終えて、しばらくのんびりしていたら、聞いて下さっていた人が前に来られて、しばらくよもやま話。なんでも
「よく人権の講演会を聞きに来るんだけど、「前に行って話をしたいな…」と思ったのははじめて」
とか。かなりうれしいですね。
たぶん、立派な話じゃないし、ある意味どこにでも転がっている話だし、「穴だらけ」な話だし、そんな身近さが大切なんでしょうね。

ところで、この間呑んだ人たちが来て下さっていたんですが、そのうちのおひとりが
「もしかしたら、いつきさんの話を聞いたのはじめて」
と言っておられました。へ〜、なんかしょっちゅう一緒に呑んでいる気がするのですが…。別の人も
「まりあさんとのかけあいとか、生徒向けに話をしているのは聞いたことがあるけど、きちんと聞いたのははじめてかなぁ」
とのこと。まぁ、友だちづきあいをしていると、そういうものなのかもしれません。

「身の程知らず」と言わせてもらう

いや、身の程知らずなのはわたしのことなんですが…。
今日は夕方からアメリカからの留学生を対象に「日本におけるセクシュアルマイノリティの状況」という話。んな大きなテーマが語れるわけがありません。なので、タイトルの後ろに「いつきの私論」とつけ加えておきました(笑)。
にしても、みなさん真剣に聞かれます。留学生ですから、当然日本語はネーチブではありません。にもかかわらず、わたしのコテコテの関西弁と、思いつくままの文法無茶苦茶な話をきちんと聞いてくださいます。さすがです。
で、内容の方はというと「線引き」の話です。
過去、人権をめぐる運動の中で、数々の線引きをしてきました。それがある局面については「光」となり、ある局面については「影」となります。あと、自らを線引きの中に置く方法もあれば、自らを線引きの外において、枠組みをずらすという方法もあります。なんのことかわからないですよね。でもまぁ、それを自分自身の経験とあわせながら話をするという手法です。
わたしとしては、「口から出任せ、思いつくままに」だったのですが、その割に好評だったみたいです。まぁ、しゃべくりでだますのが仕事ですからねぇ(笑)。

こんな人たちだといいよね

今日は大阪市南部の某高校で、お友だちのK村さんと2人会です。
わたしはざっくりとした話、K村さんは具体的な話。それぞれが自分の分担の中で話をします。
でも、当然わたしの持ち時間は1時間ちょい。はたしてそんな短い時間でウケがとれるのか?でもまぁ、とても積極的なみなさんの空気の中で、和やかに話ができました。よかったよかった。

厳しくも優しい人たち

で、向かったのは、O郡中学校。
今日はO郡中学校とO郡小学校の合同研修会です。
考えてみると、小中で合同で研修会を持つって、けっこうめずらしいかも。それだけ連携がとれているということになるんでしょうね。
まずは校長室に通されます。けっこう若い校長さんです。話をしていると、いろんな本を読んだりしておられるみたいです。もちろん、セクシュアルマイノリティ系の話だけじゃなくて、解放教育系の話もかなりできます。「松村智広」「外川正明」といった名前が出てきます。これはファイトがわきますね。
思わず
「◯◯さんはいつもネタが一緒ですがな」
と言うと、
「いや、◯◯さんはひとつのネタを育てる、ちょうど古典落語みたいなもので、あれでいいんです」
と、極めて肯定的な発言をされます。う〜ん、かなりファイトがわいてきました(笑)。
さて、研修会の部屋にはいると、かなりの人数です。で、みなさんけっこう優しげな表情をしておられます。これはいい雰囲気です。
てことで、定番の話。かなり笑ってもらえました。
てことで、校長さんの最後のあいさつのあとに
「◯◯さんと同じぐらいですか?」
と、ついいらないことを言ったのですが、校長さんは、ちゃんとOKマークを下さいました。よかったよかった。
もっとも、こんなのんきな話ばかりじゃなくて、真剣なやりとりもありました。
小学校の先生からは
「小学校では名簿は混合で、それが当たり前なんだけど、中学校ではそれが当たり前ではない。小学校でできることがなぜ中学校でできないのか」
といった発言がありました。で、わたしにコメントを求められました。んなもん
「いや、わたしがどうこうというよりも、そういう論議を小学校と中学校でやることに意味があると思います」
以外の答はないですよね。
でも、校種間の物言いって、つい控えめになってしまうのですが、こうやってきちんと話ができるのは、やはりそこに信頼関係があるからだろうなぁと思いました。

新ネタ披露(GID学会3日目・その2)

で、カデル2.7へ移動。
今日は「いつきさんの話を聞く実行委員会」という謎のグループが主催したお座敷です。リクエストはひとつ。
「昨日と違う話」
です。
これ、難しいです。完全な新ネタです。何にしようかずいぶんと考えたんですが、自分の今まで出会ってきた人たちのことをゆっくりと紹介することにしました。
考えてみると、教員になってから、いや、教員になる前から、いろんな人と出会って、その人たちからいろんな影響を受けて、今のわたしがいるんだなぁと思います。そして、わたし自身もいろんな人との出会いでその人の「今」に影響を与えてきたのかもしれない。そんなことを振り返ってみたいと思ったのです。
と同時に、自分のやってきたこと、やっていることもまた紹介したいなぁと思いました。
ともすれば、実践者って、その生まれとか育ちに依拠しがちです。例えば、
「お前のしんどさ、オレもちょっとわかる。オレも貧乏な家に生まれてな」
みたいな。こういう時に、わたしなんてなにもしゃべることができません。でも、もしかしたら教員なんてわたしみたいな人が圧倒的多数なのかもしれないと、いつも思ってきました。なので、「誰にでもできる実践」をやりたいとずっと思ってきました。
でも、たぶん必要なものはあります。それは、「好奇心」と「忘れっぽさ」と「しつこさ」かな。そんなことを言いながら、そうとうフリーハンドで話をしてみました。
来られた方の半分ぐらいは昨日に引き続きの参加です。こんな出たとこ勝負の話によくぞつきあってくださると思いながら、みなさんに楽しんでもらわなくちゃと、珍しくがんばりました。はたしてウケるかなぁと思っていたのですが、それなりに笑いもとれて、よかったよかった。

話し終わってからのみなさんの感想やリアクションが、今までとはまったく違ったのはちょっと印象的でした。まぁ、またどこかで同じネタで話をする時が来るかもしれません。その時のために、このネタ、もうちょっと温めてみようかな。

「ホーム」の空気に包まれて(GID学会2日目・その3)

銀座ライオンから「さっぽろ自由学校「遊」」へ移動。
ビルの2階にある小さなスペースなんですが、いろんな人がここを「ホーム」として使っている空気があちこちに漂っています。そういう空気に包まれると、ものすごく居心地がいいですね。
今晩は、ここでお座敷です。てか、前にT村さんとお会いした時に
「札幌に行くので、旅費稼ぎをさせて下さいm(__)m」
とお願いしていたので、やっていただいたという…。にしても、参加費を払っていただいてという形なので、来られたみなさん、すみませんすみません。
でも、そこまでして来られた方なので、当然ノリはいいです。
GID学会から流れてきた当事者の方も何人かおられて、はじめは
「やりにくいなぁ」
と内心緊張していたのですが、そんなことはぜんぜんありませんでした。
振り返り野時間もすごくよかったです。質疑応答というよりも、感想。いや、感想というよりも、「レスポンス」ですね。みなさんが自分の話を返して下さいます。かな〜り楽しい時間を過ごさせていただきました。ひとりだけ新聞を広げている人がいましたが…(笑)*1

にしても、あらためてよくしゃべるヤツやなぁ>自分

*1:この人、しょっちゅう会ってるし、何回か話を聞いておられるのですがねぇ…

生徒向けの1時間はきついかも…

今日は大阪府南部の高校でお座敷です。9時半スタートとのことなので、起床は5時15分(笑)。なんとか起き出して、コーヒーをボトルに詰め込んで出発です。途中、電車でとなりに座った高校生らしき子の数学のノートを見ると、えらい難しいことをやっています。
「すげぇ〜」
と思ったら、なかもずで降りていきました。って、大阪府立大学の受験生か。そら…。
そこからさらに南へ移動して、ようやく到着。
さて、会場は体育館。寒そうです。
やはり2学年が並ぶと、なかなか壮観ですね。しかも、みんなおとなしい。えらい静かなところでしゃべるので、ペースがつかめません。
「どうしよう」
とか思いはじめると、あきません。途中順番を間違えたりしてしまいましたよ。やっぱり、ある程度うるさく反応がないとしゃべりにくいなぁ。しかも、前の方の生徒さん、ガタガタ震えています。ちなみに、わたしもマイクを持つ手がかじかんで…。早く終わらないとみんなに悪いなぁと思いながら、やっぱり1時間はかかるわけで。とにかく話をはしょりながら、なんとか1時間で終わりました。

話が終わった後で保健室でダラダラしていると、三々五々生徒さんが来はじめます。はじめはダラダラしゃべっているだけでしたが、そのうち真剣な相談がはじまったりして、わたしにとっても有意義な時間が過ごせました。
そうそう、教員の方も相談にこられたのですが、お一人は時間切れで話ができなくて、もう、すみませんすみませんm(__)m

アットホームなお座敷

今日は午後から三田市でお座敷です。
とりあえずおにぎりを持って電車に乗りこみます。途中おにぎりをパクつきながら三田に向かいます。
会場は、そんなに大きくない会議室。お客さんとの距離の近さがうれしいです。あらかじめ「行くよ」と書いてくださった方が20人弱。名前を見てみると、なんだか知った名前が何人かおられます。えらい内輪のお座敷になりそうです^^;;
しばらく控え室で話をして、会場に行くと、40人ぐらいの座席が満席です。どないなってんねん。
話の方は2時間もらっていたので、ゆっくりとしゃべれます。あ、「ゆっくり」というのは、「遅い口調」という意味じゃなくて、「あまり時間を気にせずに」という意味です。わたしの早口はなおりません(笑)。
なにがうれしいって、後ろの方で主催者の方が聞いておられるのですが、みなさんほんとうに反応がいい感じなんですね。「仕事」っていう感じがぜんぜんない。主催をしながらも楽しんでいただいている感じが伝わってきます。
もちろんお客さん達も面食らいながら(?)も、いい感じで聞いてくださっていました。
ちょうど2時間たったところで「お後もよろしいようで」ということで終了。久しぶりに時間ピッタリに終わりました。

終わった後は、いろんな人とちょびちょび話。なかには当事者の方を個人的に知っている人なんかもおられて、相談も受けます。
わたしの転機ってなんだったんだろう。やっぱり「なかま」との出会いが大きいんでしょうね。でも、「仲間」と出会えたのは、自分自身との出会い直しもあったんだと思います。そんなことを相談に来られた方と話をしているうちに、タイムアップです。