で、シンポ・全同教1日目(その2)

  • 「それぞれの立場から…」

みなさんのビデオ、一度見たとは言え、やっぱりいいなぁ。それぞれの人となりがあふれています。中でも山口さんや池田さんのビデオに出てくる子ども達の笑顔はすごい!その笑顔をとりもどすために、守るために、どれほどのことをしてこられたんだろうなぁと思います。藤田さんのビデオは、藤田さん自身の笑顔がいい。でも、その笑顔の裏側にはいろんな葛藤があるんですよね。
で、わたしか…。
「まずはビデオの冒頭のシーン、気づかれましたか?あそこででているビールはヱビスなんです」
笑ったのは、最前列の数名だけ。またやってしまいました。
やがて、休憩をはさんで、シンポは佳境に入っていきます。

  • 生きづらさを抱えている子どもたち

それぞれがかかわっておられる子ども達の現実が出されます。わたしは、暴走機関車の話題を出してみました。もっとも冒頭は、手話通訳の方に向かってお詫びからはじまるんですけどね。
「すみません、また早口です」
めっちゃ嫌そうな顔されましたよ。
で、暴走機関車の話を出したのは、なんちゅうか…。厳しい現実にさらされている子どもの「生きづらさ」に比べたら、もしかしたら暴走機関車の「生きづらさ」は「楽」に思えるかもしれない。でも、そういうものじゃないだろうと、わたしは思っているんですね。そんなことを提案してみたいなぁと。

  • 子どもたちにとって居場所とは

おそらく他の3人の方々のかかわっている年齢層は、わたしがかかわっている子ども達よりも下なんですね。なので、やっぱり「安全・安心」というところにすごくこだわっておられます。
それに対して、わたしのかかわっているのは高校生以上がほとんどです。なので、おそらく「その次」を考えている。そこの違いを出してみたいなぁと思ったんですね。ただ、時間がなかったので、メインになる話は最終セッションにもっていくことにして
「診断書で自己紹介をする人にはなってほしくない」
とだけ言っておきました(笑)。

  • 私たちおとなにできることは?

で、最終セッション。もう、池田さん、語りまくりです。最前列の仲間たちが時計を見ながら心配しています。その態度、完全に主催者やし(笑)。でもねぇ。語りたいことがあふれているんですね。子ども達の姿を語りたくてしかたがないんです。逆に言うなら、それほどまでに子ども達への眼差しが厳しいということなんですね。それが伝わってきます。
山口さんは、すごくクレバー。すきっとまとめてこられます。でも、実は自分が話をする内容を考えていたので、きちんと聞けていなかったんですよね。すみません、すみません。完全にカラオケ状態です。
藤田さんの話で一番印象に残ったのは、「居場所はふるさと」でした。そうなんですよね。ムラの子にとっての居場所は「ふるさと」なんですよね*1
で、わたしは…。「「居場所」は自分でつくるもの」という。どれだけ居心地がよくても、やがてそこから出て行かなくちゃならない時に、「居場所」って、自分の居心地のいい居場所をつくるための「力」をつける場所なんだと思うのです。まぁそんなことを…*2

で、松下さんの〆。最後に大きな拍手をもらえました。さすがに体育館いっぱいの人の拍手は鳥肌が立ちましたね。
ってことで、シンポは無事終了。けっこうよかったんじゃないかなぁ。

*1:もちろん「甘える場所」というわけじゃない

*2:他にも「ラウンジ・ナース」とか、いらんことを言った気がするけど^^;;

仲がいいなぁ

で、午後からT槻市内の中学校の教職員研修。
集まってこられた方々を見たら、なんかいい感じです。校長さんの挨拶に対して、ちゃんと笑い声が出ています。ある意味、これってすごいです。なので、お座敷の最中の雰囲気がすごくいいです。会議室で机が縦に並んでいる*1にもかかわらず、わざわざこちらを向いて話を聞いてくださいます。てことは、興味を持ってもらっているっていうことで、これはほんとうにうれしい。
終わってからの質問も、家族のことや生徒のことなど、時間がオーバーしているにもかかわらず「きちんと話さなきゃならないこと」が出てきて、これまたきちんと返させてもらいました。

お座敷の後で養護教諭の方と話をしていたのですが、この方がまた積極的な方です。いろんな研修に参加しておられて、数年前に大阪の府立人研のセミナーでわたしの小話*2を聞かれたとか。いろんなつながりが、いろんなところで出てくるものですねぇ。

*1:ということは、座っている人は横方向

*2:ショートバージョン

今日の持ち時間は2時間半

午後から「部落解放・人権研究所」の「部落解放・人権大学」のお座敷です。
とにかくJRに乗って、どうにか座れたので、ひたすら寝ます。
はたして飲み過ぎでしんどいのか寝不足でしんどいのか。いや、たぶん両方でしょうね。これではたして2時間半もつのかな。
途中Tる田さんと合流をして*1会場に向かいますが、やっぱりダメです。
それでも話しはじめると、それなりに話せるのがたいしたものです。てか、単にアドレナリンが出ているだけのような気もしますが…。なんと言っても、今期の皆さん、反応がいい。すごく和気藹々とした中で話ができるので、自然と元気をもらえます。質疑応答もかなり活発に出てきて、ふだんはあまり言わないところまで話をしてしまいました。なんかこちらが勉強になったな。

*1:またかよ!

やったね!

今日は夜にO市でお座敷。なので、夕方から大移動です。
どうにかこうにか会場について、3月に会った人たちとしばし話。で、お座敷スタート!
会場は、まさに満席です。なんでも、3月にわたしの話を聞いて下さった人たちが
「いい話だよ」
と宣伝して下さったとか。それ以外に、おそらく人権がらみの講演会を毎回聞きに来られる常連さんもおられるみたいです。この常連さん、けっこうなお年寄りなんですね。はたしてウケてくださるかどうか心配だったんですが、ところどころでニコッとして下さって、かなりうれしかった。
なによりうれしかったのは、手話通訳の人が
「通訳しながら思わず笑ってしまった」
と言って下さったことかな。なんか
「勝った…」
という気持ちになれましたね。

「なんでもあり」はやっぱりいい

今日は滋賀県の某中学校のPTA研修です。
実はUITトリオが、前々から
「お座敷の時のお客さんの表情が撮りたい」
と言っていたのですが、行政や研究会がやる不特定多数対象のものだとなかなかむずかしいんですね。いままで何回かチャレンジしたのですが、
「いつきを撮るのはかまわないが、お客さんはダメ」
という返事が返ってくるのが通例でした。ところが、この中学校、「緩さでは滋賀県一」と自称するだけあって、ふたつ返事でOK。それどころか
「公開範囲によってメイクの気合いが変わるので、公開範囲を教えてほしい」
というオファーがあったとか。さすがです。
ちなみに、数週間前は
「参加者は20人ぐらいかなぁ」
ということだったのですが、フタを開けてみると40人の参加です。ちなみに、この研修があることを知った人が他府県から2人参加されたのですが、おふたりとも一度話を聞いておられるんですよね。
「同じ話ですがいいんですか?」
と聞くと
「いいんです」
という答だったので、それはそれでいいんですけど、なんで来られるんだろう…^^;;。
ところで、PTA研修って、ほんとうに雰囲気がいいんですよね。全体的に手づくり感にあふれています。そしてなによりみなさんが
「どんな話なんだろう」
と、すごく前向きに聞いて下さいます。おかげさまで、わたしもつい調子に乗ってしゃべってしまったりして。

話の後はお弁当をつつきながらの懇親会。はじめは「質疑応答の続き」という感じだったんですが、途中からそれぞれが自分のことをのんびりと話をする感じになります。いろんな人の話を聞きながら、わたしもわたしの話をしていきます。イーブンな関係から、おそらく、より深味のある話が引き出されていくんでしょうね。
お昼ご飯の後は、みんなで片づけをしたり、「やらせの映像」を撮ったりして、研修会は無事終了。

第2弾

今日はさっぽろ自由学校「遊」のお座敷です。
昨日から2日連続の方もいらっしゃれば、3月に来られてまたまた来られた方もいらっしゃって、思わず
「そんなに何回も聞くような話じゃないですよ」
と先に言い訳をしてしまいました^^;;。
今日は「定番」とはまったく違う話。実はT村さんからここ2日間ずっと
「何話すか決まった?」
とプレッシャーを受け続けていたのですが、結局きちんと決まらないままに話し続けました。でもまぁ、いろんなことがいままであったので、それを継ぎながら話をしていくと、あっという間に1時間半。にしても、聞いている側はたいへんですわ。すんません、すんません。

北海道の人はまじめだけど優しいな

で、お座敷開始。
まずは池田さんの話から。
ご自分がGID医療と出会うきっかけになった話から、GID医療の中で悩んだ話、そして現状まで、柔和な笑顔で淡々と話をされます。あきませんって。そのリズムは眠気を誘うリズムですよ。
それにしても、池田さんの受診者に対する眼差しの真剣さとやさしさはいいなぁ。たぶん、あの眼差しがあるからこそgid_famiriaがあるんだろうな。そんな中で笑ってしまったひとこと。現状、新患は週にひとりしか受け入れていないことを指して
「数ヶ月待ってやっと予約が取れる状態で、ライブのチケットみたいな感じになってます」
さすがジャズ研です。

続いてわたし。
最前列に大阪出身の方がおられたおかげで、まずは笑い声には不足しません。さらに、みなさん大声ではないものの、きちんとウケてくださっているので、非常に助かります。「人権の東西格差」みたいなことがささやかれることもないわけじゃないんですが、きっとそういうのって、単なる知識量と、それを得る機会の問題でしかないんだろうな。感性として変わるところはないよなぁと、つくづく思います。
そんな感じでお座敷終了。

リピーター

それでも昼ご飯用のおにぎりを握って地下鉄に乗ります。
今日は三田市同和教育研究大会の分科会で「実践報告」です。まぁ、「生きる」ってことは「実践する」っていうことだと拡大解釈すると、自分のライフヒストリーをしゃべることは、ある意味実践報告ですね。
にしても、なんとなく身体が空回り状態です。ちょっと不安。
三田に向かう電車に乗ってしばらくしていると、
「いつきさん」
という声。ありゃ?消しゴムハンコ職人さんでした。久しぶりです。
「前、伊丹の時、聞けなかったんでしたっけ?」
「いや、聞きましたよ」
「んなら、前回と同じ話ですよ。2回も聞いても一緒ですよ」
「いや、いいんです」
物好きやなぁ…。

分科会の打ち合わせの部屋に入って、久しぶりのみなさんとごあいさつ。いや、6月に一度打ち合わせをしているんですよね。でも、すでに2ヶ月経っていて、完全にすべてを忘れています。そうか、2時間半時間があるのは分科会であって、わたしの持ち時間は1時間半だったか(笑)。まぁええか。なるようになるでしょう。
分科会会場にはいると、
「いつきさん」
という声。ありゃ?ず〜っと前にわたしを呼んで下さったNさんです。てか、この間の3月に三田で話をした時、来はりましたやん。その隣には、やはりその時におられた方もおられます。
「あの〜、この間と同じ話ですよ」
「いや、いいんです」
物好きやなぁ…。

何度も聞いて下さる方がおられると助かります。なにせ、「どこで笑えばいつきが助かるか」を知って下さっているので、きちんと笑って下さいます。そういう笑い声が会場をリードして下さると、全体の雰囲気が柔らかくなっていきます。ほんとうにありがたい。

やがて、グループ討議の時間。みなさん、思い思いに感想を出して下さっています。シーンとならずに、ひとことずつ感想が出ている感じなのがうれしいです。グループ討議の発表を聞いて、いろんなところに反応して下さっていたのがわかり、またまたうれしくなりました。
てことで、また打ち上げがあるそうな\(^o^)/

奈良のなかまたちなんだな

実は、昨日までの懸案事項だった原稿は、行きの電車の中で書いてしまっていました。最近わかってきたのは、「書こう」と思って時間をつくっても書けなくて、電車なんかの移動中の方が、かえって書きやすいということです。

てことで、原稿を書いてスッキリ、お好みを食べてホッコリしたところで、今日のお座敷です。
主催は人権教育研究会の性教育関係の部会です。集まってこられた方を見たら、なんだか知っている人がかなりおられます。話しやすいのか話しにくいのか^^;;
でも、奈良で話をするのは、すごく楽です。なにしろ、教員としての共通経験が、府県の違いはあるにしろ、わたしとはすごく似通っておられる方が多いんですよね。おそらくは、ひとつ話せば「はい・はい・はい…」と10わかってしまう感じです。
なので、いろんなことを織り交ぜながら、のんびりと話をしました。
みなさんの反応は、「爆笑」とは行かないまでも、「うん、うん、うん」という暖かい感じです。
ただ、ひとつだけ。自分の体調が、少々よくない。なにがいけないんだろうと、話をしながらずっと気になっていました。もしかしたら、昼ご飯がいけなかった?それともXデー?いろいろ考えたのですが、最後にハタと気がついたのが、夏バテ。考えてみると、合宿のあと、ずっと眠いままでした。そりゃダメだわ…。