花粉のせいにしておこう

昨日、ひとつ大きな用事をすませたので、ちょっとは気分的には楽になりました。とは言え、まだまだあふれる仕事の海を漂っている感がありますが…。
なんしかとりあえず1時間目の試験監督をすませます。で、ちょこっとだけ採点。でも、すぐに職場を飛び出して滋賀県へ。今日はK西町でお座敷です。
実はこの会場、前にも来たことがあって、ちょっと苦手なんですよね。というのは、会場がすごく横に広くて、ホワイトボードを見せるのがきついんですよね。さらに、全体的に皆さん静か。これがまたつらい。少々不安に思いながら会場に行きました。
会場に到着したら、なんか目がシパシパします。そうか、花粉か…。これはやばいです。なんしかお茶でも飲んでごまかしましょう(笑)。
で、話しはじめたわけですが…。
リアクションはあります。でも全体的に静か。笑っている人も、自分の場所で笑っておられる感じ。う〜、つらい…。でも、たぶんそういうリアクションの人たちなんですよね。だって、手応えはあるわけですから…。
てな感じで、それでもなんとかお座敷終了。
まぁ花粉のせいにしておけばいいかな(謎)。

各論だけではあかんのだと思う

幸か不幸か、今日は午前中は出張です。おかげさまで、朝は少し時間があります。とにかく体勢を立て直さないとどうしようもありません。とは言え、それはそう簡単なことではありません。
てか、なんか寒気がします。もしかしたら風邪を引いたのか?それとも「おたふく」効果なのか?

それでもなんとか午前の出張をこなして*1、大阪へ移動。
今日はA新聞社の校閲センター主催の研修会です。

事前にいろいろ話を聞きたいという要望は聞いていたのですが、やっぱり「知識」がないと、根本的なところでの理解は難しいかな。てことで、要望のところはあとまわしにして、定番の話のショートバージョンでいくことにしました。といっても、結局そこそこかかってしまうんですけどね。
実は、とりあえず「性同一性障害にかかわる報道をどうしたらいいのか」というテーマなんですが、これ、「性同一性障害」だけをとりあげても、おそらく語れないと思うのです。やはりセクシュアリティ全般を俯瞰して、そこからその一部分としてのトランスジェンダー、さらにその一部分としての性同一性障害、あるいは一部分ではなく別概念としてのそれを話さないと、おそらくは正確な話にはならないと思うのです。なので、まわりくどいけど、そのあたりを話さないとダメなんだろうなと。で、結局時間がかかると(笑)。
でもまぁさすがは報道関係の方々なので、「ツボ」に入った瞬間のメモのとりかたはすごかったです。質問もおもしろかったしね。
それにしても、こんな話をわたしに聞いてくるっていうのも、かなりマニアックな気もしますが…。

*1:いや、すんごく大切な会議でした。てか、厚生労働省に対する「事業仕分け」が、こんな形でうちらの職場に影響してくるとは、まったくわかりませんでしたよ

寝ても知らないぞ

6時半頃にネットカフェを離脱。新大阪駅に向かいます。
とりあえず朝ご飯を食べましょう。マクド当然避けるとして…。ありました、ロッテリア(笑)。
で、新幹線の乗って、西へ向かいます。眠いです。岡山から南に向かって、橋を渡ってさらに西へ。やっぱり眠いです。で、到着したのは、なぜか松山。
今日は松山市青少年育成市民会議主催の「青少年育成大会」。去年はNPO法人JUMPの谷川栄一さんが講師だったようです。
とりあえず眠いです。体中ゴキゴキです。大丈夫やろうか。
なんしか駅で主催者の方と合流。一緒に昼ご飯を食べます。
「あまり高くないの」
と言っておいたのに、「割烹」とか書いてあります。てっきり「うどん」やと思っていたのに(笑)。
それにしても、刺身がおいしい。ぜったいに京都では食べられません。主催者の方、ほんとうに愛媛が好きな人です。
「大学3年間、愛媛を離れて愛媛のよさがわかりました。山があり海がある。ほんとうに自然の恵みがあります」
そうですよねぇ。思わず
「友だちが高知との県境のあたりでトマトをつくっています」
と宣伝してしまいました。

で、会場へ。やっぱり眠いです。しゃべりながら寝たらどうしよう、ふと不安が頭をよぎります。
とりあえず眠気を覚ますためにうろうろします。でも、そうこうするうちにお座敷開始。しゃべりはじめたらなんとかなるだろうとは思っていたのですが、やっぱりなんとかなりました。てか、最初に
「きのう大阪で2時半まで呑んで、ネットカフェで3時間仮眠をとって来た」
と仁義を切っておいたのもよかったのかもしれません。なんしかみなさんとても暖かい感じで聞いてくださいます。なにがいいって、笑い声がいい。そんなみなさんに元気をもらいながら、2時間弱のお座敷終了。

今回、レインボープラウド愛媛をやっておられるエディさんがパートナーさんと来ておられたので、電車までの時間、お茶ビールをしようということになりました。
で、松山駅へ移動。

言いたい放題

今日は「第45回 近畿児童青年精神保健懇話会」という、まぁ研究会みたいなところで、ちょこっとだけ話をさせてもらうことになりました。
与えられたお題は、「トランスジェンダー当事者であり学校の教員である立場から、若年層のトランスジェンダーGID)について考えること」だとか。まぁそのまんまなわけですが。
さて、どうしよう。そういえば、3月にも同じようなテーマで話をしなくちゃならないので、それの30分バージョンという感じでいこうかなと。ちなみに、他に田中究さん、織田裕行さん、丹羽幸司さんが話をされました。
田中さんの話は、「性同一性障害」を知るための、きわめてベーシックな話。で、わたしの話は「趣味*1」にこだわった話。織田さんは関西医科大学の苦労話からはじまって,最終的には関西GIDネットワークにたどり着く話。で、丹羽さんの話は、もろに手術の話。
織田さんの話は、性同一性障害の医療がいかに包括的に行われているかということと、それを維持するのがすごく難しいということが、ほんとうによくわかるものでした。でも、けっこう長い時間をかけてそれを実現してこられたんですよね。それにしても、わたしが関西医大を受診したのがかなり初期だったことがよくわかりました。
で、圧巻は丹羽さんの話。もう、血みどろです(笑)。さらに、動画まであります(笑)。もう、必見です。すんごい小さい穴から、ずるずると乳腺を取り出す、あるいはめっちゃち小さい穴からパックを入れるわけで、
「いやぁ、皮膚ってよく伸びるなぁ」
ということがよくわかります。
で、丹羽さん、なぜそんな画像を見せたかというと
「アドバイスする時に、原則的には思いとどまらせてほしい」
ということなんですね。
なるほど、魔法のように乳腺を取り出すんじゃなくて、実際にはチョキチョキゴリゴリやりながら手術をするわけです。そのことをきちんと知っておいてほしいということなんですね。いやぁ、いい勉強になりました。

で、最後に30分ばっか3人そろって*2質疑応答のために登壇。思わず織田さんが
「これ、GID学会ですね」
と笑っておられました*3。たしかに…。
ここでも3人そろって
「治療は慎重に」
と連呼です。なかでも印象的だったのが
丹羽「自分は18歳以下の人には、たとえ二重まぶたであっても手術はしない」
織田「発見は早ければ早いほどいい。その方が間違った身体的領域の治療をするリスクが減る」
という話。
それにしても、3人で言いたい放題でした。

*1:交流会ですね

*2:田中さんは先に帰られた

*3:まぁいつも笑っておられますが

マクラに悩んだけど

今日は日田でお座敷です。
とりあえず、宇佐を出てHボンの車で日田に向かいます。途中の昼ごはんは、やっぱり「想夫恋」です。出てきた焼きそばを見て
「量が多い」
と思ったけど、やっぱりぺろりと食べられるのが想夫恋のおもしろいところですね。たぶん、もやしがおいしいからかな。
で、会場へ。
さて、ここでいつもの悩みがはじまります。
「マクラをどうするか」
まぁ話そのものは「古典」なんで、そう困ることはありません。でもやっぱり「マクラ」は大切です。場所は日田。「想夫恋ネタ」にするか「京町ネタ」にするか…。
「想夫恋ネタ」の場合、焼きそばつながりでお好み焼きに話を流すという感じになるでしょうか。「京町ネタ」の場合は、やっぱりむくの木の話が到着点かな。散々悩んだあげく、ここは一発京町ネタにすることにしました。
結果、これ、よかったみたいです。マクラを振り終わったところで、なんとなくほんわかした空気が会場に流れました。
となると、あとは野となれ山となれいつもの流れで話せばOKです。今日は2時間もらっていたので、けっこうのんびりと話ができました。
終わってからも地元の話が個人的にできたり、
「今度日田に来られたら一緒に呑みましょう」
みたいな話ができたり。
やっぱり日田は好きだなぁ…。

ほぼ新ネタ

今日は夜に大分は中津でお座敷です。主催は「部落問題を考える会」という、そのまんまな名前のグループです。
とりあえず、仕事がすんだら電車に飛び乗って、そのまま大分へ。なんとかかんとか開始には間にあいました。
問題は、与えられた時間です。なんでも
「1時間15分で」
というリクエスト。1時間半でもいつでもオーバーしているのに*1、1時間15分は無理です。てことで、いつもの話は断念。もうひとパターンでいこうかと思ったんですが、せっかくだから、新ネタで攻めてみようかと。といっても、完全な新ネタではなくて、この間秋田でやったネタなんですがね。
さてさてどうなるかと思ったけど、お客さんが「その筋」の人たちなんで、結果としてはよかったのかも。それがわかったのは、もちろん「お座敷」が終わってからですけどね(笑)。

*1:たまにぴったりに終わるんですが、それがなぜなのか、ぜんぜんわからない

「柔軟な」子どもたちよりも大人たち

今日のお客さんは幼稚園の保護者のみなさん。おそらくは全保護者数の1/4くらいの人が来てくださったのかな。
人推の方は前に聞いてくださったみたいで、すごく一生懸命宣伝をしてくださったとか。そんなたいそうな話ではないのですが、それでもすごくうれしいですね!
みなさん、はじめのうちは笑っていいのか笑ってはだめなのか、ずいぶんと迷っておられたみたいですが、まぁ、話の内容のほとんどがしょーもない話とわかってくださったあたりから、徐々に笑いが出てきました。よかったよかった。
で、終わってから、しばらく聞いてくださった方と話。

保「子どもって柔軟ですよね。テレビなんかにもたくさん出ておられるから、すごく柔軟に受けとめられるんじゃないかな」
い「そうですかねぇ。でも、しょせんは「笑い」の対象としてしか見ないと思うんですよね。そういう時に、まわりの大人がどう伝えるかが大切なんだと思うんですよ」
保「なるほど」
い「やっぱり、感覚で受けとめるのと、知識として理解して受けとめるのではぜんぜんちがうと思うんですよね」

たぶん、保護者の方に話をする意味って、すごくあると思う、今日この頃です。

で、シンポジウム

で、いよいよ奈良女子大学に行きます。
開始までまだ1時間弱あるからか、あまり人はいません。というか、えらい少ないです。大丈夫だろうか…。ところが、開会の1時直前になったあたりで、どんどん人が来はじめます。あっという間に広い教室がほぼ満席です。ざっと100人くらいでしょうか。なかには見知った顔もちらほらおられます。ひっぴぃさんがおられるのは、かなりなプレッシャーです(笑)。
まずはわたしの「お座敷芸」のスタートです。
今回のシンポジウムの趣旨は、セクシュアリティについての講演会というわけではなくて、わたしの「お座敷芸」をネタにして、その語り口の裏側にあるものを探ろうということです。なので、「いつものネタ」ではありながら、そこにできるだけ「雑談」を交えてみることにしました。まぁはじめはちょっと固めの雰囲気でしたが、徐々に雰囲気もほぐれてきて、そこそこ笑っていただけたので、よかったよかった。

休憩後、上野久美さんと岸政彦さんのミニ講演。それぞれ30分しかないのでたいへんだなぁと。
上野さんの話も「一見素」の感じがして、おもしろい。話の中に
障碍者なんて真面目にやってられへん」
というフレーズがあって、みなさん大爆笑。いや、たぶん笑うところじゃないはずなんですが、というか、ある意味めちゃくちゃしんどい話なわけですが、それを「笑い」に持っていくあたりが、「やっぱり関西やなぁ」という感じですね。
岸さんの話は一転して「社会学者」としての分析的な話です。
「いつきさん、講演の前に一生懸命プロレスの技の名前を検索していました。なんでそこまでネタをくらんとあかんねんと思うわけですが…」
みたいな話が出てきて、これまたみなさん大爆笑。いや、ネタは大切です。
岸さんの「笑い」をめぐる話はなかなか興味深かったのですが、なんかよく思い出せないので、また報告書を見せていただくことにしましょうか。

で、休憩後、シンポジウム。
「なぜああいう語りになるのか」
というあたりについて、ちょっと真面目にネタばらしをしてみました。

やっぱすごいわ…、いろいろと

で、今日の午後は、H南市でお座敷なんですが、これが保・幼・小・中の管理職の方々が相手という。かなり緊張します。まぁ本来は緊張なんてしなくてもいいはずなんですけどね。そこは肝っ玉の小ささということで。
で、話しはじめたんですが、これが反応がいい!
もちろん寝ている人なんてひとりもいな…、いないし^^;;、みなさんメモはとられるし、そしてなによりもちゃんと笑って下さる。
「さすがにこれはアカンやろう」
と思うネタにも反応されているところを見ると、みなさん、「素」で聞いて下さっているみたいですね。
終わったあと、ほんとうに大きな拍手をされている方がおられて、やっぱりうれしかったですね。
そうそう、今回は「人権担当の人で希望者も参加可」というパターンだったみたいで、そういう人もけっこう来られていたみたいです。
感想をパラパラッと見せていただいたんですが、ほとんどの人が感想を書いて下さっていて、これがまたすごいなぁと。
H南市、すごい!

すみませんねぇ…

今日の午前中はI田市でお座敷。
なんか半月ほど前に行った気もするのですが、今回は職員の方々が対象ということで、まぁそれはそれです。
にしても、なにが悲しゅうてクリスマスイブの午前に研修会って日程にみなさんを巻き込んだかってことですけど、あいているのがここしかなかった&午後にやったらもっと最悪ということで、この日にしていただいたわけで。
しかしやっぱり午前の2時間はキツイみたいです、お互いに。わたしもところどころ話を飛ばしてしまうし、聞いておられる方々もところどころで意識を失っておられるみたいだし。いや、単に「寝た」という感じじゃなくて、完全に失神しておられるので、やっぱり疲れておられるんだなぁと。
もう、サバイバルのような2時間でした。
でも「おもしろかった」という感想をいただけたりして、ありがとうございます。