またーりいこう

今日は久々の在日外国人生徒交流会の日です。
考えてみると、かれこれ20年近くやってきた、一番長くやっている交流会なんですね。
最近、「趣味は交流会(笑)」などと言っていろんなことに手を出していて、この交流会へかける力があきらかに少なくなっています。でも、参加してくれる生徒にとっては、この交流会こそがその子にとっての唯一の交流会です。日程のメールをしたら
「楽しみにしています!」
と、踊るような返事が返ってきます。その気持ちに応えなきゃなと思います。
てことで、会場へ。
すると、すでにひとり卒業生が来てくれています。うわぁ、ごめん!
そうこうするうちに、いつものメンバーかポツポツ来はじめて、よもやま話がはじまります。でも、あんまりゆっくりしてたら、昼ごはんが食べられません。
「何食べたい?」
「カツオのたたき!」
「それはちゃうやろ(笑)」
みたいな会話をしながら決まったメニューは「かぼちゃのスープ」「チヂミ」

「トマトのスクランブルドエッグ」

「アドボ」

です。
この中で何が一番おいしいか…。
やっぱりアドボですね!しょうゆの辛味とお酢の甘酸っぱさが、メチャメチャごはんにあいます。

  • つくりかた

つぶしたにんにく(一房分)を炒めて香りを出す
(今回は)トンカツ用の豚肉を1cm幅くらいに切ったものを入れて炒める。
玉ねぎを串切りにしたものも炒める。
スライスしたじゃがいもも放り込む。
しょうゆとお酢を入れて煮込む。
基本はこんな感じです。たぶん、正式なレシピとは違うでしょうが、まぁ、そこはそれ「交流会風」ってことで^^;。
これをご飯にかけて食べると、ほんとうにおいしい!
完成したのをみんなで
「うまい、うまい」
と食べるひとときは、やっぱりいいものです。今回は、初参加のフィリピン人が3人も来てくれました。ひとりはほとんど日本語ができないんだけど、交流会の中心メンバーが日本語・英語・タガログ語がペラペラなので、ちゃんと通訳してくれます。中心メンバーの子もタガログ語で話ができるのがうれしいみたいです。あっという間になかよくなっていました。
ごはんを食べ終わったら恒例の自己紹介。初参加の人はなかなか話をしにくいかもしれませんが、そこは常連メンバーや卒業生が「お手本」を見せてくれます。きっと、次に来てくれる時は、もっと話をしてくれると思います。
記念写真をみんなで撮って、後かたづけをして、今回の交流会は終了。

で、懇親会。
テーブルが3つほどあったのですが、気がついたらシンポジウムは全員同じテーブル。しかも、そこに「しみじみ歩く人」もいたりして、なかなか濃いぃ懇親会でした。
まぁ、懇親会への参加のしかたとしてはあまりよくないのかもしれませんが…。

で、一次会が終わったところで解散。
順子姐さんと
「どうしましょう」
「じゃぁ、軽く」
ということで、新梅田食道街へ。
しばしふたりで今日の反省などしみじみとしていると、なぜか京都から来られたO島さん登場。さらに、どこかで研究会&打ち上げが終わったKさんとO田さんが合流。
結局、なんかいつものメンバーやな状態で夜は更けていくのでした。

.jp公開シンポ

今日は午後から.jpの公開セミナー。それにしても、なんというかなメンバーでもありますね。なにせ、三橋順子さん・山本蘭さん・鶴田幸恵さんにわたしなんで。でも、論客としては、わたしはあきらかに一段下。かなりなアウェイ感があります。
朝起きていろいろチェックをすると、きちんと講演原稿をつくっておられるかたもいらっしゃいます。う〜ん、まだなにを話すか考えてないわたし^^;。でも、役回りとしては理解しているつもりなんで、その線でいきましょう。途中でVTRを見てもらおうと思ったけど、与えられた時間は30分。編集しなきゃ。で、ソフトをダウンロードしてきて編集準備を整えたところで、ホテルをチェックアウト。
会場近くでガソリンを補給して、会場へ。画像の編集なんかをしていると、シンポジストのみなさんが続々と登場。みなさん、なごやかにあいさつをしておられます。と、鶴田さんがふと質問しておられます。
「いつきさんは?」
「あそこに」
「え?あぁ!いた…」
なんでも完全にオーラが消えてたみたいです。えー、ふだんはそんなにオーラがやかましいのかなぁ^^;。
と、そこに山本蘭さん登場。わたしよりオーラがありません。もう、仕事が大変で、ろくに休む暇もないらしいです。大丈夫ですかいな…。

で、シンポ開始。
まぁ、内容は多岐にわたるのでおいといて。でも、互いの立ち位置の違いがはっきりしたという意味では、なかなかいいシンポだったのかな。
ちなみにわたしの立ち位置は…。

わたしは 「活動家」とか「運動家」では ありません。人々がわたしにどういう レッテルを貼っているかは知りませんが、少なくともわたしのアイデンティ ティはそこにはありません。では、 わたしのアイデンティティの基盤は何かという と、「学校教育労働者」です。 つまり「学校教育」というある種 の権力関係に基づいたフィールド、教育という労働をしているということです。
で、なぜこの確認が必要かといいますと、わたしの物事への判断基準は「0− 100」ではないということです。言い換えると、「正しさの中にも間違いがあり、間違いの中にも正しさはある」と考えてい ます。と同時に、わたしは「弱さ」や「情けなさ」や「あいまいさ」や「もろ さ」なんかを、とても大切だと思っています。なぜなら、そういうものの中に真実が含まれている可能性があると思っているからです。

ある意味、とてもずるい立ち位置だと思うし、「弱さ」や「情けなさ」や「あいまいさ」や「もろさ」に依拠した瞬間に、限りない自己肯定というか、自己弁護というか、ベタに言うなら「いいわけ」がなりたってしまうので、そこのバランスが難しいのではありますが^^;。
で、そんな話から、結局、トランスジェンダー生徒交流会をしながら考えたことを話してみました。
他の3人とはまったく異なるアプローチなんで、やっぱりアウェイ感満々だったのですが、わたしが語れることはそれくらいなんでねぇ。
あと、論議の中で
「あ!」
と思ったのが、「GIDは病気か否か」という話なんですが…。みなさん、「精神疾患だ」「身体疾患だ」「脱病理化だ」みたいな話をされていたのですが、わたしの発言は
「どーでもいい」
でした。結局、わたしの感覚はそういうことなんです。正しさを求めないわたしですから(笑)。
そうそう、アウェイ感のもうひとつの原因は、わたし以外が全員関東(東京)を拠点にしておられるということもあったかもしれません。それは、LGBTにかかわる論議になった時に感じました。まぁ、ここに関してはわたしは語るべき言葉は持っていないので何も言えませんでしたが…。

まぁ、そんなこんなで4時間半に渡るシンポジウム終了。
さすがに疲れた…。

で、当然の…

当然のことながら、懇親会です。今回は、お友だちのCゃ木さんを誘っていて、ここで合流。せっかくの地元同士なんで、ぜひ出会っていただきたいなと。たぶん、ごく近くにいるにもかかわらず、なかなか出会えない人たちを、思いもよらない形でつながりをコーディネートする。そういうのが好きなんですよね。それは、わたし自身もそうやっていろんな人々につないでいただいているし。もちろん、迷惑な時もあるだろうけど、そんな時はごめんなさいなわけで。
てことで、なんかつながりのスタートをつくれたみたいで、よかったよかった。
その後スナックに行くわ、うどんを食べに行くわ、元気な夜は続くのでした(笑)。

今年度初お座敷

夜は東大阪でお座敷。
去年の6月に話を聞いて下さった方が「ぜひ」と声をかけて下さって、今回のお座敷になりました。
にしても、東大阪、ちょいとビビるんですよね。去年の12月に話をさせてもらった時、あまりウケなかったんですよね。はたしてどうやろ…。
で、お座敷スタート。
う^^;、か、固い^^;。
ヤバイです。てか、それだけじゃなくて、今朝の寝不足がかなり効いています。しかも、今年度初のお座敷。セリフ(笑)を忘れているかも。
それでも途中から
「あー、こういうノリなわけね」
とペースをつかんでくださる方が徐々にあらわれだして、少しずつ和やかな空気に変わっていきました。最後はすごく聞いていただけた手応えがあって、拍手がことのほか大きく聞こえた気がしました。
今年度の初が東大阪でよかった…。

手を出しちまった

きのうの「おべんきょ」で、レジュメの中に引用されていた文章が、あまりにも響いたのでつい図書室に行って探してしまいました。で、当然のことながらあるわけです。リルケの「若き詩人への手紙」(笑)。
いやー、いいです!でも、なんかヤバげな昼下がりですよ。
もっとも、読みながら廊下を歩いてたら、同僚から
「柱に頭をぶつけないでくださいね」
って声をかけられたりする程度なわけですが(笑)。

やっちまった^^;

今日の授業は図形の導入部。まずは数直線上の点について。当然数直線を書かなきゃ話になりません。
てことで
「今から数直線の書き方を教える!」
とか気合いを入れてみました。
「いいか、まずは水平線を引く!」
「続いて、点をとる!こいつは原点だ!決して動かすんじゃない!人生にも原点はある。君たちに原点はあるか?!」
みたいな。
で、定番の「20歳の原点」とか言いながら、
「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」
と引用した瞬間、ふと
「わたしにも50歳の原点があるだろうか」
と思って、その瞬間、声が詰まってしまった朝のひとときでしたよ。
もっとも、子どもたちは「50歳」に笑ってましたがね(笑)。