警報の中大阪へ

研修会が終わったら、大阪へ。なぜか会議です。
実はこの会議、研修会の最中に
「警報出てるから中止」
って連絡があったんです。でも、即座に構成メンバーから
「中止はまかりならん!」
との激しい怒りのメールが入って、
「中止は中止」
になった会議です。まぁ、わたしは行けさえすれば、あとは野となれ山となれな人ですから、もともと行くつもりでしたけどね。
で、2時間会議をしたら、警報は解除。雨もほとんど降っていません。
「行きますか」
「行きましょう」
ってことで、いつもの居酒屋へ。お店の方、完全に覚えておられて
「お待ちしてました」
と、予約もしてないのに席をとっといてくれるのはいったいなぜなんだろう。
当然話は今日の中止の中止の話になるわけで、
「まかりならん!」
と怒った人は、ここでも
「這ってでも来い!」
とか、怒りまくりです(笑)
でも、
「それがオレらの仕事やろう!」
というひとことに、ただならぬプロ意識を垣間見ました。それに触れられるのがうれしくて、わたしも「この場」にいるんですけどね。
てなことをやっていると、あっという間に終電の時間。前回の二の舞にならないために、今日は立って帰ることにしますか。
てことで、無事帰れました。が、あした持つのか?

インクルーシブ教育

今日は人権関係の研修会。午後は講演です。で、実はわたしは「聞かされ役」にはなりません。というのは、わたしが「聞きたいな」と思う人を推薦してて、たいていみんな通してくださるからです。うれしいな。
で、今日の講師さんは常磐会大学の掘智晴さん。たぶん、ドストライクの人ではないかと。ただ、講演聞いたことないから、わかりませんけどね。
折しも警報が出てる中、講演開始です。
当初は2時間の予定でしたが、急遽1時間半にしてもらったのがまずかったのか、
「これで終わります」
と宣言されたのが、話しはじめられて40分後です。やばい!
ところが、ここからがうちらの研究会のすごいところです。質疑応答の集中砲火です。
そりゃ、
「高校でもインクルーシブ教育をするべきだ」
しか言ってくださっていないわけで、わたしらとしては
「んなもん、現状では無理ですやろ!」
となりますよ。
でも、ここからがおもしろかった。答えがいちいち不器用で、だから本音が伝わってきます。
たぶん、インクルーシブ教育を実現するって、単なる制度改革ではすまなくて、高校の中に根源的にある「適格者主義」を根底から覆していかなくちゃならない気がしました。
で、高校の適格者主義の要請はどこから来るかというと、もちろん教員自身の中にあることは前提ですが*1、それだけではなく「出口=進路」からの要請があります。簡単に言えば、進路先の大学も企業も、基本的には適格者主義です。だから、適格者を育てることが使命にならざるを得ないし、それができない高校は「ダメ」の烙印が押される。教員はその烙印を避けるために必死で適格者主義を守ろうとするし、適格者に育てられる可能性の高い「ほとんど適格者」をほしがる。
インクルーシブ教育を実現するということは、そういう社会のあり方を根底から覆してしまうものなのかもしれません。
そもそも、「適格者」とは誰なのか?「適格する」とはどういうことなのか?根源を問う可能性を持つよなぁなどと感じました。
結局、講演終了から50分質疑応答があって(笑)、講師の方の
「そろそろやめましょうか」
で終了。そりゃぁ質疑応答は疲れますよ。
でも、帰りに何人かに
「どうでした?」
って聞いたら
「最初はどうなるかと思ったけど(笑)、最終的にはおもしろかった」
って返事が返ってきたから、成功だったんでしょうね。

*1:教員のほとんどが適格者主義の中で成功をおさめた適格者である