悪夢再び?それとも「捨てる神あり拾う神あり」?

お昼ご飯を食べてから、F市をスタート。せっかくですから、ちょっと回り道をして帰ることにしましょう。そろそろ雨もあがって来はじめて、快調に京都府中部の山道を走っていました。
と、その時、突然バックファイアーのような音がして、エンジンが「シュルシュル」という音がします。「あっ!」と思った瞬間、ガクッとなって、エンジンがとまりました。
おいおい。峠道の真ん中で焼き付きか?と、思った瞬間、わたしの頭の中も焼きついてしまいました。
どうしよう…。
とりあえず、携帯を取り出します。電波は届くみたい。で、バイク屋さんに電話。すると、休みの日にもかかわらず「よっしゃ、行ったるわ」とのお返事。
でも、屋根もなにもない道ばたで3時間も待つのはそうとうイヤです。幸い、峠をあがってきたので、逆方向に惰性で下っていきます。で、見つけたガソリンスタンドで現在位置を確認。すると、「お店の中で待ったらいいですよ。どうぞどうぞ」と中に入れて下さいます。「お茶を飲んだら?」とこれまた優しい言葉。競輪中継がかかっていたテレビ(笑)も、バラエティにチャンネルを変えて下さいます。
で、2時間ほど待つと、見慣れた軽トラがやってきました。
「案外早よ着いたわ」
といいながら、バイク屋さんが降りてこられました。
そこから、1時間半ほどのドライブ。道中、バイク談義に花が咲きます。
それにしても、休みの日によく来てくれたよなぁ…。実は、峠道ですごく心細かったんですよね。なのに、いろんな人に優しくしてもらって、ずいぶん心は軽くなりました。
でも財布も軽くなりそうだわ_| ̄|◯

今年度最後の高座

で、今日の午前中はF市で高座。
集まられた方々を見て、ちょっと焦ります。なにせ、年齢層が高い。しかも、結構まじめそう。どうなるだろう…。
とりあえず、最初のネタでウケをとって、なんとかスタート。でも、いつも笑ってもらえるところでうなずく人がいたりして、反応が違います。「どうすんねん^^;;」と思っている間に、あっというまに1時間半終わっていました。
う〜ん。まいった…。
さて、来年度は仕事も忙しくなるから、休みの日中心でいくことになりそうだなぁ。てことは、また休みが減るか…。

長〜いおつきあい

午後からは出張。その後職場にもどって、なんだかんだと雑務。
さて、雨も降りはじめてきたから、そろそろスタートするか*1
てことで、京都府中部の街F市をめざしてスタート。雨が降っている時のバイクって、ヘルメットをかぶる前はしんどいけど、走りはじめたら、「これもバイク」という気分になりますね。雨の中の高速をひたすら走って、7時15分に到着。すでに待ちあわせ場所には、O西さんが来ておられます。
O西さんとは、考えてみると20年近く前からの、細く長いおつきあい。
部落の高校生の全国集会*2で、お互いに引率として年に1回ではありますが、何度も顔をあわせています。中でも、O西さんが連れてこられた在日の子どもとのつきあいをきっかけに、ほんとうにいろんな話をしました。あれが、1993年ぐらいのことかなぁ。
でも、いままで一緒に呑んだことがないんですよね。で、今回縁があって一緒に呑むことになりました。
おもしろいものです。話はたしかに「こんなことがあったよね」「あんなことがあったよね」という、まぁ昔話なんですが、でも、その子どもたちの「今」を語りながら、わたしたちの「今」の話につながっていくんですね。それが「続ける」ということなのかもしれません。
ほどよくお酒が回ったところで、明日があるので呑み会も終了。うん、いい夜でした。

*1:かなり混乱をしています。

*2:「全国高校奨学生集会」、現在の「全国高校生集会」

ちょっとホロリ…

今日は終業式。長い長い1年が、とりあえず終わりです。
で、式が始まる前に、ちょっと「ガンバった」かっこうをしている連中は「別の列」に並ばされたりするのですが、まぁ、そんな中によく知った子がいたりするあたりが…。
で、式のあと、そんな中の一人と話をしていると…。その子の友達でやっぱり「別の列」に放り込まれていた子が、いきなり話しかけてきました。
「なぁ、一青窈のあの歌、知ってる?」
ん?あ、昨日の夜テレビでやってやつか…。
「あぁ、テレビでやってたなぁ。見ようと思ってたんやけど、寝てしもたんやわ」
「あれ、ええ歌やなぁ。性同一性障害の人をテーマにしてるんやてなぁ。あれ聞いて、ぜったいにどひちゃんに教えたろうと思たんや」
「そうかぁ、ありがとう」
そういやこの学年、1学期に話をしたんやったっけ。覚えてくれてたんやなぁ…。
ちょっとホロリ…。

125CC単気筒エンジン

朝、エンジンがかかりません。というか、かかったエンジンがすぐにとまる。なんとか走りはじめたはものの、音が変です。「トントントン」という音。こりゃ、片気筒死んでるな。車に乗りかえて出勤です。
家に帰ってバイク屋へ。「すんません、今日はRZ125で来ました」とあいさつ。プラグを見ると濡れてます。こりゃぁだめだ。
で、いろいろキャブの調整をしてもらって、約1時間後。
こりゃえらいパワーやわ。
いつき「もしもかぶったらどうしましょ?プラグをはずして乾かしたらいいですか?」
大 将「か、プラグを変えるかやな。これ持っていき」
いつき「はい。で、お代は」
大 将「まぁ預けとくわ」
いつもありがとうございます。

1年間の総決算

今日は、1年間の総決算となる会議のある日です。会議の資料をながめていると、一緒に過ごした連中の1年間のことがよみがえってきます。さらに、「あぁ、こいつなぁ」と思う名前に突きあたると、そいつの顔が浮かんできます。
でも、この会議の時にはすでにすべてが決まっています。わたしたちができることは、この会議までの1年間、なにをしてきたのかということ。それが「追認」されるというだけのことなんだな…。

抜け殻でもできる(笑)

怒濤のような2日間を終わった翌日、それでも「余韻」を味わう間もなく日常がはじまるのは、ほとんどの人の共通の経験でしょうね。たまに違う人もいますが…。
で、わたしも6時起床からはじまる、単なる普通の1日です。
職場に着くと、門の前に初々しい姿の子どもたちが並んでします。実は、今日は合格発表の日。自分の机のところに行ってダラダラ仕事をしていると、「キャー」「ウワァー」という声が遠くから聞こえてきます。その喜び、興奮を忘れないでねと、毎年のように思います。
来年度のことを考えながら、いろいろ調べものをしていると、やがて定時。
さぁ帰ろうか…。

第10回GID学会・その他

個人的な感想とかお礼とか

今回は、交流会については日之出の皆さんをはじめ、いろいろな人にほんとうに助けられました。
また、交流会誌は、JASEの会場*1や学会の会場*2、さらには懇親会の会場*3での販売を「かまわないよ」と言って下さったたくさんの方々のおかげで、よりたくさんの人々の手に届けることができました。
ほんとうにほんとうに、みなさんありがとうございました。
そして、これからもよろしく!

*1:東さんm(__)m

*2:原さんm(__)m

*3:康さんm(__)m

第10回GID学会・夜の部(笑)

懇親会

呑みました。
それにしても、いろんな人としゃべったなぁ。今回は、やっぱりそれなりに緊張もしていたし、前日もそうとうなプレッシャーを感じていたので、2日分の解放感があわさっていたのかもしれません。
あと、こっそり「いいものありまっせ」と本売りをしてくださった方もおられて、これまたいい感じ。

2次会

東京勢はほとんど9時過ぎの新幹線でお帰りです。そうとう残念。でも、もう少し後のバス*1で帰るKぼりえさんとかもおられたので、高槻駅前で2次会。それにしても、懇親会のあとの2次会を設定する役がY子ちゃんとわたしというパターンが、そうとう定着しているのはどうよ…。あ、今回は、まんまるの会の人たちが先行してくれて場所をとってくれていたんだ。ありがと!
だいたい25人位でワイワイガヤガヤ。となりの席の人は迷惑そうな感じで出て行かれました。すみません。
9時をまわったあたりで、スタッフの打ちあげから脱出してこられた「会長」が到着。うまそうにタバコを吸っておられました(笑)。で、ひとしきり苦労話を聞かせていただいているうちに11時過ぎ。解散です。
あとは、終電を乗り継いでお家へ。
長い長い長い2日間が終了。

*1:レディスドリーム

第10回GID学会・午後の部

午後の部がはじまる前に、昼ご飯。大切な役目も終わったことで、少し解放感もあります。人数をつのって近くの韓国料理の店へ。中にはいると、黒い人たちもいましたorz。
どうもこのお店、大量の客をさばくスキルがない店のようで、「飲み物」すら出てきません。でも、味の方はそうとういけます。これでランチ850円はけっこういいかも。
まぁ時間があったおかげで、三橋さんやその他一緒にお昼ご飯を食べた人たちと午前の「振り返り」をしたり、しょーもないネタ*1で笑ったりする時間がたっぷりとれました。

で、午後の部開始。

ミニセミナー「性同一性障害に対する外科的治療の現状」
講 師:山口 悟 (ナグモクリニック東京)
司 会:堀 貴晴 (大阪医科大学応用医学講座神経精神医学教室)

昼ご飯が長引いたのと、会場に入ろうと思ったら、「中は血だらけやねん。わしゃ、あーゆーのは苦手なんや」とおっしゃる方がおられて、結局そこにつきあっていました。なので、聞いていません。

総会
次回会長挨拶 小澤寛樹(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻展開医療科学講座精神神経科学)

総会では理事の選出に対する質問がありましたが、理事長は「大人の回答*2」をしていました。それにしても、あの「要件」はそうとう厳しいでっせ(笑)。
あと、次回開催地は長崎。2月14日(土)〜15日(日)です。なんでも春節にぶつかるそうで、早めに宿を押さえておくことというアドバイスがありました。ちなみに、その次の開催地は北海道ですわ…。う〜ん…。

特別講演「10 point plan for Achieving Transgender Health」
司会:針間 克己(東京武蔵野病院)
講 師:Eli Coleman

とにかく、ひたすら「トランスジェンダー」です(笑)。なんかすごく気持ちがいい講演でした。終わったあとの三橋さんの「返し」が、そんなわたしの気持ちを代弁してくださった気がします。
ただひとつ、惜しむらくは、昨日の無理がたたって&Colemanさんの口調があまりにも心地よすぎて、最初3割と最後2割しかきちんと聞けていないという(;_;)

シンポジウム2「Children with GID
司会:東 優子(大阪府立大学
「小学生のMTFの報告」 康 純(大阪医科大学応用医学講座神経精神医学教室) 
性同一性障害の精神性発達‐試論」 塚田 攻(埼玉医科大学かわごえクリニック)
「Children with GID」  Richard Green

康さんの話は、極めて具体的な話です。それにしても、もう一人行っているんだ。というか、若年層どころか小学生のGIDの時代なんですよね。そういえば、うちの交流会にも小学校6年生の時から来ている子がいるしなぁ。
塚田さんの話は、まさに「試論」ですが、「発達」というものの精神的側面をきちんとレクチャーしてもらった感じです。結論的には「いろいろあるけど、ちゃんと育つ」みたいな。これを言ったら身もふたもないですが、でもそこに至る「過程」の違いに着目すると、たしかにどこでどういうサポートが必要になるかということがわかるわけで、精神科医としては、あるいはサポートをする立場の人間としては、とても大切な「試論」だったように思います。
で、Greenの話ですが、一番困ったのが、同時通訳がわけわからない。Colemanの時は、ほんとうにすっきりとしていたんですが、Greenの時は、さっぱりわからないんです。これ、あとで理由がわかったんですけどね。
で、内容的には「小児性GIDは大きくなった時必ずしもGIDになるとは限らない」という話だったように思います。で、「そのうちのいくらかは同性愛になる」ということかな。それを数多くの症例とさまざまなグラフを使っていろいろ比較をしているわけです。ただ、前からよくわからないのが、おもちゃとかの話です。隣で聞いていたYちゃんが「昔からリカちゃんよりもガンプラなんですがなにか?」とか落書きしてたし(笑)。
あと、Greenの話はすべてMTFとゲイの話で、FTMとビアンの話が出てこないんですよね。さらに、「MTFとゲイに分化していく」という話なんですが、「じゃぁMTFビアンとかFTMゲイの存在はどうよ」というあたりの質問をしたかったのですが、東さんが「時間の関係でフロアからの質問は受けつけません」ということで_| ̄|◯
実は、最後の疑問は塚田さんの「試論」に対しても持ったんですよね。
例えば、わたしの場合、小さい頃「女性」に対する思いは、「性的指向」と「同一化」とが混在をしていて、なにがなんだかわからなかったんです。でも、「男性」にそういうものがないところから、「自分は同性愛ではない」とは思っていたわけです。で、自分がMTFであることがわかった時に、「あ、同時に同性愛*3だったんだ」ということがわかった、と。
まぁ、またどこかでだれかに研究発表してほしいなぁ。

シンポジウム3「特例法に関する現状と今後について」
司会:中島豊爾(岡山県精神科医療センター)
「法律家の立場から」 大島俊之 (弁護士・九州国際大学法学部)
精神科医の立場から」 針間克己(東京武蔵野病院)
「改定を含め、今後の展望について」 山本蘭(性同一性障害をかかえる人々が、普通にくらせる社会をめざす会)

中島さん、実は来られたのがColemanの話の直前でした。おもわずあいさつ。で、「実は交流会にも来ていただきたかったのですが」などと、しばし話。で、席を探しておられたので、通路をはさんだ隣を「ここ、あいてるみたいですよ」と言って、ちゃっかり隣同士で座っていました*4。中島さん、英語の講演を同時通訳なしで聞いておられまして、「さすが、すごいなぁ〜」と驚いていました。もっとも、たまに目をつぶっておられましたけど(笑)。
で、特例法の話。
大島さんの話の中で「おっ!」と思ったのは、「非婚要件の見直し」を考えているという話ですね。前から私は「非婚要件が本丸」と思っていたので、ちょっとうれしかったかな。もちろん、前々から思っておられたのでしょうが、それが全面に出てきたということですね。
針間さんの話は、「いつもの話」と言いながら、今回新たに年ごとの変化に着目をして診断書の発行数から読みとれることを話されました。依然、変更件数は増加していますが、だんだんそのカーブが鈍っているなぁという感じ。徐々に一定数におさまっていくんでしょうね。それにしても、FTMの増加の具合が激しい。これはやっぱり、内摘でOKという情報が出回ったのが大きいんでしょうね。ということは、その裏返しでMTFは激減しているということにもなるわけで。このあたりもおもしろい傾向*5ですね。
そうそう、手術の件数の比較の時に、「埼玉」のとなりに「和田」ときちんと書いてあったのが、すごく心地よかったです。
あと、細かく細かく笑いをとりにいくあたりに、針間さんの「心意気」を感じました。あ、開院おめでとうございます〜(笑)!
山本さんの話は、まぁ、政治情勢の話ですね。第3項が「成人していない子どもがいたらあかん」と変わるという情報提供と、そこにいたる苦労話ですか。なかでも、「運動が成功しなかった理由」は強烈でした。
1、運動が一本化できなかった
2、強力なリーダーシップをとる人がいなかった
3、一部当事者の勝手な行動*6
4、非当事者の介入*7
5、子ありたたき
よくぞ思い切られたなぁ、と。
で、そんなもやもやを最後の吹き飛ばしてくださったのが、中島さんの締めのひとことです。
「まぁ、戸籍制度をなくさないとダメということですね」
思わず拍手があちこちから起こっていました*8

閉会の辞
康 純(大阪医科大学応用医学講座神経精神医学教室)

康さんの、すべてが終わったようなすがすがしい顔が印象的でした(笑)。
そうそう、康さん、タバコやめられたそうな…。

*1:コーピングスタイルの中に「勘違い系」をつくるとか

*2:by Mすみさん

*3:レズビアン

*4:いいだろ〜>Kぼりえさん(笑)

*5:なんつーよそ事でいいのかどうかは知りませんが(笑)

*6:わたしか(笑)

*7:Y子ちゃんか(笑)

*8:ちなみに、終わったあとに「先生、あそこは「戸籍制度の頑強である天皇制をこわさないとだめ」でしょう」と言いに行ったりして…