法事

夜はわたしの祖母の13回忌。
さて、問題は服です。どうしようか…。これ、だれもが困りますよね。親戚は来るし、お寺さんは来るし。しかも、わたしのところの場合、祖母はお寺さんだったので、お寺さんが10人近く来るんですよね。
迷ったのですが、「これで行こう」と決めたのが、これにちらりと写っている服。もちろん中はセーターじゃなくてユニクロの7部袖のブラウス。さてさて、どうなるか…。
おつとめの時にとなりにいた叔母さん。「あの〜、失礼ですがどちらさんでしたっけ」「あ、昔の名前は謙一郎です」「あ〜、なんや〜、けんちゃんかあ」。
おつとめのあとのご飯の時に、お酒を注ぎに行ったお坊さん。「お酒どうぞ」「あ、どうもありがとう」。それだけかい!どうやらそのあと、弟*1との間に次のような会話があったらしいです。「お兄さんは来ぃひんかったんか?」「なに言うてますにゃ、さっきお酒を注いでましたやんか」「へ?」。
なかなか法事は楽しめますねぇ。

*1:祖母のお寺を継いだ

とりもどしたもの

今日は、昼間は在日外国人の中高生の集まりです。2年ほど前は「今回は集まるだろうか」などと心配していたのですが、最近は生徒をつれてきてくれる人が増えてきて、そんな心配はなくなりました。助かります。
最近たくさん来てくれるのは中国人の子どもたちです。日本で生まれた子もいるし、渡日して1ヶ月半という子もいます。それぞれの子どもたちが、今直面している課題はバラバラです。生徒によっては、その課題が課題として認識していない場合もあります。そんな子どもたちが、とりあえず「出会う」ことで互いが互いを啓発しあうんじゃないかなぁという気がしました。そして、啓発しあうことで、互いが互いの力を使って何ものかを「とりもどす」んじゃないかなぁというふうに思うんです。
なにをとりもどすのか。
それは、名前であったり、言葉であったり、記憶であったり、家族であったり。
子どもたちが自己紹介をしながら、中国の地図を書きます。「どこから来たん?」「このへんかなぁ」。こんな会話を聞いているのは、とても心地よい時間でした。