ちょっとミーティング

夜、ある人と会う約束があって、例によって例の如く飲み屋へ。飲み屋に向かう途中、車を運転するパートナーとすれ違ったので「行ってきま〜す」とあいさつ。

その方、某地方自治体のハローワークの要請で、GIDの雇用についてレクチャーをするとのことです。で、そのためにいろいろ聞きたいことがあるとのことでした。
難しいんですよね。雇用にかかわることって。とりあえず押さえておいてほしいところとしては、「その人の能力・適性で判断をしてほしい」「その人がありのままでいられることによって、さらに能力が伸びる可能性がある」というあたりのことだったでしょうか。
でもね〜。これって、一歩まちがうと、能力至上主義なんですよね〜。そういう機会を奪われた人にとっては、かえってしんどい社会になってしまう可能性もある。かといって、社会性の薄い人を、企業は雇用したいとは思わんだろうしなぁ…。結局、社会全体に「教育的要素」がないときついのかなぁ…。
そういえば、某青少年育成団体*1からキャンプリーダーを首になったときの理由が「あなたのことを説明できない」だったんですよね。それに対して「説明する必要なんかないじゃないですか。そのことよりも、いいキャンプをすることが大切でしょう。そうしたら、きっと説明なんかしなくてもわたしのことを理解しますよ」と返したんですよね。ところが、それに対して返ってきた答えが「あなたのことを理解するためのキャンプじゃない」だったんですよね。愕然としました。「◯◯の理解するための××」って…。キャンプってそんなもんじゃないだろう…。やってられないと思いました。
「どこからでも学びうる」「いつでも伸びうる」。わたしはそういう人間でありたいと思うし、そういうことが可能な社会をつくっていきたいと思うんですよね。「変わりうること」への期待って、とっても大切だと思うのです。
でも、社会の中に、そういう要素あるいはそれを許容する力がなかったら、あかんのでしょうね*2
そんな話をしながら、あっという間に2時間半ほどすぎてお開き。

さてさて、家に帰ってパートナーと話していると「あの人、かっこよかったやん*3。今度は連れてきてな」だって。思わずわたしも「そやろ、そやろ!」と意気投合。
しかし、あんな話で参考になったんだろうか…。

*1:キリスト教系ね(笑)

*2:そういう力のない社会の典型が、金にあかして即戦力をかき集めて、利用価値がなくなったらポイ捨てをする某球団かぁ(笑)

*3:めっちゃ長身で、すらりとしていて、なかなかハンサム。水泳をやっていたとのことでけっこうがっちり系。

なりたい自分

そういえば、年明け、リフトの上で「自分らしさってなんだろう」ということについて、いろいろ考えていたんです。で、なんとなく思ったこと…。「少年の心を失わない」。
どこからこんなことを思ったんだろう…。もしかしたら、初心者の小学生と一緒に、その子にとってはじめてのリフトに乗ったとき、ふと見えた逆光の稜線のせいだったかもしれないです。
でも、そう思ったとき、不思議と楽な気持ちになれました。

なんか頼もしいなぁ…

11月ぐらいだったかに、京都府中部のある街の学校にMtFの高校生がいるという情報を聞きつけました。で、会いに行ってきました。
まずは、対面…。まぁ、一目見て「がんばってるね!」という感じ。安心しました。
で、いろいろ今後の話とかしていたんですけど、たくましいわ…。そりゃそうです。たったひとりで自分の道を切り開いてきているんだから、たくましくて当たり前です。
この子、「通販でいいからホルモンをしたい」という希望を持っています。「かまへんのちゃう?」というのがわたしの答え。それと一緒に伝えたことは、「立ち止まったり引き返したりできる勇気を持たなくちゃいけないよ」ということ。これは、なによりわたしが必要としていることです。それから「常に第3者のチェックがもらえる状態をつくらなくちゃいけないよ」ということ。これは、たくさんの仲間に「見守ってもらっている」という、わたしの実感から出てきたことです。そうそう、第3者のチェックには「医者」という存在も含まれていますね。体調のチェックも必要ですから。
「死んでもいいからトランスしたい」という人もいるかもしれない。でも、トランスの目的は「よりよく生きる」ためにやるんだと、わたしは思っています。だから、体と対話をしながらやっていく必要があると思っています。でも、つい暴走してしまいそうになる*1。その時、自分のまわりに仲間や医者がどれだけいるかというのは、案外勝負のわかれ道かもしれないなぁと思います。
てな話をダラダラとしていたら、あっという間に5時過ぎ。まぁ相手は高校生。帰らなくっちゃね。

いくつか印象に残ったこと。
「いままで話を聞いてくれた人は、みんな過去の話ばっかり聞いてた。聞くときは『かわいそうに、つらかったんだねぇ』という態度が、ありありとわかった。でも、『別にかわいそうちゃうし』と思ってた。過去の話なんていい。これからどうするかについてアドバイスをしてほしかった。話をする前はいつきさんも同じかなと思っていたけど、いきなり『進路は?』みたいな話だった」
なるほどなぁ…。
「学校の先生やから、固い人かなぁと思っていた。メールで顔文字めっちゃ入れるんやけど、入れたらアカンかなぁと思って固い文章を書いた。そしたら、返ってきた返事が『ホイ』やった。『ホイかよ〜』と思った」
なるほどなぁ…。
「(『男風呂に入ったらスター』という話をうけて)ほんなら、手術しても男風呂入ろうかな。肩に手ぬぐいパーンと乗っけて。で、『見るのはいいけどね、ここからあとはお金をちょうだい』って言ったろかぁ(笑)」
なるほどなぁ…。
頼もしいなぁ。

*1:自戒の念を込めて…。わたしもプレマリン5錠を4錠に減らしたとき、瞬間「減らしたくない」と思いましたもんね。

で、朝…

玖伊屋の朝はしんどいです。でも、目が覚めてしまいます。みんなは寝ているのですが、二度寝ができないたちなので、しょーことなしに台所へ。ふと外を見ると、一面の雪です。なかなかええ感じです。
で、コンロの上には昨日つくろうと思って放置してしまった鳥のスープがあったので、ちょっと味つけをしてみることにしました。といっても、塩・こしょう・ラー油を入れたくらいかな。あと、これまた昨日の残りのつけあわせを入れてだいたい完成。このあたりになるとボチボチと起き出す人も出てきます。となると、ちょっとスープが少ないなぁということで、かなり前から残っていたお米をスープに入れて、即席鳥粥にすることにしました。それにしても、5年もののお米ってすごい食感ですね。見事なパサパサ感でした(笑)。
その後、片づけ→こちゅかる子さん・真澄さんと一緒に東九条・崇仁の散歩→やまもとマンボのコースで今年の玖伊屋も終了です。次回は、紀元節だそうな。

それでもやってくる

腰が痛くなっても、それとは無関係に玖伊屋はやってきます。
今回のメニューはもちろんローストチキンです。いつものように、ダッチオーブンに放り込んで2時間ほど蒸したらできあがり。昨日仕入れた鶏肉、けっこういける味でした。いや、最近ちょっと安物の鳥を使うことがあったのですが、水っぽくて食べられたものじゃなかったので、一安心です。
今回はお客さんが少なくてどうなるかと思ったのですが、こちゅかる子さんの初参戦とか東九条マダンの人たちの参加もあって、なかなか味わい深い玖伊屋になりました。
で、わたしは相変わらず、出入り口付近に布団を引いて爆睡。いつものように単なる邪魔者になりました。

前日の準備

あしたは玖伊屋。今日は前日の買い出しなんかを。てか、玖伊屋の朝を万全の体制で迎えられるように、最近は車では行かなくなっているんです。なので、買い出しや荷物の搬入は、すべて前日にするようにしています。
まずは、鳥の中抜き。これ、どこで仕入れるか悩んでいたんです。というのは、去年まで仕入れていたところが、入っているスーパーがつぶれた関係で、どっかに行ってしまったんです。しかも、わたしのテリトリーがずれたために、まわりのお店関係がまったくわからない。そんなところで、ふと思い出したのが卸売市場。電話をしたら「ありますよ」。そら当たり前ですわな。
で、帰り道がほぼ同じ方向の「白い人」を乗っけて*1卸売市場に突入。無事ゲトできました。「卸売市場はなかなか入る機会がないでしょ?」と聞くと「えぇはじめてです。それにしても、なんでこんなところ知ってはるんですか?」と聞かれてしまいました。なんでやろう…。

*1:帰り道の運転がヒマなので、たまに時間があった時は一緒に帰っていたりします

今日は忘年会

で、今日は「受診者の会」の忘年会。といっても持ち寄り&持ち込みパーティーです。
わたしはせっかくなので、野菜系でもつくろうかと、ナムルなんかをつくる準備をしておきました。それにしても、野菜って、なんであんなに重いんだろう…。
奥の厨房に入って、いきなり全開。切ってゆでて味つけしてを4品*1。炒めて炒めて炒めて味つけするのを4品*2つくって終了*3
で、わたしは既にキッチンドリンカー状態でしたが、6時開宴。飲むほどに酔うほどに落ちていくネタ。暴走するFTM。唖然とする若年層MTF。典型的なトランスの飲み会でした(笑)。それにしても、暴走するFTMに唖然としないわたしは、結局熟年層MTFなんだということを、あらためて見せつけられてしまいました。それにしても、暴走するFTMを静かにさせる言葉が「ハウス!」だったというのが…。今度、あの人に使ってみようと密かに思ったりしました。
で、あっという間に10時。〆の言葉は、自称「世界で最も身長の高いMTF*4」さん。自分とどう向きあい、これからどう生きていきたいのかを語って下さいました。すごくいい話でした。ふと見ると、ハウスしているFTM、泣いています。こんなところも、トランス同士なんやなぁと、暖かい気持ちになりました。まぁ、単に泣き上戸が入っていただけかもしれませんが(笑)。
で、会計。会場を提供して下さっているまんまるのママさんが集めて下さっていたのですが、これまた酩酊状態。たぶん、だれからお金をもらったのか、ぜんぜんわかってへんやろうなぁ。てか、払った人間も忘れているやろうし(笑)。
まぁ、平和な一日でした(笑)。

*1:ほうれん草・もやし・白ネギ・ニンジンのナムル

*2:ぜんまい・ゴボウのナムルと、つきこんにゃくの炒め物、つきこんにゃくとぜんまいの炒め煮

*3:とりあえず、プアなトランスが安くてヘルシーな生活をできるための料理というのが、今回のテーマ

*4:ま”さんとええ勝負です

続いて作戦会議

次はO田さんのところ。「最近どうですか」からはじまるいつものパターンです。で、わたしの答は「いや、最近一番困っているのは…」「はい」「ガイドライン第3版って、いつ発表になるんでしょう」「さぁ、そればかりは…」「そうですか。日本精神神経学会に電話したんですけど『わからない』って言っていました。だれに聞いたらいいんでしょうかねぇ」「それは、N島さんでしょう」。で、解決しました(笑)。
あとは、作戦会議。ふと気づくと1時間ほど経過していました。えらいこっちゃということで、荷物をまとめて外に出ると、6人ほど待っておられました。えらいすんません。みんなに謝りながら支払い→ヤクゲトに行きました。

まずは、ヤク関係

今日は2ヶ月ぶりの定例滝井参り。
先日の職場の健康診断の結果をIちゃんに見せたら「あ、いい結果じゃないですか」「はい、お酒を飲んでも気分が悪くなることが減りました」。どうやら、わたしの体調のバロメーターは「酒の量」のようです。
それにしても、たしかにプレマリンを4錠に減らしてから体調がいいです。
で、IちゃんからはE2の結果。195.5くらいあった。えらい増えていました。でも、これプレマリン5錠の頃の話。4錠に減らした現在はたぶん150あたりになっているはずで、更年期障害の人がプレマリンを補充しているのとほぼ同じくらいの数値だということです。どうやら、わたしにはこれくらいがちょうどいいみたいです。
あとは、この間こけたこととか、しょーもないネタで時間つぶしをしていました。なんでも、Iちゃんも右足をひねって骨折したとか。「お互い気をつけましょう」ということで…。
で、帰りそうになったところで、ふと思い出しました。2ヶ月前にO田さんからもらった紹介状があったんですよね。それを渡すと、ちょっとまじめモードになって、問診がはじまりました。「ホルモンをやってどうですか?」「ボディイメージにあってきたので、とても楽になりました」みたいな話。まぁ、必要らしいです。