午後は交流会

午後は宮崎にもどってセクシュアルマイノリティ高校生の交流会でした。県同教の呼びかけでこの湯尾名当事者交流会がおこなわれたというのは、本当に驚きです。たぶん、全国ではじめてです。宮崎の人たちがつくってきた「つながり」の「豊かさと深さ」を思わされました。子どもたちが自分の話をし、それをまわりにいる大人達が受けとめるという交流会ができました。そこに大人達は「こういう交流の場が、これからもほしい」という子どもたちの言葉、「保護者は誰にもいえない、保護者の交流の場も必要だ」保護者の言葉を、しっかりと受けとめられたんじゃないかと思います。

全同教3日目・盛岡延岡にて

早朝、盛岡延岡へ。全同教特別分科会盛岡延岡会場に参加のためです。
全同教で特別分科会が3会場で開催されるというのは、おそらく異例のことです。でも、ここには宮崎「県」の要請や、宮崎ならではの事情など複雑な要素がからんでいます。また、開催した宮崎県同教の「思い」もいっぱいつまっています。そんな、特別分科会で発表をする機会をもらえました。
発表前、わたしが発表をすることを聞いた、地元の当事者の人が会いに来てくれました。一目見て「かわい〜!くそっ(笑)」と声が出てしまいました。ほんとにめちゃくちゃかわいい。でも、「レジ打ちの仕事、ネクタイをしてやっているんです」。思わず「それ、無理があるやろう…」。やっぱり、お客さんはその人を見て「えっ?」という顔をしたり、「男?女?どっち?」と失礼なことを聞いたりするみたいです。そのたびに、すごくしんどい思いをするとのこと。そりゃそうだわ。わたしだってきっとしんどい。でも、切り返さなくっちゃ。わたしの答は「じろじろ見られたら、Vサイン出したらええねん。『なんでネクタイしてんの?』って言われたら、『男装趣味です』って胸張ってゆうたらええねん!せっかくこんな生きかたしてるんやし、それをネタにせな!」わたしからの精一杯のエールです。「そうですね!」と笑ってくれた顔がかわいかった。くそぉ(笑)。
で、そのあと1時間半ほど話。はじめのうちは、互いに「間合い」をはかっていたのですが、だんだんとわたしのペースを理解していただけるようになったのか、徐々に笑いが出てきました。それにしてもまじめな人がいます。一番前でメモをとっている人、すごかったです。「あのね、わたしがつくった言葉がありまして『あこがれの9号、妥協の11号』っていうのがあるんですよ」とネタをふると、そこまでメモしておられます。思わず前に言って「いまの、メモしてはるんですかいな」とやっちゃいました。ええ感じの人です。最後は、暖かい拍手をもらえました。ホッ。
ちなみに、次に話をされたのは、露の新治さん。もう、ホール全体が轟くような笑いです。「ワハハ」じゃないです。「ドカン」です。さすがプロです。思わずお昼に「笑いの質が違いますね」と露のさんに話しかけると「芸人ですから」と優しく笑われてしまいました。失礼しました。あたりまえでした。

某中学で話

いや、とにかく担当の方が「うちの中学は、うちの県の中でぜったいに一番しんどい学校です」と胸をはって言っておられました。でも、ウチの子どもがかつて通っていた中学の教員も「うちの中学は、うちの府の中で一番学力が低い学校です」と胸をはって言っていたので、「まぁそんなもんだろう」と思っていたのですが…。
なるほど、みんなとても元気でした。
とにかく、突然鬼ごっこがはじまったり、突然生徒のマイクチェックが入ったり。後ろの方では車座になっている子らがいます。そのまた後ろには、ボンタンをはいてグラサンをしている子もいます。もちろん、きちんと座って聞いている子もいるんですけどね。
で、はじめはどうなることかと思ったのですが、だんだんと「なるほど」と思うようになってきました。車座になって遊んでいるふりをしながら、「ん?」と思ったところは聞いているんですね。チラリとそちらを見ると、目があうんです。ボンタンはいてグラサンをしている子、一番後ろからずっとわたしのほうを見ているんです。「こいつ、聞いてるわ…」というのが伝わってきます。
なんとなく、この子ら「聞いているふりして聞いてないヤツ」と違ごて、「聞いてないふりして聞いてるヤツ」なんやなぁというのが伝わってきました。
話が終わったら、とたんに20人ほどの生徒がわたしを取り囲みます。その後ろには、ボンタンの子。もう、関心がありまくりというのが伝わってきます。みんなと一緒に聞くのは苦手なんだけど、聞いていないというポーズをとらなくちゃならないんだけど、実は興味津々なんでしょうね。いろんな質問をしてきました。
そのあと、会議室にしばらくいると、またまた子どもたちがやってきます。はじめのうちは、トランスの話をしていたんですが、気がついたら部落の話。みんなムラの子みたいです。そうそう、話の最中に「この中にムラの子おるか?」と聞くと、何人か手をあげてたもんなぁ。えらい子らです。で、みんな「あの子のお姉ちゃんな、結婚差別におおて、わかれてん」みたいな話で盛りあがっています。と、そこへ担当の人。思わず「この子ら、みんなすばらしい教材やで、宝物やで!」と叫んでしまいました。
話そのものは、ちょっと息切れがしてしまって、きちんと伝えきれてませんでした。そのことが、みんなにほんとうに悪いなぁと思いました。

某大学にて…

なんか、京都市内の某大学にはレッドリボンプロジェクトというのがあるそうです。で、そこの人からわたしと阿倍まりあさんの話が聞きたいというオファーがあり、行ってきました。
それにしても、あまりにも濃ゅすぎなとりあわせです。なにを考えているんだろう…。
某大学は、うちの職場からの帰り道。なので、油断をしていたのですが、やはりの渋滞。結局着いたのは話をする直前。なんの準備もしないままいきなり話。
話の方は…。
なにせ、1時間という制限の中です。あれもこれもにはならないので、ライフヒストリーは大幅にカット。まずは性の多重構造の話をちょこっとして、「性同一性障害の人」を知ってもらうために、ある人のビデオ*1をちょこっと使わせてもらいました。画面を見ながら、「あぁこれが性同一性障害の人の苦しみなんだなぁ。たいへんだなぁ」と再確認。で、そのあたりをスタートにして、いままで出会ってきた生徒と、わたしの話をちょこっと。あとは「今の問題意識」みたいな感じで、とりあえずまとめておきました。どうやら、夏の静岡と、この間の大阪府立大学のおかげで、30分〜小1時間のパターンができたみたいです。
話し終わったら、「実は、今日の昼、いつきさんのビデオを授業で見たんです」という学生さんがおられました。思わず「あれ、明るくしてたつもりなんですけど、それでも暗いでしょ?でも、家族で一緒に見た時話題になったのは、涙をふいている時に指に巻かれていた絆創膏とか、2人ともぜんぜんメイクをしてなかったこと*2とかだったんですよ」と裏話をお伝えしておきました。
で、わたしの次はまりあさん。まぁ、細かく笑いを取りにくるところはさすがです。それでいて、きちんとツボをふまえながら女装界の話とか、自分の変遷とかを語るあたり、わたしとはまた違う芸風で「やるなぁ」と勉強になりました。

*1:わたしの出た分は、こういう時には使いものにならん(笑)

*2:NHKの人に「メイクしなくていいんですか?」と聞いたら、「あ、家事なんかする時、誰もメイクしないじゃないですか。だからしなくていいですよ」という返事でした。なのに、他の人たちは全員フルメイク。ブレスレットをして食器洗っている人もいたし。家族4人で「だまされた〜」と大笑いしていました。

で、夜の用事

夜の用事は「4人+1人」で話しあい。まぁ、濃いぃメンバーが集まってました。わたしなんざ、あのメンバーの中ではもっとも薄い人なんで*1「こんなところにいていいんかな」と思いながらも、ついついつられてしゃべってしまいました。まぁ、内容はいずれどこかでアップされることと思いますけど…。

*1:きっと、他の人は「自分こそが薄い」と言うんでしょうね(笑)

帰り道

学校からの帰り、突然携帯が鳴りました。「だれかな〜」と思ったら、昨日の日記に書いたテレビの中の人でした(笑)。「せっかく京都に来ているし、渡したいものがある」とのこと。とりあえず、社会保険病院*1前で待ちあわせ。なんでも、きのうの晩はフリーになると思っていたら、プロデューサーから「何言ってんねん」ということで、結局11時過ぎにお仕事。「わたしの京都の夜を返せ〜(涙)」状態だったようです。で、せっかく会えたのだからコーヒーでもと思ったのですが、「いまから今晩の原稿を書かなくちゃ」とのこと。う〜ん、たいへんですわ…。「じゃぁ、23時が過ぎてから(笑)」と冗談を向けると、あしたはあしたで朝の7時に京都駅を出て、どっかから釜山に行くとのこと。
なんか、2〜3日前から風邪をひいているとのことで、咳をしておられました。大丈夫かいな…。
でも、久しぶりに会えたのはうれしかったです。

*1:部落解放センターの向かい

で、玖伊屋の朝

今日、午前から参加という人がおられるので、ダラダラと片づけ。さらにダラダラとテレビ。10時過ぎにおみやげつきで来られたので、おそがけの朝ご飯。ごちそうさまでした。
玖伊屋の朝は、気がむいて天気がよければ、近所のフィールドワークなんかしたりします。今日はおみやげもあったので、いつもよりも気合いをしれてフィールドワークをしました。と言っても、「パッチギ!」の跡を訪ねて〜40番地〜公園散策(笑)〜お好みの街探検〜お好み試食という、定番コースですけど…。
約1時間半歩いたところで、ちょうどお腹も減ってきて、時間もよくなって、いつものお好み屋さんへ。ここ、はじめて行った時に、わたしの性別をめぐってお父ちゃんとおかあちゃんがケンカをしたという店なんです。ちなみに、お父ちゃんは「男の人やがな」、お母ちゃんは「なにゆーてんの、お姉ちゃんやがな」。で、ムラのお母ちゃんはぜったいに口は勝ちます。それ以来、この店ではお母ちゃん公認の「お姉ちゃん扱い」になっています。ソバ入りマンボとうどん入りマンボ、焼きソバ(細いソバ)とホルモン焼き、もちろんわたしはビールを飲んで、フィールドワークも終了です。
ということで、長い長い玖伊屋も終了。次回は、12月17日です。次回のメニューは、クリスマス定番の「鳥の丸焼き」です。

夜は玖伊屋

で、家に帰ってちょこちょこっと支度をしてすぐに玖伊屋。
今日はチゲと焼き肉というやる気のないメニューです。というのは、あまりまくったキャベツと、せっかくある手づくりのたれを使いたいと思っただけです。昨日のうちに会場に放り込んでおいたので、今日は電車でゆっくりといくことができます。
8時前からボチボチと人が集まって、9時頃には集まりは完了。今回は少人数でしたが、わたしもほとんど和室の方にいることが出来て、かなり濃いぃ話で盛り上がれました。で、12時頃にはダウン。ちゃんと自分で布団を引いて、コンタクトもはずして寝ました。よかったよかった。

いよいよ勝負の時(笑)

まずは、身長体重の測定。身長167.5cm、体重54.9kg。まぁええ線です。続いて、視力と血圧。視力はコンタクト入りで1.5と1.2。血圧は117/76。これもまぁええ線です。
続いて、検尿の提出。ここで質問がひとつ。「これ、大丈夫ですね」指先に視線を落とすと「生理中・妊娠中」と書いてあります。まずは、1勝(笑)。
次に、気合いのはいる心電図。入るといきなり「ストッキングははいておられませんか?」「ブラジャーのホックははずして下さいね」。これで2勝目(笑)。
血液検査はとくになにもなし。最後の難関が内科医による問診です。いよいよ緊張が最高潮に達する、聴診器をあてる瞬間です。「ブラジャーを着けたままでいいので、上着の裾をまくって下さい」これで3勝目(爆)。
あとは、デザートの聴力検査。まぁなにもなしです。てことで、3戦全勝という、過去にない大勝利を収めました。去年は負け続けだったからなぁ…。
そうそう、バリウムですが、アンケートに「イヤです」と書いたら、それが通ったみたいでありませんでした。家に帰ってパートナーから「なんで受けへんの!タダやのに!」ともっともな非難を受けましたが、イヤなものはイヤなんです。てことで、胃部検診は不戦ということで…。

準備だよ、準備!

あしたは待ちに待った…、わけじゃなくて、一年間のなかで最も嫌な日のうちのひとつである「職場健康診断」の日です。
なにが嫌かというと、バリウム!あのまずいのを一気に飲んで、しかも発泡性のある薬を飲んで、ゲップができなくて、こぼれたらこびりついて、しかも下剤を飲まないとえらいことになって、しかもそれを効かせるためには大量の水が必要という、あのバリウム。それだけじゃありません。あの恥ずかしいかっこう(笑)!右手をあげたり左手をあげたり、体をくねらせて七転八倒。やりきれません。
そうそう、血液検査なんていうのもありますよね。でもね、この間かなり詳しいのをしたところなんです。肝臓の値がちょっとあがっているのは、わかっているんです。12月にはホルモン値もわかります。だから、これ以上血を抜かなくてもいいんですけど。まぁ、期待できるのは、この間のバイク事故のけがのおかげで白血球の値があがっているかもしれないという程度ですか…。
あと、勝負所というと、内科検診ですね。聴診器が下から入るか上からはいるか(笑)。
てなことで、まぁ「たしなみ」として、心電図の時のためにむだ毛の処理だけしておきましょう(爆)