平井@崇仁

今日は午後から休みをとって東葛同研の方々と交流会です。てことで、昼には京都駅にいたのですが、さて、昼ご飯をどこで食べよう。
まず思いついたのは「天一」です。いや、あの店がうまいとかまずいとかはともかく、天一が食べたくなると、とりあえず天一に突撃してしまいたくなるってものなんです。でも、そこはそれ、かろうじて踏みとどまって、八条口のラーメン屋さんへ行こうかな…。と思った瞬間、
「あ!お好みや!」
と思いつきました。
てことで、てくてく歩いてたどり着いたのが平井@崇仁です。
この店、前々から気になっていました。というか、崇仁ってお好み焼き屋さんが多すぎ!いままで行ったことがある店だけでも4軒*1あります。でも、まだまだあります。平井はそんなうちの一軒です。さて、どんな店だろう。
店の中は、カウンターに使い込んだ鉄板とお座敷がふたつ。そこには近所のおばちゃんがおられるという、まぁあまりにもありがちなたたずまいです。
「すんません、お好み。カスで」
とこれまた当然のオーダーです。もちろん
「あ、ビール一本」
と,こいつも忘れるわけがありません。
ひょいと見ると、キャベツの切りが大きい。ふぅむ…。さらに、キャベツの量が多い。「わかば」のおばちゃんが
「ちゃう!」
と言いそうな感じです。キャベツの上にはネギがパラリ。天かすが軽く乗っていて、さらにたくわんも乗っかっています。

やがてひっくり返します。けっこうこんもりしています。

それにしても、焼き色があまりにも美しい。しかも、焼いた面のひび割れの奥が、なにやらあやしげです。これはかなり期待ができるかも。店のおじちゃん、そんなわたしの視線は関係なく、近所のおばちゃんとよもやま話をしながら、お好みをギュウギュウ押しています。お?と思ったのは、押したテコにお好みの生地がくっつくんですが、くっついたもののはがれかたです。妙に柔らかい。しんなりと離れていきます。う〜ん。
で、完成。
当然ソースは「ツバメ」です。もう、一口食べたら「あ!ツバメ」とわかります。
さて、一口…。熱っっっっ!
予想通り、生地の部分がトロトロです。

感じとしては、かどや@飛鳥と似ています。ただし、あれほどトロトロの部分が多いわけではありません。キャベツはけっこう食感がゴリゴリしています。まぁ切りが大きくて量が多いから、しかたがないといえばしかたがありません。でも、その分ボリュームがあります。
さて、問題のカスの焼き加減は…。やっぱり固いです。ダシはたっぷり出てくるのですが、やはり固いですね。やっぱり、カスの扱いは難しいですね。
それにしても、生地のトロトロ感は絶品です。このトロトロのところに刻みショウガの酸味と香りがふんわりと混ざります。まぁ
「それ、たこ焼きやんけ」
と言われたらそれまでなんですけど、味が違います。不思議です。お店のおじさんに
「不思議ですね。どうやったらあんなにトロトロになるんですか?」
と聞くと
「さぁなぁ。粉が違うのか、混ぜ方が違うのか」
と、これまた深い答えが返ってきました。

店の中の会話がまたおもしろい。
「あのおっちゃん、なにしてる?」
「やくざやめて、やることないからパチンコ違うか?」
「やくざやめたらどうしようもないなぁ」
とか
「あのおっちゃん、原発に働きに行ったけど、待機ばっかりや言うて帰ってきやったわ」
「なんか、4時間ほどで1万2000円らしいで。どうせピンハネされてるやろうけど」
とか、もう、誰それが別れただの誰それがくっついただの、すざまじい情報量です。お好み焼きをつつきながらも、当然耳はダンボになっています。
てことて、おばちゃんがお勘定をされたので、わたしもお勘定にしましょうか。

さて、恒例のdata

カスお好み焼 600円
ビール スーパードライ中瓶450円
スタイル ベタ焼き系
その他 なんしか特徴は生地のトロトロ感です。これは京都の他の店ではまだ経験していません。それを経験するために、一度行ってみるというのは「あり」なんじゃないでしょうか。あと、おばちゃんが食べておられた具がいったいなんだったのか。具だけを残して鉄板に押しつけて焼いて、生地をひっくり返してさらにお好みにしておられました。まぁなんとなくもんじゃ的な食べ方ですね。
独断的評価 ★★★★★(個人的には、キャベツの食感が邪魔しているのがおしい。でも、それも「平井」の流儀なんでしょうね)

さらに詳細なリンクも更新しましょう。

*1:あいこちゃん、山本マンボ、よりみち、あいこちゃんの紹介で行った店

福八@若井

白梟を出て、奈良のM山さんと合流。奈良で「川」と言ったら、なんと言っても大和川です。とは思いながらも
「奈良らしいところを通るからね」
と言われて、なんで大和川沿いの道を走りまくるんでしょうかねえ。もちろんうれしいんですけどね。
で、M山さんの家に行って、飽きにやるセミナーの打ちあわせ。かなり真剣に話しあった割には、最後は
「まぁなるようになる」
という、「結局それだよね」な結論で打ちあわせは終了。時間を見ると、それでもすでに6時です。
「晩ご飯はどうする?」
と聞かれまして…。もう、外食続きなので家に帰りたい半分、せっかく奈良に来ているのでムラ中お好み巡りを1軒でもたくさん増やしたい気持ち半分…。と、M山さんはすでに友だちに電話してリサーチをしておられます。てことで、お好み決定です(笑)。
M山さんの車に乗って、かつてM山さんが勤務しておられた校区に向かいます。途中、近くで談笑をしておられる地元のおばちゃんに
「このへんにお好み焼き屋さんないですか?」
と質問すると、
「その道をちょっといったところに「ふくや」っていうお食事処があるわ」
と言われました。で、しばらく行くと、ありました。「福八」という看板が。はぁ、なるほど「福屋」じゃなかったのね。
で、店に入ります。すでに先客の地元の方々が盛りあがっておられます。みなさん、お好みや食べておられない様子です。かつ、呑んでいるのがビールとかワインとか。なるほど、聖地おたふくのように、地元の人たちがじっくり腰を据えて食べる店なわけですね。
で、壁を見ると、ちゃんとあります。
「すんません、カス玉。あと、ネギ焼きとべた焼き」
「全部カスでええか?」
「はい、それで。あ、あとホルモンの天ぷらも」
完全に呑む体勢に入ってしまいました。
ここの店はカウンターの奥で焼いておられるみたいで、気がつくとお好みが出てきました。なので、生の姿は写真に納められませんでした。残念!
さて、カス玉を一口。

うまい!マジうまい!なにがおいしいって、生地があまりにもおいしい。口の中に一切れ入れます。すると、口の中でホロリとほどけます。この食感は、ほんとうに独特です。
一方、ネギ焼きはちょっと濃いの醤油味です。

こちらは当然べた焼き系なので、また食感は違います。もちろんかなりおいしいのですが、カス玉の味の衝撃に完全にとってかわられています。さて、べた焼きの味は…。

こちらは、いわゆる「マンボ」とか「台つき」というヤツです。これもやはりカス玉の味にかくされています。逆に言うなら、それほどまでにカス玉の食感は衝撃的です。
よく見ると、食感の違いの謎はキャベツの切り方にあることに気がつきました。べた焼きは千切り、それに対してカス玉はみじん切りです。てことは、おそらくはこの千切りは焼きそばと共用なのかな。
なんか、いろいろ話をしながら、あっという間にお好みがなくなりました。
そうそう、わたしたちがそうやって食べている間にも、地元の方々とおぼしき人たちが続々と来られます。逆に言うと、そういう店だっていうことです。
やっぱり奈良は奥が深いです。
てことで、恒例のdata

カス玉 600円
ビール 忘れた…。ワインもあるし、ノンアルコールビールもあります
スタイル 混ぜ系
その他 とにかく生地の食感はすばらしい。あと、ホルモンの天ぷらやセンマイの湯引きといった定番メニューをはじめ、麺類やどんぶりもあります。基本的には食事処なんですね。
独断的評価 ★★★★★

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白梟@東之阪

実は、奈良に来たら行きたかったお好み焼き屋さんが何軒もあります。そのうちのひとつが東之阪のお好み焼き屋さんです。
実は前に東之阪には来ているのですが、その時はオーダーを少々ミスったという経験があって、絶対に地元の人たちが注文しているものを食べたいと思っていました。で、今日はまさにそのチャンスなわけです。ということで、N江さんと一緒にテクテク歩いて行きます。
で、東之阪に到着。まずは前に行ったお店に行きます。と、今日は閉店です。続いてダメ元で北山十八軒戸の隣にある三角屋さんに行きます。ここも閉店です。確かもう一軒会ったよなぁと歩いて行くと、ありましたありました。でも、しまっている感じです。ちょっと迷いましたが、ここで閉店だったら今日はお好みが食べられません。思い切って扉を開けて
「あの…」
と声をかけると、
「あ、いいですよ。ちょっと呼んできます」
とのこと。やがて店のおっちゃんが来てくれました。ここは比較的若いおっちゃんが焼いてくれる店みたいです。さて、オーダーです。と、壁の値札を見ると、安い!素玉が300円です。これをもとにトッピングを選んでいくのですが、基本的にはすべて100円です。てことで、シンプルなカス玉と、地元の人の定番メニューである「おでんトッピング」に挑戦です。今日はジャガイモとゴボ天とこんにゃくで攻めることにしました。もちろんカスは入ります。と、おっちゃんが
「ネギかキャベツかどっちがいい?」
と聞かれます。これはむずかしい。
「地元の人はどうされますの?」
と聞くと
「う〜ん、好き好きやなぁ」
とのお答え。ますます難しいです。結局シンプルなカス入りはネギで、おでんトッピングはキャベツでいくことにしました。
東之阪のお好みの最大の特徴は、おでんトッピングにもありますが、それよりもなによりも、生地が緩いところにあります。カップに入っている状態はゆるゆるです。

混ぜ系にもかかわらず、鉄板に生地を敷くと流れていきます。生地の緩さはべた焼き系に通じるところがあるのですが、それでも混ぜ系なんですね。ですから、完成したものはかなり大きく薄くなります。カスの方はこんな感じ。

おでんの方は、具をつぶして乗せます。

で、トッピング。

さて、片面がしっかり焼けてひっくり返します。おでんトッピングの方は盛りあがっています。期待でわくわくします。

「おでんをトッピングするのはここだけですよねぇ」
と言うと、
「そやなぁ。マチではやらんなぁ。ムラだけやなぁ」
とのお答え。すごくいい感じです。
「実は、ムラのお好みを食べ歩いているんです。東之阪は3軒ですよね」
「うん、そや」
「奈良のお好みやおいしそうで、とにかく楽しみにしているんです」
「そやけど、京都のもこんな感じやろ。オレは九条と四条にいたことがあるねん」
「あ〜、でも九条のはべた焼きですわ。やっぱりここのは独特です。ところで、ソースはどこのを使ってるんですか?」
「うちはブルドックやなぁ。でもブレンドしてる」
キター
「あれ?奈良は地ソースはないんですか?」
「ないなぁ」
こんな感じの会話を続けていると、やがて焼きあがりました。
まずはシンプルカス玉から。一口食べると、うまい!

すごく薄いのに、それでもサクフワです。なんでなんでしょうねぇ。続いておでんをトッピングしたものです。こちらはいろんな味が混ざって、これまたおいしいです。

そうそう、この店のカスは、丸カスを一度炒ってから使っているそうです。なので、味が濃厚に出ていて、それでいてさっぱりしています。個人的にはカスの油も好きなんですが、こうやって食べると、それはそれでおいしいものですね。
そしてこの店、なんといっても値段が安い!壁に貼ってあるメニューを見ると、素玉が300円です。
「中学帰りの子どもがふらりと寄って食べられる値段にしてるねん」
とのこと。あぁ、ほんとうに昔ながらのムラ中のお好みです。
てことで、恒例のdata

カス玉 400円
ビール 350円(キリン一番搾り350mlの缶)
スタイル 混ぜ系
その他 素玉は300円です。これにいろいろなものをトッピングします。カスは100円、おでんも100円。ティーズ(ママ)が150円。なぜかジンギスカンがあって、これは500円です。
独断的評価 ★★★★★(あの生地は謎です)

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こまつ@津山

今回は番外編です。
今日、岡山県は津山に行くことになっていました。到着は1時前。お座敷は3時から。その間2時間。なにを食べようかと検索していると
「津山 ホルモンうどん」
というキーワードがお節介にも出てきました。あ〜、なんというお節介。これは行かねばならなくなってしまったではないですか!てことで、いろいろ店を検索すると、どうやら「こまつ」というところが目的地の近くにあることが判明しました。
で、やってきました。
1階はカウンターのみ。2階もあるらしいです。店に入るとカウンターでは地元の常連らしきおふたりが、ずっと新聞を見ながら討論しておられます。もちろん原発問題ではありません。競馬です。日曜日の昼間なのに、かなり長居をしておられるみたいです。しかも、前にはビールしかありません。つまり、常連さんなんでしょう。そう言えば、同じような客が京都の三条にもわんさかいますからねぇ。
ちょうど1席だけあいていたので、そこに座らせてもらって
「ホルモンうどんと瓶ビール」
とオーダー。
壁を見ると、どうやら津山のもう一つの名物は「モダン焼き」のようです。たしかに前の鉄板ではモダン焼きお好み焼きが延々と焼かれています。ちなみに、お好み焼きのタネは少しゆるめです。キャベツは太めの千切りって感じでしょうか。こちらもかなり気になりますが、とりあえずはベーシックなところを責めるところからしかスタートできません。
で、出てきたのがこれです。

お、多い!食べきれるかどうか、不安です。とりあえずやっつけはじめます。まぁ、味はありがちなソース焼きそばです。で、問題のホルモン。はっきり言ってうまいです!テッチャン・ミノ・赤セン・センマイ・ハート?・その他、かなりバラエティに富んだホルモンが入っています。そして、それぞれがおいしい。これで炒りカスをつくったら最高でしょうねぇ。

となりのおふたりが店の人と話をしています。
「今日はお好みがよぅ出るなぁ」
「そやねぇ」
「この店はモダン焼きがウリやからなぁ」
「そうそう」
なるほどなぁ…。
ちなみにメニューを見ると、お好みのトッピングでホルモン系はスジしかありません。うどん用のホルモンでお好み焼いてもらったら、ぜったいうまいはずなんだけどなぁ。あした、機会はあるだろうか…。

てことで、番外編なのでdataはなし。
せっかくなんで、詳細なリンクは更新しておきます。

再訪・井原@不動

午前は某在日外国人教育団体の総会です。まぁわたしはさほどやることがないわけで…。
で、つつがなく会議は終わり、みんなで昼ご飯。

ではありますが、京都組はそこから離脱。そのまま帰ろうかと思ったのですが、徳島のK野さんが
「お好み行きますか?」
と魅力的な誘いをされたので、みんなでお好みツアーに行きました。向かうは井原です。
というか、井原の近くには他に2軒あるという情報があったのですが、1軒は休み。もう一軒は「いりかす」をおいてないということで、井原を再訪することにしました。といっても、相手にとって不足はないわけですが(笑)。
今回は4人だったので、「いりかす玉2」「天玉」「豆玉」で攻めることにしました。はじめて食べるK淵さんとTマスも
「うまい、うまい」
と好評だったようで、よかったよかった。
ついでに「いりかすの焼きそば」も頼んだのですが、これがまたおいしい。
やはり「いりかす」は別格*1やなぁ…。

*1:あくまでも「別のヒエラルキー」という意味ですが(笑)

よりみち@崇仁

崇仁には「あいこちゃん」だけじゃなくて、他にも数軒お好み焼き屋さんがあります。ほんとうに栄えた場所だったんだということが、よくわかります。というか、今も続いているんだから、今もそれなりの活気があるということですよね。
で、前から気になっていた「よりみち」に行ってみることにしました。
ここは、JRの南側になるので、「メインストリーム」からはちょっとはずれています。でも、まわりには他にもお店屋さんが何軒もあります。
店に入ると、いきなり地元のお姉ちゃんが食べています。てことは、かなり期待ができます。わたしがテーブルに座ると、お店の方はいきなり隣のテーブルの上を片づけられます。と、地元のカポーがおふたり。予約をされていたみたいです。
店の中にはおでんも炊かれています。このあたりは奈良の風景と同じですね。ちなみに奈良では「おでん」とは言わずに「関東炊き(かんとだき)」と言うみたいですが。
で、メニューを見ると安い!というか、「素玉」があるあたりに、この店の自信を感じさせられます。
とりあえず、カスのお好みを頼みました。
ちょこっと下を向いているうちに、気がついたらお好みがひっくり返っていました。しまった、「生」の写真を取れなかったOπ
さて、焼き上がりはこんな感じ。

えらく大きいカスが入っています。

ではソースを塗って食べてみましょう。にしても、おたふくのソース壺と色が反対なんで、辛ソースを全面に塗ってしまいました。まぁぜんぜん問題はないわけですが…。
で、一口食べて…。
んまい!
生地に味がついています。あと、べた焼きにしては、生地がしっかりとしているというか。パリっとした感じというよりは、もちっとしたというか、ふんわりとしているというか。味がついていることと相まって、ちょっと経験がない感じです。焼いたあとではわからないけど、カスもしっかり入っている感じです。そして、先ほどのえらい大きいカスを一口。うん、トロトロです。これはうまい。
なんか、あっという間に食べてしまいました。
今回はカポーがいたりお姉さんがいたりしたので、あまりお店の人とは話ができなかったけど、これはなかなかおもしろいかもしれないなぁと思った店でした。

ちなみに一回店を出て、忘れ物をしたことに気づいて帰ってきたら、すでに店は閉まっていました。団地の1階ですから、裏にまわったらなんとかなるだろうと思ったのですが、どの家かわかりません。と、そこにいたおばちゃんに
「よりみちって、どの家ですか?」
と聞いたら
「3軒目や。ドンドンドンと叩いたら出てきはるわ」
とのこと。
で、叩いていると
「あかんあかん、もっと力いっぱい叩かんとあかん」
とアドバイス
う〜ん、なんともフレンドリー。なんかこういう感じ、好きなんですよね。もっとも、どれだけドアを叩いても出てこられなかったので、表に回って電話しましたけどね(笑)

てことで、恒例のdata。

カス玉 450円
ビール (アサヒとキリン・中瓶)500円(大瓶は550円)
スタイル べた焼き系
その他 素玉は400円です。なお、「カス」と頼んだだけでは卵は入ってきません。でも、カスのトッピングが50円なんで、かなり安いです。もちろん「マンボ」もあります。おでんは1品100円。他にもスジ炒めとかもあります。となりのカポーは「ネギちょうだい」と、かっくんみたいなことを言っておられました(笑)。
独断的評価 ★★★★★(あの生地は謎です)

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中尾@古市

朝、合宿所で目が覚めました。そのまま昼頃までのんびりして、T田さんと一緒にお好み探検に行くことにしました。
昨日行ったところにするか、その近くのところにするか、少し悩みましたが、ここは「普段では来られないところ」=「駅から遠いところ」ということにしました。
T田さんと昨日のシンポジウムのこととか、お正月休みのこととか話をしながら、しばしお散歩。と、ふと空気が変わりました。
「入った…」
しばらく歩くと、やはり「あたり」でした。それにしても、なんでこんなことがわかるんだろう…。
ところが、いくら歩いても肝心のお好み焼き屋さんが見つかりません。どうしよう…。途方に暮れたところで、中学生ぐらいの子どもが公園にたむろしていました。
「このへんにお好み焼き屋さん、ない?」
「中尾?」
「中尾…」
「中尾!」
みんなが顔を見あわせて言います。
「どっちにあるの?」
「あっち」
「あっちって、どのへん?」
「グランドのあたり」
「あ〜、ありがと!」
公園を後にするT田さんとわたしの後ろから、なんとなくざわめきが聞こえます。
「あの人、どっちやろ…」
ええ感じです(笑)。
で、見つけました。
中に入るとおばちゃんがふたり食べています。完全に「地」の感じです。メニューを見ると、今日は「カス玉」があります。よし。てことで、T田さんとふたりで、カス玉とスジ玉を頼むことにしました。もちろんビールもね。
カス玉はこんな感じです。

で、スジ玉はこんな感じです。

さて、食べましょう。

一口食べて、T田さんと顔を見あわせます。
T「うまい…」
い「うまい…」
生地がふわふわです。これはかなりおいしいです。デフォルトでネギも入っていて、これがまたいい香りを出しています。カスがある程度固くなるのは混ぜ系の宿命として、スジがおいしい。ここのスジはわかばと同様、鉄板で炒めたものです。残念ながらわかばには負けるのですが、それでも炒めただけで食べられるスジを使っているのは、そうとうレベルが高いです。
なんでもこの店、もともとは娘さんが子どもたち相手のたこ焼き屋をやっていたそうな。で、お母さんは
お好み焼き屋をやるのが夢やってん」
とのこと。で、給食センターの勤めを早期退職して、3年前に、ここの店をはじめられたとか。
いや、はじめて3年とは思えない、すごいクオリティの店です。「夢」ではじめてなくなっていく店が多い中、この店はまずなくならないなという確信が持てます。ひとつは確実な技術があるということでしょうか。焼かれるお好みの大きさは、持ち帰り用の容器のジャストサイズです。びっくりします。でもそれよりもなによりも、地元のおばちゃんや子ども達に愛されていることからもわかります。先におられたオバチャンたちが出ていったあと入ってきたのはチャリンコ少年2人でした。この子らが注文したそば飯が、またおいしそう。
T「頼みましょうか」
い「頼みましょうか」
T「でもお腹いっぱい」
い「まぁほれ、持ち帰れば…」
てことで注文しました。結局おいしかったけど食べきれませんでしたけどね。

てことで、恒例のdata。

カス玉 450円
ビール (アサヒとキリン・中瓶)不明
スタイル 混ぜ系
その他 店内にはおでんもあるし、たこ焼きもあります。たぶん常連さんになったら、「おでん入れて」とかいうのもありになるのかもしれません。そんなお客さん、おられませんでしたけどね。なんしか450円は安い!
独断的評価 ★★★★★(コストパフォーマンスはすごいです)

詳細なリンクはこちら

ちえちゃん@東之阪

今日は奈良でシンポジウムです。でも、やっぱりその前にお好みです。
奈良のお好みというと、まだよっちゃんしか知りません。でも、知りあいによると、奈良にはおいしいお好み焼き屋さんがいっぱいあるそうです。それならやっぱり行かないわけはいきません。
ということで、お友だちのM村さんに連れられて向かったのが「十八間戸」で有名な東之阪です。まずは「十八間戸」を見ます。ちなみに「十八間戸」を管理しておられるのは、なぜかその隣にあるお好み焼き屋さん。店そのものは閉まっていますが、戸をガラリと開けて
「隣、見せていただけますか?」
とお願いすると見せていただけます。
ひとしきりM村さんと話をしたあと、お好み焼き屋さんを探します。しばらく歩くと、ありましたありました。プレハブの建物です。
中に入るとおばちゃんふたりで焼いておられます。
「カス、ありますか?」
と聞くと、
「今年始で入ってきいひんねん。火曜日に入ってくるんやわ」
とのこと。残念!ならばと、スジを頼みました。
「ビール、ありますか?」
と聞くと
「おいてえんねん。ほしかったらコンビニで買おてきたらええよ」
とのこと。もちろんコンビニまで行きましたとも(笑)。
コンビニから帰って来たら、すでにわたしのお好みはひっくり返ったあとでした。せっかくなので、他の人が注文されたものの画像を…。

それにしても、ここのお好み大きい!
ちなみに、ここのお好みのおすすめは、「いも」とか「スジコンニャク」だそうです。なんでやねんと思ったのですが、このお好み焼き屋さん、おでんもやっています。で、その具を入れるようです。頼んだスジも、おでんの鍋から出して、串をはずして、細かく刻んでいれておられます。ということは、コンニャクもいけるし、ゴボ天もいけるわけです。じゃぁカスはというと、
「このへんの人らな、みんな小さい頃からカス食べ飽きててな、誰も注文せぇへんわ」
ということです。なるほど…。
焼き上がりはこんな感じです。

できあがったら、おばちゃんが
「ソース塗ってええか?」
と聞かれます。
「お願いします」
と塗ってもらったところで、焼いているおばちゃんが
「ソース塗らんと食べるのがおいしいねん」
と、これまた「なんで今頃」なコメントを入れられます。
で、一口食べると
「うまい!」
けっして生地がフカフカなわけではありません。どちらかというと、どっしりしている方かもしれません。ところが、その生地にしっかりとダシの味が入っています。これ、今まで行った店とは方向性が全然違います。あえて言うならば、第2のふるさと井手でお好みパーティーをしたときに、地元の人が焼いてくれた味ですね。感じとしては、たこ焼きの生地っぽい気もします。
食べている間も電話がひっきりなしにかかってきます。
「うちはなぁ、遠くからも来はるで。それにな、市役所からも注文来るねん」
なるほど、納得です。
「定休日はいつですの?」
「ほとんどあいてへん」
「へ?」
「開けてるのは金・土・日だけや」
「へ?」
なんと趣味的なお店…。
それにしても、あまりにも大きいので食べきれません。結局半分食べたところで、残りはお持ち帰りにしてもらいました。

てことで、恒例のdata。

スジたま 570円
ビール なし
スタイル 混ぜ系
その他 「玉子焼き」というのがあって、これがベースになります。まぁ「素玉」のことですね。これに豚とかイカとかおでんの具とかをトッピングする形になります。「小さく焼いて」と言えば小さく焼いてもくれるみたいです。次回行ったら、ぜひ「いも」を食べてみたいなと。
独断的評価 ★★★★★(ひと味違うところが驚きです)

詳細なリンクも更新しました。

おおにし@若一

地元のY口さんは、やはり「しみず派」なようで、
「おおにしにカスあったかなぁ…」
と言っておられます。ということは「知らない」→「行っていない」ということですよね。
「まぁ、行ったことのない店に行くのが大切で…」
と言い訳をしながら、開会あいさつをして下さったMさん@前西成高校校長と大西に向かいます。Mさんはもともとからこのあたりがテリトリーだったようなんですが
「このへんのお好み焼き屋さんって、あったっけ?」
と言っておられます。
「ありますよ。たしかそこを曲がったところ…。ほら」
って、1回しか来たことないわたしがなぜ…。まぁお好み焼き屋への集中力の問題なんでしょうね(笑)。
お店にはいると先客が2人。お一人は第1分科会「部落差別」の講師をされていた方で、もうひとりは地元に住んでおられる方とか。Mさんもずっと実践を積み重ねてこられた方ですから、気がつくと4人で現在の部落問題についての熱い論議がはじまります。めっちゃおもしろい。

そうそう、お店のレポートですね。
T田林にもだんじりがありまして、店内いたるところにだんじりの写真が貼ってあります。店を切り盛りしているのは、当然お母ちゃん。あと、おじいさんもおられます。こちら、けっこうご高齢な感じなんですが、現役です。すごい。
メニューを見ると、ちゃんと「カスたま」とあります。よしよし。
鉄板の上に鎮座しているお好みを見て興奮です。この店もカスがでかい!

期待が高まります。やがて出てきたお好みがこれ。

小判型ですね。あと、マヨネーズのトッピングがデフォのようです。
で、ひとくち食べると…。
ちょっと生地は、わたしの好みとしては重めですね。少し固い。もちろんカスの味はきっちりと出ていておいしいのですが、これまた少し固い。う〜ん。
基本的においしいのはおいしいのですが、食感の問題なんですね。たぶん、こういうどっしりとしたのが好きな人もおられるでしょうけど、わたしはもう少しふんわりしている方が好きですね。
てことで、若一お好み対決は「しみず」に軍配があがるかな。Y口さんえらい!

てことで、恒例のdata。

カスたま 800円
ビール キリン大瓶600円
スタイル 混ぜ系
その他 メニューは豊富です。いろんなバリエーションがあります。あと、トイレが奥の方にあって、生活感があふれていて、なかなかいいです。今回は昼食を食べている最中の子どもさんが案内して下さいました。食事中おじゃましましたm(_ _)m
独断的評価 ★★★★☆(やっぱり食感の問題ですねぇ)

詳細なリンクも更新しました。

食べなおし

お店を出て、誰からともなく、
「お好み、食べなおしに行こう!」
という声が出てきました。せっかくなので、蓮台野村から天部村まで歩くことにしました。って、かなりアホです。
炎天下、ひたすら歩きます。途中、少々あやしげな町並みを歩いたり、A◯澤さんの親戚のお墓参りをしたりしながら、やがて出町柳へ。ここからは河原です。にしても暑い!
ひたすら1時間半ほど歩いて、ようやく「おたふく@天部村」に到着。
「ツラッティから歩いて来た」
と言うと、みなさんからなんとも言えない目つきで見られてしまいました。
とりあえずビール。で、わたしは「どぼ漬け」を頼みます。いや、最近あまりお好みをたくさん食べられなくなっているんですよね。で、4人でお好みを2枚。ひとくち食べると、やっぱりこの味です。
それにしても、みんな何を考えているのやら。
さて、帰ろうと思ったところで、ちょうど「東ジュンさん」登場。店の人が
「ごめんな、いっぱいやねん」
と断りかかったところで
「この人、友だちですねん。ちょうどわたしら帰るところやし」
と交代です。いいタイミングでした。にしても、パートナーさん、いい感じの人やったなぁ…。