中尾@古市

朝、合宿所で目が覚めました。そのまま昼頃までのんびりして、T田さんと一緒にお好み探検に行くことにしました。
昨日行ったところにするか、その近くのところにするか、少し悩みましたが、ここは「普段では来られないところ」=「駅から遠いところ」ということにしました。
T田さんと昨日のシンポジウムのこととか、お正月休みのこととか話をしながら、しばしお散歩。と、ふと空気が変わりました。
「入った…」
しばらく歩くと、やはり「あたり」でした。それにしても、なんでこんなことがわかるんだろう…。
ところが、いくら歩いても肝心のお好み焼き屋さんが見つかりません。どうしよう…。途方に暮れたところで、中学生ぐらいの子どもが公園にたむろしていました。
「このへんにお好み焼き屋さん、ない?」
「中尾?」
「中尾…」
「中尾!」
みんなが顔を見あわせて言います。
「どっちにあるの?」
「あっち」
「あっちって、どのへん?」
「グランドのあたり」
「あ〜、ありがと!」
公園を後にするT田さんとわたしの後ろから、なんとなくざわめきが聞こえます。
「あの人、どっちやろ…」
ええ感じです(笑)。
で、見つけました。
中に入るとおばちゃんがふたり食べています。完全に「地」の感じです。メニューを見ると、今日は「カス玉」があります。よし。てことで、T田さんとふたりで、カス玉とスジ玉を頼むことにしました。もちろんビールもね。
カス玉はこんな感じです。

で、スジ玉はこんな感じです。

さて、食べましょう。

一口食べて、T田さんと顔を見あわせます。
T「うまい…」
い「うまい…」
生地がふわふわです。これはかなりおいしいです。デフォルトでネギも入っていて、これがまたいい香りを出しています。カスがある程度固くなるのは混ぜ系の宿命として、スジがおいしい。ここのスジはわかばと同様、鉄板で炒めたものです。残念ながらわかばには負けるのですが、それでも炒めただけで食べられるスジを使っているのは、そうとうレベルが高いです。
なんでもこの店、もともとは娘さんが子どもたち相手のたこ焼き屋をやっていたそうな。で、お母さんは
お好み焼き屋をやるのが夢やってん」
とのこと。で、給食センターの勤めを早期退職して、3年前に、ここの店をはじめられたとか。
いや、はじめて3年とは思えない、すごいクオリティの店です。「夢」ではじめてなくなっていく店が多い中、この店はまずなくならないなという確信が持てます。ひとつは確実な技術があるということでしょうか。焼かれるお好みの大きさは、持ち帰り用の容器のジャストサイズです。びっくりします。でもそれよりもなによりも、地元のおばちゃんや子ども達に愛されていることからもわかります。先におられたオバチャンたちが出ていったあと入ってきたのはチャリンコ少年2人でした。この子らが注文したそば飯が、またおいしそう。
T「頼みましょうか」
い「頼みましょうか」
T「でもお腹いっぱい」
い「まぁほれ、持ち帰れば…」
てことで注文しました。結局おいしかったけど食べきれませんでしたけどね。

てことで、恒例のdata。

カス玉 450円
ビール (アサヒとキリン・中瓶)不明
スタイル 混ぜ系
その他 店内にはおでんもあるし、たこ焼きもあります。たぶん常連さんになったら、「おでん入れて」とかいうのもありになるのかもしれません。そんなお客さん、おられませんでしたけどね。なんしか450円は安い!
独断的評価 ★★★★★(コストパフォーマンスはすごいです)

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