エール

今日は3年ぶりの校内ロードレース大会です。なので、最寄りの駅の手前でみんな降りるので、電車の中はガラガラです。
ちなみに、一部走ろうと思っていたけど、昨日強制的に休養をとらなければならなくなったので断念。まぁでも動きがシンプルになっていいです。
ということで、駅に同僚が迎えに来てくれて、そのまま競技場へ。放送セットをして待機です。でも、生徒たちは
「走らへんの?」
といっぱい声をかけてくれます。もちろん答は
「肉離れでな」
です。子どもたちは苦笑しています。まぁそんな感じです。
今年度は例年とは違って、走りの授業はほとんど出ました。なので「走る仲間」という感じがあるんでしょうね。
やがて開会式がはじまって、いよいよですね。開会式が終わったら「監察」のポイントに移動です。ここはいつものように歩いて行きましょう。芝生の上を歩くのは気持ちいいですね。空気は冷たいけど、それは想定内なので、大丈夫。
監察ポイントに到着して、しばし休憩。走り日和です。

やがてトップの生徒がやってきました。いいペースです。
わたしのポイントは急な登りのあとに少しあるくだりの先にある小さな登りのてっぺんです。ここからはゆるやかに下っていきます。全体的にきついアップダウンの連続のコースで、唯一と言っていいほどゆるい下りからの平坦路です。なので、ここで楽になるし、ペースも上げられる。なんなら走る楽しさを味わえる。「走る人間」であるわたしにはわかります。わたしがわかるということは、「走る仲間」の子どもたちにもわかるはずです。そして、「走る仲間」であるわたしのエールはきっと届きます。
「ここがてっぺんだよ!ここから下り!」
「ここからは楽だよ!ファイト!」
ついつい声が出ます。すると、子どもたちはきつそうな顔の中に、ほんの少し笑顔を見せてくれます。うれしいな。
やがて2周目。これで終わりの生徒も出てきます。
「がんばった!あと少し!」
中にはグータッチとかハイタッチをしてくれる子もいます。
「ここから下り!ここからは走りを楽しんでくれ!」
とハッパをかけると
「イェーイ」
と反応する子もいます。てか、余力があるのかよ。
そして3周目。まじできつそうな顔をしながら登ってきます。
「ここまで!ここまできたら下る!だからがんばってくれ!」
そして登り切った子には
「よぅ登った。あの坂をよぅ登り切った!がんばった!あとはリラックス!」
うなずきながら、最後の力を振り絞って走り去っていきます。
やがて最後の生徒が来たので一緒に走ろうかと思ったけど、やはり肉離れが不安なので断念。芝生の中をのんびり散歩しながら閉会式の会場に向かいます。
最後の生徒がゴールに近づいてきました。担当している子なので、そのクラスの子らに
「来たぞ!みんなで迎えようや!」
と声をかけると、みんな出てきました。そして、拍手の中をゴール。どこかからサライが聞こえてきそうな風景です。
閉会式のあと
「ありがとう」
と声をかけてくれた子がいて、エールが届いたんだなと。
さぁ、ガッコに帰って仕事をしましょう。3年前はアクシデントがあったので、今日は肉離れもあるから散歩しながら帰りましょう。
競技場から比叡山が見えます。

その向こうは比良山?
気持ちいいな。てことで、3.5km散歩して、ガッコに到着。あとはおべんとを食べて、ゆるゆる仕事。
でも、ほんとうにいい顔を見せてもらったなあ。