大前提と現実解

今日は午後から合格発表なので、短縮45分の4時間授業です。実は5分短いと、けっこう急がなきゃなりません。自分が問題を解く場合はいいんだけど、生徒を当てて黒板に書いてもらう場合はたいへんです。まぁでも、授業時数的にはまだ大丈夫なので、なんとかなるか。
で、イマイチピリッとしないクラス。こちらは今日が講義形式の最終授業です。やはりピリッとしません。が、ピリッとしないことを嘆く発言をしたら、こないだおいたをした子がなんとなく反応しました。こういうところ、きちんとこちらを見ているんですね。ちなみにこの子は、実はピリッとしています。ピリッとしないというのは、どちからというと無気力な感じ。そして、そういう子は、やはりピリッとしません。今年度、滑り出しは決して悪くなかったけど、なんだかなぁ。でも、もしかしたら、わたしの要求が高すぎるのか?でも、要求を下げるのもアレやしなぁ。
そんなことを考えながらも、講義が終わって、あとはプリント学習。ほとんど子が勉強しています。まぁいいでしょう。が、やらない子がいる。うーん。
で、授業が終了。
荷物をおいたら、そのままガッコを脱出です。駅まで走って電車に乗って、乗換駅で再び走って、たどりついたのは神戸駅。ここからタクシーに乗って、到着したのは2ヶ月前に行った町の中にある大学です。今日はこちらのPDなんだとか。
到着したら、まずは機械のセット。ほう。ATEM使ってるんだ。じゃぁハイブリッドも安心ですね。てことで、わたしがやったのはHDMIケーブルを挿すだけです。
で、学長応接室へ。イヤだなぁと思ったけど、入ってこられた学長さんがフランクな方だし、副学長さんは知りあいだったりして、さほど緊張もせずにしばし雑談。
で、お座敷です。みなさん、けっこう真剣に聞いておられます。なんでも来年度共学になるとのことなので、かなり喫緊の課題なんだろうな。でも、わたしは「支援」とか「配慮」の話はしないので、期待に添えるかな。いや、「支援・配慮」をするためには、その前に全体的な構造を踏まえ、大前提の話を知って、その上で「現実解」を探るというのが大切だというのが、基本的なわたしのスタンスなので、それでいいでしょう。そして、大学の人ならそれはわかるはずです。
それにしても、小ネタにいちいち反応してくださる方がいて、これがうれしい。ただ、90分は厳守なので、ミッション3を大幅にカットしたものをつくって、それでも80分ばっかかけて終了です。
質疑応答では、やはり現実解の話が出てきます。これを待っていました。でも、大前提を踏まえた上での現実解ですから、おそらく納得してもらえる。終わってからもいろいろ前に来られて、極めて現実的かつ原則的な話をしていました。
しかし、副学長さんがいい。さすがはここの元校長さんです。例えば宿泊行事の際、「みんなに懸案事項や留意事項をたずねているんだから、その一環としてとらえればいい」と言われます。それです。トランスの子だけにするのではなく、すべての子がさまざまな事情を持っていて、トランスもそのうちのひとつと考える。まずはこちらがそういう姿勢を持つことが大切だということを、ふだんから考え実行されているんでしょうね。だから、この瞬間にそれを言われる。そしてみんな納得し安心する。そういう教職員集団なんですね。
いいなぁ。
ちなみに、質問された方の弟さんがわたしの勤務校出身だとか。まいったな…。
ということで、再びタクシーに乗って神戸駅へ。すぐにやってきた電車に乗って、1時間ちょいの旅を過ごして、さぁ帰りましょう。今日は疲れたからちょこざっぷはなし。それでもビールはおいしいはず。