贅沢な昼下がり

朝、ふと思いついて山菜採りに行ってみました。どうも、何年か前の台風で「沢」のあたりが倒木だらけになって、山菜がなくなってしまったんですよね。ただ、あれから数年たったので、もしかしたらと思っていったのですが、やっぱりほとんどありませんでした。が、少しはあったのでよかったよかった。
せっかくなので、さっと湯がいたのを母親のところに持っていくなど。
で、午後はSゃ納さんプロデュースの「おべんきょ成果提出お祝い会」です。うれしいな。しかも今回は「なすんじゃソンセンニム」のキッチンで韓国の宮廷料理の会なんだとか。もう、期待が高まるばかりです。ちなみに、なすんじゃソンセンニムとは1年ちょっと前に崇仁新町でお会いしています。
ちょっと迷ったけど、なんとかキッチンを見つけてノックすると、出てこられたのはお子さんのチェミョンさん。ちょっとファンキーな感じです。で、テーブルの上を見ると、こんな感じ。

すごい…。
メニューは「白菜キムチ」「きゅうり新玉ねぎキムチ」「トマトナムル」「筍・蓮根・玉ねぎチャンアチ」「チョグ焼」「チャプチェ」「蒸し豚(あみ塩とコチジャン添)」「ソゴギチョンゴル」「ネギのジョン」です。
まずはビールで乾杯。プレモルの香エールというのがうれしいです。どれから食べようか…。
と、このチョグがいいチョグなんだとか。なんでも、日本でとれたのも売ってるけど、韓国の西海岸でとれるのがいいんだとか。
「頭に星の形のうろこがあるよ」

なるほど。ひとくち食べると、ほどよい脂です。こんな味なんだ。おいしいなぁ。なくなっていくのがもったいない(笑)、とにかく、頭の身まで残さず食べつくしましょう。
チャプチェはものすごく優しい味です。
「コショウの香りが少しするのがいいんですよ」
とのこと。
てか、音楽がかかっているんだけど「21世紀の精神異常者」です。ファンキーです。
そしてびっくりしたのが「チャンアチ」です。なんでも、韓国のしょうゆなんだとか。ほんのり酸味が利いているのがいいですね。玉ねぎのチャンアチは、その酸味と新玉ねぎの甘みがマッチして「なんじゃこれ!」です。そして、レンコンは生のままなんだとか。それで食べられるんだ。タケノコのおいしさは言うまでもありません。
そんなおいしいものをいただきながら、飲み物はスパークリングワインへ。そして、話の方もヒートアップしていきます。相変わらずすんじゃソンセンニムの話はおもしろい。韓国の民主化闘争につぎ込んだお金で家が建つとか。すごいな。てか、「すごいな」で終わらせたらダメですよね。
なんか、そんな話を聞きながら、ほんとうにダメだった大学時代を思い出しました。なにしろ、韓国を植民地化した歴史や、南北分断の歴史や、そして在日の法的地位や、そんなものを何も知らないわたしなのに、なぜか当時であった在日の人びとはとても暖かく接してくださっていたんですよね。そんなこんなを思いだしていると、「ソゴギチョンゴル」です。ほっぺたの肉がおいしい。てか、なんなんですか。このスープは。牛肉のスープとのことですが、ものすごく優しい。香りと味だけが入ったスープです。
そんな感じで、赤ワインに突入。
すんじゃソンセンニムは「価値は計れない」と。それに対してSゃ納さんは「それはそうなんだけど、でも、それを形にあらわすとすれば、やはりきちんと謝礼をとるべきだ」と。もちろん、わたしは後者の立場です。もっとも、それが実現できないのが学校なんですけどね。つまり、人の価値を考えていない組織だってことなんですけどね。
そんなこんなで楽しい時間を過ごしていたら、とつぜんすんじゃソンセンニムが言われました。
「どうしましょう。もう6時半ですよ。4時間半も食べてました」
ほんとうだ。外を見たら暗い。
ということで、おひらき。最後に「お祝いの花」と一緒に写真を撮ってもらうなど。

その後、Sゃ納さんとコンビニでワインを買って外呑みです。
さすがに外は寒い。けど、ハートは熱い。なんだかんだと話をして、ボトル1本あけたところで、こちらもおひらきです。いや、コルクを落としちゃったのであけなきゃダメだったのでした。
それにしても、ものすごく楽しいひとときを与えてもらいました。Sゃ納さん、ほんとうにありがとうございました!また、すんじゃソンセンニムのお世話になって楽しくて熱い会をしましょ!