案外いける・放送部合宿2日目

朝、起床は6時半。うぐーと思ったけど、起きました。まぁ昨日は寝るのが早かったのと、6時半でも普段より遅いのと。子どもたちは発声練習&メディテーション。わたしはその横で筋トレです(笑)。
おかげさまで朝ごはんがおいしい。
午前は機材講習(その2)です。「こんな時はどうする?」って話からはじまって、ステレオが定位する話とか、逆相でつなぐとどんなことになるかとか。さらにはダイナミックマイクコンデンサーマイクの音の違いとか。ひとつひとつ経験し、実感することが大切です。
で、午後は恒例の山登り。みんなからは「やめろ」と言われましたが決行です(笑)。しかも、予定通り常識はずれな午後スタート。しかも、これまた常識はずれな共同アクエリ。でも、熱中症は大丈夫という勝算があるんです。だって、40℃になるのは平地のコンクリートジャングルにおけるヒートアイランドだからです。それに対して、山の中は土だし、木もいっぱいあります。ちなみに登る山の道はほとんどが木陰です。なので、まぁ大丈夫でしょう。昨日も走れたことですし。
てことで、山登り開始。はじめはアスファルトの道なので、さすがに太陽の光がチリチリ来ます。が、地道に入った瞬間に気温がストンと下がります。これならいけるな。そして、いよいよ山登り開始。と、入り口に立て看が。
「先日の大雨で登山道は荒れてます。引き返す勇気も」
確かに…。

この登山道、谷筋にあります。そして、道そのものは沢のようです。なので、強烈な大雨のせいで、木と石が流されてきて、しかも土が削られたので、こんな感じになったみたいです。ふと不安がよぎります。というのは、登りはいいんです。が、下りも同じ感じだと、最悪脚をケガする可能性もあります。が、記憶によると下りは谷筋じゃなくて尾根筋だった気がします。たぶん大丈夫ですね。
てことで、慎重に登ることにしました。で、2時間ほどがんばって、山頂の広場に入る自然のゲートに到着。

この先は山頂です。

天気がいいので暑いのは暑いですが、下界とはまったく違います。さらに木陰に入ると涼しくすらあります。さすがは山です。
で、下山開始。帰りもゴロゴロ道がありましたが、ここは下山道を横切っただけみたいなので、瞬間で終わりました。てことで、2時間ほど歩いて予定通りの場所に到着しました。去年とは違うな。というか、「ヤマレコMAP」を入れたのが勝因でした。
山登りのあとは、お風呂→ごはんです。昨日はちょっと質素目の晩ごはんでしたが、それは今日のためです。

しゃぶしゃぶー!
さあ、あとはわたしは卒業生の接待です。現役諸君には番組制作をがんばってもらいましょう。

久しぶりに走る・放送部合宿1日目

今日は終業式です。体育館、暑いだろなぁと思ったら、支店長がやってきて「教室でやるし」とのこと。英断ですね。
てことで、登壇する人たちは酷暑の放送室ですが、下々の皆さんは職員室で終業式ということになりました。ラッキーです。仕事が進みます。なにせ、今日の午後の会議の資料をつくらなきゃなりませんからね。
スタート予定は1時です。ギリギリまで作業をして、必要部数を印刷して、職場を飛び出しました。で、会議の先に行ってごめんなさいです。今日から合宿なので会議は欠席なのです。
で、合宿場所へ。なんか、ここ3年ぐらい定宿になりつつあります。まぁごはんがおいしいし、その割に安いし、適度な山もあるからここでええかと、腰を据えてしまってます。
今回の放送作品のお題は「火の見櫓」です。いや、単純に近くにあるからなんですけどね。ただ、普段と違うのは「ドキュでもドラマでもなんでもあり」というふうにしたことです。ついでに言うと「すぐにインタビューというのはアカンよ」です。子どもたちはろくに調べもせずに、すぐにインタビューに走ります。んなもん、インタビューを受ける側からしたら迷惑でしかありません。インタビューできないことがわかった瞬間に、みんなざわめきます(笑)。ま、ええやろ。
そんなもんはほっといて、機材講習の開始です。まずはネジの締め方です。これ、わたしはもともと自転車を組み立てた経験があるから「締め具合」は手応えでわかるのですが、たぶん知らない人はわからないんですよね。
たぶんネジって「変形」するまで締めちゃダメなんですよね。ネジとネジがあたって、適度な摩擦が生じたところでとめる。でも、それを知らないと、その次まで締めちゃうからほどけなくなって、さらにはネジ山が壊れる。なので、「当たったな」というところから45度ほどまわせば十分です。それを実感してもらう。
お次は配線です。
「音の正体は?」
みたいな話から入るのはいつものことです。
そんなこんなで、5時過ぎまで講習をして、ランニングです。
5時過ぎは走るには暑いかなと思ったけど、案外大丈夫です。さすがは合宿場所です。たしかに廊下は窓を開け放してるけど暑くはないです。
走りはじめたら、日向は少し暑いけど、日陰はまぁまぁです。「たぶんこの距離はええ感じやろな」と思ってた周回コースは4キロほどです。あと1キロほど走りたいので、小さな周回コースを走ってみると、ほんとに1キロでした。おもしろいな。
ランニングのあとはお風呂→晩ごはん。
子どもたちはそのあともミーティングですが、わたしはもつわけがありません。教員部屋でテレビをつけてダラっとしたら爆睡です。

最終日・安定の遅延

今日が1学期の授業の最終日です。
それにしても、ほんとに命がけでガッコに行って、クーラーが故障する恐怖と闘って、体育とか芸術とかはクーラーがないことを前提にして授業をして、命がけでガッコから帰るって、なにをやってんだか。
で、放課後は1学期最後の会議です。これが長い。短縮7限でも終わるのは3時はまわります。40分から会議をして、与えられた時間は1時間20分。案件は2時間分。てことで、定時を30分オーバーして退勤です。
さてと、今日のJRは…。安定の遅延です。なんでも30分以上遅延してるとか。こうなると、快速が途中で抜かすのか普通が早いのかわかりません。えーと、でも遅延時間を見ると均等に遅れてるから、快速に乗るか…。と思ったら、快速の後の普通が先にきました。てことは、負けですね(;_;)。しかも、鴨川の鉄橋のうえで10分ほどステイだし。
定時に帰れてたら6時過ぎには家に帰れてるのに、8時前になりましたよ。ったく!

限界か?

朝起きると、とにかくしんどいです。まぁあたり前か。金土日にメチャクチャやって、月曜日沈没してて、火曜日の夜が遅かったらしんどくて当たり前です。
それでもなんとか職場に行って授業です。が、なんと、教室のクーラーが壊れはじめてるみたいです。ざっと見ただけで5つくらい?なんでも熱風が吹き出してるとか。それ、クーラーちゃう、暖房や。生徒は「なんやねん、これ!最低や!」と半泣きです。しゃーないから、「泣いたら余計暑なるで」と慰めると「それもそやな」と納得するかわいい子どもたちです。こんな日は熱中症のリスクがあるから授業やめればいいと思うのですが、そうはいきません。
年間カリキュラムはクーラーがあることを前提につくられてます。で、それは厳守です。それを崩した場合、代替措置で別の日に振替をしなくちゃなりません。つまり「人優先」か「日程優先」かというと「日程」ってことです。
まぁ、あちこちの学校で子どもが倒れるのはよくわかります。そこに遠足を入れたらやらなきゃならないし、そこにリレーを入れたらやらなきゃならないし、そこに人文字を入れたらやらなきゃならないんです。遠足とか、百数十人が動くわけで、受け入れ施設とか交通機関と連絡とってるから日程を動かすとえらいことになります。人文字も飛行機かドローンかわかりませんが、それのチャーターしてるから、日は動かせない。「そもそも、なんでこんな暑い日に設定した」って言われそうなもんですが、んなもん4月にわからないし、逆に梅雨明けで晴れる可能性が高い日を設定しなきゃならんのです。
仮に日を動かせたとしても、動かす先がない。高校ですら行事予定がけっこうつまってるのに、小学校とかたいへんです。行事予定って、子どもだけのものじゃないです。てか、どちらかというと、子どもの行事を動かすための教職員のものが多いです。ひとつの行事のために何ヶ月も会議を繰り返して、その一日を実現させるんですよね。さらに研修とか授業研とかあるから、小学校とかほとんど毎日のようになにかの行事が入ってるんじゃないかな。つまり、年間行事予定というのは、かなり高くまで積み上げられたジェンガみたいなもので、そこからひとつ抜いて上に置くのはそうとうなテクニックと勇気が必要ってことです。
で、なんでこんなことになるかというと、学校が行事の精選をしないからなんだけど、なぜ精選しないかというと、とてもしにくいからです。
例えば「今年はリレーしません」となると、例えば運動会のリレーを楽しみにしてた保護者から苦情が来る。「今年は暑いので遠足なし」ってやったら子どもたちがかわいそう。「人文字やめ」とか言ったら、「学校創立○周年なのに」と卒業生や地域から苦情が来る。ましてや、英語の導入とかあるから研修はやめるわけにいかないし、授業研とか指導主事が来たりしますからやめられない。
つまり、ジェンガが高くなるのはそれ相応の理由があって、それは学校だけの問題ではないということです。
なので、クーラーが壊れても授業はしなきゃならんのです。しかも、試験が終わって夏休みまでの、まぁかつては「試験休み」というやつがあった時期の授業をしなきゃならんわけです。勢い、クーラーがついてる部屋をみんなで使いまわすことになりますが、これまた「クーラーはホームルームのみ」とかいう制限があって特別教室にはないから、えらいことになるわけです。たぶん2講座合体とかもやってたんじゃないかと思うのですが、これがなかなかテクニカルです。というのは、2講座合体は同時開講してないとできないわけで、通常はそんなことはしませんから、これもまたできる可能性は限りなく低い。これを1日6時間やるわけです。で、なんでこんなことになるかというと、予算がないからです。つまり、教育にお金をまわさない。
まぁこうやって捨て置かれた学校は、「人が倒れるリスク」と「ジェンガが倒れるリスク」を天秤にかけて「ジェンガを倒さない」ことを優先することになるわけです。
ちなみに、わたしが関係する教室はなぜか大丈夫でした。ごめんなさい^^;。

そんなこんなで、夕方には身体が悲鳴をあげはじめました。どうする?これはアカンです。しかも駅に着いたら盤石の「快速間引き」です。なんでも踏切の危険横断があったとか。
なので、帰りの電車の中でマッサージ屋さんの予約をして、京都駅近くでマッサージしてもらいました。
60分やってもらって、かなりマシになりました。どうやらこういう時間が必要らしいです。

「きゃ」

今日は午後から出張です。でも午前は授業がないから、雑務ができるなと。今日のタスクは某在日外国人教育関係の資料集と成績処理です。それぞれ2時間と考えたらギリギリいけますね。
てことで、PCに火を入れるも、ネタが来てない。これは落とさなきゃならんかな。と、職員朝礼から帰ってきたらネタが来てました。やれやれ。これでなんとかなります。にしても、ガチのデッドラインです。
まずは成績処理です。もう何年もやってる作業ですから、そんなにきつくはない。お次は資料集。もっと早くに全部がそろってたら時間を見つけてやれるのにな。
と、成績の提出が今日ということが判明。えーと。わたしが出張に出たあとに会議があって、そのあとに成績の提出?物理的に無理じゃん。とりま、会議を通す前に成績を提出するしかないですね。さらに印刷屋に電話したら今日とりにくると。てことは、出張に出る前にデータをそろえなきゃならんと。
綱渡りを越してます。でもやりきりましたとも。
出張はゆるりとしたもんです。
で、夜は恒例の会議のために大阪へ。こちらもゆるりとしたもんです。そのあとはこれまた恒例の呑み。
で、帰りのことです。
地下鉄に乗ってたら、メッチャふらふらのおじさまが乗ってこられて、その方が降りる際に大きくこちらによろめいてこられました。とっさに腕でガード。のしかかられるのはからくも避けることができました。おじさま、なにごともなかったかのように降りて行かれました。
えーと
けっこうヤバかったんですよね。あそこで「きゃ」とか言ったら状況は変わったのかな。そういやこないだも網棚からキャスターが落ちてきて、隣の人に当たりそうになったのでガードしたな。落とした人は隣の人にやたら謝ってたけど、ガードしたのわたしだったんだよな。ま、隣の人はお礼を言ってくださったけど。
なんか、そういう危機的状況になった時に「きゃ」でもいいし、「あ」でもいいし、声が出せればいいんだけど、声が出ないんですよね。なぜならとっさの時に息を止めるからです。息を止めてパワーを出す。で、ガードが終わったらすでに「きゃ」とか「あ」とかいうタイミングじゃなくなってるなら、結局なにごともなかったかのような日常になる。するとのしかかりかけた人もキャスター落とした人も「なにごともなかったんだ」と思ってしまう。
なんだかなぁ。

休憩

朝から身体が重いです。とにかく動きたくない。はたしてこれが飲み過ぎなのか過労なのか、はたまた熱中症なのかわからない、本人は(笑)。
てことで、動かない日にしました。
ほんとはおべんきょしたいけど、先に某在日外国人教育関係の資料集のネタが来たので、そちらを先にやっつけることにしました。で、やっつけてるうちに夕方になったのでビール飲んだらダウンです。
今日は昼と夜にビールを一本ずつ飲んだだけ。
とにかく休憩です。

結局ずっと呑んでた・トランスジェンダー生徒交流会のキャンプ

朝、メッチャしんどいけど、せっかくジャージを持ってきたので走りましょう。が、2キロ走ってダウン。暑すぎます。
しばしへたばって、気がつくと10時前です。いかんいかん。スタート時間です。
てことで、バスに乗車。さてと、どうする?昨日は10時に飲みはじめたけど…。まぁ飲みますか。てことで、Iっぽくんにコップを買ってきてもらって、ワインを飲みはじめました。あとは延々と飲み続ける以外、やることがありません。なにやらSおりちゃんと「あんたがエロい」「いやあんたこそ」みたいなしょーもない話をしてるうちに昼になったのでパーキングエリアへ。おぅ!徳島ラーメン!

うまいなぁ。
で、またまたバスに乗ってワインを飲み続けているうちに大阪に到着です。
わたしとドライバーのI上くんはバスを返しに行って、他のみんなは打ち上げ会場へ。打ち上げ会場に着くとKうさんがきっちり座っておられます。うれしいな。
で、二次会にも行って、10時半くらいにバイバイです。

今年は遠出・トランスジェンダー生徒交流会のキャンプ

例年舞鶴に行ってるトランスジェンダー生徒交流会のキャンプですが、今年はなぜか高知に行くことになりました。まぁ、諸事情あるのですが、一番の理由はカツオのたたきを食べたいという、それだけです。
てことて、朝早くからレンタカー屋さんに行ってバスを受け取って集合場所へ。Sゅんすけが発泡スチロールの箱を持って待っててくれてます。中身はもちろん肉とビールとワインです。
いちおういろいろあったけど、ほぼ予定通りの時間にスタート。でもたいへんなのは運転手さん。わたしらは呑気なもんです。ごめんなさいごめんなさい。
で、10時まで待って、ビールをプシュ。あとはひたすら飲み続けです。途中のパーキングエリアでみんなはおべんとを買ってましたが、わたしは唐揚げとビール。完全にのんだくれです。
で、高知到着は4時。7時間かかるのか。でも、夏は日が長いです。みんな早速着替えて海にgo。わたしもしばし待って海につかってみたり。
そうこうするうちに、焼き肉の火起こしも完了。さらにカツオが登場です。と言っても丸のまま。さばくのは参加者です。トップバッターは小学生。教えてくださるのはまーちゃんです。小学生にもわかりやすく教えてくださるせいか、やってる子も集中力が切れません。すごいわ。少し手伝ってもらったけど、ほとんど自分でさばいてしまいました。お次はいつも料理を担当してくれる交流会のまーさん。こちらは大人だし要領もいいから、ほとんどひとりでやってしまいました。そして3番手は卒業生のパートナーさん。ここらで肉が焼けたらしく、そちらに移動。と、向こうでは藁焼きタタキをつくってます。至福の瞬間です。ワインが進むというものです。
と、なにやらわたしを寝床に連れて行く人がいます。
あれあれ?マッサージ?寝ちゃいました(笑)

と、夜中の0時くらいにすごい音がしてます。なんだと思ったら、恒例の子どもたちのケンカです(笑)。あばれる子どもにピッタリと寄り添うトランス男性。優しいなぁ。でも収まりません。仕方ないから
「ゴルアー」
とやってしまいました。みんな
「いつきが吠えた」
と喜んでます。そのまま
「表にでろ」
と海に連れて行ってクールダウン。星がすごくキレイです。そのうち収まったので、部屋の中へ。
たぶん、制御できない怒りがどうしようもなくうずまいて、本人もしんどいんだろな。そんな本人のしんどさを理解できないのことで、またまわりの大人もつらくなる。どこまでも「しんどい子優先」な人々です。
と、ケンカ相手のトランスガールも海に行って泣いてます。この子も優しいからなぁ。
みんなふだん学校で傷つけられてるんですよね。だから、ここで他の子どもを傷つけてしまう。傷ついた子は優しいなんてウソなんでしょうね。傷つけられて傷つけて、少しずつスキルを学んでいく。そしてとびきり優しくてガッツリ闘う子どもたちへと成長するのかな。
楽しみだなぁと思いながら、つぶれていきました。

人権としての性教育

少し前に、ヒューライツ大阪のHリムさんから
「7月14日はあいてますか?」
という連絡がありまして、なにかとおもったら艮香織さんを呼んでセミナーをしたいけど、宣伝してほしいとのことでした。が、14日はトランスジェンダー生徒交流会のキャンプです。なので「あきませんねん」と返事したのですが、
「じゃ13日はあいてますか?」
と聞いてこられて、なんでわたしの都合を優先するんだ?と(笑)。でも、13日なら行けるなと思ったので、というか、わたしの都合を聞いてきたので、これは行かねばなるまいと。
てことで、仕事を終えて大急ぎでドーンセンターへ。到着したら中で手を振ってるのはKうさん。その前にはIっぽ&Kんちゃん。なんなんだ、これは(笑)。で、あたりを見渡すとKちゅかるさんもおられます。それ以外に組合関係の友だちとか人権教育がらみの友だちとか、山のようにいます。さらに遅れてバタバタ来られたのがHがしさん。なんなんだ、これは(笑)。
でも、ようやく「性教育は人権教育なんだ」という認識ができてきたというか、それを声に出して言える時が来たんだなと。
振り返ってみると、99年の日教組教研の人権教育の分科会でゲイの友だちとの出会いをレポートした時
「なんでそんなアメリカみたいなのをレポートするんだ。日本にはちゃんとした部落問題というのがあって」
と言われた経験を持つわたしとしては、「遠くまで来たなぁ」とあらためて思うわけです。

で、セミナー開始。ちなみに、わたしは艮さんとはなぜか知り合いだったりします。はじめてお会いしたのはこの日だな。
てことで話を聞いていたのですが、予想した内容とぜんぜん違って、なんというか実践感がすごいです。
もともと性教育が専門ではあるんですけど、ご自分も教員としてかかわられた経験もお持ちだし、今も就学前の子どもたちに性教育のセッションをしておられるんですね。なんか、目の前のIっぽ&Kんちゃんがソワソワしています。
何が問題かというと、子どもにとって「赤ちゃんはどうして生まれるの?」という質問は、例えば「空はなぜ青いの?」という質問とあまり変わらないわけです。つまり「価値や意味の違い」はない。ところが答える大人の側に「価値や意味の違い」があるもんだから、答えなかったりはぐらかしたりする。で、その行為が子どもたちに「価値や意味の違い」を伝えることになる。そしてませた中学生なんかだと「女はあわびなんだぜ」とか言うように育つ。まさに「隠すべきもの」「直接言ってはいけないもの」として教わるからこそ、「それを言う」という発話が行為として意味を持つようになるわけです(笑)。
まぁさらに言うなら、性教育を「してはならない」「やるならこう」みたいなことを言う人は、そのことを通して「性を隠すべきもの」として、さらにそのことを通して「権力」を独り占めするわけなんですけどね。で、まさにそれが日本の性教育の現状で、その象徴的な例が七尾養護学校事件なわけです。で、この事件については、政治が教育に対して不当な介入をしたとして都議会議員の敗訴が確定しています。
ところが、先日足立区で似たような事件があったんですよね。これにかかわっているのが、七尾養護学校事件にかかわっていた都議会議員で、判決から何も学んでいないということが露骨にわかるわけです。
まぁそんなこんなな「いま」の話を艮さんは語られるのですが、まさに「人権教育としての性教育」を実践しておられるからこその「怒り」が伝わってくるわけです。そりゃわかります。わたしたちだって、「人権教育としての外国人教育」をやっていて、そのことをもって「売国奴呼ばわり」されたりするわけで、そこの怒りは共有できますとも。
他方、例えばフランスの性教育をちらりと紹介されましたが、もう「多様な性」なんてのは当たり前。小さい時から触れるんですよね。で、実際にUNESCOの性教育ガイドラインとか見たら、そりゃすごいです。ほんとに「包括的性教育」です。でもこれ、絶対に日本では取り入れないですね。少なくとも今の政権やそのバックにいる人たちが権力を握っている間はね。だって、家族観とかぜんぜん違うからね。いや、UNESCOが言ってるのは「さまざまな家族のありようがある」ってあたりまえのことなんだけど、それが「家族の正しいありようはこれ」みたいにひとつにしか価値を見出さない「あの人たち」とバッティングするってことなんです。つまりUNESCOは「あの人たち」のいう家族のありようもまた否定はしない。でも、それ以外にもあるよって言ってるだけなんですけどね。
まぁ、そんなこんなで、艮さんの怒りに触れられたのはとてもよかったです。
で、最後に質問や感想なんかの時間があったんですけど、誰もおられないので、なぜかわたしのところにマイクが来ました。顔伏せてたのになぁ^^;
なので
「関西においては性は人権から切り離されていた時代がありました。それどころか「昼は人権、夜はセクハラ」と言われてた時代もありました。でも、それがようやく性は人権という認識へと変わってきたんだなということ、そのことを通して人権教育はとても豊かになっているということを実感しました」
と言っておきました。Hがしさんから
「そんなん言ってええの」
って笑われながら(笑)。

セミナーのあとは懇親会。しばしおいしいお酒を呑んで、その後天王寺に行った人はいたけど、わたしは明日のことがあるので退散です。
あとでfacebook見たら、みんなカラオケに行ったみたいだけど、元気だな(笑)。

なぜかパタパタ

こないだ卒業生から
「センセ、○○を全高に誘ったってーな」
と言われ、たまたま朝イチ職員室の前でその子らと出会ったので
「行かへんか?」
って誘いました。が、まわりにその子の友だちもいるし、少し濁してたんですけど
「なんの集まりやな?」
と言われたので、あーめんどくさーと思ったけど、まぁええわと思って
「部落の高校生の集まりやがな」
というと
「オレ、部落差別受けてへんし」
とか返事をしてくるんだけど…。
なんか、これ、昔担任をしてる時の会話やなと。こうやってガッコの廊下で部落の子と部落のことを話せる日が来るとは思いませんでした。やはりこういうのが大事なんやろな。

その後とりま、朝イチ、昨日の採点の続きです。
昨日断念したのは、なんか、「読まなきゃならない解答」があったからなんですけど、今朝読んだら、スマンが✕。まぁでもそんなもんです。
読まなくていい答案は、たいてい○か✕かはっきりしていて、読まなきゃならない解答はたいていは✕なんです。
その後、ノートチェックをしたり、文書をつくったり。そんな合間を縫って授業ですが…。
教室に入ると、子どもたちがいつになくざわめきました。よく聞いてると
「かわいい」
とか言ってるので、少しうれしい朝だったりします。
そんかなことをやっていると、あっという間にお昼です。その後もパタパタやっていると、これまたあっという間に定時です。
うーん、少し走ろうかな。でも25分でイヤになりました。とにかく暑い。たぶん走りはじめた30年前はこんなに暑くなかったのかな。まぁ、わたしの体力が切れたのもあるだろうけどね。
ということで、あとは筋トレして帰ることにしましょうか。