中学校の高座が終わったら、すぐに最寄りの駅へ。午後は2時から東住吉区にある障碍者自立支援施設での高座です。聞いて下さるのはピアサポートをするための学習をしておられる方々です。てことは、もちろんみなさん、なんらかの障碍をもっておられるわけです。前に話をさせていただいた時は、盲聾の方がおられて、触手話で話をしておられました。そういうところで話をするのってなかなか経験ができません。なにより「自分の伝えたいことを伝達するための方法」をきちんと考えないといけないわけです。
これ、たぶん「配慮」とかじゃないような気がします。どちらかというと、「伝えたい」と思うなら、やらなきゃならないことなんだと思うのです。伝えたいのは自分なのに、相手に伝わらないような伝達のしかたをとって、「伝わらないのは相手のせい」というのは「健常」者どうしのコミュニケーションの中でもよくあるわけで、そういう自分自身を振り返るためにも、すごくいいトレーニングだと思いました。
で、話しはじめたら、これがまたいい感じです。みなさんすごく反応して下さるし、話を聞くのに疲れたらちゃんと寝られるし(笑)。一寝入りしたら、ちゃんと目を覚まして聞いて反応をして下さるわけで、それはそれではっきりしていていいかなぁ、と。
高座が終わってロビーで休憩していると、そこにタバコを吸いに来られた利用者の方が…。会話をはじめたのですが、これがむずかしい。なにせ、相手はどうやらCPの方みたいで、えらい体力を使いながら話しかけてこられます。ところがわたしがわからない…。と、いきなりうしろから文字盤を取り出して指でさして下さいました。で、会話が成立、と(笑)。おもしろいもので、話をしているうちにだんだんとわかってくるんですね。
わたし「わたしは高校の時に「酒は飲んでもタバコは吸わない」って決めたんですよ」
相手「ボクは酒は飲めへんねん」
わたし「酒飲めへんの、いいですね。お酒はお金がかかりますねん」
相手「タバコもいっしょやで」
わたし「そりゃそうか」
相手「わはは」
みたいな世間話をしていました。
それにしても、さすがに午前・午後のダブルヘッダーは疲れます。5時頃に退散。
帰りに天満橋の串カツ屋さんで一杯引っかけて帰りました。
日: 2007年8月24日
第1試合
朝は京都市内の中学校で高座。
この高座の話、実は、鬼塚さんからめぐりめぐってわたしのところに来たんです。どうしたものかと思っていたのですが、たまたま時間に隙間があったし、なにより中学校の現場の方々に話をさせてもらうことに意味があると思ったので、引き受けることにしました。
それにしても、昨日の今日はやっぱりきびしいなぁとは思ったのですが、やっぱり厳しかったです(笑)。でも、それくらいがちょうどいいのかな。2時間のわくにうまくはまりました。聞いて下さった方々も、けっこう柔らかい反応をして下さって、ほんとうに話しやすかったですね。