なにが難しいのかなぁ…

1学期の人権学習へ向けた打ち合わせでの出来事です。
今回は、ある学年で「ジェンダー」にかかわる学習をします。ところが、ある教員が突然言いはじめました。「男らしさ・女らしさをなくしてみんな中性化を目指すのはどうかと思う」。いや、だれもそんなことは言ってませんって^^;;。「ある人が、男らしく生きようと女らしく生きようと*1、それはその人の自由です。でも、それを他の人に押しつけるのをやめようという話なんですよ」「もうひとつはね、男らしくとか女らしくとか言われた時に息苦しさを感じる人がいたとしたら、『そこから解放されて生きようよ』ということを伝えてもらえればと思うわけなんです」というふうに伝えました。
でも、だめみたい。「最近では医療現場でも男性専科とかできているし、わけていくのが時代の趨勢」とか言いはじめたので、「いや、前立腺の検査をしようにも女性にはないし、卵巣の検査をしようにも男性にはないし、そういう問題じゃないです」という話までしなくちゃならない状況です。
まぁ、1ヶ月ほど前にこの人にジェンダーにかかわる話をした時に「関心がない」って言っていたので、関心がない話なんでしょうね。で、関心がないという状況で生きていられるということは、関心を持たずに生きられる場所にいて、そこに安住していられるということなんだと思います。そうではない人にとって、そういう発言や態度がどれほどの抑圧になるかなんていうことは、わからないんだろうなぁ。

*1:もちろん、そんなもんが未来永劫固定的なものかどうかとか、生得的か環境の産物かなんて話はしていませんけどね…。

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