全同教1日目・午後

午後は分科会。「進路・学力保障」の分科会に参加したのですが、会場が遠い!全同教にとって、「自主活動」と「進路・学力保障」は命だろうと、わたしは勝手に思っているのですが*1、えらい冷遇されているなぁという感じです。おかげさまで、参加者も少ないのなんのって。それでも150人ぐらいはいたらしいですけどね。
1本目は、熊本の高校のレポート。「言わない・聞かない・提出しない」という「統一応募用紙の精神」にかかわった進路保障のレポートだったのですが、なんだかよくわかりませんでした。ただ、その後の質疑応答なんかの中で、少しわかってきて、まぁよかったのですが…。
気になったのは、県の部落解放高校生集会の代表を部落外の子がやっていることにかかわる、教員側の評価です。わたしは、ぜんぜんかまわないと思うのですが、どうもレポーターは「被差別経験がないものなんだけど…」みたいな評価をしているように思えてなりませんでした。でもね、部落外の子が、そういうふうになるってすごいことだよなと思うのです。「自分の経験に依拠してしか隊列に加われない人」よりも、「自らの生き方として選択的に隊列に加わった人」のほうがよほどすごいと、わたしなんかは思ってしまいます。
その子、集会で寝ていた部落の子に「部落の人たちが出しあったお金で今ここに来ている。その思いに答えるためにも、寝たらあかんやんか」みたいな注意をするわけです。それに対する部落の子の答が「確かに寝ていたけど、ひとつでも持って帰ろうとしていたんだからええやんか」というもので、これって、完全な開き直りですよ。なぜこういう会話で、それでも成り立つかというと、部落の子が「部落」という立場に依拠しているからだと思います。これ、反対の立場だったらこういう「返し」はあり得ないと思います。
外部からの指摘を真摯に受けとめる姿勢がないから、この間のうわこらなにをすr

*1:「進路保障は同和教育の総和」という言葉もあるんだよなぁ…。

全同教1日目・午前

午前は全体会。
開会行事ではいろんな人があいさつをするんですが、今回感じたことは、「教育基本法改悪って分水嶺だなぁ」ということでした。なんらかの形で教基法に触れる人と、まったく触れない人がいます。なかでもいいあいさつだったのは、松山市長と自由同和会の上田藤兵衛さんの話。「すごい!」と思いました。で、一番触れていないのが、全同教の基調報告。あかんやろう…。
その後、特別報告。一昨年行かせてもらった宇和島の人たちの3代にわたる部落解放への思いが切々と伝わってきました。わたしは、気がついたら、どういうわけかその宇和島の人たちが聞いているのと同じ場所に座って聞いていました。最初に話された80前のおばあちゃんが、話し終わったらいつのまにかそこにおられたりといったこともあって、すごく「生」の空気が伝わってきました。いや、ほんとうにそこで聞けてよかったと思いました。

愛媛へ・全同教0日目

午前中、サクッと授業をこなして、昼にスタート。目指すは松山です。
松山では、明日・あさってと「全国人権・同和教育研究集会」が開催されます。明日は午前中からなので、今日は前泊になります。
近年、出張旅費の削減と「法切れ」のために、なかなか出張でこの手の集会に行くことができなくなってきたのですが、正直言って、「免許の更新制」みたいなことに膨大な時間とお金をかけるよりも、この手の出張を見つめていった方が、はるかに安あがりだし効果が高いと思いますがねぇ。
で、出張で行けない人もいるということで、今回の交通手段は車。出すのは当然わたし。まぁ、長時間の運転はさほど苦にならないタイプですから、ぜんぜんかまわないのですがね。てことで、5時間ほど頑張ったら、あっという間に松山です。
ホテルに着いて、一息ついたところで、現地で待ちあわせをしている人と連絡。とりあえず合流をすることにしました。と、そこへ別の人からも連絡。しばらくたつと、またまた連絡。一緒に行った京都の人から「どんだけ知りあいがいるねん」とあきれられてしまいました。いや、わたしもあきれています。というか、みんな呑むのが好きやなぁ…。
結局、はじめのうちは5〜6人で呑むという話だったのが、フタを開けてみると、12人になっていました。地域も、宮崎・熊本・佐賀・大分・大阪・京都という、普段は絶対に会うことができない人たちが結集。これもまた、全同教ならではの風景です。こういう出会いの中で、互いに自分たちの実践を話したり、他地域のとりくみに学んだりするわけです。
なんだかんだで、7時頃から飲み始めて11時頃まで飲んでいましたか。その間、焼酎のボトルが何本開いたことか…。みんなよー飲むわ。
ホテルに帰ったら、そのまま倒れ込むように寝てしまいました。

何軒あんねん!

いま、左腕の状態が状態なんで、あまり厚着ができません。なので、一着で暖かい服がほしいなと思い、Uニクロのダウンジャケットを買おうかなぁと思い立ちました。ここで、フェアトレードとか出てこないのが、自分的には「なんだか」なんですけどね。
ところで、せっかく買うんだから、自分の気に入った色とデザイン、そして自分にあうサイズがほしくなります。で、ベージュのL寸ということで、昨日探したんですが…。
昨日、まずは宇治店に行きました。サイズがないっす。あるのはMかXL。断念。
続いて、アバンティ店。サイズも減っています。Mのみ。断念。
さらに、高野店。そもそも、ベージュがないです。断念。どないなってんねん。
で、本日。まずは、竹田店。ベージュ発見。Mのみです。断念。
次に上鳥羽店。これまたMのみです。断念。
さらに、中立売店ハケーン!ベージュのL。しかも、焦げ茶のLもあります。焦げ茶にいたっては、店6つまわってもほとんど見ることすらできていませんでした。
結局、焦げ茶のLを買ったのですが…。
しかし、職場から家までのルートを2本考えたら、それぞれのルート上に3軒ずつある*1Uニクロって、いったい…。

*1:実際には片方のルート上には6軒ありますが、駐車できるのが3軒なんです。

やっぱり修行が大切か

今日もどういうわけか高座。もう、わけわかりません。
こうも高座が重なると、そのたびに夜呑んでいたら身体が持たないので、今日は飲みには行かないぞと固く決意をしました。なので、交通機関はバイク。
今日は1時間半しか時間がないこともあって、もう、あせりまくり。なんとかこなしてホッとしていたら、次の方の話がはじまりました。テーマが「国際社会」ということもあり、せっかくなので話を聞かせてもらったのですが、いやもう、すごいです。
わたしと同じ1時間半なのですが、マクラをたっぷりと振って、みなさんをしっかりと引きつけます。充分に場がこなれたところで、うまくマクラを使いながら本論へ。ここでもしんどい話をさらりと話されます。ところどころに一人一人がふと考える問いかけを交えながら、話は佳境に入り、と、あとはトントントンと話を落としておしまい。そこで時計を見ると、1時間20分。ちゃんと質疑応答の時間も残しておられます。しかも、一度も時計を見ずにこれができるんです。さすがは、元噺家希望。うまいなぁ…。
終わったあと、「どうやってこられたんですか?」と聞かれて「すんません、こんなこととわかっていたら電車で来てそのへんで一緒に一杯飲みたかったのに、今日はバイクで来ちゃったんです」とおわび。「じゃ、またこんな機会があったらそん時に…」ということで、わかれました。ちょっと残念だった。

統合するために

H田って、これで来るのは3回目です。1回目は2年前の夏。福岡から宇和島に行く途中、1日あいたので友だちと一緒に遊びに来ました。K町というムラでいろいろ話を聞いて、その後「ムジゲの会」の人たちが呑んでいるところに乱入して、濃いぃ一晩を過ごしました。
2度目に来たのは、去年の12月です。この時は、漫談をしに来ました。で、翌日、久住に行くために早々に出なくちゃならなかった、と。なので、市内を見るヒマもなく、久住高原を越えてしまいました。
で、今朝、ふと目が覚めたのが7時頃。天気予報では曇りか雨ということだったのですが、まだ降っていないみたいです。用事があるのは9時半から。ということは、朝ご飯を食べてもまだしばらく時間があります。てことで、散歩に出かけることにしました。
なにせ、ホテルがあるのはえらく区画整理がされている場所なんですけど、一昨年行ったK町は川の畔にある小さなムラです。ぜんぜん自分の中でつながりません。とりあえず、フロントで近所の地図をもらって、場所を確認。なるほど、こうなっているのか…。
まずは、近くにあった亀山*1を攻略。階段をトントントントンッとあがると、すぐに頂上です(笑)。そこにあったもの。「松方神社跡」。そうかぁ、ここが部落の貧困化の原因をつくった松方デフレで有名な松方正義の出身地かぁと、ちょっと感慨深く…。もちろん、そこにあった案内板にはそんなことは書いてませんでしたけどね。
そして、三隅川を渡ると、K町のムラがありました。2年前と同じ椋の木もありました*2。椋の木の下の枯れ葉をそうじしていたおっちゃん曰く「この木、触ったら御利益あるで」「そりゃそうですよね。たくさんの人の命を救った木ですものね」「ちゃうちゃう!年末ジャンボや!」まいりました。「昭和28年の水害の時、おっちゃんは中学生でなぁ。水が胸くらいまで来たんや。でもそのあとがたいへんやった。ここらいちめん水浸しでなぁ。いまでこそ同和対策事業でこんなにきれいになってるけどなぁ」。おいおい、いきなりカムアウトです。いい出会いをさせてもらいました*3
あとは、温泉街を通ってホテルへ。
ようやく、わたしの中で「日田」がひとつになりました。

*1:「キザン」と読むらしい

*2:あたりまえだ

*3:なお、言葉は関西語訳です

平和を求める人々

今日は、午前〜午後は某在日外国人教育関係の会議。その後、名古屋へ。
名古屋に行ったのは、人と会うのが第1目的で、第2目的が明日名古屋で開催されるフォーラムに参加することだったりします。で、今日は第1目的の方です。
待ちあわせをした場所は、栄の三越の向かい側にある小さな公園です。
待ちあわせ場所に行くと、すでに数人の人がいました。そのうちの一人から、ペットボトルの中にろうそくをともしたもの渡されました。ペットボトルの表には紙が巻いてあって、そこには「平和」とか「愛」とか「9条」とか書いてあります。やがて、みんなで輪になって、歌を歌ったり、一人ひとりが自分の思いを語ったりという小一時間ぐらいの時間がはじまりました。
これ、「「平和の祈り」集会」というものだそうです。アメリカによるイラク攻撃に反対するために2003年にはじまったこの集会は、現在では「世界に戦争がある限りやり続ける」というとても息の長い集まりになっています。
月1回のこの集まりに集まってくるのは、クリスチャンはもちろんのことですが、寄せ場の人たちも来られます。ある参加者の方は、「まもなく23年目の越冬闘争がはじまります」と言われました。寄せ場、中でも青カン者にとっては「越冬」をすることは、まさに「命をかけた闘い」なんですよね。そんな闘いが、いつまでも終わらず、23年目を迎える昨今、かえって闘いに加わらざるをえない人たちは増えているという現実が、「いま」という状況をあらわしているんだと思います。
そこで語られる話は、けっして勢いのある話ではなくて、かえって謙虚な空気の中で淡々と語られます。しかし、その中には「平和をもたらす人としての思い*1」がぎっしりとつまっています。
久々に深いところから思いがわき出る集まりに参加できました。

*1:こんな陳腐な書き方はしたくないんだけど、こんな表現しか思いつかないんです…。

「続く」の続き

朝方、えらい衝撃が何回もありました。そのたびに「なんや、ここ、いるんか」という声が聞こえます。あのね。電気がつけっぱなしで明るいから、ふとんの中にもぐっているのよ。ふとんの上を歩く時は、もう少し気をつけなさいってば。そんなこんなで、4時・5時・6時・7時と何回も起きたところで、これ以上寝られないところまで来てしまいました。
とりあえず、みんなの朝ご飯の買い出しをして、そのままいったんお家に荷物を置きに帰りました。ついでに、コーヒーを飲んでシャワーを浴びて、なんとか「ドロドロ状態」を脱出。
そして、ふたたび合宿所にもどって生徒たちの論議に参加です。
それにしても、みんなホンマによくしゃべります。たぶんみんな、ふだんは「日本人」に囲まれている中で言えない/言ってもわかってもらえないことがいっぱいあるんだろうなぁ。それを思う存分話をしているんだろうなぁ。それだけに「交流会」というものにかける熱いを感じます。やっぱ、ここから逃げるわけにはいかんなぁと、あらためて感じさせられました。

でも、まだ続く

マダンのあとは、全国在日外国人生徒交流会の生徒実行委員の合宿です。今回は、ふだんやっている場所とは少し違うので、勝手も違います。なにより、原則自炊できないのがきついです。それでも、なんとかチゲと水ぎょうざをつくって、晩ご飯も終了。その後、生徒たちは夏の交流会の総括をはじめました。
ところが、これが長い!というか、放っておいたらエンドレス。エンドレスだと次の日にみんなが倒れてしまうので、11時を目途に終わるように話をして、なんとか終了。ここでようやく引率教員は軽くクールダウン。自己紹介がてら、各地の報告をしていたのですが、わたしはそろそろ限界。ひょいと時計を見ると、12時40分。「もうダメポ…」ということで、布団にもぐり込みました。はぁ…。

東九条マダン

今日は第14回になる「東九条マダン」の日。「マダン」っていうのは、「広場」のことです。東九条というところは、在日と日本人が混住する街なんですが、だからこそその地において「ともに生きる」「広場を」つくっていこうということではじめられました。で、わたしもかかわっている在日外国人生徒交流会は、この祭りで焼肉屋を出しはじめて、今年で11回目になります。
わたしたちはなんのためにここで焼肉屋をしているかというと、一年間の活動資金をかせぐためなんです。なにせ、財政的な裏付けがいっさいない*1というとてもなさけないグループなので、とにかくここで稼いで、あとは、かかわっている教員のカンパでなんとか活動をしているんです*2
ということで、今日も6時起床。7時過ぎに家をスタート。途中、一緒にやる人をピックアップしたり、この間つくったキムチとかタレを車に積みながら、会場へ。8時過ぎには会場に到着。荷物をおろして開店準備です。
天気はまさに「マダン日和*3」。さて今日も一日忙しくなりそうだ、と。そうこうするうちに、生徒たちがどんどん集まってきます。ところが、客足がイマイチ。ひとつ波が来たあとはさっぱりです。はたして30kg(笑)の肉がさばききれるだろうかという不安が心をよぎります。どうも向かい側で売ってる焼き鳥とか、中の方で売ってるたこ焼き*4とかと競合しているみたいです。
こういう時はむずかしいです。下手に肉を焼くと、ぜんぶ固くなって内部消費用(笑)になります。でも、ぜんぜん焼かなかったら煙が出ないので、「あ、はやってないな」と見抜かれてこれまた売れません。そのギリギリのタイミングをはかりながら、みんな声をからして呼び込みをします。
で、わたしはというと、あちこちに知りあいがいるので、あいさつまわり。それでいいのか…?そんなことをやっていると、とつぜん「あの、テレビに出ておられませんでしたか?」という人がいました。あーびっくりした。はじめての経験でした。
昼頃になると、ようやく店も繁盛してきたみたいです。なので、わたしがいたらかえって邪魔だろうなということで、やっぱり放浪の旅に出ていました(笑)。
3時頃には、肉の売れ行きもだいたい止まったみたいです。結局、だいたい28kgの肉が売れたみたいです。すげぇ…。
そんなこんなで、今年の東九条マダンも終了。

*1:本来は、なんらかの形でこういう活動を金銭的に保障させていくことが必要なんですが、それをする力量がないんですよね。

*2:でも、「自分たちでつくったお金で自分たちの活動をしている」ということは、交流会に集う子どもたちのモチベーションにはとても大切だったりするのですよ。

*3:実行委員長の朴実さん談

*4:こっちはもしかしたらアマチュアのフリをしているプロじゃないかなぁ…