ほぼ新ネタ

今日は夜に大分は中津でお座敷です。主催は「部落問題を考える会」という、そのまんまな名前のグループです。
とりあえず、仕事がすんだら電車に飛び乗って、そのまま大分へ。なんとかかんとか開始には間にあいました。
問題は、与えられた時間です。なんでも
「1時間15分で」
というリクエスト。1時間半でもいつでもオーバーしているのに*1、1時間15分は無理です。てことで、いつもの話は断念。もうひとパターンでいこうかと思ったんですが、せっかくだから、新ネタで攻めてみようかと。といっても、完全な新ネタではなくて、この間秋田でやったネタなんですがね。
さてさてどうなるかと思ったけど、お客さんが「その筋」の人たちなんで、結果としてはよかったのかも。それがわかったのは、もちろん「お座敷」が終わってからですけどね(笑)。

*1:たまにぴったりに終わるんですが、それがなぜなのか、ぜんぜんわからない

「柔軟な」子どもたちよりも大人たち

今日のお客さんは幼稚園の保護者のみなさん。おそらくは全保護者数の1/4くらいの人が来てくださったのかな。
人推の方は前に聞いてくださったみたいで、すごく一生懸命宣伝をしてくださったとか。そんなたいそうな話ではないのですが、それでもすごくうれしいですね!
みなさん、はじめのうちは笑っていいのか笑ってはだめなのか、ずいぶんと迷っておられたみたいですが、まぁ、話の内容のほとんどがしょーもない話とわかってくださったあたりから、徐々に笑いが出てきました。よかったよかった。
で、終わってから、しばらく聞いてくださった方と話。

保「子どもって柔軟ですよね。テレビなんかにもたくさん出ておられるから、すごく柔軟に受けとめられるんじゃないかな」
い「そうですかねぇ。でも、しょせんは「笑い」の対象としてしか見ないと思うんですよね。そういう時に、まわりの大人がどう伝えるかが大切なんだと思うんですよ」
保「なるほど」
い「やっぱり、感覚で受けとめるのと、知識として理解して受けとめるのではぜんぜんちがうと思うんですよね」

たぶん、保護者の方に話をする意味って、すごくあると思う、今日この頃です。

で、シンポジウム

で、いよいよ奈良女子大学に行きます。
開始までまだ1時間弱あるからか、あまり人はいません。というか、えらい少ないです。大丈夫だろうか…。ところが、開会の1時直前になったあたりで、どんどん人が来はじめます。あっという間に広い教室がほぼ満席です。ざっと100人くらいでしょうか。なかには見知った顔もちらほらおられます。ひっぴぃさんがおられるのは、かなりなプレッシャーです(笑)。
まずはわたしの「お座敷芸」のスタートです。
今回のシンポジウムの趣旨は、セクシュアリティについての講演会というわけではなくて、わたしの「お座敷芸」をネタにして、その語り口の裏側にあるものを探ろうということです。なので、「いつものネタ」ではありながら、そこにできるだけ「雑談」を交えてみることにしました。まぁはじめはちょっと固めの雰囲気でしたが、徐々に雰囲気もほぐれてきて、そこそこ笑っていただけたので、よかったよかった。

休憩後、上野久美さんと岸政彦さんのミニ講演。それぞれ30分しかないのでたいへんだなぁと。
上野さんの話も「一見素」の感じがして、おもしろい。話の中に
障碍者なんて真面目にやってられへん」
というフレーズがあって、みなさん大爆笑。いや、たぶん笑うところじゃないはずなんですが、というか、ある意味めちゃくちゃしんどい話なわけですが、それを「笑い」に持っていくあたりが、「やっぱり関西やなぁ」という感じですね。
岸さんの話は一転して「社会学者」としての分析的な話です。
「いつきさん、講演の前に一生懸命プロレスの技の名前を検索していました。なんでそこまでネタをくらんとあかんねんと思うわけですが…」
みたいな話が出てきて、これまたみなさん大爆笑。いや、ネタは大切です。
岸さんの「笑い」をめぐる話はなかなか興味深かったのですが、なんかよく思い出せないので、また報告書を見せていただくことにしましょうか。

で、休憩後、シンポジウム。
「なぜああいう語りになるのか」
というあたりについて、ちょっと真面目にネタばらしをしてみました。

やっぱすごいわ…、いろいろと

で、今日の午後は、H南市でお座敷なんですが、これが保・幼・小・中の管理職の方々が相手という。かなり緊張します。まぁ本来は緊張なんてしなくてもいいはずなんですけどね。そこは肝っ玉の小ささということで。
で、話しはじめたんですが、これが反応がいい!
もちろん寝ている人なんてひとりもいな…、いないし^^;;、みなさんメモはとられるし、そしてなによりもちゃんと笑って下さる。
「さすがにこれはアカンやろう」
と思うネタにも反応されているところを見ると、みなさん、「素」で聞いて下さっているみたいですね。
終わったあと、ほんとうに大きな拍手をされている方がおられて、やっぱりうれしかったですね。
そうそう、今回は「人権担当の人で希望者も参加可」というパターンだったみたいで、そういう人もけっこう来られていたみたいです。
感想をパラパラッと見せていただいたんですが、ほとんどの人が感想を書いて下さっていて、これがまたすごいなぁと。
H南市、すごい!

すみませんねぇ…

今日の午前中はI田市でお座敷。
なんか半月ほど前に行った気もするのですが、今回は職員の方々が対象ということで、まぁそれはそれです。
にしても、なにが悲しゅうてクリスマスイブの午前に研修会って日程にみなさんを巻き込んだかってことですけど、あいているのがここしかなかった&午後にやったらもっと最悪ということで、この日にしていただいたわけで。
しかしやっぱり午前の2時間はキツイみたいです、お互いに。わたしもところどころ話を飛ばしてしまうし、聞いておられる方々もところどころで意識を失っておられるみたいだし。いや、単に「寝た」という感じじゃなくて、完全に失神しておられるので、やっぱり疲れておられるんだなぁと。
もう、サバイバルのような2時間でした。
でも「おもしろかった」という感想をいただけたりして、ありがとうございます。

爆心地へ

今日はY父でお座敷です。ちなみにY父市は4つの町が合併してできている街で、そのうちのひとつは「Y鹿高校」のあるY鹿です。さてさて、この街で、わたしの話は受けいれられるのか?もしかしたらタブーに触れるんじゃないかと、かなりビビります。
ちなみに別の町であるO屋町にはO屋教会というのがありまして、ここで古い友だちが牧会をしています。なんでも今回来て下さるとか。すごく楽しみです。そう言えば、わたしがはじめてカムアウトしたの、このY田さんがやっておられた「Pラムの会」でだったんですよね〜*1

今日は雨ということもあって、はたして何人くらい来られるかと思ったのですが、会場にはいると50人ほどおられます。用意されている椅子がほぼ満杯。けっこう若い人もチラホラおられます。ただ、けっこうなお年寄りもおられるわけで、はたして楽しんでもらえるか?というのがかなり問題です。
で、話しはじめたのですが、もう、反応は完全に2分されています。特に男性のお年寄りは
「わけわからん」
という感じで、ほとんど反応がありません。ところが女性のお年寄りはさすがです。ところどころで話に入ってこられて、反応を示してこられます。この差っていったいなんなんだろう…。まぁ、責任はほとんどわたしにあるのですがね(;_;)。もっとも、その数人の方以外は、きっちりウケてくださっています。いや、うれしいです。
なんでも今回動員はしていないとか。でも、新聞でも宣伝はしているし、地域のCATVでも毎日宣伝されていたとか。恐るべしY父市。そのおかげで、ほんとうに「聞きたい」という方が来られたんでしょうね。ありがとうございます。おかげさまで、今日もおいしいビールが呑めそうです。

*1:伏せ字だらけだけど、バレバレやな

静かに、でも確実に

今日は夜にT郷でお座敷。お友だちのまゆ姐が「ぜひ」と言ってくださったんですよね。でも、「ぜひ」というほどのこと、あるか?
というのはおいといて。

なにがヤバイかというと、昨日まったく原稿が書けなくて、今日ちょっとは進んだものの、最後の調整をしようと思っていたのに電車がえらい混んでいて、まったく進んでいません。でも、今号は年末進行で、今日が〆切。原稿書ける場所って…。お座敷開始前の時間しかない。
なんとか最後までこぎつけたものの、オチがつかない。焦る。時間は過ぎる。どうしよう。
というところで、起死回生のオチを思いついて、無事終了。お座敷10分前に原稿を送って一安心。

で、お座敷開始。
かなりの人数が参加しておられます。どないなるんやろ。これでみなさんから「おもしろなかったわ」と思われたら、かなりダメージがあります。
で、話しはじめると、爆笑ではないけど、静かな笑みが会場に広がります。これ、なかなかない経験です。たしかに「わはは」っていうのがないのはしゃべりにくいんですが、
「あ、聞いてもらってる」
というのが表情から伝わってくるんですね。
終わってからも何人かの方が来られてしばし雑談。かなりいい夜になりそうです(笑)。

朝からテンションあげまくり

昨日家に帰ったのが1時半なのに、今日の起床は5時半。さすがに眠いです。
とりあえず、なんとか6時過ぎに家を出て電車に乗ります。京阪の中で原稿を書こうと思っていたけど、とうてい無理です。ウトウトしながら目的地に向かいます。環状線に乗り換えて、さらに近鉄に乗り換えて、到着したのはT田林です。時間は8時半。集合をかけられていたのは9時ですが、やはり30分ぐらい前に着いていないとちょっと不安なんですよね。
会場に着くと、「第27回T田林市部落解放教育研究集会」という看板がどかんと立っています。やるな!ファイトがわきます。が、眠さには勝てません。はたしてしゃべれるんだろうか…。
やがてお座敷開始。今回のマクラはこれ

T田林に来るのはこれで、2回目なんです。前回の思い出がなにと言われたら、やっぱり「はやし」でしょう。え?「しみず」ご存じない?もう、あそこのカスミックス、絶品です。中がふわっとしていて、外が…。
って、なんの話をしに来たんでしたっけ?
みなさん「最初からえらいいテンション高いヤツやなぁ」と思っておられるでしょうけど、実は眠いんです。今、眠気を覚ますために、必死でテンションあげてるんです。

アホや…。
今回のお客さんは「教育研究集会」というだけあって、教育関係者や行政の方々がメインです。もちろん、地元の人もおられます。まぁ日曜日の午前中に来ようという方々ですから、みなさん、やる気満々です。なので、しゃべりやすい。時間も2時間弱もらっているので、これまたやりやすい。
まぁ思う存分しゃべらせてもらって、昼頃にようやく目が覚めてきました(笑)。

二人会

今日は夕方からまりあさんとの二人会です。
とりあえず仕事がすんだら大急ぎで家に帰って、ふたたび五条に行きます。で、レフェリーのつるたさちえさんと合流。近くでサクッと晩ご飯をすませて会場に向かいます。
会場には、すでにまりあさんが到着していました。なんでも、この日のために用意した服だとか。わたしは仕事帰りのいつもの服。差は歴然です。
とりあえず2階に行って軽くネタあわせ。とはいえ、
ま「第1部はなにしゃべるの?」
い「え〜と、時間配分どうなってたっけ」
ま「第2部のネタはどないしょ?」
い「え?特例法とか言ってへんかった?」
みたいな。前に打ち合わせをしたのはなんだったんだ?で、結論は
「まぁなるようになるやろ」
で、ネタあわせ終了。
で、ちょいと下に行くと、受付にどこかで見た人が…。って、順子姐さんですがな!あわてて2階に行って
「三橋さんが!」
と報告。とたんに緊張が走ります(笑)。
でもまぁ、なるようになるでしょう。

で、二人会の開始。
まずはまりあさんがいつものゆる〜い感じで、女装者の成長過程を解説。「女装サロン」→「女装スナック」と成長していく過程で、環境や行動がどのように変化していくのかんど、わかりやすく話をされます。にしても、なるほど、わたしが完全におかしな生い立ちをしているということが、よくわかります。なにせ、そのふたつをすっ飛ばして、いきなり「玖伊屋」やしなぁ…。
続いてわたしの番。いつもの話をズッパリ切って、ネタだけを集めて30分程度にまとめます。お客さんの中には、わたしの話を2度ほど聞いて下さっている方もおられて、そのあたりになると、どのネタがどこにあるかはわかるでしょうけど、はじめて聞く人は
「なんじゃ?あのテンション」
でしょうねぇ。
で、休憩。三橋さんから
「あなた、わたしのしゃべる速さの倍の速さね」
と指摘を受けます。その通りです。
「いやぁ、要約筆記の人がイー来たはりました」
みたいな。

しばし休憩の後、第2部開始。つるたさんの登場です。でも、こちらはまったく打ちあわせなしです。
もちろんネタは「特例法」。ひとつひとつの要件について、あーだこーだと、好き放題話します。と言っても、まりあさんとわたしだけじゃありません。会場には熟練の論客がドンと座っています。さらに、鋭い質問をしてこられる論客*1も控えておられます。もう、話はあっちへ行ったりこっちへ行ったり。でも、右に左に行くたびに、話が深まっていくのはさすがです。
当初9時45分終了の予定でしたが、10時をまわったあたりで
「帰らなくちゃ」
という人が出はじめて、ようやく終了。

ここからは、しばし「感想戦」。テンションをゆるめて、お客さん達とゆっくりと話しあいます。いいクールダウンができたところで、本日の二人会の終了です。

*1:K納さん@K西大学

まぁこれもよしとしよう・リビングライブラリー(2日目)

わたしは、基本的には、リビングライブラリーって、「未完成」な話があって、そこからいろいろ一緒に話をしていくのがいいんじゃないかと思っています。なので、できれば30分をすべてわたしがしゃべるんじゃなくて、まぁ20分ぐらいは話をするけど、あとはいろいろよもやま話ぐらいでちょうどいいんじゃないかと思っています。ところが、今回*1、30分全部しゃべってしまうんですよね。しかも、「まぁこんな感じで生きてます」ってところまでいってしまう。こうなってしまうと「オチ」がないわけです。これが困る。
実はこの悩み、昨日からずっとあったんです。
でも、今日、最後の2セッションを話しながら、
「もしかしたらこんなんでもいいのかもしれない」
という気がしてきました。
たしかに、トランスのこと「を」知りたい人もいるのかもしれません。でも、ことによったら、トランスの話、あるいはわたしの話を聞くことを通して、まったく別のことを考えてもらえるかもしれません。なんか
「今日、話を聞いて元気をもらえた」
と言ってくださった人がおられたんですよね。これって、わたしもまた元気をもらえるし。

*1:前回もか