久しぶりの1時間半バージョン

朝は少しゆっくり目。他の家族は忙しそうですけどね。で、おにぎり握って、戸締りして、新幹線に乗って(笑)。しばらくレポート書いてたら、すぐに岡山に到着しました。
今日は岡山の中学校区の幼稚園・小学校・中学校の合同研修会です。
わたしの職場にもこういうのはあるんですけど、いまどき珍しいかなぁ。でも、こうやって校区内の連携をすることって、すんごい大切なんですよね。子どもへのかかわりがとても分厚くなります。
にしても、なんでわたしなんだ^^;?と疑問を持ちながら会場へ。
ここであらためてスケジュールを見て、少し不安になりました。
ここしばらく、2時間もらうことが多かったんですけど、今日は1時間半。しかも、お座敷の後に分散会が控えています。てことは、延長不可^^;。
こんな時のこなし方はふた通り。ひとつは内容をへつる。もうひとつはしゃべりを早くする。
でも、内容へつるのたいへんなんですよね。前に一回ネタをひとブロック省略したら、あとで
「あのネタ、ここで使うんやった!」
って気がついて、メチャメチャあせったことがあったんです。
てことで、しゃべりを早くするという選択をするわけで。でも、会場によってはこれまたたいへんでして。「返し」がきちんとしていたらいいんですが、「返し」がない会場だと、自分がなにをしゃべっているかわからなくなるんです。
さてさて、今日はどうかな?
「返し」はないものの、まぁなんとかなる感じ。ひと安心です。
それにしても、みなさんいい意味でマジメです。中央前列に若い人たちがドカンとひとかたまり座っておられます。その人たちの表情が実にいい。表情が動くんですね。ということは、話に入ってくださっているわけで。ひょいと横を見ると、管理職の方やベテランの方もおられます。そちらもやっぱり表情が動いています。
いやぁ、話しやすい!でも、話過ぎるとあっという間に2時間たっちゃいます。とにかく手綱をひかなくちゃ。
てことで、無事1時間35分で終了。ふぅ…。

メッチャやりにくい

今日は午後からお座敷です。でも、普通のお座敷じゃありません。わたしが所属している人権教育研究会のブロックの夏季研というお座敷です。当然のことながら、聞きにこられるのはふだん一緒に活動している仲間たちはもちろん、同僚とか元同僚とかです。これはメチャクチャやりにくい。ふだん使ってるネタが、「大人の事情」でとても使いにくいんです。それどころか、マクラの部分もまったくリメイクしなくちゃなりません。ガチで困った…。
とはいえ、否応なしに開始時間は近づいてきます。どうしたもんだろう…。あぁ、緊張する。うーん。
それでも予定通りの時間に開始。
はじめはやりにくかったけど、「えい!」と決めてしまえばなんとかなるもんです。みなさん、なんとなく興味津々な感じで聞いてくださっているし、気がつくと、きっちり二時間しゃべっていました。
でも、終わったあとの疲れ具合を考えると、やっぱり体力と精神力をかなり使ったんやなぁ。
まぁ、これも経験か。
感想が楽しみです。

師匠の前で

午後からは、人権センターのお座敷です。いやぁ、ダブルヘッダーですよ。正直、
ダブルヘッダーになりますが、よろしく」
と言われた時は
「はいはーい」
と答えたものの、いざ当日となると少々ビビります。
とにかく気持ちを落ち着かせるためにロビーをブラブラしていたら、なんか知ってる人がチョコチョコ来られます。てか、あんたら、もう何回目やねん^^;;。と、そこにいるはずのないMきさんが…。あんた、職員旅行とちがうの!なんでもブッチしたみたいです。すみません、すみませんm(__)m
で、しばしみんなで話をしていると、ふらりとあらわれたのは松村智広さんです。とたんに緊張がはしります。
いや、わたしの芸風は実はいろんな人の講演を参考にさせてもらっていて、松村さんもその中の一人、というより、かなりの部分を占めています。まさに「師匠」です。
さてさてどうなることやら…。
話はじめると、んー、リアクションが少し薄い(;_;)。いや、メッチャクチャウケてる人はおられるのですが、局所的なんですよね。それが伝播していかない。ふと上の方を見ると、「師匠」も聞いておられます。あたりまえやけど。
横では手話通訳の方が忙しそうにしておられます^^;;。いや、打ち合わせの時にあらかじめ謝っておいたんですけどね…。
それでも時間がたつにつれて、緩やかな空気になっていった気もするし、終わってからもいろんな人に声をかけていただけたので、話そのものは伝わったのかな…。
ちなみに師匠と内容の話。内容面では及第点はもらえたかな。でも、もうひとつがなぁ。
「みんな、人権って堅苦しく感じてはるからなぁ」
と、なぐさめの言葉(;_;)。でも、きっと師匠も同じ苦労をしてはるんやろなぉ。

夏のはじまり?

朝、副部長さんのお家のテレビがついています。そうか、オリンピックがはじまったんや。にしても、開会式、おもしろいなぁ。知らない国がいっぱいです。
朝ごはんはアジの開きとアサリの味噌汁。さすがは志摩です。おいしい!

途中、知りあいが住んでおられるムラにちょっと寄っていただいて、会場へ。
と、ここでマクラを考えるのを忘れていたことに気づきました。んーんと考えて、
「あのパターンでいこう」
と決定。
話はじめはいつも緊張します。最初で柔らかくほぐれてもらえたら、あとはずいぶん楽になりますが、最初で「ほぐし」に失敗すると、そこからしばらくがたいへんです。
さてさて今日はどうかな?瞬間失敗しそうになりましたが、かろうじてリカバー。一度空気がほぐれたら、あとは自然に流れます。
今日も二時間いただいているので、けっこう余裕をもって話すことができました。最後はなごやかな感じでよかったよかった。

で、主催者の方としばし雑談したあと、お弁当と「保冷袋入りの飲み物」をいただいて、またまた移動開始。
にしても、近鉄特急の中でいただくお弁当&地○ール。至福の瞬間です。
てなことを感じながら、着いたのは津。

久しぶりの静岡

今日は午後から静岡でお座敷です。
なんでも、前にフェミカンの研修会に来られた方が
「地元の人たちに」
と考えてくださり、機会をつくってくださったとのことです。
静岡かぁ…。いろいろ頭を駆けめぐりますねぇ…。
というのはおいといて…。
朝、久しぶりにのんびりして、昼前に到着。まずは燃料補給です。しばし悩んだあげく、せっかくなので、静岡らしいものをたべさせてくれそうなお店に入りました。で、頼んだのは「桜えびのかき揚げ丼」。出てきたのを見て、ビビりました。全部食べられるのか?しまった、しらす丼にすればよかったと思ったものの、とにかく、パリパリワシワシ食べて、なんとか食べきりました。おいしかったですけどね。

で、会場へ。みなさん、コースの研修会をすでに三年受けておられるとか。そのせいか、なんとなく和気あいあいとした雰囲気です。
しゃべりはじめると、すぐに空気がほぐれました。いい感じです。
今日は本編2時間、質疑応答30分と、たっぷり時間をもらっているので、しょうもない話もたくさん入れられます(笑)。
ただ、不安がないわけではありません。なにせ、2時間しゃべったのは、もうずいぶんと前のことです。はたしてネタを覚えているだろうかと^^;;
途中、緊張のためか、足がつりかけましたが(笑)、それでもなんとかしゃべりおえて、ホッと一息です。
質疑応答では、けっこう活発に質問が出て、わたしも楽しませてもらいました。
終わってからも、数人の方が、たぶんモヤモヤ感がただよって言葉にできなくて質問しきれなかったことなんかをしゃべりにこられて、またまた考えさせられるひとときを持てました。
やっぱり、話終えたあとも、ゆっくりそこにいることって意味があるんやなぁ。

で、K戸大学まで一緒に行って、Kちゃんは山を見上げてました。
で、ひょいと横を見ると、毎年わたしに声をかけてくださっているH木さん*1がおられます。いつもの柔らかな口調で
「あの、すぐにいいですか?」
「えぇ、でも、2時からですよね」
「いえ、1時半から」
「え!」
すでに1時半です。完全に時間を間違えてました。いやぁ、駅からタクシーで来てよかった^^;;
てことで、ちょい遅れでお座敷スタート。聞いてくださったのは日曜日であるにもかかわらずわざわざ来られた、約15人の学生さんです。
みなさん、基本的におとなしめなので、「爆笑」なんてことはありません。でも、聞いてくださる笑顔を見たら、それぞれに楽しんでくださっているかな。
終わってからも、いろいろ質問が出てきたり、帰りの廊下で立ち話をしたり。この間の高校生相手もしんどくもおもしろかったけど、今日のもまたおもしろかったですね。

*1:ちなみに学部長

足つった(笑)

今日は、午後から奈良の高校で人権学習のお座敷です。高校生のみなさんに聞いてもらうのって、いつ以来やろう…。この時以来かなぁ。
正直、生徒さんたちはこわいです。興味があるかないかはっきりしています。興味がなければ、たとえ聞いているふりをしていても、反応はイマイチです。興味があれば、友だちとしゃべっていても目はこっちを向いてくれているからわかります。
で、この勝負、わたしの身ひとつでやらなきゃなりません。
しかも、1時間程度でしゃべらなくちゃならなくて、そうすると無駄な枝葉を刈り取って、エッセンスを残す作業をしなくちゃなりません。わたしの話は、元来枝葉がほとんどで、それをなくしたら「なにが残るねん(笑)」状態なんですが、それでもちょっとは残るわけでして。ただ、それがなにかを選定するのがけっこうむずかしい。
てことで、今回はわたしにしては珍しく、プレゼン資料をプリントアウトして、なにをしゃべるかとか、スライドの切り替えとか、入念にチェックすることにしました。まぁ、話はじめたらどうせ全部飛んでしまうのですが^^;、それでも無駄にはならないはずです。

会場は体育館。プロジェクタにパソコンを接続したあたりで、吐き気がしはじめました。ものすごいプレッシャーです。逃げ出したくなりました。でも、ここまで来て逃げるわけにもいきません(笑)。てか、この学校にも当事者がいるはずで、それを感じた教員がわたしに声をかけてくれたんです。
時間が近づくと、続々と生徒さんたちが体育館のあたりに来られます。それを見ていると、ますますプレッシャーがかかります。足に力が入りません。

そんな状態から話はじめたのですが、いままで出会ってきた在日の子やムラの子の話をしはじめたら、次第に生徒さんたちがこっちを向いてくれはじめていることに気がつきました。
わたしに声をかけてくれたのは、昔から一緒に在日外国人教育にとりくんできたなかまなんですが、
「ここの学校に来ている子はいろんなものを抱えている」
って言っていました。たぶんそうなんでしょうね。見た目はヤンチャですが、わたしが担任してきた子どもたちの思いと、どこかでなにかが引っかっているのかな。
話しているうちに、だんだん安心してきました。
最後のオチも、あらかじめ準備をしておいたこともあってか、すとんと落ちて、最後のあいさつをしようと思った瞬間、足の指がつりました(笑)
「ごめん、足つった」
と、壇上のヘリに座ったら、子どもたちはみんな笑ってくれました。その笑い声のなんとも優しいこと。
なんとも言えないほんわかした気持ちで終わることができました。
たぶん、かつて担任した子どもたちや、今日着ていた「誇T」*1や、いろんなバックアップがあったんやろなぁと、ふと思いました。

それにしても、すごい汗をかきました。
家に帰ると誰もいません。扇風機の風を楽しみながら呑むヱビス、メッチャうまい!

*1:伊丹のムラの青年部のオフィシャルTシャツ

まぁ、わたしはほとんどしゃべってないけど(笑)

朝、
「やぁ」
とか言いながらのっそりあらわれたのはカントクです。今日は昼過ぎに「京都みなみ会館」で舞台あいさつなので京都に来られました。
しばらくふたりでモーニングチューハイをあおりながらダラダラだべり。11時過ぎに
「そろそろ行くか」
と歩き出しました。にしても、ふたりともえーかげんなかっこうです。なんせ、監督の足元は素足にパチモンcrocs@フランクフルトですから。
今回は劇場の方が司会をされてのあいさつだったんですけど、主としてカントクに向けられた質問が多くて、わたしは横でニコニコしながらうなづくという、なんかありがちな役目になりました。
お客さんはそんなに多くなかったのですが、あきらかにお友だちがいたりして、
「ホームやなぁ」
という感じでした。で、廊下に出ると別のお友だちとあいさつ。来てくれてはったんや…。
その後、劇場に貼っておくポスターにふたりでサインしたりして(笑)、いちおう今日のイベント終了。

.jp公開シンポ

今日は午後から.jpの公開セミナー。それにしても、なんというかなメンバーでもありますね。なにせ、三橋順子さん・山本蘭さん・鶴田幸恵さんにわたしなんで。でも、論客としては、わたしはあきらかに一段下。かなりなアウェイ感があります。
朝起きていろいろチェックをすると、きちんと講演原稿をつくっておられるかたもいらっしゃいます。う〜ん、まだなにを話すか考えてないわたし^^;。でも、役回りとしては理解しているつもりなんで、その線でいきましょう。途中でVTRを見てもらおうと思ったけど、与えられた時間は30分。編集しなきゃ。で、ソフトをダウンロードしてきて編集準備を整えたところで、ホテルをチェックアウト。
会場近くでガソリンを補給して、会場へ。画像の編集なんかをしていると、シンポジストのみなさんが続々と登場。みなさん、なごやかにあいさつをしておられます。と、鶴田さんがふと質問しておられます。
「いつきさんは?」
「あそこに」
「え?あぁ!いた…」
なんでも完全にオーラが消えてたみたいです。えー、ふだんはそんなにオーラがやかましいのかなぁ^^;。
と、そこに山本蘭さん登場。わたしよりオーラがありません。もう、仕事が大変で、ろくに休む暇もないらしいです。大丈夫ですかいな…。

で、シンポ開始。
まぁ、内容は多岐にわたるのでおいといて。でも、互いの立ち位置の違いがはっきりしたという意味では、なかなかいいシンポだったのかな。
ちなみにわたしの立ち位置は…。

わたしは 「活動家」とか「運動家」では ありません。人々がわたしにどういう レッテルを貼っているかは知りませんが、少なくともわたしのアイデンティ ティはそこにはありません。では、 わたしのアイデンティティの基盤は何かという と、「学校教育労働者」です。 つまり「学校教育」というある種 の権力関係に基づいたフィールド、教育という労働をしているということです。
で、なぜこの確認が必要かといいますと、わたしの物事への判断基準は「0− 100」ではないということです。言い換えると、「正しさの中にも間違いがあり、間違いの中にも正しさはある」と考えてい ます。と同時に、わたしは「弱さ」や「情けなさ」や「あいまいさ」や「もろ さ」なんかを、とても大切だと思っています。なぜなら、そういうものの中に真実が含まれている可能性があると思っているからです。

ある意味、とてもずるい立ち位置だと思うし、「弱さ」や「情けなさ」や「あいまいさ」や「もろさ」に依拠した瞬間に、限りない自己肯定というか、自己弁護というか、ベタに言うなら「いいわけ」がなりたってしまうので、そこのバランスが難しいのではありますが^^;。
で、そんな話から、結局、トランスジェンダー生徒交流会をしながら考えたことを話してみました。
他の3人とはまったく異なるアプローチなんで、やっぱりアウェイ感満々だったのですが、わたしが語れることはそれくらいなんでねぇ。
あと、論議の中で
「あ!」
と思ったのが、「GIDは病気か否か」という話なんですが…。みなさん、「精神疾患だ」「身体疾患だ」「脱病理化だ」みたいな話をされていたのですが、わたしの発言は
「どーでもいい」
でした。結局、わたしの感覚はそういうことなんです。正しさを求めないわたしですから(笑)。
そうそう、アウェイ感のもうひとつの原因は、わたし以外が全員関東(東京)を拠点にしておられるということもあったかもしれません。それは、LGBTにかかわる論議になった時に感じました。まぁ、ここに関してはわたしは語るべき言葉は持っていないので何も言えませんでしたが…。

まぁ、そんなこんなで4時間半に渡るシンポジウム終了。
さすがに疲れた…。

今年度初お座敷

夜は東大阪でお座敷。
去年の6月に話を聞いて下さった方が「ぜひ」と声をかけて下さって、今回のお座敷になりました。
にしても、東大阪、ちょいとビビるんですよね。去年の12月に話をさせてもらった時、あまりウケなかったんですよね。はたしてどうやろ…。
で、お座敷スタート。
う^^;、か、固い^^;。
ヤバイです。てか、それだけじゃなくて、今朝の寝不足がかなり効いています。しかも、今年度初のお座敷。セリフ(笑)を忘れているかも。
それでも途中から
「あー、こういうノリなわけね」
とペースをつかんでくださる方が徐々にあらわれだして、少しずつ和やかな空気に変わっていきました。最後はすごく聞いていただけた手応えがあって、拍手がことのほか大きく聞こえた気がしました。
今年度の初が東大阪でよかった…。