PTAのお座敷

今日は午後から滋賀県でお座敷です。呼んでくださったのはとある中学校のPTAのみなさん。PTAの役員の方の中にはイラレ使いの方がおられて、すごくステキなビラをつくっていただいたりして、本部・教養部のみなさんの気合が伝わってきます。
が、同時にそれがプレッシャーになったりして^^;;。
てことで、今日の昼ごはんは「どこかで食べる」のはやめといて、電車の中で、自作のおにぎりをパクパクモグモグやりました。
で、お座敷開始。
やはりPTAのみなさん、反応がいいです。だって、忙しい日常を抱えておられて、それでも土曜日の午後2時間割いて「聞きに行こう」と来られた方々ですからね。
でも、たぶんそれだけじゃないですね。おそらくは、特に女性にとっては、子育てや家事、そして仕事の中で、ほんとに走りまわっておられるんだと思います。そんな人が、ふと立ち止まって、自分や自分の身のまわり、そしてそれと地続きの「社会」を見つめる時間を渇望しておられるんじゃないかなぁ。だとすると、そのお手伝いができたらいいよなぁと思ったりするのです。
柔らかい反応に支えられて、割り当てられた時間いっぱいまで話させていただいて、無事終了です。質問も出てきてうれしかったですね。
ま、定番のオチにも反応してもらえて、充実した2時間を過ごさせていただきました。

久しぶりはいけません(;_;)

なんか、ほんとに久しぶりのお座敷な気がします。果たしてちゃんとしゃべれるだろうか…。
で、話はじめたのですが…。
ダメです。余計なことをしゃべりすぎです。なんか、奈良って気が緩むんですよね。またーりとなって、いらんことがドンドン出てくるんです。必然的にそのぶん焦ってしまいます。で…。飛んだ!
久しぶりにセリフ飛ばしました(;_;)。
それでも、奈良のみなさん、あたたかく聞いてくださって、申し訳ないなぁ^^;;。

親密な関係ではなく研究者として

今日は梅田にある、とある創造都市○○科のワークショップに呼ばれました。呼んでくれたのは阿○Zさん。てことで、夜、梅田へ。
ここ、創造○○研究科ができた当初、なんどか呼んでもらっていたのですが、
「アドボカシーってカリフォルニア巻の具でっか?」
とか言ってたらオファーがこなくなりました(笑)。なので、久しぶりってことです。
さて、今回は新ネタの披露です。
まぁいつもの調子でフラフラと話はじめたのですが…。A久○さんがニコリともせず真剣なまなざしで聞いておられます。まいったな…。緊張するじゃないですか^^;;。さらに「ここはニコリとするやろう」というところでも、ガチな表情です。まいったな…。どうしたらええねん(;_;)。
ま、そんなこんなで、少々緊張しながら新ネタ終了。
後半は質疑応答です。
学生さんたちからもいくつか質問がありましたが、ここでFる久保さんと○K澤さんから鋭い質問が出まくりです。それは反則でしょう(;_;)。
で、とどめの質問は…。
「いろんなことをやってきたけど、最終的にどうしたい?」(みたいな)
答えようがない^^;;。
「まぁ、生きててよかったみたいな^^;;」
って、どーでもいい答えです。
これで来年オファーこないな(笑)。

久々に本になる

てことで、本番です。
本になるのはいつ以来だろう…。2008年から4回やって、2011年までかなぁ。もうやることないだろうなと思っていたけど、今回声をかけてもらってほんとうにうれしいです。でも、どんなふうにやってきたか忘れましたよ(笑)。
今回は45分でセッションが2回。少し長めです。時間配分がどうなるのかわかりません。というか、そもそも「本としてのニーズ」があるのか?
で、リビングライブラリ開始。最初のセッションは当初4人と聞いていたけど、飛び入りの人もおられて、聞いてくださったのは6人。「はじめて聞くので」って人から「友だちにいて」みたいな人まで、ニーズの幅が広いです。まぁ、いろいろ考えても、結局できることは「自分の話をする」くらいのことなので、淡々と話をすることにしましょう。もちろんネタは入れますけど^^;;。
第2セッションは3人。これくらいの人数が限界かな。2人とかだと少し寂しいです。とか思っていたら、主催者のチーフの方が来られました。この人、なかなか大胆かつ繊細な方みたいで、昨日もわたしの持ち込みを快く受け入れていただきました。
てことで、2回のセッション終了です。
その後、「あとがき」としてのパネルディスカッション。さて、なにをしゃべろう…。考える前に指名されたので、とりあえず一回パス(笑)。でも、その後、会場からご指名を受けたりしながら、いろんなことを話したり。それにしても、本のみなさん、よくしゃべるわ(笑)。「あらかじめ考えておかないとしゃべれない」とか言いながら、バシバシしゃべっておられます。しゃべるためのメモをとってるのは、昨日のアスペルガーの人とわたしのふたりだけ。たぶん、ふたりとも基本不器用なんですよ。
で、そろそろ最後だなと思ったので、なんの話をしようかと。あ、そうだ!

わたしにはLさんという在日と友だちがいましてね。いつも一緒に飲みながらすごく楽しいひとときを過ごしているんです。あるいはウトロって町の在日の人たちがいましてね。焼肉なんかを食べて、一緒に飲んで歌って太鼓を叩くのがとても好きなんです。
で、今あちこちで差別デモがありましてね。わたし、Lさんやウトロの人にその言葉が向けられている気がして、いても立ってもいられなくて、沿道から反対の声を上げるようになったんです。実は、昨日も今日も、大阪でカウンターをやってるんです。でも、なかなか行けないんです。
でね。わたしはこのTシャツ着ることにしてるんです。このTシャツを着て、差別デモに反対の意思を、日常の中で示し続けようと思うんです。
なぜそれをするかというと「つっきゃい」なんです。「絆」という言葉よりも「つきあい」って言葉のほうが好きなんですよね。
で、みなさんも不幸にして、今日前にいる本のみなさんと「つっきゃい」ができてしまった。ぜひ、ここで出会い考えたことを、日常の中で表現し、行動していっていただければなと思います。

パネルディスカッションの〆はアスペルガーの人が30分かけて言葉にした話。「競争も大事かもしれないけど、いろんな人がいることを大切にした社会をつくれば、もっとみんなできることがある」みたいな話。人生の中から生まれた言葉だなって思いました。

初の二人会

「うーん」と迷ったけど、とりあえず関パレには行くことにしました。理由はいろいろあるんですが、K田さんが子連れだということや、仲パレにたくさん来てくれてたことなんかが主たる理由ですか…。でも、セクマイ全国大会があるから、あまりゆっくりできないんですよね。
てことで、扇町公園へ。
セクマイ系の知りあいや、カウンター系の知りあいがいるわいるわ^^;;。
なぜかわたしはレインボーフラッグじゃなくてアンチレイシズムフラッグしかもってないので、それをお借りした旗竿に突き刺して、とりあえず居場所を確保。リュックをひっくり返してテーブルつくってとりあえず昼ごはんです。にしても、なぜに昼ごはんがハートランドジーマ→テキーラなんだろ^^;;。
やがてがパレード出発です。なぜか場違いな気もするアンチレイシズムフラッグが2本もはためいています。ま、ええか。思いはさほど変わるものでもなし^^;;。
でも、10分ほど歩いたところで離脱です。

で、Hがしさんの車に乗せてもらって長居へ。K医科大学のY田さんと2人会です。にしても、なにをしゃべれと。
かつて、O田さんとしょーもないコントはしたことがありますが、Y田さんとやるのはさすがに気がひけます。
ま、とりあえず今回はY田さんは医療の歴史と現状、わたしは「まんまるの会」の発足の経緯と現在の状況ってことでお茶を濁しました。ま、そこそこ笑いがとれたからいいかな…。

休み休み

今日は大阪府南部でお座敷です。
うーん。微妙な時間にはじまるので…。ま、おべんと持っていくのはやめて、どこかで食べるところを探しましょう。
てことで、目的地に到着。探しはじめたのですが…。ない(;_;)。
駅周辺は旧の町で、ありそうななさそうな。ビミョーな感じです。でも、わたしが出た場所が悪いからか、スナックなんかはあるものの、食べる場所はない。さらに目的地に向かって進むと、2軒ほど食べ物店はあるものの、それもなんかイマイチやなと。さらに目的地近辺は区画整理されたところみたいで、なーんにもない。向こうの方に車通りのある道があるのでそこに行ったら、高架になっているバイパスです。こりゃダメだ(;_;)。
「食べ物店は探せば探すほどなくなるの法則」通りの展開になったので、結局コンビニ弁当になってしまいました。

で、お座敷開始。
今日聞いてくださる方は、どちらかと言うとお年を召した方が多そうです。中には
「ん?もしや教員?」
てな人もいますが…。
てことは、あまり早いペースでしゃべるとわけわからなくなるよな。でも、一時間半は守らなくちゃな。難しいバランスです。とにかく小ネタを少しずつへつって、ちょっとずつ時間を稼ぎます。
で、笑いの方は…。さすがは大阪府南部です。こちらの意図を汲んでちゃんと笑ってくださいます。でも体力が続かないかな。ところところで休んでおられるのか、「くぅ」という感じでしばし寝ておられます。で、起きたらまた笑う。
なるほどなぁ。そういう聞き方もあるんだ…。なんか、ほのぼのとしたひとときを過ごさせてもらった気がしました。

メッチャノリええやん!

今日は三重でお座敷です。なので、朝から鈍行の旅です。でも、ゆっくりと車窓を楽しむ時間もなく、パソコンを開いてパチパチ。いや、某所から無理やり原稿を頼まれて、マジで困っているんです。まぁ、器用な人間なんで、書くのは書くんですけどね(;_;)。

で、到着して、とりあえずトイレ。トイレから出ようとしたら、
「いつきさん!なんでここに!」
「いや、用事があって^^;;」
お友だちのHさん、なんでも転勤で同じ建物の別の部署に来られたとか。
で、しばらくダラダラ話をして、お昼ごはん。ここで午前の講師のMもとさんとしばし話。ジェンダー話でしばし盛り上がりました。

で、お座敷開始。
いきなり大ウケです。いや、わたしの話がおもしろいというよりも、小さなネタを自分の中で大きく育てる方がおられるみたいです。で、他の人もその人に育ててもらってるみたいで、座全体がウケてくださいます。これはまいった。
いや、何がまいるのかというと、この空気の中で話すと、確実に時間オーバーになります^^;;。
ま、グループ討論や質疑応答の時間がかなりあるので、致命的な時間オーバーにはならないのですが、うまく端折らないとヤバイです。
てことで、10分ほどオーバーで終了。
いやぁ、でも話しやすかったo(^^)o!

AIDSフォーラム

少し前に
「AIDSフォーラムっていうのがあるので話をして」
と言われていまして。でも、HIVとか、完全に素人ですし、話す中身なんてありません。別の人からも
「トランスの話がメインになるのはイマイチ。するならトランスのHIVについて」
みたいな話があったので、そんなん無理と。もうね、プロパーに頼めばいいじゃんと。てことで断ろうと思ったんですけど、なにやら突然
「素人でもかまわない」
みたいなことになって、まぁ素人でもいいなら、ニッチなところを埋めに行こうかなということで、今日がきました。
しかし、どんな「場」かさっぱりわかりません。で、フラフラ会場に行くと知り合いがいてほっと一息。
ふーむ、見てみるに、どうやら全部自分でしないといけないわけですね。でも、逆に自分の思い通りになるから楽は楽です。で…。人が少ない^^;;。というか、別のセッションにたくさんの人が集まってるみたいです。ま、そりゃそうです。一万人にひとりのグループの話なんて、誰も聞きたくないだろうし、聞いても役に立たないと思うのはあたりまえのことですな(笑)。だから「ニッチ」って言ったのに(笑)。
で、わたしのセッションがはじまったけど、参加者は3人。ま、濃くやりますかと思いながら話をしていたら、しばらくして知り合いが数人来られて、10人くらいの参加者になりました。
ま、いいです。その人たちがあとで
「おもしろかったよー(^^)」
って友だちに言ってもらえるようなセッションにすればいいわけで…。
てことで、無事終了。
質疑応答に持ち込むと、なぜか在日外国人の子どもの話が出てきたりして、ますますHIVから離れていくセッションに。
それでも、終わった時の参加してくださった人たちの顔を見たら、みなさん笑顔だったので、まぁよかったんでしょうねo(^^)o

夕方からバザールカフェで打ち上げ。
今回わたしに声をかけてくださった方が、いろんな人を紹介してくださいました。一人ひとりと話をすると、みなさんとてもおもしろい人たちです。
とはいえ、8時半をまわったあたりで、そろそろ限界です。
うん、いい夜だ(^^)

孤独の万有引力

クィアな会」という謎のグループがあります。ここ、不定期に「孤独の万有引力」という集まりをしていて、そこで「話をしろ」ということになりました。
それにしても「孤独の万有引力」!なんというかっこいいネーミング!同僚や生徒にこの名前を言うと、みんな「おぉ!」ってなってました。
で、ここ、またテーマが難しいんです。
「闘う理由のない日本において、どうやって違和感を表明し、どう表現し、どう仲間とつきあっていくのか」
んな難しいことをどう話せと(;_;)。
いろいろ考えて、結局自分史を語る以外ないなと。それも「オフィシャル」の、もうほんの少し内側にあるものを語る以外ないなと思いました。
自分史って、おそらくそれを言葉や文字にした瞬間に「オフィシャル」になってしまいます。逆に「オフィシャル」にすることによって言葉化や文字化ができるのかもしれません。
で、今回のチャレンジは、いままでさまざまな形で「オフィシャル」にしてきた、それは印刷物になったりお座敷で話してきたというだけではなく、例えばメールでやりとりした内容であったり、どこかのメモであったり、呑み会での会話であったり、あるいはブログで書いたりしてきたことも含むと思うのですが、そういうさまざまなものを拾い集めることで「オフィシャル」のほんの少し内側を出すことができるんじゃないかと思ったのです。
さてさて。はたしてそれが成功したのかどうかはわかりません。
でも、話しながら自分の中にある言葉をまさぐり、そしてパズルにピースをはめこむように内容を組み立てていくという作業は、しんどくもあり、でもとてもスリリングでもあります。返ってくる質問もわたしの内側に深く入り込んできます。まだ言葉化しきれていない言葉は、その質問に耐えきれないこともあります。でも、その姿をさらすこともまた表現といえるのかもしれません。そしてそれが許される空間は、とても優しい。
なんだかとても刺激的なひとときを過ごすことができたんじゃないかなと、みなさんの顔を見ながら、なんとなく思いました。

そうそう。「孤独の万有引力」の意味は、孤独は孤独を寄せ集める。そして、より孤独を深めてしまう。そういう万有引力を持っている。その負のスパイラルからどう脱出できるのかって話だったんです。
あとから聞いて、それもまた「なるほど!」と…。

アウェイな場所に行くということ

今日はリブオン主催の「第一回子どもの“生きる”を考える研修会」です。わたしの役まわりはパネラー。
てことで、まずは打ち合わせ場所へ。
「えーと、最初に30分話すんですよね?」
「え!タイムテーブル見てないんですか?ひとり10分で三人合わせて30分ですよ」
がびーん。10分でトランスジェンダー生徒交流会の活動紹介か(;_;)。
なんしか、スライドをあーやったりこーやったりバサバサ切って、なんとか「こんなもんか?」くらいのところには持っていきました。が、自信ないです^^;;。

で、会場へ。
なんか、見渡すと完全にアウェイです。東九条と同じ畳の間ですが、こちらは町家。オサレです。で、来られた人も子どもの支援にかかわるNPOや行政や議員の人たちです。うーん。
ま、いいや。アウェイな場所に一人でふらりと出かけるのって、最近大切だなぁと思っていることです。

で、プログラムがはじまって、やがてパネルディスカッション。活動紹介の順番がまわってきて、ひたすら話す話す。話し終わって、コーディネーターの人に
「何分でした?」
と聞いたら
「15分です」
とのお答え。あーあ、5分オーバーです。これでもかなり「ネタ」をうしろにまわしたんですけどねぇ。
まぁ、交流会の話に限らないんですけど、トランスの話はトランスだけで成立しなくて、セクシュアリティ全体を俯瞰する話をしないとダメなんじゃないかってのがわたしの考え方なんで、それで時間をとってしまうんですよね。
でも、みなさん話し慣れた方なんで、そんなわたしのタイムオーバーをうまく吸収してくださいました。てか、プログラム自体がそういうことを予測した立て方をされているので、これはすごいなと。
で、シンポではこれまた好き放題話させてもらって、ありがたやo(^^)o

そのあとは、「open space technology」という手法で論議を深めます。「多様性」「居場所づくり」「ジブンゴト」と面白そうなテーマが並んだんですが、わたしが選んだグループのテーマは「らせん状」。一番ワケがわからないテーマなんですが、なんとなくビビッと来たものがあったんです。
ひとつはDNA配列の話。テーマを設定された方は「連続」とか「継承」ってことを念頭においておられたんですが、わたしはひとひねりして「染色体異常といわれるものは異常なのか?」みたいなことを提起してみたいと思ったんですね。と、もうひとつは「過疎の村」の「持続可能な村おこし」が頭の中にあったんですね。
おそらく近世には「過疎」なんてものはなかったんじゃないかと。もしかしたら、「過疎」っていうのは、共同体の寿命を人間の寿命と同程度に設定したから起こったのかなと。もしもそうであるなら、「持続可能な村おこし」は、人の寿命をらせん状につなぐことで可能になるのかな。みたいなことをふと考えた。で、そういう共同体の中の子どもの居場所ってどんな形であらわれるんだろうってことなんです。
ま、そんなこんなで、楽しく話し合って、あっという間に終了の時間。

いっぱい話をして聞いて、気がついたら「ここって、案外アウェイじゃないよな」って気持ちになれたのが、すごく不思議でした。