キックオフ

今日は1日会議の日です。なので、いつも通り出勤。少しひんやりした空気だけど、通勤路に桜が咲いてます。

ゆっくりでいいときはゆっくり来たいけど、どのみち目が覚めてしまうので、結局いつもの時間に来てしまうんですよね。
会議の冒頭は離任式。去年は前に行かされたけど、今年は結局「こちら」にいるので、去年が茶番だったなと思ったり。とはいえ、まぁけじめってことなんでしょうね。
みなさんのあいさつを聞きながら、去年は「ええこと」を言わなかったなと。まぁそれもわたしです。
その後、総括の会議があって、来年の仕事のわりふりが発表されました。で、来年度のメンバーとキックオフの会議です。役割の割り振り、たぶん「わたしの仕事」をわかってないな。まぁそりゃ、わたししかしてないから、わからんわな(笑)。
お次は来年度の教科のメンバーとキックオフの会議です。新しい人、なにやらクセが強そうです。正規分布の表のある数値を「違う」とか言ってます。なんでも、6桁を四捨五入したら5桁が四捨五入されて4桁が表の数値になるけどおかしいんだとか。明らかにマウントとってます。専門が社会学のわたし相手にマウントとってもしかたないけどな(笑)。
てことで、会議が終わったら、来年度の準備です。

定時が来たら当然退勤。
今日の夜は「性的マイノリティに関する教職員意識調査」の報告会がオンラインであって、そこでコメントしなきゃなりません。
パパっと晩ごはんをつくって、打ち合わせに入室。打ち合わせはすぐに終わったので、しばし待機。いちおう概要は読んだけど、どんなコメントをするかは瞬発力で考えます。
で、報告会スタート。まずは京都も大阪も、生徒指導と管理職は圧倒的に男性というあたりで笑ってしまいました。さらに性別二元性を支持しているのは60代男性です。なんか、そのあたりの人、この手の調査ではかわいそうになりますね。それでも支援しなきゃならないと思ってる人はメッチャ多いです。
そんなあたりを聞いて、少しずつコメントが決まってきました。

まずは「時代は変わったなぁ」と思いました。今から25年ほど前に、とある教職員組合のとある教研集会のとある人権教育の部会で、ゲイであることをカミングアウトしてくれた同僚との出会いの話をレポートしましたが、ある参加者の方が「そんなアメリカの人権の話。日本には日本の差別がある」って言われたことを、今も忘れません。それがここまで来ました。ここまでやってきたんだなって、あらためて思いました。
ちなみに、わたしもこの調査に協力したんですけど、困っちゃいましてね。わたしはトランスの交流会をしてるから、トランスの生徒とはいっぱい会ってます。が、交流会でも、ある子がどういうセクシュアリティかは、その子が言わない限り決めないようにしています。だから、「勤務校で出会ったことがあるか?」と言われても「わからない」としか答えられないんです。あるいは、こないだ
「わたし、パンセクやねん」
って言ってくれた子に
「そうかー。同性愛者も異性愛者も人類の半分しか対象にならへんの、もったいないなー」
って返事したら
「そうやねん!」
って言ってて、これ、相談とかされてないですよね。だから、そこにはカウントできない。
勤務校と出会った経験のデータがあったけど、年齢が上の人で「あり」と答えてる人がけっこうおられたけど、データ的にその人たちは性別二元性が強いですよね。ということは、性別規範が強いから「変やな」と思いやすい。で、そんな子を、回顧的に「あの子はそうだったかもしれない」と思ってしまう可能性がある。
あと、「男子用スカート」という文言の意味がわかりませんでした。交流会のトランス女性の子らの中にスカートをはいてる子いっぱいいますけど、みんな女子用スカートはいてますよ。なぜなら、みんな女子だからです。
性別二元性を内面化してる人が「支援しなくちゃ」と思ってる行う支援が、ほんとうに支援になるかどうかってことは考えなきゃならんと思います。
そういうことが明らかになったという意味で、今回のこの調査はすごく意味があると思います。ありがとうございます。

その後ディスカッション。言い忘れたこととして、同性愛の子らがいないことにされてることを指摘して、わたしのターンは終了です。
あー、疲れた。あとはクールダウンのウィスキーやな(笑)。
それにしても、声が出ない。

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