雑談したり修理に出したり

昨日職会があったから読めなかった作文、今日読まねば。ということで、職朝が終わったら読み開始。
多様性ワークショップの感想はおもしろいです。カードにプラスして、担任さんがどんな話題を出したかがよくわかります。やはり左利きの話はわかりやすいみたいです。右利きの子が「知らなかった」というところから考えを深めてくれるのがいい。さらに左利きの子がそれを当たり前とうけとめていたところから変化するのもおもしろい。同性婚の話をとりあげた担任さんもおられました。
大きなところからではなく、小さなところから。でも、心がけの問題にするのではなく、制度や構造の問題としてとらえる。そんなことをすべての生徒がやってるわけではいけど、逆に少しでもいてくれたらうれしいな。
そんな中、「多様性は大切だけど、マイノリティへの配慮を求めすぎて、それが特権になるのはいけない」みたいなことを書いてる子がいました。たまたま知ってる子だったので、話をしに行きました。
「例えばね、女性専用車両だけどね。女性は痴漢にあう確率が男性より高い。もちろん男性も痴漢にあう可能性はあるけど、やはり女性のほうが高い。そうすると、安心して電車に乗れない。つまり、男性は安心して電車に乗れるという特権をすでに持っていると考える。そして、その権利を保障するために女性専用車両があると考える。そうすればそれは「女性の特権」ではないよね」
それは了解らしいです。ただ、ネットを見ていたら、あまりにもやり過ぎのことがあるんだとか。
「きみがどんな情報を得ているかは知らないけど、時間の流れでとらえなきゃならないこともあるよ。例えば、今度の参議院選挙で女性の立候補者を全体の2/3にしなきゃならないみたいなことがあったとしよう。それそのものは「やりすぎ」ってなるかもしれない。でもね、今の国会議員の男女比を考えると、その格差を是正するためにはそういうことをしないとダメだったりする。時間の流れとはそういうことだよ」
ここでチャイムが鳴ったので終了。
なんかヤバイ感じなんですよね。おそらく正義感が強い。だからこそ、そっちへ引っ張られそうな感じがします。
で、授業。去年もやったけど、今年もやりましょう。
「みなさーん、今日はなんの日か知ってますかー?」
誕生日とかが出てくるのはお約束です。
「今日は沖縄慰霊の日ですよー」
そこから、スクリーンに地図を映して沖縄戦の話。

ここ、比謝川からアメリカ軍は上陸してね、北谷の飛行場まで行く。多勢に無勢なので日本軍は逃げようとするけど、大本営から「守れ」という命令が来る。大本営は東京にある。そこからのひとこと。でも、現地の人は闘わなきゃならない。そして人が死ぬ。それはウクライナの今の状況と同じだね。そこから嘉数高台で激戦がある。さらにシュガーローフで激戦ある。そこが首里城を守るための最終ラインだった。シュガーローフが落ちたとき、第32軍司令部で司令官が自殺する。そこで沖縄戦が終わったとされている。これが6月23日なんだ。でも、実はそれからも地上戦は続く。なぜなら、司令官は「戦争をやめよう」と言わなかったから。そうやって人々はどんどん南へと追いやられ、摩文仁の丘にたどりつき、ここでたくさんの人がなくなったんだよ。

そんな話をしたあと、最後にひとこと。

今日が沖縄慰霊の日であることは、沖縄の高校生はみんな知っている。でも、内地の高校生はほとんど知らない。なんでだろうね?今日、わたし以外に5人の教員が君たちに授業をする。その中の誰が沖縄慰霊の日の話をするか、あるいは来年の6月23日に誰かがするかどうか、あるいはれまでの授業で誰かがしたか。もしもしなかったとしたら、なんでだろうね。
さぁ、プリントやろうか。

授業が終わったら、ひたすら入力。2時間ばっかやったら終わりました。1学年分の作文読みと入力を半日で終えたことになります。ひでぇな。
放課後はリハビリ。メッチャストレッチかけられました。でも、よく曲がるようになりました。
帰り道、ジーンズのリペアショップへ。今までだったら擦り切れたジーンズをそのまま履き続けて、そのうち破れてもしばらく履くけど、やがて履かなくなるという感じでした。でも、お気に入りのジーンズが履けなくなるのは悲しい。そこで、リペアして長く履こうかなと。
見積もりは片足2000円。なので、1本4000円。2本持っていったので8000円。これを高いと見るか安いと見るか。まぁでも、大切に履きたいってことなのです。これで延命できたら安いかな。
さて、いろいろあった日だ。帰ってビール。