今年はできた

ここ数年やってる「部落差別問題学習」ですが、去年は全国一斉休校のあおりをくらって日程調整で挫折してしまいました。で、今年はやらなきゃなと。
てことで、昨年度末に年間行事予定をつくるときに、「やりますよ」という話をしてました。問題は、なんコマ時間をとるかです。ふたコマとると、ひとコマ授業がつぶれる&特別時間割を組まなきゃならんことななります。ひとコマのスーパーロングホームルームにすると、生徒も担任もたいへんです。ひとコマだとビデオが見せられない。さてどうするか。てことで、部長さんに玉虫色の提案です。
い「とりあえずふたコマとっておいて、担任さんから「ひとコマ」って言われたらひとコマにしましょう」
部「そうですね。そうしましょう」
で、ひとコマになるのかと思ったら、どこからもそういう声が上がらずに、気がついたらふたコマになってました(笑)。てことで、10分の休憩をはさんで45分×2の人権学習になりました。
朝は少し早目に出勤。昨日の放課後準備しておいた荷物を体育館に搬入です。かつては事前準備をしたら人権学習の時間帯になったら機材がどうなってるかわからないというファンキーな雰囲気でしたが、今はなにもないです。おとなしくなったのか、そもそも機材に興味がないのか。
で、ショートホームルームの代講です。まずはここから。
「みなさーん、今日はなんの日か知ってますかー」
「…」
「君たちが研修旅行で行く予定になってるのは、どこですかー?」
「沖縄…」
「今日は沖縄慰霊の日です」
「…」
少しは沖縄戦の話をして
「今日はそういう日なんだってことを、少し心に刻んで過ごしましょう。そうやって過ごすことが、研修旅行に行けたとしたら、とても大切なことなんだと思います」
その後、1・2・3と授業をやって、おべんと食べて、昼休みはセッティング。そして、「部落差別問題学習」のはじまりです。
まずは担任団の人権担当さんからコメントがあって、ビデオ上映。けっこうガチで見てるのは、たぶん映像の力ですね。で、人権担当さんから少しコメントがあって、わたしにバトンタッチ。
「あの映像を見て、闘ってるのは誰だった?もちろん当事者も闘ってるけど、実は親から結婚を反対されて、その親を説得した人。つまり当事者じゃない人だよね。で、闘うためには練習が必要。そして知識も必要。今日はそういう日だって思っておいて」
とひとことコメントをして休憩時間。
その後、45分間一本勝負です。
なんか、ほとんどの子がガッツリ話を聞いてくれてる感じですね。おそらく、講演でもなんでもない、自分の学校の数学の教員が話す、単なる「授業」です。まぁ「ダルいな」って思うのが当たり前です。が、聞いてくれるのはうれしいですね。
「わたしの話は以上です」
って話終わった次の瞬間、メッチャ静かでした。まぁこの時みたいに拍手はありませんでしたけどね。
ただ、がんばりすぎて48分くらいになってしまったのはまずかったな。なにせ、感想をゆっくり書けない。でも、体育館に残って書いてくれてる子もいたりして、うれしかったですね。そうそう「考え方が変わった」って言いに来てくれた子もいたし。
今回は、被差別の話だけじゃなくて、そこに「でも闘った人がいた」と、必ず付け加えることにしました。やはりそれを忘れちゃいけません。まぁ時間が伸びたのはそれが原因なんですけどね。
さてさて、どんな感想が返ってくるかな。