さて、暗くなってきたから帰りましょう。電車に乗って…。ふと途中下車したくなりました。今日なら行けるかも。ずっと気になっていた「ちよみ」です。
店に入ると、ちょうどおじさまが帰られるところ。いいのかなぁ…。
「いいよいいよ」
とのお言葉に甘えて座らせてもらいました。
「ビールどうします?○サヒですよ」
「あー、○ーハードライかぁ…。まぁええか」
どうもこの会話がよくなかったみたいです(笑)。さらに
「すみません、カスありますか?」
どうもこのオーダーが悪かったみたいです(笑)。
「あ、べた焼きなんや」
どうもこの独り言が悪かったみたいです(笑)。
どうやら、おかあちゃんに挑戦状をたたきつけてしまったみたいです。
「練り込みもできるで」
「いや、べた焼きがここのスタンダードなら、これでいいです」
ひっくり返すときれいな焼き色です。
で、完成。
「味、どうや」
「うまい!」
「皮の味はどうや」
なんでしょう。すごく味があります。
「昼間のうどんで使こてるダシを入れてるねん」
なるほど!それで!
「ここの店、何年くらいやってはりますの?」
「この鉄板は35年や」
あまりしつこく焼いている感じじゃなくて、そのおかげさまで油かすもしっかりと残っています。これはなかなか!
「あんた行ったところで、どこがおいしかった」
「べた焼きやと、東九条のあずきかなぁ。はじめて行ったのがあいこちゃんで、ここもおいしかったです。皮に重曹を入れてはりました」
「皮に重曹を入れるのは昔のやり方や。パリっとするねん。練り込みはどこがおいしかった」
「伊丹の木下かなぁ。でも、ほとんどどこもおいしかったです。でも、まずかったところもあります。○○ですわ。たぶん、代替わりして、まだ日が浅かったんとちゃうかなぁ」
このあたりから説教がはじまりました。
「お姉ちゃん、えらそうなこと言うたらあかん。みんな一生懸命やってるんや。そもそも入ってくるなりスー○ードライしかないとか、カスあるかとか、なに言うてるねん。おばちゃんらな、1枚600円のお好みをな、一生懸命焼いてるんや。ソースはな、オリジナルや」
怒りながら、なぜかサービスがはじまります。
「おばちゃんな、ちょっと今日酔ってるしな。これ、サービスや」
なぜか生ビールが出てきました。さらに
「これもサービスや」
なぜか、ひじきの炊いたんと唐辛子とじゃこの炒め煮が出てきます。
「これ、自信作や。食べてみ」
白和えです。が、微妙にぴりりとしておいしい。
「なにが入ってるかわかるか?」
「さんしょ?」
「そんなもん入れるかいな!木の芽や!」
んーと(笑)。
「ほんまはな、お好みひとすじでいきたいんや。でもな、お客さんが食べたいいうたらつくらなあかんやろ。そやから、一生懸命おいしいもんつくるんや」
生ビールを飲み終わったと思ったら
「これ飲み!」
焼酎の水割りです。わけがわかりません。
最後は
「また来てや」
と見送られてしまいました。
うーん、怒られたのか、歓迎されたのか…。ま、ええか。
てことで、恒例のdata
油かすのお好み | 600円(よくわからないけど、600円と言ってはったので) |
ビール | スーパードライ生? |
スタイル | ベタ焼き系 |
その他 | ベタ焼き系しかないわけじゃなくて、練り込みもあります。再度メニューは豊富です。しかも、それぞれがおいしそうです。おそらく、おたふくみたいに、地元の人たちの憩いの場なんだと思います。ちなみに、おたふくと比べるとかなり広いです。また来なくちゃと思う店ですね。 |
独断的評価 | ★★★★★(もちろんですな) |
さらに詳細なリンクも更新しましょう。