出会いをつくる人

今日はトランスジェンダー生徒交流会がらみで保護者の方のランチタイム。
おひとりはお酒が苦手ということで、ランチバイキングのお店に行くことになりました。とは言え、わたしは当然のことながらビール→ワインを注文するわけです(笑)。
ま、それはいいとして。
もちろんトランスの保護者にもいろいろおられるとは思うのですが、なんか、みなさんすごいなぁと思いました。
自分の子どもが「まさかトランス?!」みたいな、たぶんすごいショックなんでしょうね。で、拒否と受容の間を大きく振れながら日々を送られます。いや、あるいは「拒絶≒無視」かもしれない。ある時は証拠探しのために子どもの過去を振り返りながら「徴」を探したりする。なんか、そんなのをくぐり抜けて到達した場所で発せられる言葉にはすごい重みがあります。それは、当事者本人には到達できない地平なのかもしれません。
「あの子が今日の出会いをくれた」
「あの子がいなければわたしはもっと狭い世界で生きていた」
「あの子がわたしの世界を広げてくれた」
すごいなぁ。
うん。親にこんな思いを抱かせる子どもにぜひ会いたいなぁo(^^)o。

むずむず感の根っこ

で、懇親会。
東さんにおべんきょの途中経過を見せてダメ出し食らったりしながら、いろいろ話。
何がむずむず感の根っこにあるか、少しずつわかってきました。
結局、「科学をいかに伝えるか」って話だったのかな。「男の子の性」をそのまま伝えれば、それはそれで成立する。でも、そこに「主観」が混じる。その「主観」は、社会化されている。その社会化の部分が引っかかっていたみたいです。
でも、それって考えてみるとすごく難しい話ですよね。科学は純粋にそれとして伝えられるのかってことです。特に、学会みたいなところならいざ知らず、セミナーです。やはり「主観」が入ります。ところどころにふと出てくる、その「主観」=「ジェンダーバイアス」にむずむずしていたようです。

でも、このことはひとりで考えたのではわかりませんでした。誰かと一緒に語り合うことで思考を深める。どこかでこのフレーズ聞いたな…。
あぁ、これだ(^^)。

し、知らなかった^^;;。

今日は「関西性教育セミナー」です。今回の講師は村瀬さん。性教育の第一人者です。まだ話を聞いたことがないので、とりあえず一度聞いておかなきゃということで参加をすることにしました。
会場に行くと、いつもの人々が忙しそうに準備をしておられます。で、とりあえずごあいさつ。
その後、K田さんとjaseの人と引き合わせたりして、ゴチャゴチャ用事。
で、会場に再び帰って、さてセミナー。
と思いながら、主催者の東優子さんと話をしていたら…。え?わたし、主催者やったんや^^;;。
ひ「前に言ったじゃない」
い「え、そうやったっけ?」
そ「いつきさん、半年に一回言ってるよ(笑)」
い「あー^^;;」
てことで、主催者として参加(笑)。
村瀬さんの話の内容は…。
なかなか論議を醸しました。
村瀬さんが言わんとすることはよくわかります。が、なにかむずむずする。それがなんかのか、よく説明ができません。
村瀬さんが言っておられるのは
「男の子についての性教育がされていない。そこに光を当てよう」
ということでした。ほんとにそれはそのとおりだと思うのです。が…。なんなんだろ…。このむずむず感は…。とりあえず
「男の子についての性って、懐かしいなぁと、なんか、忘れてたなぁと思いながら話を聞きました(笑)」
みたいな発言だけして、それでもみんなで「なんなんだろ…」と言いながら、とりあえずセミナー終了。

この日のために

とりあえず、わたしに声をかけてくださった方の職場におじゃま。みなさん、仲いい感じがじんわりと伝わってきます。「子どもを通した信頼関係」とでもいうものでしょうか。若手がすごく多いのですが、中堅/ベテランとうまく混じり合ってる感じです。なんでも、今日のお座敷の来られなかった人も飲み会には来られるとか(笑)。やるな…。
で、飲み会開始。
ジェンダー畑でガンガンやってこられた方、解放教育でガンガンやってこられた方。いやぁ、おもしろい。
こうなるとお酒がおいしくなるというものです。
てか、今週お酒を控えてたのは、別にやめるわけではなく、飲み会の時に飲めるように「キャパ」をあけておいただけのことです。
まさに、この日のためにo(^^)o。

S vs Oの町で

夕方、大阪府南部の町へ移動。途中、ふと気になって、Tーマスに
「喜志って、藤井寺の先か?」
とメールすると
「先ですよ」
とのお答え。そうかぁ、かなり遠くまで来てるんやなぁ…(笑)。
さてと。今日のお座敷は2大勢力の抗争地です。ひとつはしみず。もうひとつはおおにしです。ふんわりさっくりの「しみず」に対して、どっしりとした「おおにし」。好みのわかれるところではありますが、わたしは断然「しみず派」です。
てことで、この話をマクラにすることに決定。

さて、ネタをふると、いきなり
「わたしもしみず派です!」
と挙手される方がおられます。なんと、わたしに「しみず」を教えてくださったY口さんのおつれあいだとか。いやぁ、お会いできてうれしかった!思わず握手してしまいました^^;;。

となると、あとはええ調子です。
どうやら、みなさん、真面目な話を聞きに来たと勘違いされておられるみたいで、とまどい感が満載ですが、まぁ、そこはそれ、ちゃんと笑ってくださる方もおられて、ギッチギチの1時間半終了です。

話し終わってから、みなさんがコミュニケーションカードを書いておられる最中、事務局の人となんとなく対談をしたりして、そうこうするうちにいろんな人が集まってこられて、気がつくと「宴会やろう」という話になっています。え、えらいこっちゃo(^^)o。

自分の言葉をとりもどす

ほんとに瑣末な日常を過ごしていると、特段ネタもないので何を書こうかと。で、たまにはこのエントリかなと。
まぁ、おおげさなタイトルですが、たいした話ではないです。

いままで、いろんなところでいろんな人と出会ってきました。で、そのたびにいろんな言葉を発してきました。もちろんそれらの言葉、すべてがオリジナルではない。誰かの言葉を借りてきたり、誰かの言葉にヒントを得たりしたものもあります。でも、基本的に「単なる借り物」ではなく、自分の中を一度くぐらせて、自分の経験や考えを経過させて、その上で出典を明らかにしながら発してきたつもりです。
何が言いたいかというと、「それらの言葉はわたしにとって血の通ったものであり、切実なものである」という、単にそれだけのことです。

問題はここからでして…。
それらは時として消費される。あるいは搾取される。そして、誰かの分析や解釈を加えられてしまう。その時の主体は誰か?それはわたしではなく、分析し解釈を加える「その人」です。
もちろんそんなことは織り込み済みですやってきたわけですが、なんかある時、ふと「ん?」と思ったんですよね。
で、そうなった時、とる道はいろいろあります。「口をつぐむ」「それでも語り続ける」「単著を出す(笑)」「分析する側にまわって、自らを分析する」etc
もちろんどれかが正解なわけでもなく、どれかひとつしか道がとれないわけでもない。
で、わたしはたぶん「おべんきょ」という道を、新たに選択した。それは、自分の言葉を自分の手のうちにとりもどすためらしいです。

ずっと、なぜ自分が「おべんきょ」をしたいと思ったのか、その心の奥底がわからなかったんです。でも、いろんな人といろんな言葉のやりとりをし、「言葉」について考え続ける中で、もしかしたら「こう」かもしれないと思った、その一里塚です。
でも、この一里塚は、忘れちゃいけない一里塚です。

今年もロープ職人

一昨年から「仮設劇場」の幕張りは外注することになりましたが、一本だけロープを自前で張らなくちゃなりません。なので、いつものようにねじり結びだのトラックノットだの。
そうこうするうちに
「垂れ幕できた」
とかいう声が聞こえたので、出動。こちらはねじり結びとインクノットですか。
にしても、垂れ幕は上はいいんですが、下のアンカーをどうとるかですね。これ、けっこう難しいです。特に今日は強風です。
「杭、ありますか?」
「サッカーゴールのなら」
「そいつ、3本くらい使えばいけるかなぁ。はじめの杭の根本に引っ掛けて、その杭の一番上からロープを張って、次の杭の根本に引っ掛けて。これ、3本くらいやったらいけますよ」
なんであたしゃこんなこと知ってるのかなぁ…。まぁ、熱くなると腕に彫られた「四駆命」の文字が浮かび上がるタイプなんでしょうね^^;;。
まぁ、今年も楽しませてもらってますが、こんなことやってたらおべんきょが進まないなぁ(;_;)。

こんなの読む日が来るとはなぁ

昨日の夜、読みたい文章があったので、ゴソゴソ本棚を探っていたのですが…。いや、本棚って、前後二段になっていて、しかもその上に本は横においてあるもんですよね^^;;。なので、よほどファイトがわいたり必要に迫られない限り、うしろの本を探すことはないんです。でも、えてして後ろにおもしろいというか必要な本が入っているわけで。
てことで、ゴソゴソ探していたら、いろいろと出てくるわ出てくるわ。なかでも、昔、若気の至りで定期購読していたこんな雑誌なんかが出てきて
「うわ(;_;)!」
と赤面してしまうのですが…。
でも、特集を見ていると、今なら興味を持って読めそうなものが目白押しです。そんな中
「あったあった!」
と取り出した「レズビアン/ゲイ・スタディーズ」。うーん、少しだけパラパラとめくった痕跡はありますね。
てことで、朝、本日の一冊てことでリュックの中へ。
行きの電車の中でちょいと広げて…。おっと。首を下向けたらあかんのや。てことは…。表紙が堂々と前を向くのか(笑)。
かつてK口くんが
「電車の中で解放新聞を広げるときのほんの少しの躊躇(笑)」
って言ってたのを思い出しました(笑)。