駅前にて

三重にもけっこう当事者の方がおられます*1。まぁ、それはSまづさんという人がいてるということが大きいんだと思うんですけどね。なにせ、「歩く目覚まし時計」みたいな人なので(笑)。
今日の高座を聞いてくださった方は、なにやら「高座が終わったらすぐ来なさい!」とか言われたらしく、すぐに会場を出られたのですが、逆に高座に出られなかったけど、その後時間があった方と、駅前で合流。しばし呑み会です。
よく考えたら、昔2人会をしたんだよな。もう4〜5年になるか。わたしもたいがい変わっただろうけど、当然向こうも変わっています。でも、歳をとるのも悪くないかもしれないです。お互い変な固さがとれて、それなりにいい感じになっているんじゃないかなぁと言う気がしました。
で、しばらくみんなでしゃべっていたのですが、突然
「20分の電車に乗りますか?40分にしますか?」
「20分は難波直通だから早いな」
「それにしましょう」
みたいな会話がどこかであって、突然みんなで走りはじめました(笑)。
てことで、なんとか特急に滑り込みセーフ。さぁ、パートナーの怒っている顔がどの程度懐柔できるだろうか…。

*1:いや、どこにでもいてるんでしょうけど、顕在化するという意味ですね。

まつりな日々5日目・早口じゃなくても…

で、駅までダラダラ歩いて本日の移動開始。目指すは、日本一短い駅名の場所です。特急を乗り継いで到着。そこから歩いて20分。本日の場所は、三重大学です。
前から「性の多様性概論」のお誘いがあったのですが、いろいろあってなかなかいくことができませんでした。それが、今回は別の方面からのお誘いで、たまたま今日があいていた*1のでいかせていただくことができたという。もっとも、パートナーに「24日行くし」と言うと「あんた、そんな日に行くの!」とえらい怒られましたが…。てか、学生さんもいい迷惑という話もかなりありますが…*2
担当教員の方との待ちあわせ場所に行くと、なにやら学生さんが話をしています。
「今日の人、女の人なん?」
「さぁ」
「椿姫なんとかみたいな人なんかなぁ」
「かなぁ…」
はっきり言って、そんなにきれいな人ではありません(笑)。まぁ、あとで_| ̄|◯してください。
で、いつもの通り高座の開始。
さすがに5日連続になると、テンションを保つのがかなりきつくなっています。あと、さすがに今日は延長したくなかったので*3、ところどころネタも短めに振ってみました。やっぱり、前フリのないネタはきびしいのか、反応が鈍いです。でも、それなりにウケてくださる人がおられるので、なんとかなったかな。ま、前からあった課題を再認識させられたということですね。
てことで、それでもなんとか今日の高座も終了。これが今年最後の高座でもありました。

*1:ていうか、こんな日にするか?いくか?みたいな

*2:最近は、大学でも欠講処理をきちんとしなくちゃならないみたいで、何かの都合で休校になったのの代講の日が今日だったらしいです。高校よりもたいへんだな…

*3:コミュニケーションカードのこと&きっとあるであろうみなさんのデートの約束

準備だ

さて、今日はクリスマスイブ。
本来は「だからどうだ」ということなんですが、いちおう我が家では夜はローストチキンを食べるということになっているので、その準備です。
まずは、丸鶏を手に入れないと話がはじまらないので、そこからスタート。ちなみに入手先は職場の近くなので、バイクで出撃です。かなり寒かった。その後、中につめるものをつくって準備完了。

で、大分からのりだりだ

この懇談会で、今回の大分での怒濤の4日間は終了。
Gさんの車に乗せていただいて、Kさんも一緒に大分駅へ。でも、直接駅まで行かずに、ちょっと昼ご飯で寄り道。駅の近くにあるものすごくおいしい魚を食べさせて下さるお店へ。ここ、Kさんのおつれあいの昔からのなじみのお店らしいです。女将さん、ちょっと怖いけど、チャキチャキしておられて、情の深い方です。
いろんな話をしているうちに、驚かせついでに(笑)カムアウトしようという気がふと起こって、昔の写真を見せてみました。
その瞬間、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をされて、続いて出された言葉が「えらいよ。ほんとうにえらいよ」でした。これにはビックリしました。
そこからの女将さんの顔は、いままでよりも一層優しい顔つきになります。そして、話をする内容も一層深くなります。
ひとつ差し出すと、相手もそれに応えて差し出して下さる。そういう関係が、自分がほんの少し前へ出ることで得ることができるとするならば、それはほんとうに幸せなことなんだよなぁと強く思いました。
大分での最後の時間をゆっくり楽しませていただきながらも、気がつくと3時。京都に帰ると8時です。さぁ、帰らなくちゃ…。

まつりな日々4日目・番外編がおもしろい

昨日、Gさんから「いつきさんの話を聞かせたい高校生がいるんだけど」というオファーがありました。なんでも、竹田高校では人権についての課題別の調べ学習をしておられるとか。で、かつて久住中学校で話をさせていただいた時聞いて下さった卒業生が、今年「性同一性障害」についての研究をされているとか。たまたま一昨日、Gさんにその卒業生から「資料を貸して」という電話があったので、「ちょうどいつきさんが長湯に来ているから話を聞いたら」ということになって、調べ学習をしているグループとの懇談会になったという…。
まぁ、「性同一性障害」についてわたしから話を聞くというのは、そうとうにゆがんだことになるので(笑)、そのあたりについては若干の配慮もしながら、それでもふだんの高座では決して言わないところまで、ふんだんに話をすることができました。
でも、なんで話ができたんだろう…。そう考えると、高校生たちがわたしから話を引き出してくれるんですね。ひとつひとつの質問にていねいに答えようと思うと、単にその質問に答えるだけじゃなくて、それにまつわるさまざまなことを言わないと、ほんとうに答えたことにならない。その「周辺」のことを考え、言葉化していく作業の中で、自分が気づいていなかったいろんなことがつながっていって、そこから新たな言葉が生み出されていくんですね。
その一例。

問「男性だった頃はつらくなかったんですか?」
い「…。つらくなかったですね。だって、あきらめていたもの。あきらめていたらつらくないです。逆に、あきらめなくなってからがつらかったんですよ」

これ、言われるまでわかりませんでした。でも、そうだったんですよ。「あきらめる」っていうことはそういうことだし、「あきらめない」っていうことはそういうことなんですね*1
たった2時間の懇談会だったけど、すごくたくさんのことを発見というか発掘させていただいた気がして、すごく充実した時間を過ごさせてもらった気がしました。

*1:なんだか、わけわからんな(笑)

いつもの長湯

大分に来ると、会いたい人がたくさんいます。前半戦は、そのうちのひとつの人々。後半戦は、もうひとつの人々との宴会です。
竹田のあたりでSンチョルさんとわかれて、Kさんの車に乗せてもらって、Kさんのお家へ。長湯のKさんGさんとは家族ぐるみ*1でつきあわせていただいているお友だちです。はじめはいつもごちそうになっていたのですが、最近はわたしも京都で仕入れた一品をつくらせていただくようになっていて、今日も到着したら、すぐに台所を借りてビェンローに着手します。とりあえず火が通ったところで、いったん火をとめて、温泉へ。
Kさんはわたしのことをよくよくわかってくださっているので、家族風呂をひとりで貸し切ってくださいます。家族風呂をひとりっていうの、たしかに寂しいのですが、今日は違います。ほんとうに「ぜいたくさせていただいているなぁ」と思いながら、3日連続の高座のテンションをゆっくりと下げさせていただきました。
Kさんの家に帰ったら、ビェンローの仕上げをして、Gさんがつくってくださったおでんと一緒にのんびりとした宴会の開始。大分の教育の状況や京都の教育の状況。お互いの悩みを出しあったり楽しかったことを出しあったり、ほとんど1年ぶりに話をしているので、いろんなことの話が尽きません。やがて、子どもさんが2階から降りてきて、なぜか「デスノート」の鑑賞会。まぁいいでしょう。飼っておられるネコをいじったりしながら、のんびりした夜がふけていきます。外では霧のような雪が降っているみたいです。
あぁ、なごんだなぁ…。

*1:といっても、わたしの家族は行っていませんが^^;;

まつりな日々3日目・久々の高校生相手

朝起きたら、やっぱりなに気にお腹が減っています。Sンチョルさんと「どこに行こう」と相談しながら、ホテルをチェックアウト。
S「無難なところはローソン?」
い「ジョイフルもあるよ」
S「ジョイフル行きましょうか?」
い「ジョイフルで何食べるねん?」
S「ジョイフルごまだれ*1
い「んなもん、あるかい!」
みたいなどーでもいい会話をしながら、結局入ったのは「すき家」。うどんがあるかと想ったら、牛丼関係しかないのが誤算でした。ミニを頼んだのですが、ダメ。
S「あとちょっとやん」
い「あのな、山頂が見えていても、「あかん」と思ったら引き返す勇気が必要やねん」
なぜか牛丼が登山の話になりながら、すき家をあとにして、目指すはH南高校。
今日は、どういうわけかH南高校の生徒相手の「保健講話」らしいです。にしても、わたしの話が保健かどうかもたいがいだし、「講話」じゃなくて「高座」なんですが…。
高校生相手って、やっぱりあんまり経験ないし(笑)、しかも60分とか言われているのでメチャクチャ不安でした。いや、クラスでの授業とかとはぜんぜん違いますから…。でも、生徒さんたち、すごくいい子らなんですね。去年行った隣の学校とは、またちがう子どもたちです。なんというか、ほんわかと聞いてくれる感じがとってもよかったですね。さらに、今年は養護教諭の方がすごく熱心にとりくまれていて、保健委員会の主催という形でした。なので、司会やあいさつは、すべて生徒。これもよかったです。はじまった時の「不安」とはまったく違う「安心感」を、60分後にはもらっていました。
高座のあとは、生徒さんたちとの交流会。もちろん、ノンアルコールです(笑)。ひとりひとりの生徒さんたちが、一生懸命質問を考えてくれています。それにひとつひとつ答ながら、60分の中では伝えきれなかった思いを話せます。こういう時間が必要ですよね。
中には「家族への伝え方」を聞いてくれた人もいました。無理に伝えなくてもいいんだと思います。ほんとうに「伝えたい」と思うことが大切。でも、そのためには「自分へのカムアウト」が、まず大切なんだよね。なんてことを書いていても、たぶんここ読んでないよな(笑)。
今回は、高校生だけじゃなくて、昨日も来てくれていたHでくん。さらには卒業生のJくん。ほんとうにありがとう!また会おうね!
ってことで、Sンチョルさんの車に乗って、ふたたび竹田方面へ。

*1:「ごまだれ」は佐伯名物のうどんです

当然の懇親会

話のあとは、当然宴会です。
大分の高教組には「3Wたなべ」といわれる人がおりまして、そのうちのひとりが佐伯におられるとか。たしかに異彩を放っておられます。
はじめのうちは、ごく普通の会話をしているのですが、気がつくと、ふたりで「かつて担任したしんどい子」比べがはじまります。で、互いに「そうそうそう」とか言いながら、どんどんエスカレートしていきます。Wたなべさんもたいがいですが、わたしもたいがいなことがよくわかります。
その場におられたみなさん、ほんとうにすみませんでした。勝手に変な方向で盛りあがってしまいまして…。
で、宴会もお開き。表に出ると、半分以上の方の姿が見えません。まぁそりゃそうでしょう(笑)。残ったメンバーで、おしゃれなバーへ移動。ここでようやくグダグダ話からちょっと脱出しながら、おいしいカクテルをいただくというまともな時間がきました。
やがて、Wたなべさんが寝始めたところで、本日の宴会も終了。
ホテルに帰って、シャワーを浴びて、ほっと一息ついたところで落ちました。

まつりな日々2日目・やっぱ同業者

ノソノソ起き出して、ダラダラとテレビを見ながら、ボーっとする朝です。こんなに朝ゆっくりするのはいつ以来だろう…。
ボーっとテレビを見て、姫さんのつくってくれた朝ご飯を食べて、またまたボーっとテレビを見ていると、やがて姫さんがあせりはじめました。
「何時に家を出るの?」
Sンチョルさんの答「11時」
姫さん「あと10分やん」
Sンチョルさん「だって、やめられへんにゃもん」
てなことを言っていてもしかたがありません。そこからバタバタ出発準備をして、11時過ぎにはスタートです。姫さん、お世話になりましたm(__)m
さて、目指すは佐伯市
Sンチョルさんとの珍道中開始です。
しばらく車で走っていると、さっき朝ご飯を食べたはずなのに突然お腹が減りはじめます。
い「ラーメン、どこかおいしいところ知らへん?」
S「九州のラーメンはダメやき」
い「なんで?」
S「とんこつに醤油とか入っているの、わけわからんき。とんこつはとんこつ。しょうゆはしょうゆやし」
どうやら、北海道人には九州ラーメンはダメらしいです。
ということで、想夫恋へ。う〜ん。食べたことがない食感ですね。でも、一回このつくりかた、やってみよう。
昼食のあと、あーだこーだと言いながら佐伯市に到着。今日は、高教組の佐伯支部の高座です。
高教組というと、早い話が高校教職員の集まりです。もう、思いっきり同業者です。もちろん年代も近い人が多いです。となると、話やすさという意味ではこれ以上の人たちはありません。同業者ネタをあちこちにふりまぜながら、好きなようにしゃべらせていただきました。
っていうのはいいんだけど、いったいあたしゃ、いつでもなんの話をしているんだろう…。