あっという間の50分

ここに書いたように、現在、あるクラスで「数学レポート」にとりくんでいます。具体的には、図書室に放り込んで、本を読ませて、わたしに質問をさせる。あとは、自分でやれみたいな話なんですけどね。
で、子どもたちの姿勢はまっぷたつに別れます。「おもしろい」「難しい」といいながら、積極的にとりくむ子。一方、「めんどくさい」「何をしたらいいかわからない」といいながら、なかなかとりくまない子。これが、必ずしも今までの数学の成績とは関係がないというところがおもしろいですね。
おそらく後者の子どもたちの中の成績のいい層は、「与えられた課題」をこなす能力が非常に高いんですね。でも、自分で課題を設定したり、自分から動かなくちゃならない局面になったら、とたんにしんどくなる。まぁ、今で言うところの「生きる力」ってぇヤツですか。これの問題ということでしょう。てことで、今やっていることはまさに「総合的な学習の時間」のとりくみだったりするわけです。まぁ、こんなこと、わたしですら文科省が言う10年以上も前からやってきていたし、先輩たちは遙か昔からやってこられているんですけどね。というのはどうでもいいけど。
ところが、今日の授業で後者の子どもたちに変化が起こってきました。まぁ、お尻に火がついたということもあるでしょうけど、動きはじめたんですね。すると、やはり成績がいいだけあって、なかなかのもんです。「先生、これ何?」みたいなところから、気がつくと「公理系」の話なんかに発展していました。
あと、3点計測の問題で「こういう時に三角比を使うんだよ」と言って説明をしたら「あぁ、そうやったんや」みたいな返事が返ってくる。そんなグループもありました。
しかし、まぁ、あちこちのグループにいって、その子どもたちのニーズにあわせた数学の雑談をするって、ものすごく楽しいです。こんなに楽しんでいるのに仕事なんだよなぁ、これが。

ヤクゲトの日

いや、プレマリン、売るほどあまっているんですけどね。
なにせ、一日5錠飲んでいたときに限って飲むのを忘れる日が続出していたので、一袋半ぐらいはあまってます。でもまぁ、泉ちゃん*1の顔を見に行くのもいいかということで、いつも2ヶ月に1回行くことにしています。
で、診察室での会話…。

「すみません、お待たせしました*2。パソコンで何か仕事ですか?」「いや、ちょうどよかったです。ちょっと原稿を書かなくちゃならなかったもので。なにせ、〆切が1月いっぱいなもんで」「過ぎてるじゃないですか(笑)」「ええ、過ぎてます(笑)*3
「ところで聞かれました?」「へ?なにを?もしかしたら、移行の話ですか?」「そうです」「いや、聞いてないですけど、OKなんでしょ(笑)?」「ええ*4
「じゃぁ、あとは適応判定委員会ですね。もめてくれるとうれしいなぁ」「ふぅ〜ん」「だって、そのほうがファイトがわくじゃないですか(笑)*5
「あの」「で」←同時に発音
「あ、どうぞ」←泉ちゃん
「あ、すみません。じゃぁ。いつもそうなんですよね。まぁ、先達が切り開いた道の後ろを歩かせていただいているんですけど(笑)。ところで、先ほどの『あの』の続きは?」「忘れちゃいました」「え、話して下さいよ」「そうか、ふんふん」「なにが『そうか』なんですか?」「いや、思い出したふりをしただけなんです」「なんやねん、それは!」「だって、あるじゃないですか。忘れたら思い出せないってこと」「そら、ありますよね。で、今晩寝る前に思い出すんでしょ?」「そうそう(笑)*6
「実はですね、枚方に移りたいんですよ。やっぱ、精神神経科と日があわないと休みにくくて*7」「そりゃそうでしょうね」「いや、ここの受付の人とか看護士さんとお別れするのはとてもつらいですけど(笑)」「ここの人たち、いいキャラしてるでしょ?」「してます!してます!」
「じゃぁ、紹介状書きますね((これ、自分宛の紹介状なんですよね(笑)」「あの〜、4月だと、わたし4◯歳になっているんですけど…」「あぁ、3月生まれなんですね。魚座か」「先生と相性はよさそうですか?」「わたし蟹座だからいいんじゃないですか?」「ほんまですか?」「だって、水同志でいいっていうじゃないですか(笑)。じゃ、紹介状書いておきますね」「よろしく、じゃぁありがとうございました」

なんの診察なのか、よくわかりませんな…。

*1:いずみちゃんさんではない

*2:2時間ほど待った

*3:完全に火を吹いていて、笑うしかない状態なんです。すんません>関係の方。って、ここ読んでないだろうな…

*4:てことで、第3段階への移行はOKだそうです。

*5:いや、改名の時のことがありますから^^;;。

*6:横で、看護士さん、笑ってました。

*7:12月までは曜日が一緒だったんですけど、1月から曜日が変わってしまったんです

寒すぎるって…

月曜日は、とても憂鬱な日です。なんも、週の初日にこんな日がなくてもと思うのですが…。
ウチの学校(に限らず、最近はどこでもかな)、昼休みに校門の立ち番があるんです。これ、不審者対策じゃないです。脱走生徒対策です。
でも、最近脱走する生徒もほとんどいないし、結局何をやっているかというと、校門のあたりでボーッとしているだけなんです。そうそう、たまに外部からの訪問者が通れるように、校門の開け閉めくらいはしますか…。結局、ドアパーソンという感じなんですね。
たしかに、脱走したい生徒への抑止効果はあるだろうし、外部からの不審者への抑止効果もあるだろうけど、その代償はきついものがあります。
なにせ、夏は暑い。冬は寒い。寒すぎる。校門ですから、風がびゅんびゅんと通ります。遮るものはありません。外ですから、暖房もないし、そもそも効かない。ひたすら着込むだけです。で、25分間、ガタガタ震えながら立っているだけです。しゃーないから、今日は『被差別の食卓』なんぞ持っていったのですが、手袋してページをめくるのがめんどくさいのなんのって(笑)。
いや、季節のいいときはそれはそれでいいんです。春とかは花粉さえなんとかなればいい日向ぼっこだし、秋なんかはヒマな生徒がやってきて雑談しながら時間が過ぎていきます。ひとりだと、パソコンを持っていって用事もできるし、携帯メールで遊ぶこともできるし。

でも、いまはダメです。風邪、引きました。労災、おりひんわなぁ…。

家族サービス

ほんとうに、久々に家族とお出かけです。目指すは、広河原スキー場。今日は、昼ご飯を雪の中で鍋をやって、しばし雪遊びをしようというもくろみです。
きのうの晩は、夜8時過ぎには帰っていたのですが、ものすごくしんどくて、爆睡でした。なので、朝起きて、野菜切り・鳥つくねづくりから開始です。鳥のつくねには、軟骨を入れるとおいしいのですが、買いに行くヒマがなかったのでやめ。その代わり、「ニラとタマネギのみじん切り」のパターンと「香菜とタマネギのみじん切り」のパターンの2種類を用意しました。
で、10時過ぎに出発。1時間で着くのでこんなもんでいいでしょう。
途中、対向してきたバスをよけるためにとまってしまって、坂を上りきれなくなった車がありました。京都の北山を縦横無尽に走り回る「京都バス」は、このあたりの「主」です。降りてきた助手の人と上れなくなった車の運転手さんの会話。
「どうしたんですか?」「いや、一回とまるともう動かなくなるんだよね」「チェーンは巻かなかったんですか?」「スタッドレスだから…」「スタッドレスなんて、なんの役にも立ちませんよ!」「でも…」「常識ですよ!」
強え〜!町の中にあふれかえっている「チャレンジャー」に聞かせたいっす。
さらに、途中、対向してきたバスをよけるために溝に落ちてしまった車がありました。バスの助手の人が一生懸命溝に落ちた車にチェーンをかけているのに、運転手は「なにもできません…」みたいな感じ。あかんね、君たち。結局、近くにいた人たちで持ち上げるハメになりました。しかし、パジェロでっせ…。
あ、ちなみにわたしはというと、交通整理をしまくっていました。つい、でしゃばってしまうのね…。

スキー場に着いたら、鍋開始。
ところが、気温が低いために、カセットコンロのボンベが凍りついて、ぜんぜん火が強くなりません。携帯カイロをボンベにくっつけて暖をとってやったのですが、それでかろうじて火が保てる程度。まぁ、白菜とつくねと魚を食べたからいいか…。
あとは、わたしはスキー。子どもとパートナーはとりあえず、そり遊び*1です。ちなみに、わたしの両親もいたのですが、母親はスノーシューで遊んでいました。父親はタバコを吸っていました(笑)。
で、何本か滑っていたら、そこに上の子ども登場。「チェンジ…」と一言。生まれてはじめて、自分のスキーブーツを他人にはかせました。でも、まぁいいか。わたしも丸くなったもんだ(笑)。
上の子ども、1年ブランクがあったんですが、2〜3本滑ったら調子が出てきたみたいです。さすがに若いというか、少林寺でバランス感覚を培っているというか、たいしたもんです。
わたしは、下の子どもとそり遊び。これがまた楽しい!さらに、プチかまくらづくり。これもまた、楽しい!なんだかんだといって、子どもと雪遊びもいいもんだなぁと思ったのですが…。雪山を前にして、スキーもせずにこんなことやって「楽しい」とか思っているとは、わたしも丸くなったもんだ(笑)。
そのうち疲れた上の子どもからスキーを奪還して、数本滑ったところで終了。

帰りはスムーズに帰れました。
家に帰って、鍋の続き。あったまりました。酔いも回ったところで爆睡。

*1:上の子どもは「今日はスキーはパス」とのこと

会議→飲み

会議ってヤツに少々嫌気がさしていますが、今日も在日外国人教育関係の会議。行ってきました。
1時からはじまって、4時ぐらいまで。
いや、それぞれの人たちはほんとうにすごいです。いろんな実践もし、いろんな情報も持ち、いろんな人脈もあり、本当に尊敬できる人たちです。会議にいるだけで、ずいぶんと勉強になります。
で、会議が終わったら、飲み。
飲み会は…。しんどいなぁ。
なんていうか…。ちがうんですよ。ものすごく…。なんていうか…。
実は、久しぶりだったんですよ。この会の飲み会は。

最近、そういえば、先週20人ぐらいの飲み会があったけど、よかったなぁ。なんでだろう。主たるメンバーの年齢層なんかはあまりかわらないんだけど、ジェンダーバランスがとてもよかった。それだけじゃなくて、若い人もたくさんいた。
逆に言うと、若い人がいることができる・女性がいることができる飲み会の雰囲気が、先週の飲み会だったんだろうなぁ…。

しかし、今日の飲み会、参加している人たち、ほんとうに楽しんでいるんだろうか。それとも、「つきあい」だから参加しているんだろうか。

換装しようかな…

この間、これを買ったんですよね。で、なかなかそのまま書き込みが出来なくて、いろいろググッいたんですけど、誰もが同じところに行き着くみたいで、結局ドライバを放り込んだら動くようになった、と。これで家用のバックアップは大丈夫。で、問題は学校のハードディスクなんです。最近、朝、起動している最中に、ハードが歌うんです。めっちゃこわいです。なので、マメにネットワークドライブにバックアップするようにはしているんですけど、やっぱりこわい。なので、いままで家で使っていたこれを学校に持っていって、バックアップツールにしようとしたんです。
で、学校に持っていって、さてつなごうと思ったら…。IEEE1394がない。もちろんUSB2.0もない。しゃーないです。USB1.1で接続。まぁ動きはじめました。
さっそくハードの中身をバックアップしはじめたのですが、書き込み遅延とかなんとかぬかして、エラー続出。そのうち、ふと静かになりました。
どうやら、DVD-RAMは認識しているのですが、ディスクの存在を認識してくれないようです。これはこわれたかな?こわれたのはディスクかな?それともドライブ?
家に帰ってチェック。ディスクは…。こわれてない。ドライブは…。認識しない。
ということで、ドライブが無事昇天されました(涙)。

さて、どうしよう…。まぁ分解だな。で、まずは、中身の動作確認。もしもOKだったら、学校のパソコンのドライブをこそーり交換。もしもNGだったら、中身を換装したら、最新鋭のストレージになるんだろうか…。やってみようかなぁ…。

澄んだ空気

今日は、大型ゴミの日とのことです。なので、いつもよりもお弁当づくりのペースをあげて、家を出るまでにちょっと時間をつくって、ゴミ出しをしました。案外と早くすんだので、結局家を出たのがいつもより15分ばっか早くなりました。
しかし驚きです。15分早くなると、道の混み方がぜんぜん違います。いつもこの15分をつくれたらいいんだけどなぁと思いながらも、それができないのが悲しいところですね。
で、伏見のあたりにさしかかったとき、「えっ!」と思いました。御香宮の先はかなりきつい下り。道はまっすぐ南に向いています。道の先には、向島の先、ず〜っと宇治の町が見えます。なんだか、その町が、キラキラ光っていました。はるか先を右に左に動いているものがあります。「あぁ、京滋バイパスかぁ」。そんなところまで見えるんですね。なんとなく、感動したなぁ。

けっこうスリリングかな

今年度も、残すところあと1ヶ月となりました。今年は例年とは違い、少し学力の高いというか、前向きな子が比較的たくさんいる講座をひとつ持たせてもらっている関係で、ずいぶんと楽をさせてもらいました。ついでにいうなら、単独講座なので、進度とか評価とか、全面的に自分の裁量に任されています。なので、残る1ヶ月、その講座で「数学レポート」にとりくむことにしてみました。
とりあえず、図書室に放り込んで、本の海の中を漂ってもらおうと。で、自分なりにテーマを見つけて、それを掘り下げて考えてもらおうかなと思っています。で、レポートにまとめて発表会をやる、と。
で、今日、その一日目でした。

数学の世界では、新しい定理を見つけた時「発明した」とは言わず「発見した」といいます*1。これは、自分でつくりだしたというより、「もともとそこにあったものを見つけ出した」という感覚から来ています。ちょうど、ミケランジェロが「わたしはビーナスを彫るのではない。石の中にあるビーナスを救い出すのだ*2」と言ったのと同じ感じですね。
数学は、数式の中だけじゃなくて、絵画や音楽、自然の中にたくさんあります。それ以外に、文学の中にも経済学の中にも、その気になって探せば、あちこちに転がっているはずです。それを今回見つけ出して下さい。そして、それをレポートにしてみましょう。

てな感じで前口上を述べました。それから、生徒たちは書架の前に群がったのでしたが、そこからがたいへんでした。「先生、◯◯はテーマになる?」「う〜ん、それ、なかなか魅力的なテーマだね。でも、もう少し掘り下げてみると◯◯なことも考えられるよ」みたいな感じでやりとりをしていたのですが、けっこうたいへんですね。雑学のかたまりにならないといけない感じ。でも、そのアドリブの受け答えが結構おもしろいです。それなりに納得したり、「まだまだ本を読まなくちゃならないな」みたいな顔で去っていったり、それでも、なんとなく伝わったところはあったみたいです。
さてさて、連中、どんなレポートをつくってくれるかなぁ…。

*1:これは、『博士の愛した数式』からのパクリ

*2:だったと思う