最後の決戦開始!

今日から学年末考査。特に、進級かどうかスレスレの子どもたちにとっては、もう、1年間を4日間でかせぐわけですから、勝負なんですよね。でも、勉強を値切る子がいて、困ってしまいます。担任なんかをしていると、このあたりの時期は胃が痛くなります。なにせ、試験が終わってしまったら、後は点数が出て、結果が出るだけのことですから、この時期に何ができるかが勝負だったりします。
さて、今年はどんなドラマが待っているかな…。

本務???

マジで、最近「本務」ってなんなんだかよくわからなくなることがちょこちょこあります。
ちなみに、「クラブの指導」は本務じゃないんですよね。でも、顧問は全員があたる。で、必ず校長から「よろしく」と声がかかるわけです。でも、クラブ指導に命をかけているような教員も少なからずいるし、そういう人とペアになってしまったりすると、「今度の日曜日、どうしても都合がつかなくなったので、よろしく」とかいうことになったりします。で、一日クラブにくっついて、1500円だったっけ…。まぁ、本務じゃないから「特別手当」が出るわけです。しかし、わかんね〜。
ちなみに、たしか入試業務も本務じゃなかったような気がするんですよね。なので、入試業務をしたら、かつてはお金がもらえていたような記憶があります。で、いまはというと、ガチャ玉くらいのものはもらえたりします。で、入試委員になると、ガチャ玉2個分くらいのものがもらえたりするみたいです。しかし、委員になると、休日出勤はあるわ夜まで仕事があるわで、まったく割があわないという話もあって、絶対にやりたくない仕事ですわ。

で、今日は入試でした。
なんだかなぁ…。でも、子どもたちは一生懸命受けていました。そんな中学生に出会えるチャンスが大切なのかもしれない。その気持ちを、入学後も忘れないでね。

なんでこんなことを…

ここ数日、とてもめんどくさいことをやっています。なにかというと、本づくりのお手伝いなんです。
いや、いちおう、どうやら一太郎で組んでおられるのは組んでおられるんですよね。写真も貼り込んで、そりゃぁりっぱな本ができています。で、それをペーメに変換せよという話なんです。
これ、かなりめんどうです。基本的には、一太郎に限らず、いわゆるワープロソフトって、資源を再利用するという観点にはないし、ひたすらオブジェクトをため込んでいくので、どんどんファイルサイズが大きくなります。まぁ一太郎はまだマシで、wordに至っては、もう、どうしようもないです。レイアウト枠とかルビの入った文字の処理が完全に別枠になっているので、あんなもんで組んだものを再利用するくらいなら、最初から打っても変わらないと思うことも多々あります。
とりあえず、テキストを吸い出してはりつける。画像ファイルを吸い出してはりつける。これの繰り返しです。まぁだんだんと書式も固まってきて、やりかたも手続き化してきたから、見開き2ページが1時間くらいでできるようにはなりましたけどね…。
にしても、全部で20数項目。しかも、もう1種類あるので…。かかる時間は40時間くらいかぁ。なんか、11日までに仕上げてほしいとかいう要望があるんだけど、原稿来たのが先月末。それは殺生というものですわ。こんなことにかかわりきっていると、他の仕事が回らないし…。はぁ…。

発表会の開始

今日から「数学レポートの発表会」がはじまります。みんな、どんな発表をしてくれるか楽しみです。せっかくなんで、「概要報告集」の表紙なんかもつくってみました。まぁ、どっかからのパクリが多いですけどね。
いざはじまってみると、おもしろいですね。もちろん、しょうもない発表もたくさんあるし、基本的には極めて初歩的な入り口の内容なんですけど、「こういう経験をしてくれたんだなぁ」と思うと、「これでいいんだよな」と思えてきます。なにしろ、文系のクラス。数学大嫌いなクラスなんですよ。それが、分類番号4の本を借りて、なんとかいい発表をしようと工夫をしてくれた、それだけでいいんじゃないかと思えてきます。はじめは「発表時間は5〜6分かな」と言うと、「え〜、そんなにできへん〜」と言っていた子らが、10分では足りない状況があるわけです。

スキーの指導をしていても思うんですけど、「できること」を繰り返しするだけでは、たぶん伸びない。ほんの少し高いステップを踏ませることが大切なんだと思うのです。大切なのは、その高さの見極めと、タイミングの見極め。それをすることが、指導者の仕事だし、技量につながっていくんだろうなぁと思います。

さて、あしたも発表は続きます。あしたは楽しみにしているレポートが出てきます。どんなことをやってのけてくれるかな?

ね、ねむい◯O。

自業自得とは言え、昨日の夜更かしがきいています。
とりあえず、2時間目は「調べ学習」。なんとかなるかと思っていたのに、レポート提出&発表が近づいているからか、質問の嵐です。寝るヒマ(笑)なし。
3時間目は「プリント学習」。まぁやらせておけばいいかと思っていたのに、えらいテンションが高いヤツがいて相手をしなくちゃならなかったので、寝るヒマなし。
4時間目以降は、なんだかんだと用事があって、休むヒマなし。
こりゃぁだめだ…。

って、勤務時間中に寝るわけないじゃないですか(笑)。

やっぱりこの時期か…

今日は、放課後久しぶりの補習でした。この間の確認テストでアウトだったのが4人。全員きているのですが…。
いま、図形のところなんですよね。「円周角」とか「円に内接する四角形」とか「接線と弦のなす角」とか、まぁそういうところです。ここの分野、答えの書かせ方が難しいんです。うちの生徒たちは、もう、答え一発なんです。「どうやってその答えが出たか、書いてごらん」というのですが、「書けへん」なんですね。ひどいときには「なんとなく」とか。
うちの生徒たちの一番大きな問題点はこのあたりじゃないかと思うのです。「なぜそう考えたか」ということを、きちんと説明できない。これ、まだ数学だからいいんですけど、その子の行動にかかわる部分とか、生き方にかかわる部分でも、説明という作業ができないんです。それでいい場合はいいのですが、アカン場合もたくさんあります。
なので、「説明」というトレーニングが必要かなと思い、いま思い切って「説明が必要」と強調しています*1。で、「答えだけだと半分に減点!」と言いまくっています。
さすがに子どもたち、きつがっています。でも、わたしとしては「あの子たちならば」という思いもあることは否めません。「オレ、赤点とらへんかったらええねん」という子に「君はそんなレベルじゃない」と言い続けることは、大切だと思うのです。

でもね、そういう要求をされることに、生徒たちは慣れていないみたいですね。つい「ええやん。めんどくさいやん」と言ってきます。それに対して、一人ひとり、一回一回「それは違う」と言い続けなくちゃならないわけです。どうやら、そんなことをやっている教員はわたしだけみたいなんですよね。すると、「なんで先生だけ」とくる。まぁ、「よそはよそ、うちはうち*2」と言い切るのですが…。
ヤバイのは、進級が危ぶまれている子ですよね。補習でも「ボーッ」としています。中学のことも、どんどんどんどん忘れていく感じ。「もしかしたら、この子、退化していってるんじゃない?」という感じですよ。

そんなこんなで、やっぱりイライラしてくる。すると、自然に怖い顔になるみたいです。生徒たちが「今日の先生、こわい」と言います。「んなことないよ」と笑顔で返すと、「その笑顔が怖い」って。どーゆーことやねん。
去年は「ホルモンのせい?」とか笑ってたんですけど…。
もう一回気分を立て直さなくちゃ…。

*1:たとえば、「弦ABの上に立つ円周角と中心角の関係なので、x=◯゜」みたいな感じで書きなさいということなんですよ

*2:説明になっていない気もしますが(笑)

おまけつき

朝、車を運転しながら、今日の1時間目の授業について考えていました。で、ふと気がついて、コンビニに車を止めました。で、買ったのはチョコレート。
いや、前から「先生、14日、チョコちょうだいな」と言う生徒*1がいて、「んなもん」と言っていたのですが、なんか気になっていたんですよね。
そういえば、この1年、この子らと一緒にバタバタやっていて、楽しかったよなぁと。そのお礼はしてもいいかなぁと。でも、単に渡すのもおもしろくないなぁと。で、考えたのが、ラッピングの紙なんです。
学校に着いたら、あわてて印刷。内容は「方べきの定理」のプリントです。こいつでチョコをラッピングして、「おまけつきの宿題」を出そうかと。
1時間目、みんな眠いです。でも、わたしは焦りました。なにせ、「宿題」まで持っていくためには、そこまで授業を進まないといけないわけで。こちらが必死になってやっているのが伝わったのか、連中、「今日のいつき、なんでこんなにまじめやねん」という泣きそうな顔で、必死でノートをとります。で、最後に「じゃ、宿題渡すしね」とみんなに「おまけつき宿題」を配ると、とたんに教室が明るくなりました。よかったよかった。
そうそう、一人つぶやいている生徒がいました。「初めてもらったチョコが、先生のか…」ごめん。

*1:

火を吹く〆切

昨日の玖伊屋でも笑っていたのですが、マジで〆切って「ゴムのように伸びる」んですよね。って、感心していたらアカンけど。
先日、「17日には入稿したいのでよろしく」というメールが来て、「2〜3日中には」「この土・日には」と返事をしたのですが、土・日に原稿が書けるわけがないです。かといって、平日に書けるかというと、仕事がひとつはいると、それでアウトです。なので、月曜日の今日、まだ原稿を提出していません。
で、「ゴムのように伸びる〆切」は続きがありまして…。「切れるときはぱちんと音を立てて切れる」というのが、とりみきによる言説です。で、わたしさらにあとに「伸びれば伸びるほど、切れたときが痛い」と続けます。
ところが、「詰め」が浮かんでこない時って、ほんとうに浮かんでこないんです。どうしようと思いながら、なかばあきらめて単純作業をはじめたその瞬間、「詰めのフレーズ」が浮かびました。ここで一息ついたらせっかく浮かんだフレーズがどこかに行きます。あわててパソコンの前に行って打ち込んで、メールで送ってようやく10月頃から懸案だった原稿*1が終了。

しかし、担当の人、送っても返事をくれないのよね…。怒ってるんだろうなぁ…[1](( ;゚д゚)アワワワワ。

*1:ただし、作業にかかったのは1月中ごろだったりします

footnotes

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1 (( ;゚д゚

あっという間の50分

ここに書いたように、現在、あるクラスで「数学レポート」にとりくんでいます。具体的には、図書室に放り込んで、本を読ませて、わたしに質問をさせる。あとは、自分でやれみたいな話なんですけどね。
で、子どもたちの姿勢はまっぷたつに別れます。「おもしろい」「難しい」といいながら、積極的にとりくむ子。一方、「めんどくさい」「何をしたらいいかわからない」といいながら、なかなかとりくまない子。これが、必ずしも今までの数学の成績とは関係がないというところがおもしろいですね。
おそらく後者の子どもたちの中の成績のいい層は、「与えられた課題」をこなす能力が非常に高いんですね。でも、自分で課題を設定したり、自分から動かなくちゃならない局面になったら、とたんにしんどくなる。まぁ、今で言うところの「生きる力」ってぇヤツですか。これの問題ということでしょう。てことで、今やっていることはまさに「総合的な学習の時間」のとりくみだったりするわけです。まぁ、こんなこと、わたしですら文科省が言う10年以上も前からやってきていたし、先輩たちは遙か昔からやってこられているんですけどね。というのはどうでもいいけど。
ところが、今日の授業で後者の子どもたちに変化が起こってきました。まぁ、お尻に火がついたということもあるでしょうけど、動きはじめたんですね。すると、やはり成績がいいだけあって、なかなかのもんです。「先生、これ何?」みたいなところから、気がつくと「公理系」の話なんかに発展していました。
あと、3点計測の問題で「こういう時に三角比を使うんだよ」と言って説明をしたら「あぁ、そうやったんや」みたいな返事が返ってくる。そんなグループもありました。
しかし、まぁ、あちこちのグループにいって、その子どもたちのニーズにあわせた数学の雑談をするって、ものすごく楽しいです。こんなに楽しんでいるのに仕事なんだよなぁ、これが。