玖伊屋の朝

なぜか6時に起きてしまいました。なんでだろう…。とりあえず、お腹が減っています。考えてみると、昨日はつくるばっかりであんまり食べていませんでした。しかたがないので、近くのコンビニに行って肉まんを買って、帰りの道々、むさぼるように食べました。で、会場に到着してから、コーヒーを淹れて、みそ汁をつくって、おにぎりをつくりました。
問題は、みそ汁。ここでもダシを使わないというのがテーマです。どうしようかと思ったのですが、ふと思いつきました。あまったタマネギとゴボウをごま油で炒めて、少量の砂糖とお酒としょうゆで軽く味つけをします。そして水をドババと入れてしばらくグラグラ。煮立ってきたら、味噌を入れます。これでけっこういけます。野菜のダシって、なかなかすごいんだなぁ…。
さて、11時頃になってもまだ倒れているヤツがいるので、そのあたりをたたき起こして撤収。その後、数人でお昼ご飯。近くのお好み焼き屋でクールダウンです。あとは、自転車でフラフラと京都の史跡*1をめぐりながら帰りました。

*1:五条楽園とか三条京阪の裏側とか出町柳の裏側とか(笑)

サムゲタンに負けてへん(笑)!

今回の玖伊屋、もう、メンツが濃すぎ!
IずみちゃんとかT中玲ちゃんとかゼロ島さんとかオブリガートのビアテイスターとか。他にも、某書籍に出てた*1とか、この本の関係者とか…。他にもいっぱいおられました。サムゲタンのドロドロになったスープが薄く感じられるくらいです(笑)。
で、わたしはというと、本当に久しぶりだったので、Iずみちゃんとずっと話をしてました。まぁ、サヨネタから差別問題ネタそして『トランスジェンダリズム宣言』の総括的な話*2とか、かなり刺激的でした*3
てなことで、あとは倒れるまでしゃべっていた感じですね。

*1:あんまり人のこと言えないけど(笑)

*2:内容は忘れた^^;;

*3:やっぱあの本は、わたしの出発点だったなぁ。と思うと同時に、あの本の時って、わたしの出発点以前だったんだなぁ、と。

で、夜は玖伊屋

昨日の日記でも書きましたが、今日のお客さんの中にはベジタリアンの方がいらっしゃいます。こういう連絡があった時、「え〜」とめげてしまうタイプの人と「よっしゃぁ!」と萌えるタイプがあると思うんですが、わたしは後者のパターンです。ただ、野菜ものはつくるのに時間がかかります。さらに、本日のメインディッシュはサムゲタン。これまた時間がかかります。
てことで、今日はいつもよりもかなり早い6時過ぎには現場に入りました。で、まずはお着替え。つっても、スカートはいただけで、わずか30秒でできる女装ですけどね(笑)。で、買い出し。タイトのロングは歩きにくいわ。
買い出しのあとは、まずはサムゲタンづくり。ニンジン*1、ナツメ、ニンニク、栗、もち米をお腹の中に詰め込んで、串でお尻をふさいで、ダッチオーブンに水をドババと入れて、フタして火にかけたらおしまい。次に中身を見るのは4時間後ですわ。
続いてナムルづくり。ダシが使えないので、どちらかというと薄めの味にして、素材の味中心でいこうかな、と。もやし・ほうれん草・春菊・白ネギ・ぜんまいあたりをどんどん味つけしていきます。とくに、ほうれん草とぜんまいには今回はニンニクを混ぜ込むことにしました。ふだんはなかなか入れる機会がないのですが、やっぱ必要ですよ。
最後に、チヂミづくり。具はニラとにんじんとタマネギ。問題は、タネです。いろいろ考えた結果、味噌を入れてみることにしました。そしてもちろんニンニク。チヂミは焼き方も大事です。今回は、バーテンのchungがいたので、ヤツにまかせることにしました。で、焼いている場所に行ったら、えらいことになっていました。そういえば、ヤツは惜しげもなくごま油を使うんだった_| ̄|◯。もっとも、友達の在日の名言*2があるからなぁ…。でも、あの大量のごま油で揚がったチヂミはなかなかの味でした。でも、もう少し油を切らなくちゃね。
朝鮮料理ばっかりではなんですから、わさび菜の炒め煮とか、ゴボウとニンジンのきんぴらとか、菜の花のカラシ和えなんかもつくりました。
そんなこんなしているうちに、サムゲタンもできあがり。さすがに4時間炊くとトロトロになっています。できあがりは、玖伊屋のサイトの開催報告をご覧下さい。

*1:これがおととい買い込んだブツです。冷凍だったけど、一本300円!てか、お店の人に「いくらにしよ」と言われて「そんなんわかりますかいな」と答えると「300円でいい?」って言われたという(笑)。

*2:「イタリア人のオリーブオイル朝鮮人のごま油。ソウルフードです」

ちょっと刺激を避けてしまった^^;;

ちなみに、今日はセミナーの司会だったんですけど、せっかくだからバッチをつけよう、と。で、どっちにしようかと思ったのですが、やっぱり在日外国人教育関係の人たち、まだ免疫ができていないかなぁということで、「estrogen powered」のほうにしてしまいました。逃げてるな…>自分

ピンバッチ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

不安だったんですよね、高3で英語赤点を取ったわたしとしては。「たぶんこうだろうな」と思いながら入力していったものの、きちんと書けていたかどうかわからなかったんです。しかも、いずみちゃんによると、シャツについては、直接英文で連絡が来たらしいです。
ところで、わたし、最近はスパムをいちいち受信するのがめんどくさいので、まずはnPOPでザッと受信して、スパムと思われるメールはざっくり削除をしています。で、その第一候補が、subjectが英文(≠ローマ字・笑)になっているものなんです。だって、だれからもそんなメールこないっすから*1。なので、もしかして問い合わせのメールが来ていたら、100%削除をしているわけです。もちろん、バッチについてはmacskaさんに直接依頼するわけだからシャツの場合とは違うだろうとは思っていましたが、それでもやっぱり不安でして…。
で、そんなもんもんとした(笑)数日でしたが、先日、英語で宛名が書かれた封筒が一通来ました。中にはプチプチでていねいに梱包されたピンバッチが7つ。これです。

もしかしたら頼んでいないんじゃないかと思っていたジュディスバトラーのバッチも入っていたんですよね。もしかしたら「これもどうぞ!」ってくださったんだろうか。だとしたらうれしいな。
産む機械バッチ」は、今回お願いしようと思った直接のきっかけではあるものの、なんとなくこれつけるの、気が引けるんですよね*2。で、わたしにピッタリなのは、やっぱりこのふたつ。

さて、いつからつけようかな…。

*1:という決めつけ!

*2:なんつーか、部落外の人間が黄色ゼッケンをつけるというか、日本人がパジチョゴリを着るというか…

トランスジェンダー生徒交流会・冬の例会

今日は、1年に4回のトランスジェンダー生徒交流会の日です。いちおう、こんなサイトもあるんですが…。場所は、こんなご時世ですので日之出人権文化センターです。
しかし、大阪か…。
とりあえず、阪急の列車内でYちゃんと合流。買い出しも必要なので崇禅寺で降りてスーパーへ。ここでいっぱい買ったのが失敗です。重い…。まいりました。こんどからキャスター持っていこう…。
ふたりでひぃひぃ言いながら、集合場所の新大阪駅へ。すると、来てます来てます。
みんなに荷物を持ってもらって、会場へ。
なんとなく、わたしがかかわる交流会っていつでも同じ雰囲気なんですが、自己紹介もなくいきなりごはんづくりです。で、メニューもいっしょなんですね。今回は、チゲとチヂミ(笑)。たぶん、来月の21日*1も同じメニューだな(笑)。
それにしても、慣れない炊事場は使いにくいです。何がどこにあるのかもわからないし、そもそも何があるかすらわかりません。1時間ほどガチャガチャやっていると、それでもできてしまうのが不思議なもんです。まぁ、今後、だんだんと自分たちのテリトリーにしていくかな…。
できあがったところで、軽く自己紹介してから、みんなでお昼ご飯。はじめのうちは、一緒に来た友だち同士で話をしています。まぁ、そんなもんですわ。
やがて、本日のゲストの話。今回のテーマは「家族」。とあるFTMの方と、その方と一緒に住んでおられる女性の方に来てもらいました。このお二人、子どももいます。はじめから「男性」として子どもと出会ったFTMの方、自分のことを子どもに伝えるか伝えないか。伝えるならば、いつ、どういう形で伝えるか。伝えないならば、どうやってそのことを隠していくのか。ほんとうに悩みは深いです。でも、現実として、伝えても隠しても、それとは関係なしに「家族」としての信頼しあう生活が、この人たちにあるわけです。その信頼関係が、お二人の言葉の端々から伝わってきます。
こういう話を、トランスの子どもたちに聞かせたかったんです。
やがて、子どもたちが自分のことを語りはじめます。親との間での葛藤なんかも出てきます。FTMの方は「でも、自分は変わらないんだろう?だったら、急ぐことはないじゃないか。ゆっくりと話していけば、きっと親御さんは理解してくれるよ」と励ましてくれます。パートナーの方も、「わたしは、この人のパートナーであると同時に、子どもの親でもある。親としての自分を考えると、きっと理解してくれるよ。この人の親もそうだし、わたしの親もそうだし」と励ましてくれます。お二人が生きてこられた軌跡の延長線上にある言葉は、とても深くて元気がでます。子どもたちの顔つきが変わっていくのがよくわかります。
そこからさらに、MTFの子どもが自分のことを語り、学校の教員が自分の学校の子どものことを語り、今回コーディネートしてくれた地元の青年部長の谷川栄一さんも自分の経験を語り。ものすごく濃いぃ時間が流れていきました。
あっという間に予定していた4時を過ぎて、時計は5時前。あわてて片づけをして、会も終了。
帰り道、FTMの方から「呼んでもらってよかった。ありがとう」と言われました。そうなんだよなぁ。子どもたちから、実はわたしたちが元気をもらうんだよなぁ。

*1:京都・在日外国人生徒交流会の3学期の例会

韓国からのお客さん

正確には東京からですけどね。
先日、お友だちから「なんか、いつきさんの連絡先を教えてくれっていっているがいるんで、教えてもいいっすか?」というメールがありました。「いいっすよ」と返したのですが、その人が来られた、ということで。
つっても、取材の時間は30分ほど。これくらいだと楽ですわ。しかも、日本では流れないし(笑)。
その後、お客さんとドライブ。行き先は、富田林です。
ドライブはなかなかスリリングでした。なにせ、ドライバー*1、飛ばす飛ばす。「えらい飛ばしはりますねぇ」と話すと「韓国仕込みよ!」とのお言葉。納得…。
予定では2時間半ぐらいかかるかなぁと思っていたのですが、2時間ほどで到着。まいりました。
とりあえず、車のナビに入れておいてもらった到着地点は、お好み焼き屋さん。やっぱ、出先で昼ご飯の定番はお好みでしょう。
カメラさんは「お好み焼きよりチヂミがいい」とか言っていましたが、一口食べて「これはおいしい!」と納得しておられました。ディレクターの方は「さっぱり系がいい」とのことで、ちょっとお口にはあわなかったようです。詳しくはエントリを変えて後ほど。
あ、「お酒持ってこなくてごめんなさい」って笑っておられましたよ>ひろみ姫さん

*1:じつは、カメラさん

おそるべし、下の子ども

下の子どもは小学校3年生。夜、寝る前に突然、「あした、クラスで発表してもいい?」って聞いてきたので「何を?」と聞き返すと…。
子ども「ISについて」
わたし「はぁ?」
子ども「ISと性同一性障害について」
わたし「はぁ?」
どうやら、日直か何かで班発表か何かがあって、その時間に自分の好きなことについて発表するみたいです。で、うちの子どもがとりあげたテーマが「ISと性同一性障害」らしいです(笑)。
さっそくこちらから質問。
わたし「ISについて知ってることを言ってみて」
子ども「ISは、男でも女でもない性です。人数は2000人に1人といわれています」
さすが、愛読書がこれなだけあります(笑)。と、そこで質問。
子ども「GIDの人って、何人ぐらいいるの?」
わたし「この間の夏に、政府が調べたら5000人だったらしい。でもね、病院に行っていない人とかいく気がない人を入れると、1000人に1人という人もいるよ」*1
子ども「GIDの種類ってどんな人がいるの?」
わたし「男性から女性がMTF、女性から男性がFTM。それ以外に、男性からどちらでもない人がMTXで、女性からどちらでもない人がFTX」
子ども「え〜、ISと一緒じゃん」
わたし「ちがうよ、ISは体のこと。GIDは心のこと」
子ども「ふ〜ん」
わたし「そしてね、なにより大切なことは『いろんな人がいる』っていうことなんだよ」
子ども「ふ〜ん」
いっしょうけんめい「自由帳」にノートしながら、発表の練習をしてました。
さて、明日はどんなことになることやら…。

*1:まぁ、どちらかというと、トランスジェンダー・テイストなんですよね、わたしの答は。

で、定例会

その後、滝井に移動。
まぁいろいろいいたいことを話をして、「まんまるの会*1」へ。今日は、2月の定例会、「バレンタインデー宴会」です。
ミーティングもなにもなしで、まずはFTMの人と買い出し。いやぁ、滝井にはうどん屋さんしかないけど、となりの千林や土井には山のように「大阪的」な店がありますね。50mごとに「たこ焼き」「焼きそば」「お好み焼き」の店があります(笑)。もう、それだけでO医科大の立地条件にアドバンテージを感じてしまうわたしは、なにかが間違っているかもしれません(笑)。きっと「まんまるの会」がなかったら、2ヶ月に一回土井の立ち呑みに行っていますわ。
で、買ってきたのは、お好み・焼きそば・寿司*2・お総菜あたりです。会場に帰ったら、そこにはすでにお酒が並んでいました。
てことで、乾杯。あとはダラダラしゃべり。
この会、なにが楽しいって、たんなるダベリ会なんですよね。それが大切。吐き出したり吸い込んだり、いろんなことがあるんだけど、それは各個人が考えること。そんな人々が集まっているから、単なる宴会なんです。
気がつくとあっという間に10時過ぎ。ここらで〆てもらえないと帰れなくなります。
なんとか最終近辺の電車に乗って、帰着。やれやれ…。

*1:関西医科大学ジェンダークリニック受診者の会=ジェンダークリニックに巣くう宴会グループ

*2:まわる寸前のヤツね

ところで、結果・続編は?

今日は血液検査&ヤクゲトです。
4時間目の授業を終えて大あわてで職場を出て駅まで走りました。で、その電車には間にあったのですが、その次がむごいです。仲の悪い京阪とJRですから、接続がムチャクチャです。乗り継ぎの駅、裏側ではホームがほとんどつながっているのですが、改札はほとんど正反対の方向を向いています。しかも、JRを越して京阪を越してやっと改札口です。今日に至っては、自分が乗ってきた電車の遮断機が上がったところで、次に乗る電車が近づいて遮断機が下りていくという。まぁ、なんとか通過しましたが(笑)。
で、病院の最寄りの駅で降りて、まずは昼ご飯。今日は久々に吉牛です。迷ったのですが、飲み物(笑)の一緒に頼んでしまいました。
で、病院へ。まずは採血から。「どちらの腕にしましょう」と聞かれたので「どちらでも勢いよく噴き出しますよ」と返事しました。すると「それは助かります」とマジな顔でカエされました。まぁ助かるかもしれませんがね。
で、無事採血がすんで、長時間待ちプレイ。
やがて診察室へ。まずは問診。
「何か変化はありましたか?」
「えぇ、見栄を張ってBカップにしました」
「で、どうですか?」
「ゴソゴソです」
「ふぅむ」
あれ?ウケません。どないしたんやろうと思いながら見せてもらった血液検査は、驚愕の結果でした。
まずはデータを…。前回のデータと比較しますね。

検査項目 略称名 上限値 下限値 単位名称 2006/08/10 2007/02/08
テストステロン テストステロン 7.5 2.01 ng/mL 0.05
血中エストラジオール E2 59.5 13.5 pg/mL 67.3 1430.0
プロラクチン PRL 18.4 4.1 ng/mL 40.7

E2が、せ・せんよんひゃくさんじゅう!
プロラクチン*1も上限値をはるかに超えています。
思わず、
「あの、ビール呑んだらE2値ってあがりますか?」
「いえ、あがりません」
「いや、ちょっと駅前の吉牛でビール呑んできて…」
「え〜!呑んだの〜!信じられない!いいなぁ!」
やっとウケました(笑)。
てことで、1日4錠にダウンです。

ところで、こんなこといまさらですが、ガイドラインにはSRSへの道筋ばかりが書いてあって、睾丸摘出については一切記述されていないですよね。もちろん「身体的治療の中に含まれる」という話で通せるんだというと、それはそうなのかもしれませんが、でも、やっぱり記述していない(はず)です。で、思うに、やっぱりガイドラインは「断種」がメインなのではなく「造窒」がメインとなっているんじゃないか、と。つまり「SRS頂点とした治療の枠組み」がやっぱり強いんだろうなぁと。もっというならば、やはり明らかに性別二元論の枠組みの中に立っているなぁという思いを、再び強く感じました。
だって、身体へのダメージを考えると睾丸摘出の方がはるかに優しいし、投与しなくちゃならないホルモンの量のことを考えると、そのメリットはかなりあるんじゃないかと思うのです。実際に、女性診療科のIちゃん*2もそう言ってました。
ところがそのメリットも、「睾丸摘出」という「オプション(?)」を知らないと選択できません。そういう意味では、やっぱりいまさらですが、身体的治療の中に明記する必要があるんじゃないか、と。
でも、そこまで管理されるのはやだなぁ。逆に書いてないからやりたい放題か(笑)。

*1:乳房を発達させるらしい

*2:http://www.izumichan.com