一般演題がおもしろい・GID学会2日目

朝、目が覚めると6時前。眠いです。
とりまトイレに行ったら、いきなり
「いつきさん」
と声をかけられました。学会参加の方です。なんでもcoming out storyを見たことがあるんだとか。あれは青春やったなぁ。という感じで話をしていたら、さらにおひとり、学会参加の方が来られて、なにがなにやら。てことで、洗面所で延々と話。やがてゾンビさんも加わって、ついでなので床に座り込んで朝ごはんを食べながらいろいろ話。で、8時45分に出発です。
しかし、昨日よりもマシだけど、やっぱり声が出ない。
会場に着いたら、しばらくM橋さんやKうさんやH間さんと話。やがて頃合いもよしということで、第2会場へ。いろんな人とあいさつしながらコンセントレーションを高めていきます。少しボーとします。決して昨日のお酒のせいではありません。てか、動悸が激しい。血圧あがってるな。
てことで、一般演題6がスタート。まずは「性的マイノリティが子を持つために必要な支援」です。これ、トランスというよりも同性カップルの方がメインになるのかな。おもしろいのは支援者へのインタビューってところでしょうか。当事者に焦点化しないのは、とてもいいことだなと思いました。続いて「トランスジェンダー当事者の経験した性教育」です。I田さん、いい研究されてますね。ただ「二次性徴抑制療法を知らなかった」が高率なのはしかたないかなと。それを学校で教えるのは、あまりにもマニアックな気がします。お次は「性同一性障害(性別違和症)のある卒業生に対する大学卒業後アフターケアの可能性」。北星大学の方で、英語の教員を多数輩出しておられるんだとか。しかし、同僚教員がトランス男性に対して「彼女!」と呼びかけるのはアウトでしょう。完全にアウティングです。一方、生徒たちは特に問題なく受け入れていたということで、まぁそれはそんなもんでしょう。おそらく意見交流したい人が山のようにいるだろうから、フロアでやってくださいね。そして「保育者養成学生を対象にした保育実践に関する認識」。保育の現場で多様な性を教えることに否定的な意見の学生さんもおられるということですが、そもそも「典型的なセクシュアリティ」はつねにすでに教えているんですがねぇ。まぁでも、そういうのが目的じゃなくて、調査結果を明らかにすることが目的だから、それでOKですね。そして最後が「保育者養成学生の幼児教育における性多様性教育に対する認識調査」です。使われた絵本が『くまのとーます』『タンタンタンゴはパパふたり』『王様と王様』の3冊で、やはりこのあたりなのかなぁと思ったり。しかし、『タンタンタンゴ』は尾辻さん訳、『王様』は真野さん訳ということで、これもそうだよなぁと。で、『くまのとーます』が一番扱いにくかったみたいで、これまたそうだよなぁと。そんなことを感じた演題でした。
で、最後に
「園児・生徒・学生たちだけじゃなくて、わたしたち自身も学び続けるという意味で、包括的性教育が必要だということを、あらためて感じたセッションでした」
とコメントして終了。ふぅ。
あとは他の演題を聞くだけです。いろいろおもしろい演題がありましたが、一番おもしろかったのは「トランスジェンダー男性の子を持つ父親の “ 経験 ”」だったかな。父親がトランスジェンダーを受容するという話を聞いて「ほー」となりますが、そのきっかけが「性の多様性の知識の獲得」ではなく、トランス男性である子どもがジェンダー規範に従うことだったりするあたりで、「なるほど」と。中でも
子「おれ、酒と女が好き」
父「おれの血を引いているからな」
みたいな会話があったんだとか。これは笑いました。
そんなこんなで午前のセッションが終わって、理事会です。なんでわたしがここにいると思いながら、とりま、おべんとです。

少し重いな。でもまぁ食べますか。で、いろいろな論議を聞かせていただいて、何やら役目もいただいて、理事会終了。その後総会です。いろいろ意見が出るのは健全な証拠なのかな。
午後の教育講演はパスして帰りましょう。ということで、Kうさんと合流。電車が出たところみたいなので、Mりなさんの車に乗せてもらって大月駅までワープです。到着したのが電車が出る時間だったけど、何やら遅延があったとかで無事乗れました。ありがたい。ここからトントントンと乗り継いで、新幹線に乗車。ようやくビールにありつけます。

うまい!
てことで、しばしKうさんとプチ宴会をして、京都に着いて、今年のGID学会も無事終了。
来年は沖縄か…。