「ワチャワチャする」ことと「寄り添う」ことと

朝起きると絶不調です。しかたないです(笑)。もちろん、今日も昨日と同じ分科会に参加です。なので、分科会場まで松江の街を散歩です。きれいですね。そして古い街並みですね。古さがあちこちに残っています。なので、おもしろい。
で、分科会場に着いて、ホッと一息ついたところで、いよいよ分科会開始です。
まずは大阪のレポート。うーん、なんだろ。薄い。でも、これ、レポートの仕方が下手なだけとちゃうかな。Aさん本人とレポーターのふたりしか出てこない。でも、もっとワチャワチャしたことがきっとあるはずなのに。と思って、それを聞こうと質問したら、「ワチャワチャがわかりません」と言われてしまいました。わからんか…。
で、次のレポートは滋賀県。あ、疲れた。聞く限り「いじめ案件を処理しました」としか聞こえない。でも、滋賀が出すレポートがそんなはずがないです。でも、質問する元気がありません。と、きっちり橋本さんが質問されました。うーん、イマイチやなぁ。
その次は徳島のレポート。これまた、うーん。まぁ、たぶんカウンセリングマインドみたいなのを持っておられるんでしょうけど、なんかなぁ。子どもの動きが小さいんですよね。みんなから出てきたことをめあてにして、それをみんなで達成する。でも、そんなにみんなが一方向を向くわけもなく、たぶんここにもワチャワチャしたことがあったんじゃないかなぁ。もしもそれがなければ、レポーターに見えてないか、あるいはそれを許さない統制の集団だったのか。
で、「めあてを達成することがいいことなのか?」という質問をしたけど届きませんでした。それどころか、教頭さんが出てきて、レポーターをほめてはりました。優しい職場であることはわかりました。わたしら、同僚というか先輩というか仲間というか、そんな人から叱られた経験はあるけど、ほめられたことはほとんどないです(笑)。

てことで、昼ごはんは星野さんも誘って、みんなでお蕎麦屋さんへ。マジでおいしい!

午後のレポートは広島の養護教員の方です。んー、好きにやってはりますね。まぁ、保健室は好きですし、保健室ができることは多いです。なにより、養護教員は、学校の教員の中で唯一評価権を持たない、つまり生徒と「評価」という面においては権力関係にない人ですから、できることは多いです。そう思っているわたしからは、なんか、えらい「他の教員から批判されてる」感が出てくるレポートでした。まぁ、そんなふうな学校でがんばってはるんでしょうね。

で、総括討論です。
当然、発言をするわけです。
「今回のレポートを聞いていて、なんか、教員が管理しすぎなんじゃないかなと思うのです。かつては、例えば、体育館の裏とか校舎の裏とか、教員の管理外のところがあったけど、今はすべてコントロール下にある。それでいいのかなと思うのです」
でも、なんか届かない。そうか、実践を話してなかった。てことで、再度発言。

かつて担任した子が万引きしましてね。で、「なにがあったん?」って聞いたら、バイトはじめてクラブやめたら、仲良しの友だちと疎遠になって、ムシャクシャして万引きしたらしいってことがわかりましてね。なので、謹慎だけど、その友だちをその子の家に呼んて、ふたりで話をさせたんですよ。で、わたしはお母ちゃんのグチの聞き役ですわ。ふたりで何を話したか知りません。でも、それでええんです。その子らは、同じクラスのムラの子が自分のことを話した時にバックアップしたんです。
そのムラの子も、ある時放課後のクラスで友だちに「こないだの同和学習の時のみんなの態度に傷ついた」って話したらしいです。そしたら「言ってくれてありがとう」って言われて、なんか、ふたりで泣きながら話したらしいです。でも、わたしはそんなことが起こってるなんて知りません。
わたしの知らないところで、子どもたちはいろんなことをしてるんです。子どもたちは自分がやりたいと思うことをするんです。部落やって言いたくなるからするんです。
わたしらができることは、そんな場をつくること、保障することくらいしかないんだと思います。

届いたかなぁ。
と、会場担当の方が来られて「ちょっとこっちへ」と。なんか怒られるのかなと思ったら、べっぴんの会の山崎さんがおられました。
「ありがとう、ホッとしたわ。ずっとイライラしててん」
と言ってくださいました。
そうかぁ。山崎さんは聞いてくださったんだ。
たぶん、ワチャワチャってそういうことなんですよね。わたしたちの知らないところで、いろんなことが起こってる。そこでなにが起こるかはコントロールなんかできない。それは、子どもたちに任せる以外ありません。そこで任せるということは「信頼する」ということなんじゃないかな。
「寄り添う」という言葉は、たしかに大切ではあると思います。が、それは「任せる」こととは真反対です。そこに常に教員がい続けることになる。それは、子どもたちがつながる力をそいでしまうことにもつながりかねない。さらに、不要なときには「ストーカー」にもなりかねない。もちろん、「寄り添う」ことが必要なときはやらなくちゃなりません。でも、常にそれが必要なわけではない。「任せる」ことがブレイクスルーを呼び起こすこともある。
そんなことを思いました。

てことで、今年の全同教大会も終了。
電車の時間をマージン見て予約したので、ちょっと時間が余ったけど、それでもなんとかかんとか家に帰ったのが10時過ぎ。
疲れたー。