プレッシャー

かつては毎年この時期になると、そうとうなプレッシャーがかかっていました。ところが、数年前からそういうプレッシャーが完全になくなってしまいました。別に何かがあったわけじゃなくて、単純に文化祭のプログラムから教職員劇の時間がなくなっただけのことなんですけどね。
ところが、ここ数年、どうも「今年こそやろう」という一部の教員の声が聞こえはじめてきました。そして、今年の4月、「いつきさん、毎年「今年こそやろう」とかいっているのに、ぜんぜんやる気配ありませんやん。ええ加減やらんかったら、人間性疑いますよ」と言われてしまいました。まぁ、疑われてもぜんぜんかまわない程度の人間ですから、それはいいのですが、せっかく若い衆が「やろう」と思っている気持ちに水を差しっぱなしというのも、なんだかなぁとは思っていました。
そんな感じで「どうしようかなぁ」とは思っていたのですが、先日、文化祭の担当教員から「今年、演劇部が活動してなくて時間があいたんで、教職員劇してもらえませんか?」という話がありました。話がここまで具体化すると、しかたがありません。「んじゃ、しゃーないからやるべぃか…」となりますわ。ところが、先日、生徒会の生徒が「なんで教職員劇なんてやるの?」みたいな話をしてきました。どうやら、「どうせ先生がやる劇なんてシケシケなんやろう」と思っている気持ちがありありと見て取れます。となると、「ちゃうで!」となってしまうのは性というものでしょうか。だってね、かつては教職員劇だけが、体育館をほぼ満席にしてきたんですからね。その誇りがありますよ*1。てことで、「いや、君らがやるなというならそら無理してやる気はないけどな*2、君らが言ってるみたいなもんとちゃうで」と牽制球を放ってしまいました。すると、生徒会の連中も「いや、そんなつもりじゃなくて、やってもらうのはいいんやけど、手続きが…」みたいな話になっていきました。どうやら、生徒会と担当教員の間の確執が問題だったみたいです。
てことで、マジでやることにしました。
てことは、今年はかかるな、プレッシャー。台本づくりのネタ探しがはじまります。

*1:なくてもいいと思うけど…

*2:やる気まんまんですがな(笑)

レポート提出

なにやら、この夏、人権教育研究会がらみでレポートをしなくちゃならないハメになりました。それにしても、わたしみたいなのにレポートさせるって、よほど人材不足なんやなぁ、と。
というのは、やっぱり「実践」というヤツは担任こそが一番のびのびとできるものだと思うんですよね。わたしはいま担任をしていないので、書くにしてもたいしたことは書けません。
で、どうしようかと考えたのですが、ハタと気がつきました。「自分が書けないなら、他の人に書いてもらったらいいやんか!」
以上の話は、実はこの間の3月頃の話です。

で、誰に書いてもらうかというと、在日外国人生徒交流会の卒業生達にです。題して「作文でつなぐ「在日外国人生徒交流会」の歩み」。
ところが、みんな作文を書いてくれると言っていたのですが、なかなか出てきません。先週、とうとうお尻に火がついたので、あちこちにメールを出しまくって、とりあえず作文を集めました。
今日がその〆切。作文を読みながらレポートを書きはじめたのですが、もう、ほんとうにいい作文ばっかりで、思わず涙しそうでした。
なんというか、「交流会を続けてきてよかったなぁ」という思いと「やっぱりやめたら裏切りやわなぁ」という思い。小さな小さな活動なんだけど、確実に「出会う」場であり、その出会いによって、一人の生徒の生きざまが変わっていくんだなぁということを、まざまざと感じさせられました。
てことで、レポート作成の時間は30分。あっという間に完成です。ありがとうね!

人権学習

1年生のテーマは「障碍者」。2年生のテーマは「ジェンダー」。3年生のテーマは「就職差別」。いずれの学習で使うワークシートも、そうとう苦しみながらつくったものです。でも、しょせんは「いつきバージョン」です。わたしも人のつくったワークシートが使いにくいのと同様、きっと実施される担任さんも使いにくいだろうなあとは思うのですが、なかなか意見が出てきません。胃が痛くなるような日々でした。でも、それも今日までですわ…。

作業日

今週末が、ウチの学校の人権学習。教材をつくっているのはわたしなんですが、最近ワークシート方式で学習を進めるようにしはじめました。ワークシートですすめるとなると、どちらかというとB4の紙を配るよりも、B5の紙を進行にあわせて配った方がやりやすいように思います。となると、印刷しなきゃならない紙は膨大になります。一回の学習で3学年分のワークシートを印刷すると、ザラ紙が2〆(2000枚)ぐらいいきます。
こうなると、2時間ぐらい印刷機を独占することになるので、やっぱり昼間にはしにくい感じです。なので、夕方人が少なくなりはじめた頃を見はからって印刷開始。
印刷しているうちに、だんだん頭の中は混乱してくるし、途中で嫌気がさしてくるし。でも、実は今週は出張だのなんだのがあるので、今日カタをつけないとどうしようもありません。半分煮詰まりながら、なんとか作業を終了です。
そうそう、こういう日に限って、他にも用事がたんまりあります。昼間にかかってきた電話、何気なくとると、「◯◯タイムスですが、取材をしたいんです」。
今年もそういう季節です(笑)。実は、放送部がまたまた全国に行くことになりまして、その取材です。今回の人身御供取材対象は、あちこちに出没しているMTFトランス高校生です。いい味、出してくれています。ありがとうね!

で、研究授業

なんで↑みたいなことを書いたかというと、とうぜん今日は研究授業をやったわけです。いちおう出さなきゃならないので、授業展開案も出しました。ま、30分ぐらいでちょこちょこっと書いただけですが…。教科書の該当部分のコピーは、サービスとしてやらなきゃなりませんわな。
ただ、気が重い…。ここ数日のストレスのうちのひとつは、確実にこの研究授業でした。↑では、「よそいき」を否定している書き方をしていますが、下手すると授業が成立しないかもしれない危機感を持っていたら、やっぱり「この時間ぐらいはよそいきでいってくれ〜」などと、ふと思ってしまいます。こんなん、ほんとうに久しぶりです。

ところで、「学び」には表面的には2種類あるように思います。静的な学びと動的な学びかな。
「静的な学び」っていうのは、こういうの…。
「静まりかえった教室。響くのは教員の声、チョークが黒板を滑る音、そして鉛筆の音。予定された内容をすべてこなして終了」みたいな。
「動的な学び」っていうのは、こういうの…。
「特に静まりかえるわけでもないけど、教員と生徒の間で会話がある。わからなければ、互いに教えあったり教員に質問したり。だから展開案通りには授業は進まない。でも、ごく短時間集中する瞬間はある」みたいな。
効率よく知識を伝達するためには、前者のほうが圧倒的にいいです。そして、そういう時間を望んでいる生徒もたくさんいます。でも、そういう教室が成立するためには、クラスのメンバー全員にそうとうなモチベーションが必要だと思います。で、ウチの学校ではそんなの望むべくもない。なので、「動的な学び」をねらわざるを得ません。

で、思いっきり迷いながら、授業突入。
「へ?」
みんなえらい積極的です。まさに「動的な学び」の空間です。子どもたちがそうであれば、わたしのパフォーマンスも引き出されます。わたしがパフォーマティブな授業をすると、また子どもたちのパフォーマンスも引き出されます。すると、「学び」からはずれている子どもの顔にすぐに気がつくので、フォローもできます。
1時間終わって、あのストレスはなんだったんだと思うような経験ができたことに気がつきました。

しかし…。疲れた。パフォーマティブな授業は、体力使うわ(笑)。

だれた放課後

今日は、昼休みは立ち番。しまった、日傘かなにかを持ってきたらよかった(笑)。もう、照りつける陽射しに、だんだんと腕がヒリヒリとしてきます。これはやばいぜ…。てか、顔も焼けるぞ。シミになるぞ。またIちゃん先生に怒られてしまいます。
そんな午後のはじまりだったので、ダラダラと仕事をしていると、いつのまにか放課後です。「ふ〜ん、放課後かぁ」と思いながらパソコンに向かって雑事をしていて、ふと気がつきました。「なんか、静か…」。ひょいと会議室の方を見ると…。職会じゃんorz
あわてて会議室に走っていきました。で、30分後には終わってました。
帰り際、副校長との会話。
「今日は暑かったなぁ」「暑かったですねぇ。いやぁ、そのせいで、職会忘れてしまいましたわ(笑)」「そうかぁ(笑)」「ほな、お先に失礼します」「ごくろうさん!」
ええ職場や(笑)。

だれた授業

今日はなんか暑い!
生徒が暑い時は、教員も暑いんです。生徒がだれる季節は、教員もだれるんです。しかも、そんな日に限って問題をあてるのにだれた生徒があたります。もう、授業はダレダレ。
ところが、そういう時に限って、それなりに授業がうまくいくのが不思議なところ。
たぶん、無理をしていないからなんでしょうね。だれた空気とだれた時間の流れにうまく乗っていくと、生徒たちもわたしも、かえってスムーズな流れになります。
結局、「ここまで進めばめっけもの」と思っていたところまでいってしまいました。すげえよ。

これも仕事?これでも仕事?

今日はうちの職場の「学年独自企画」という行事の日です。
これ、もともとは「遠足」だったのを、遠足にとらわれず、学年独自でフリーで使える日を1日つくろうということで設定をしたんですよね。ところが、そういうふうに設定をすると、逆に「遠足」になってしまうという、まぁありがちな展開でして、結局「遠足」の日なわけです。
目的地は、滋賀県中部、湖西にある巨人の国です。ちなみに、去年行ったのはここでした(笑)。まぁ、生徒たちは学年が進行するにしたがって場所が変わっていくんでしょうけど、引率、特に副担任は留年すると同じところになってしまうんですよね。まぁ、ロケーションがわかっているからやりやすいのはやりやすいんですけど。

ところで、集合時間は朝8時。しかも、今朝は雨。てことは、家からの交通手段は車。職場から集合場所まで歩く時間とかを考えると…。家を出るのは6時半かorz。
さすがに6時半に出ると、道はすいています。スムーズに職場まで行って、そこから集合場所に移動して、それでもギリで8時でした。でも、あとは観光バスが現地まで連れて行ってくれます。担任さん曰く「わたし、酔うので」てことなので、とりあえず担任さんと雑談をするのが私の仕事でした(笑)。
現地に着いたらすぐに食事の準備。なにせ、現地では2時間半ほどしか時間がありません。
わたしが入れてもらった班は「焼肉&野菜スープ」とのこと。焼肉はともかく、野菜スープはエライ時間がかかるんとちゃうん…。ちょっとビビっていましたが、けっこう段取りよくやるグループだったので助かりました。
2時間半の準備→食事→後かたづけは、あっという間です。気がつくと、帰りのバスの乗車時間です。生徒たちはみんなバス乗り場に行った後、わたしたちは最終チェック。まぁまぁきれいなのでよしとしましょう。

帰りのバスの中ではぐったりと疲れている連中と(たぶん、朝早く出た子ら)、やたら元気な連中と、はっきり2分されています。で、教員はどちらかというと「ぐったり疲れている」ほうの仲間入りです。でも、バスが連れて帰ってくれるので、安心安心。気がつくと、解散場所にいました。

あとは、職場までいったん帰って、みなさんにあいさつをして、本日の業務は終了。結局、焼肉食べてスープ飲んで一日が終わりました(笑)。

いまの気持ちはどっち?

わたしは職務上、他の教員よりも担当している授業時間数は少ないです。でも、その分、さまざまな雑務をしなくちゃなりません。で、どっちが楽かというと、これがなかなか微妙なんです。なにしろ、数学の授業なんていうのは、慣れてくると「なにを教えるか」で苦労するというよりも「どう教えるか」というところがミソなんですよね。となると、その場その場での瞬時の判断力と、そこにいる子どもたちの小さな声を聞き逃さない集中力が必要になるんです。そんなものは、研修とか事前の準備とかでトレーニングできるものじゃなくて*1、「場数」の勝負なわけです。で、ハプニングを楽しむことができる精神状態だと、授業はすごく楽しい。それに対して、「雑務」っていうのは、基本的には消耗戦です。ところが、ハプニングを楽しめない状態とかものを考えたくない時とかは、「雑務」が非常にありがたい。
で、最近はというと…。
ローテンションなんですよね。やっぱり。なので、気分は「雑務」モード。数学の試験問題づくりからもひたすら逃げながら、雑務雑務雑務で1日を過ごしました。
でも、あとがこわいんだな^^;;

*1:ある程度はできるでしょうがね

そこに山があるから…

今日こそ原稿を書くぞと思い、パソコンの前に座ったら、横から「これ」と仕事がやってきます。で、優先順位が入れ替わって、先にそっちをやる。で、それをこなしたら、次に「これ」と仕事がやってきます。てなことをしていると、だんだんと「仕事をこなす量<仕事が来る量」となっていきます。で、できるのが山(笑)。
山を崩すためには「仕事をこなす量>仕事が来る量」にすればいいだけなのですが、どこかで「原稿を書かなきゃ」という雑念が入っているので、スピードがあがりません。すると、山が高くなっていきます。
まぁ、そんなもんです。
で、一番原稿書きが進むのが、校門の立ち番だったりします。なにせ、山が高くなっていたとしても、校門にいたら関係なしです。
おかげさまで、原稿ができました(笑)。さて、あとは山を崩すだけ。