厳しくも優しい人たち

で、向かったのは、O郡中学校。
今日はO郡中学校とO郡小学校の合同研修会です。
考えてみると、小中で合同で研修会を持つって、けっこうめずらしいかも。それだけ連携がとれているということになるんでしょうね。
まずは校長室に通されます。けっこう若い校長さんです。話をしていると、いろんな本を読んだりしておられるみたいです。もちろん、セクシュアルマイノリティ系の話だけじゃなくて、解放教育系の話もかなりできます。「松村智広」「外川正明」といった名前が出てきます。これはファイトがわきますね。
思わず
「◯◯さんはいつもネタが一緒ですがな」
と言うと、
「いや、◯◯さんはひとつのネタを育てる、ちょうど古典落語みたいなもので、あれでいいんです」
と、極めて肯定的な発言をされます。う〜ん、かなりファイトがわいてきました(笑)。
さて、研修会の部屋にはいると、かなりの人数です。で、みなさんけっこう優しげな表情をしておられます。これはいい雰囲気です。
てことで、定番の話。かなり笑ってもらえました。
てことで、校長さんの最後のあいさつのあとに
「◯◯さんと同じぐらいですか?」
と、ついいらないことを言ったのですが、校長さんは、ちゃんとOKマークを下さいました。よかったよかった。
もっとも、こんなのんきな話ばかりじゃなくて、真剣なやりとりもありました。
小学校の先生からは
「小学校では名簿は混合で、それが当たり前なんだけど、中学校ではそれが当たり前ではない。小学校でできることがなぜ中学校でできないのか」
といった発言がありました。で、わたしにコメントを求められました。んなもん
「いや、わたしがどうこうというよりも、そういう論議を小学校と中学校でやることに意味があると思います」
以外の答はないですよね。
でも、校種間の物言いって、つい控えめになってしまうのですが、こうやってきちんと話ができるのは、やはりそこに信頼関係があるからだろうなぁと思いました。

新ネタ披露(GID学会3日目・その2)

で、カデル2.7へ移動。
今日は「いつきさんの話を聞く実行委員会」という謎のグループが主催したお座敷です。リクエストはひとつ。
「昨日と違う話」
です。
これ、難しいです。完全な新ネタです。何にしようかずいぶんと考えたんですが、自分の今まで出会ってきた人たちのことをゆっくりと紹介することにしました。
考えてみると、教員になってから、いや、教員になる前から、いろんな人と出会って、その人たちからいろんな影響を受けて、今のわたしがいるんだなぁと思います。そして、わたし自身もいろんな人との出会いでその人の「今」に影響を与えてきたのかもしれない。そんなことを振り返ってみたいと思ったのです。
と同時に、自分のやってきたこと、やっていることもまた紹介したいなぁと思いました。
ともすれば、実践者って、その生まれとか育ちに依拠しがちです。例えば、
「お前のしんどさ、オレもちょっとわかる。オレも貧乏な家に生まれてな」
みたいな。こういう時に、わたしなんてなにもしゃべることができません。でも、もしかしたら教員なんてわたしみたいな人が圧倒的多数なのかもしれないと、いつも思ってきました。なので、「誰にでもできる実践」をやりたいとずっと思ってきました。
でも、たぶん必要なものはあります。それは、「好奇心」と「忘れっぽさ」と「しつこさ」かな。そんなことを言いながら、そうとうフリーハンドで話をしてみました。
来られた方の半分ぐらいは昨日に引き続きの参加です。こんな出たとこ勝負の話によくぞつきあってくださると思いながら、みなさんに楽しんでもらわなくちゃと、珍しくがんばりました。はたしてウケるかなぁと思っていたのですが、それなりに笑いもとれて、よかったよかった。

話し終わってからのみなさんの感想やリアクションが、今までとはまったく違ったのはちょっと印象的でした。まぁ、またどこかで同じネタで話をする時が来るかもしれません。その時のために、このネタ、もうちょっと温めてみようかな。

「ホーム」の空気に包まれて(GID学会2日目・その3)

銀座ライオンから「さっぽろ自由学校「遊」」へ移動。
ビルの2階にある小さなスペースなんですが、いろんな人がここを「ホーム」として使っている空気があちこちに漂っています。そういう空気に包まれると、ものすごく居心地がいいですね。
今晩は、ここでお座敷です。てか、前にT村さんとお会いした時に
「札幌に行くので、旅費稼ぎをさせて下さいm(__)m」
とお願いしていたので、やっていただいたという…。にしても、参加費を払っていただいてという形なので、来られたみなさん、すみませんすみません。
でも、そこまでして来られた方なので、当然ノリはいいです。
GID学会から流れてきた当事者の方も何人かおられて、はじめは
「やりにくいなぁ」
と内心緊張していたのですが、そんなことはぜんぜんありませんでした。
振り返り野時間もすごくよかったです。質疑応答というよりも、感想。いや、感想というよりも、「レスポンス」ですね。みなさんが自分の話を返して下さいます。かな〜り楽しい時間を過ごさせていただきました。ひとりだけ新聞を広げている人がいましたが…(笑)*1

にしても、あらためてよくしゃべるヤツやなぁ>自分

*1:この人、しょっちゅう会ってるし、何回か話を聞いておられるのですがねぇ…

生徒向けの1時間はきついかも…

今日は大阪府南部の高校でお座敷です。9時半スタートとのことなので、起床は5時15分(笑)。なんとか起き出して、コーヒーをボトルに詰め込んで出発です。途中、電車でとなりに座った高校生らしき子の数学のノートを見ると、えらい難しいことをやっています。
「すげぇ〜」
と思ったら、なかもずで降りていきました。って、大阪府立大学の受験生か。そら…。
そこからさらに南へ移動して、ようやく到着。
さて、会場は体育館。寒そうです。
やはり2学年が並ぶと、なかなか壮観ですね。しかも、みんなおとなしい。えらい静かなところでしゃべるので、ペースがつかめません。
「どうしよう」
とか思いはじめると、あきません。途中順番を間違えたりしてしまいましたよ。やっぱり、ある程度うるさく反応がないとしゃべりにくいなぁ。しかも、前の方の生徒さん、ガタガタ震えています。ちなみに、わたしもマイクを持つ手がかじかんで…。早く終わらないとみんなに悪いなぁと思いながら、やっぱり1時間はかかるわけで。とにかく話をはしょりながら、なんとか1時間で終わりました。

話が終わった後で保健室でダラダラしていると、三々五々生徒さんが来はじめます。はじめはダラダラしゃべっているだけでしたが、そのうち真剣な相談がはじまったりして、わたしにとっても有意義な時間が過ごせました。
そうそう、教員の方も相談にこられたのですが、お一人は時間切れで話ができなくて、もう、すみませんすみませんm(__)m

アットホームなお座敷

今日は午後から三田市でお座敷です。
とりあえずおにぎりを持って電車に乗りこみます。途中おにぎりをパクつきながら三田に向かいます。
会場は、そんなに大きくない会議室。お客さんとの距離の近さがうれしいです。あらかじめ「行くよ」と書いてくださった方が20人弱。名前を見てみると、なんだか知った名前が何人かおられます。えらい内輪のお座敷になりそうです^^;;
しばらく控え室で話をして、会場に行くと、40人ぐらいの座席が満席です。どないなってんねん。
話の方は2時間もらっていたので、ゆっくりとしゃべれます。あ、「ゆっくり」というのは、「遅い口調」という意味じゃなくて、「あまり時間を気にせずに」という意味です。わたしの早口はなおりません(笑)。
なにがうれしいって、後ろの方で主催者の方が聞いておられるのですが、みなさんほんとうに反応がいい感じなんですね。「仕事」っていう感じがぜんぜんない。主催をしながらも楽しんでいただいている感じが伝わってきます。
もちろんお客さん達も面食らいながら(?)も、いい感じで聞いてくださっていました。
ちょうど2時間たったところで「お後もよろしいようで」ということで終了。久しぶりに時間ピッタリに終わりました。

終わった後は、いろんな人とちょびちょび話。なかには当事者の方を個人的に知っている人なんかもおられて、相談も受けます。
わたしの転機ってなんだったんだろう。やっぱり「なかま」との出会いが大きいんでしょうね。でも、「仲間」と出会えたのは、自分自身との出会い直しもあったんだと思います。そんなことを相談に来られた方と話をしているうちに、タイムアップです。

出たとこ勝負

今日は米子でお座敷です。
てことで、お座敷の開始は7時なのに、なぜか朝からスタート。
米子に到着直前に主催者の方にメールを打つと
「すでに徳島組は到着している」
との返事。いや、だからなんで米子なのに徳島の人が来るわけ(笑)?
で、無事主催者&徳島メンバーと合流。
「お昼ご飯を食べに行きましょう」
「どこまで?」
「島根」
「へ?」
島根は小さな山の向こうにありました。
当然ここでおいしいランチ&燃料補給です。すでに、若干テンションが高めです。大丈夫かなぁ。

ところで、道中、米子にニューハーフをしている知りあいがいることを思い出しました。で、メールを打ったら
「会ましょう」
ということになりました。久しぶりにあった彼女、けっこう疲れていました。やっぱり激務なんですよね。なんでも、「夜の仕事&昼のダンスレッスン」という生活をしているとか。約1年いるけど、ほとんど知りあいもいないみたいです。そりゃ、知りあいをつくるヒマもないでしょうねぇ。たいへんだよなぁ。
2時間ほどいろんな話をして、それぞれ仕事(笑)があるので、いったんバイバイです。

で、お座敷の会場へ。
なんでも300人はいるホールだそうです。しかも、当然のことながら動員なし。ただ、メチャクチャ顔の広い主催者の方が、ほうぼうにビラをまきまくって、電話をかけまくってしたらしいです。徳島の人はもちろん、八頭の人とか滋賀の人とか(笑)兵庫の人とか、けっこうあちこちから「行くよ」という返事が来たとか。どないなってんねん。
で、お座敷開始。
ホールには200人ぐらいおられます。これはえらいこってす。
でも、みなさんしゃべりやすい感じ。適度な笑い声が心地よいです。こういう時は、えてしていらん話をしてしまうものです。まぁ、広報誌には開始時刻は書いてあったけど、終了時刻はあえて書いていなかったらしいので、多少の延長はかまわないとか。
てことで、多少延長させていただいて、まぁだいたい無事終了。
いやぁ…。なんかテンション高い自分です。

言葉が滑りそう

昨日の夜は遅くまで呑み。で、今日はお座敷の声がかかっています。
とにかく眠いので、できるかぎり寝坊するに限ります。で、フラフラと起き出して、フラフラとお風呂に入って、フラフラと準備。
昼前に出発です。あまり時間がないので、お昼ご飯は、たぶん会場でおにぎりを食べる程度になりますね。

てな体調で話をはじめたので、テンションはあがるものの、それに身体がついていきません。やばいです。話をしながら、声が外から聞こえてくるのがわかります。やばいです。あ、順番を間違えた…。なんてこともあります。まぁもちろんリカバリーはするのですが…。
久しぶりに緊張してしまいました。

にしては、感想の反響はすごくよかったです。う〜む。謎だ…。

で、こちらが本番

午後からはお座敷です。
午前に講師を務められた北野さん
「午後から聞かせてもらいます」
とか言われます。まいったなぁ…。
で、いつもの通り、ダラダラグダグダの話です。でも、けっこうウケたので、それはそれでOKですね。そうそう、ちょっと遅れてこられた方が大爆笑をしてくれていたのもすごく励みになりました。
話し終わって、その遅れてこられた方、「遅れてすみませんでした」と言いながら出された名刺に書いてあった職名が「議員」だったのには笑っちゃいました。ええ感じです。
で、いよいよ部屋を出ようという時にそこにおられた方が言われた言葉。
「ふだんの研修だったら、みんな終わったらさっと帰って行かれるのに、今日はみんななんとなく残っていたね。こんなのはじめてだね」
素直にうれしかった!

で、N屋川へ

なんでもハングル講座に来ている人達の「文化講演会」だそうです。声をかけて下さったのは、前にD東で話を聞いて下さったS水さん。
けっこう広いホールに100人弱*1の方がおられます。さて、今年最初のこの手のお座敷*2、無事こなせるかな。
話し始めは、やっぱりやや「ネタを忘れかけ」なところがあって、ちょっと冷や冷や。話をしているうちに、少しずつ復活です。そうそう、今日は「ハングル講座」ということもあって、「単に「韓流」だけじゃない部分を」というリクエストを受けていたんでしたっけ。てことで、いままで出会ってきた在日の子ども達の姿を、ふだんよりちょっとだけたくさんまぶしてみたりして。
にしても、思い出すといろんな子のことが頭をよぎります。どの子のことも話したいし、でも伝えきれない感じがあります。もっともっと子どもたちの姿を伝えたいという気持ちを豊かにしないとあかんのでしょうねぇ。
でも、さいわい2時間もらっていた関係で、なんとか予定通りに終了。
ふぅ、実は冷や汗かきましたよ。
にしても、公民館の館長さん、おもしろすぎ!

*1:警察発表80人、主催者発表120人(笑)

*2:前回はこういうパターンじゃなかったし…

ネタおろしか?

今日は昼から「LBGTの家族と友人をつなぐ会」のゲストスピーカーです。
ここの存在はもちろん前から知っていましたが、わたしの作風?とあわないところがあったので*1、遠くから見ているだけでしたが、うちの交流会の参加者の方から声をかけていただいて、行くことになりました。
まぁ「家族」とか「友人」とかがキーワードですし、当事者も若い世代が多そうだから、少しそっち方面に振ってみるかと考えて、新ネタを少しまぶしてみようかと思ったりしてみました。
にしても、この間ずっと「原稿」のことを考えていたので、なんの準備もしていません。とりあえず、朝、お風呂に入りながらレジュメと資料について考えて、いきなりバババとつくって、準備完了です。まぁ基礎知識についてあまり時間をさかなくていいから楽チンだ。

行きの電車の中では、もちろん原稿書き。
昨日の「会談」のおかげで考えがまとまったので、けっこう書けます。全体の構成も少し変えて、最終節までいけました。あとは時間の問題だな。でも、その時間があるかどうかも問題だけど(笑)。

で、お座敷開始。
とにかく雰囲気が固い。これ、どうやってほぐそうかと思いますよね。でも、話しはじめるうちに、柔らかい空気になってきました。よかったよかった。
話の詳細や感想については、またブログにアップされると思いますので、そちらを見て下さい*2

で、終わったら新年会。
いやぁ、なかなか刺激的です。
LGBTという名前に恥じない、多様な人々が参加されています。中でも元気なのはビアンの人たち。
「ジャリタチが××!」
とか熱弁しておられます。
そうこうするうちに
「女ってなんやねん」
という問いが出されて、ちょうどわたしとしても今書いている原稿がそっち方面のことなので、けっこう熱く語りあうことができました。というか、語りながら「検証」をしていたのですが、けっこういい感じになっているかな。でも、怖いなぁ…。
にしても、ビアンの人たちがこういうことを語りあっているのに、こういうことを不問にしながらトランスをしていく人がけっこう多いんじゃないのかということが、やっぱりすごくまずいんじゃないかと思ったりするわけですが…。
で、ビアンの人たちと盛りあがったので「もう一軒行こう!」となりまして。あとはグダグダです。
と、途中でメール。突発飲み会が入っちゃいました(笑)。
気がついたら10時過ぎ。もう出なくちゃ帰れません。
新快速の中で爆睡。大阪で起こしてもらったものの、また爆睡。ふと目が覚めると「京都〜」とか言ってます。危ういところで降りることができて、なんとか終電で帰れました。ふぅ…。

デッドラインと言われる時間まで、あと24時間。
てか、こんなこと書いているヒマあるのか?

*1:単に私は「グダグダ好き」というだけのこと

*2:「中で話されたことを公開しない」という約束に従うフリをして、書くのをサボっているだけのことです^^;;