網野善彦好きを案内する場所

このあいだUさんと話をしていたら、

兄貴に「お前は網野善彦フェチか?」……とこの前、馬鹿にされました

なんて話が出てきたので、それなら「ツラッティ千本」に行くしかないと。てことで、今日は朝から資料館です。
ツラッティの展示物の中でおもしろいのは、やっぱり「古地図」と「絵巻もの」でしょうね。これらを「網野善彦ばり」に端っこから見ていくと、いろんなものが描かれているのがわかります。それにしても、UIコンビはすごいわ。たっぷり1時間、展示を楽しんでおられましたよ。
その後、ツラッティ近辺を散歩。といっても、この時の再現をしただけですけどね。
それにしても、暑いです。当然ほしくなるものがあります。時間はちょうど昼時です(笑)。

多文化共生社会のために

午後は教職員研修会。講師は榎井さん@とよなか国流。
実は、今回の研修会の実現のために、夏のはじめにいろいろありました。でも、それはそれでよかった気がします。問題は、うちの職場にフィットしているかどうかなんですよね。
話の方は、はじめの1時間ほど、榎井さんご自身の話をされました。この話、ふだんはされないそうです。でも、この話を聞いて、榎井さん自身のものの考え方を知ることができると同時に、在日外国人の子ども達が置かれている状況を、とてもわかりやすく解説して下さっていたような気がします。
ところが、どうもそのあたりがピンとこない人がおられるような気がするんですね。まぁ、わたしの場合は個人的な「お友だち」なんで、ピンと来すぎるほどピンと来るのかもしれませんが…。
その後、在日外国人の状況を俯瞰するデータ的な話。こういうところで食いついてくるのが、これまた高校の教員なんですね。たいしたものです。わたしだったら、もしもこのあたりの知識が皆無だったら、たぶんついていけなかっただろうとは思うのですが。
で、在日外国人の子ども達の話。いままで出会ってきたいろんな子ども達のことが頭の中を駆けめぐります。泣けてきます。たぶん、教員の中でも前任校で会った人はわかるんだろうな。ただ、高校って、特別な制度がない限り、「入試」というハードルを経てしか入れません。そのあたりが、ピンと来にくいところなのかもしれません。
わたしとしては、ほんとうに聞きたい話が聞けたのですが、今回は少しミスマッチだったのかもしれないな。でも、もしかしたら今後どこかの学校で新渡日の子ども達と出会った時、きっと「あぁあの時!」と思える話だったと思います。
てか、若い連中がすごい関心を持って聞いていてくれたのがうれしかった…。

授業のつくりかえ

この間も同じようなテーマの講演を聞きましたが、今日は「特別支援教育」にかかわるテーマで、やはり授業のつくりかえについての講演がありました。
まぁこれだけ「つくりかえ」「つくりかえ」って言われるんだから、今の授業はあかんのでしょうね(笑)。でも、教員って、基本的には自分が受けてきた授業の影響を受けるものみたいなんで、わたしたちの頃は「あかん授業」でよかったわけです。てか、先日の講師さんも今日の講師さんも、もと小学校教員でして、
「「つくりかえが必要」って言われている授業は、あんたら(の世代)がやってきた授業やろ」
というツッコミがあってもいいんじゃないかと思ったりもするのですが、まぁそれは失礼というものか…。
ちなみに、先日の講演とは違い、今日の講演では「こうすればうまくいく」みたいなノウハウは一切ありませんでした。なので、個人的にはこちらのほうがよほど好感が持てますね。
とは言え、いま自分がやっていること・やりつつあること・やろうとしていることが随所に見られて、「これでいいんだ」という思いと「いまさら」という思いが交錯していたのは正直なところです。
で、講演後のアンケートを見ながら…。授業のつくりかえの必然性について問う設問の選択肢に「つくりかえの必要を感じた」「感じていない」みたいなのが並んでいて「つくりかえをしている」というのがないんですよね。なんだかなぁ…。まぁええけど…。

まぁ、いいんだけどね…

今日は校区の小・中の研修会。人権教育がらみで連携をとっている関係で、わたしもオブザーバー参加です。
テーマは、ずばり「学力向上」です。
学力向上のための方策はいろいろあります。というか、逆に言うと、いろいろありすぎて、「これ」というのがないというほうが的確かな。いままでさまざまな研究をする中で、例えば「生活習慣」とか「読み聞かせ体験」とかいった、いわゆる「家庭の教育力」と、どうやら相関関係があるらしいということはわかってきてはいます*1。でも、そこに「学校」がどの程度踏み込めるのか。というか、踏み込んではいるのですが、あまりにも効果が薄い。
てことで、「学校」ができる最も簡単な方法は、授業をどうするかという話になるわけです。ちなみに「簡単な方法」と書きましたが、結局これって「個人への依存」なんですよね。そういう意味では「なんだかなぁ」とは思うのですが、まぁ個人的には興味があるなと。
で、今日講師に呼ばれたのは、愛知教育大学の志水廣さんと、志水さんの薫陶を受けたおふたりの教員。
志水さん、「志水メソッド」なるものをつくっておられて、例えば「○つけ法」とか「(意味づけ)復唱法」とか、そういうのを提唱しておられるとか。で、
「これをやれば、確実に成績があがる」
と力説しておられます。
さらに、
「「志水メソッド」をやって成績があがりました!」
という教員が、具体的な話をされました。
で、感想ね。
言っておられたことって、けっこうみんなやっていることだよなぁと。で、それを意識化するという側面では意味があるなと。あるいは、楽を覚えてやらなくなった人に、ふたたびやらなきゃという思いを持ってもらうためには効果的かなと。
でも、少なくともわたしからすると、なんかすごくうさんくさい。それは、講演全体が「セミナー」なんですよ。

尊 師「◯◯をすれば幸せになる!」
伝道者「わたしも◯◯をやって幸せになった!」
尊 師「さぁ、◯◯をやろう!はい、繰り返して!」
参加者「◯◯をやろう!」

みたいな雰囲気なんですね。
いや、別に本の宣伝はあるにしろ、宗教ではないし、あくまでも授業力アップのための講演なんですけど、全体を通じてそういう空気が流れている。それが、少なくともわたしからすると、すごくイヤ。
まぁ、こういうわたしみたいなあまのじゃくは授業力はアップしないんだろうな。

*1:これ、「相関関係」程度しかわかっていなくて「◯◯をすれば××になる」という単純なことは言えないんですよね。あたりまえなんだけど…

放送部合宿3日目・さすがに疲れた

朝起きると、生徒達もグダグダになっています。まぁ、かなり遅くまで編集作業をしていたみたいだから、しゃーないか。でも、ここは一発気合いを入れなくちゃ。
てことで
「散歩してこい」
と無理矢理起こします。

で、制作したものの発表会。
お題は「先輩を取材する+ロケーションを生かす」なんだけど、なかなかむずかしいですね。自分ならどうするだろうと思いながら作品を聞いていました。
まぁ、未熟ながらも、それなりかなぁという感じ。でもなかには、はじめから結論を決めて作品をつくっているヤツもいたりして、かなり厳しい講評が飛んだりして。
まぁこれからも、折を見ていろんな作品をつくらさなきゃならないですね。

みんなに帰る準備をさせていたのですが、管理人の方@推定70歳ぐらい?がいろいろと話をしに来られます。ありがたいようなめんどくさいような。でも、
「今日がなんの日か、みんなわかっているかな」
みたいな話もされるわけで、それはそれですごくありがたかったですね。

で、無事帰宅。さすがにヘトヘトです。晩ご飯を食べたら爆睡ですね。

放送部合宿2日目・はじめて下で待つ

今日は合宿の中日。
午前はいつものように機材講習です。
それにしても、最近の高校生って、どのコードをどこに入れるのかとか、どのコードは使ってはいけないとかがぜんぜんわかっていないんですよね。いったいなんでだろうと思ったのですが、ハタと気がつきました。
わたしたちの年代は、ちょうどオーディオブームで、どのアンプがどうとか、どのターンテーブルがどうとか、どのカートリッジがどうとか、そんな話題がいっぱいありました。必然的にphonoとauxの違いとかを意識せざるを得なかった。ところが、最近の高校生って、そんなもの一切ありません。そりゃわからんわな。なので、懇切ていねいに説明しちゃいました。

いいかい、ケーブルには動脈と静脈があってね…。
信号の強さには3種類あってね、弱いのと真ん中のと強いのがあるんだけどね…。

それを横で聞いていた3年生が
「「なぜそうしなければならないのか」ということが、ようやくわかった」
とつぶやいていたのが印象的でした。たぶん「慣れ」でやっていたことを意識化できたのかな。

午後は当然山登り。
今年はさすがにやめた方がいいとは思うのですが、やはりどこかで登りたい気持ちもあります。でもUさんに話したら
「やめたほうがいい」
と、当然の答えをもらいました。そりゃそーだ。
なので、後方待機。まぁ信頼できる卒業生がいるので、メールで逐次連絡をもらいながら、休憩ポイントに車をまわします。歩けなかったのはさびしかったけど、でも、それはそれでいいのかなとは思いました。

夜は、課題の制作。
ひたすら取材対象と話をするヤツ。ひたすら自分の中で文章を練るヤツ。いろんなヤツがいるなぁ。でも、わたしはそろそろオフだな。

放送部合宿1日目・

今日から3日間、放送部の合宿です。それにしても、どんだけ動きまわってるねんと、自分でもあきれます。
7時に起きようと思っていたけど、目が覚めると8時。この時点でアウトです(笑)。でも、眠い…。これから3日間もつだろうかと、かなり不安になります。
それでもなんとか合宿所に到着。
今回は、取材を兼ねてUITトリオも参戦してくれています。せっかくプロ(の卵)がいてくれているんですから、それを使わない手はありません。
到着してさっそく「ドキュメンタリー制作講座」の開始です。
Uさんの話を聞いていて感じたのは、結局ドキュメンタリーって、対象への愛なんだなぁということです。
対象になる人・ものを、追っかけて追っかけてしていくうちに、それへのさまざまな心の動きが出てくる。それは、必ずしも「好き」である必要はないわけで、「憎しみ」や「嫌悪」でもいいんだと思うんです。でも、そういう心の動きから「伝える」ことがはじまるのかなぁと思いました。逆に、そういう心の動きがおこらないパーソナリティーの場合、おそらく番組制作ができない。そのことに気づいたことも、大きな収穫だったかな。
ふだんはわたしはあまり「ダメだし」はしないタイプなんですが、今回はわたしもUさんと歩調をあわせて、ちょっと子どもたちの根底をえぐるような発言をしてしまいました。でも、そういうの、大切なのかもしれない。

夜は夜で、アナウンスの練習。といっても、声出しの練習じゃなくて、アナウンス原稿の制作です。
ここでもなんか、ドキュメンタリー制作との共通点を見つけた気がしました。
アナウンスの時って、基本的にはインタビューなんかはできません。また、すごく時間が短い。でも、「対象となるもの」への愛を伝えないといけません。その魅力を伝えるためには、対象となる「もの」の「声」を伝えなくちゃならない。そのために、主観と客観をどう入り混ぜていくのかが大切なのかなと。
ドキュメンタリーの場合は、「主観」にあたるところが「インタビュー」になるのかもしれない。でも、「インタビュー」ができない場合は、「聞く人」に変わってアナウンスをする人が、その「もの」にさわり、味わい、その「主観」を伝えるのかなと思いました。まぁ、そのさじ加減が難しいんですけどね。

にしても、すごく勉強になりましたねぇ。

ふるさとへ

朝、実家でハードディスクの増設作業をしようと思ったけど、SATAのケーブルがないことが発覚して断念。まぁ、バスのチケットと電車のチケットを買わなきゃならないので、早めに京都駅に行きますか。
ところが、バスチケットセンターもみどりの窓口もガラガラ。大幅に時間を繰りあげながら、西へと移動。着いたのは広島。
昨日から明日まで、広島女学院全国キリスト教学校人権教育セミナーが開催されています。で、わたしに分科会のコーディネーターをせよとの話がきたわけで。いや、もともとこの協議会の全国運営委員なので、このセミナーの運営に携わらなくちゃならないのですが、さすがのわたしも、全外教からの連続は体が持たないので、今回は(も?)失礼させてもらいました。
会場に到着したちょうどその時、責任者のY田さんから
「まだ着いていませんか?」
とメール。よほど不安なんだろうなぁ。すみませんすみません。すぐに
「今、下足室」
と返事を返しました。
で、昼食会場に着くと、全国運営委員長から
「打ちあわせをしてください」
と言われます。
「まぁほれ、委員長と打ちあわせたとおりで」
と返すと、
「いや、ちゃんと報告者と打ちあわせをしてください」
と怒られてしまいました。そりゃそうだ。
でもまぁ、コーディネーターなんて、よくしゃべる人がいたら楽なもので。とりわけ今回はそういう人が固まっていて、かつ10人しかいない分科会なので、楽勝です。さっくりとコーディネーター役を終えて、4時間の分科会も無事終了。

続いて交流会。
で、エントリが変わらないのは、ここの交流会はノンアルコールという(;_;)。まぁ、高校の敷地内なのでしかたがないといえばしかたがないのですが…。でも、わたしは秘密の水をこっそり持ち込んで、オレンジジュースやグレープフルーツジュースにたらし込んでいました(笑)。
ここで久しぶりに藤井創さんと再会。この方、北海道の某大学の教員をされていますが、めっちゃすごい人です。はっきり言って、「ファンである」と言わせていただきましょう^^;;。わたし的には、N島さんと双璧ですね。
メールアドレスの話なんかから流れていった話題の中で
「わたしの人生の師はマルコムXです」
ときっぱり言い切られます。すげえよ…。
で、ノンアルコールの交流会は2時間でさっくり終了。