3連戦の最終戦

で、午後からは東大阪の某小学校。なんと、先一昨日昨日に引き続き、今日も東大阪です。わけわからん。
さて、この東大阪3連戦は、いまのところ0勝2敗です。今日こそなんとかしたいものですが…。
てことで、お座敷開始。今日は注意点として、「早口」と「たまにネタが飛んでくる」の2点をはじめに提示して、本論に入ることにしました。あとは、ほんの少し中身を削って、その分「間」をつくることにしました。さてさてどうなるかな。
まぁ、相変わらず本論に入ると、いきなりみなさん緊張しはじめられますが、それをほぐしながら話を進めていきます。それにしても、みなさんマジメやなぁ。メモをとろうとされるんですよね。わたしの話なんて、メモとるところなんてないのに。てか、仮にメモをとろうとしても、メモとってるうちに次に進んでるから、わけわからなくなるんですよね。ま、アカンのやろうけど、そうしないと終わらない。なので「こんなん、メモとらなくてもネットに転がってますよ」と注釈入れながら、ひたすらバルカントークを進めていきます。
が、今日はビミョーに「間」を入れたのが功を奏したのか、なんとなく笑いがあります。よかった。
話し終えたら「楽しかったです」なんて言ってもらえて、とてもうれしかったです。
まぁ、楽しんでもらえるためには、中身の削減と「間」だということがよくわかりました。
てことで、東大阪3連戦は1勝2敗ということにしておきましょう。

お座敷のあとは梅田で打ち合わせ。ていねいな人たちだなぁ。
打ち合わせのあと、新梅田食道街で串カツでも食べようかも思ったけど、なんか疲れてるのでやめて帰ることにしました。まぁ正解でしょう。

今年の勝負は?

今年も職場の健康診断の日がやってきました。とりあえず、列の先頭に並んで、さっさとすます作戦です。まずは受付。なんか、今年はVPNを使うみたいです。みなさんタブレット持ってピコピコやってます。うーん。てことは
書類上の性別→検診表の性別→データ上の性別→画面上の性別
というふうになるわけですね。で、そうなると、「見た目の性別」よりも「画面上の性別」を優先する可能性が出てくる。もっと言うなら「わたし」を「わたし」と扱わず「単なる(画面上に記載された性別の)人(物体)」として扱うことになるんじゃないかなぁ。そういうの、いやだなぁ。だって、「gender expression」や「gender identity」が無視されるわけですからね。
で、やはりそういう場面は出てきました。なにせ、ほとんどこちらは見ずに、すんごい機械的にわたしを扱うんですよね。そして明らかに「画面上の性別扱い」をしています。ちなみに、画面上に性別が出ない検査項目とか、そもそもタブレットがないところもあって、そういうところでは「gender expression」や「gender identity」で扱われてました。

もう、「transgender」がなにに困り、なにに傷つくかというと、「assigned gender」と「gender expression」や「gender identity」の間の「incongruence」だということが経験できましたよ(笑)。

今日も濃度が高かったのか?

今日の午前は、職員会議。まぁいわばキックオフミーティングみたいなものです。が、わたしは体育館で放送の守りです。あり?右のスピーカーから音が出てない?原因を探ってもわかりません。可能性としては、わけのわからんところでの断線です。となると、基本はお手上げです。参ったな…。
まぁ、この際だから、前から考えてたことを前倒しで実行するか…。

で、時間が来たのでスタート。おにぎりもしゃもしゃ食べながら向かったのは、東大阪市のとある中学校。ちなみに、おとつい行ったところから1kmくらいしか離れてません。で、今回も内容はミッション3。不安がよぎります。でも、しかたないです。えい、ままよ!とばかり、お座敷開始。
はじめのうちは反応がいいので「いけるかな?」と思ったのですが、すぐに少しガチ目になったところで、みなさん真面目な表情に変わってしまいました。こうなるとどうしようもありません。これはまいったな。まぁでも、ネタのいれようがないところもあります。なので、そういうところとネタの入るところのギャップで笑いをとろうとするのですがガチのところの影響が強すぎるのか、なかなか笑いに届きません。いや、わかってるのです。「間」です。が、そもそもゆっくり説明したら大学の講義だと3コマほど使う内容を、わずか2時間弱に詰め込んでるから、「間」とか言ってるヒマはないんです。
てことで、時間いっぱい使うと決めたところで少し余裕ができて、最後は和やかに終えることができました。
うーん。どうしようかなぁ。プロローグとエピローグとをなくすのも手なんだよなぁ。でも、潤いがなくなるしなぁ。
でも、終わってからご自分の経験談を話してくださる方もおられたりして、中身は伝わったんだろうな。

さてと。では、お家に帰りましょう。途中、コーヒーをゲットしたり、おべんとのネタをゲットしたり、玖伊屋の残り物をピックアップしたりしながら帰ると、8時です。やれやれ…。あしたは勝負の日なのにな…。

なので反省会

ということで、京都駅前に行って、厳しい反省会。
その中で、「「人権塾」でもやろうか」という、またまた仕事を増やす提案をしてしまいました。でも、残り4年半、焦りはあるんですよね。でも、そんな感じで突っ走っていたら、定年になった瞬間に倒れるかもね。そんなことを言ったら「再任用」とか言われてガックリです。
それにしても呑みすぎた…。

シンポジウム「わたしたちを語る」

今日はうちの職場の人権教育研修会です。例年は「リビングライブラリ」をおこなっていますが、今回は5人の方に来ていただいてシンポジウムにしてみました。来ていただいたのは、S納さん・T花さん・Fぁよんさん・T部さん・暴走機関車さんです。で、コーディネーターはわたし。なんしかここ2週間ほどメチャクチャな生活をしていたので、中身については、ライングループでの打ち合わせになりました。
で、シンポジウム開始です。
まずは、それぞれの自己紹介を10分ずつ。案の定、「あとになればなるほど長くなるの法則」でしたが、そもそも10分では語りきれない人々ですからやむを得ないといえばやむを得ないです。みなさんの話を聞きながら、さまざまなキーワードが浮かんできます。
「善意のアドバイスがきつい」「無関心」「内面化された嫌悪」「まわりと違うのはよくないことというメッセージ」「言わない・言えない・言いたくないがいないことにつながる」
そうした話につなげながら、最終的には「語ること・隠すこと・さらすこと」へと持っていきました。

教職員のみなさんの感想を見ていたら、おおむね好評な中に、厳しい意見もあって、まぁそれはそうだよなぁと。
でも、けっこういい線を突いていたというか、さまざまな提起が聞けたんじゃないかというか。いつも思うんですが、パネラーや講師の話から、「結論」を教えてもらうのじゃなく、自分がそこから何を探し気づくのかということが大切だと思うんですけどね。

密度というか濃度というか、そのあたりの問題か?

朝、メッチャしんどくて、どうしようかと思ったけど、とにかく職場に顔を出さないとあとが不安なので、車で行こうかと。で、駐車場に行くと、バッテリーがあがってました(;_;)。ジャンプコード使ってもかからないので、車出勤はあきらめて、電車で行くことにしました。まぁ、電車のほうが、楽は楽です。
職場について郵便物なんかが入ってる箱を見たら「日本教育新聞」がありました。なるほど…。
とりあえずパソコンに火を入れて、ガチャガチャゴチャゴチャやっていましたが、とにかくしんどい。てか、こんなことやってるよりも、明日のシンポについての連絡をしなくちゃ。てなことやってると、「スポットがつかない。ファンもまわらない」とか言ってくるし。「ヒューズやな」と即答。完全に日常です。

でも、昼前に職場を脱出。向かうは東大阪市のとある小学校。ここで、中学校区のお座敷があります。「東大阪線ははじめてやなぁ」と思いながら、会場に着くと、とてもフレンドリーな校長さんが迎えてくださいました。
で、お座敷開始。今日のお題はミッション3。今日笑いがなかったら、かなりダメージが強いです。出だしはいい感じです。が、途中から空気が重い。管理職の方には大ウケです。が、若い人にはさっぱりウケません。となると、トークはマシンガンからバルカン砲へと移行していきます^^;。たぶん、こないだの指摘どおり「咀嚼する」時間がないのかもしれません。ちなみに、ここ数ヶ月で、2時間の中身はかなり増えているので、話の濃度はかなり高いと思われます。たぶん、絶え間なくシャワーのように言葉が飛んでくるのって、ジャブを絶え間なく2時間ほど浴びる感じなんじゃないかな。痛覚とかもなくなって、ひたすら眠くなる。いや、経験ないですけどね。
そんな感じで、ほんとうに一部管理職の方には大ウケしましたが、最後の30分くらいからはなんとか若い皆さんからも笑いが出てきて、ようやく慣れてこられたかなというあたりで、お座敷修了です。
うーん、ヤバイな…。

でも、とにかく疲れた。今日はさっくりと帰りましょう。早く寝て、明日に備えなきゃ。

なぜにここにわたしが…

朝、目が覚めたけど、身体を動かす気が起こりません。とにかくおふとんでもがいてました。が、いつまでもそんなことをやってるわけにいかないので、とりあえず起き出しました。で、焼きたてのパンとおいしいスープをいただいて、玖伊屋の片づけは他のスタッフに任せてスタートです。
京都駅から新幹線に乗って、降りたのは新横浜。今日は「外国にルーツを持つ子ども・若者支援者交流会」のパネラーです。完全にアウェイです。だって、登壇される皆さんは、バリバリの実践者とか、ゴリゴリの研究者とか、弁護士とか当事者とか。それに比べてわたしはゆるゆるだし、そもそも最近サボってるし。ただ、どうやらわたしはものの考え方もゆるゆるなので、「新たな観点」を投入する役回りとして呼ばれたみたいです。でも、わざわざ京都から呼ばなくても、他にいるやろう…。
で、打ち合わせ。ここしばらく考えてきたことをいったんリセットして、このメンバーでわたししかできないことを考えました。そうか。交流会とセクマイか。そんなことを考えて、交流会の開催時間を待ちます。
交流会のトップバッターは丸山弁護士。在留資格の種類とその制約なんかについて、とてもわかりやすく教えてくださいました。なるほど、やはりいま問題となってるのは「家族滞在」の子どもたちですね。お次は高橋さん。出会ってきた子どもたちのことと、とりくみや問題点について具体的にプレゼンされました。
で、パネルディスカッション。トップは井上晴子さん。かつて熊本で在留特別許可を勝ちとったパイオニアです。ご自分の経験談を話されました。ちなみに、晴子ちゃんが裁判やってるときに、わたしは交流会で出会ってるんですよね。
その次はわたしです。交流会の歴史と、京都の仲間の少なさとその原因。そして、ネットワークづくりに必要と思われることを話したあと、外国にルーツを持つ子どもたちの中にもセクマイがいて、そんな子どもたちの「もうひとつの課題」にもスポットをあててほしいことを話しました。
そして舟知さん。全外教の会長ですが、今日は桐生で起こったいじめ自殺事件についての報告でした。最後は大川さん。弁護士さんです。「弁護士」への相談ではなく「弁護士会」への相談をという提言に納得。予算がつきやすいとか、めっちゃ大事です。まぁ、在日外国人の人権が弁護士会の中で認知され課題ととらえられているからこそのことですね。
で、質疑応答なのですが、内容的にはあまりにも多岐にわたっていて追いきれませんが、印象に残ったのは、「子どもが成長していくにつれて課題が変わっていく」という指摘です。なるほど。つまり、子どもが小学生の時は、まずは日本語の問題がある。でも、中学生になると学力の問題が浮かび上がってくる。そして、高校では進路の問題として在留資格の問題が出てくる。潜在しているものが顕在化するというか…。
なので、わたしから最後にひとこと。
「わたしがトランスジェンダーの交流会をしようとしたのは在日外国人生徒交流会をしていたから。そこから多くを学んで、トランスジェンダー生徒交流会にフィードバックした。今度はトランスジェンダー生徒交流会から学んだことを在日外国人生徒交流会にフィードバックしたい。トランスジェンダーの子どもたちを集めてるのは当事者ばかり。教員はほとんどやってない。でも、それはそれで大切だと思う。なぜなら、大人の当事者は子どもたちにとってのロールモデルだから。そして、大人の当事者は、この日本社会の中に埋められた地雷原を生き抜いたサバイバーだから。そんな大人の当事者の姿から学ぶことはものすごく多い。だから、学校だけで抱えるのではなく、そんな当事者の大人のつながることもまた必要なのではないか」
まぁ、すでにやっていたりやろうとしていたりするんだろうけど、先の質疑応答での意見にインスパイアされたということです。

で、懇親会。
なんだかダラダラ呑んでダラダラ食べてたら、めっちゃ飲んでメッチャ食べてしまいました。でも、帰らなきゃ。
駅で崎陽軒のシューマイを買って、あわてて新幹線に飛び乗って、爆睡したら京都でした。
あー、疲れた…。

さすがにしんどい・玖伊屋

朝、何度か目覚ましに起こされましたが、起きたくないです。とりあえず、ダラダラして、9時半頃にしかたなく起きました。が、朝ごはんを食べて、またまたおふとんへ。とりあえず横になって、昨日のフィールドワークの中身を思い出しながらブログの更新。
それにしても、写真がたくさんあるときついですね。

夕方4時くらいに出発。とりあえず「おたふく」で、いずみちゃんと合流です。こないだのイベントの中身を振り返ったり、その後の話を交流したり。

で、玖伊屋です。
今日はさすがにしんどいので、何をする気も起こりません。なので、スタッフのYえさんに完全に任せてしまうことにしました。
そうこうするうちに、眠くなってきたので横になったら「ベッドで寝たら」という極めて正しい指摘があったので、それに従うことにしました。そしたら、あっという間に爆睡しました。

昔と今をつなぐ・田川フィールドワーク

ホテルの朝ごはんのバイキングって、激しく迷います。パン中心でいくのかごはん中心でいくのか。ただこれ、両方のメニューが拮抗しているときは当然迷うのですが、拮抗していないときは迷いようがないはずです。が、やはりパンとコーヒーを朝ごはんとしたいわたしとしては、迷うのです。ちなみに、今朝のメニューはキャベセンとウィンナーとヨーグルトがパン用で、卵焼きと焼き魚と納豆と漬け物と味噌汁がごはん用でした。で、選択をミスってしまい、キャベセンとウィンナーと納豆と味噌汁とごはんとヨーグルトとコーヒーいう、わけのわからない選択をしてしまいました。

で、M井さんに迎えに来ていただいて、向かったのは「田川市炭鉱・歴史博物館」…の駐車場。中に入るとお金がとられるし、「炭鉱とは何か」の説明はあるけど「炭鉱労働者」については「表の歴史」しかないんだとか。なので、単なる集合場所でした(笑)。で、車に分乗して、フィールドワークの開始です。ちなみに、案内して下さるのは人権情報センターの光武さん。メッチャマニアックな方らしいです。

  • 田川翔魂之碑近辺

最初に向かったのは「田川翔魂之碑近辺」です。「近辺」というのは、この「碑」の下にあるお墓の中に、朝鮮人炭鉱労働者のお墓が無数にあって、そこを見に行ったからです。
なんでも、朝鮮人が亡くなった場合、焼いて骨壺に入れるところまでは会社はやるけど、「あとは自分で」となっていたそうです。で、その骨壺を夜中にお寺に持っていって放置する場合もあれば、夜中にお墓の適当な場所を掘って埋めて、その上に標識として石を埋める場合もあったそうな。で、この「碑」に下一帯に、そのようなあるとのことです。
まずは入り口。

これが日本人炭鉱労働者のお墓です。

ボタでできた墓石には、番号がふってあります。

そして、これが朝鮮人炭鉱労働者のお墓です。

なんでも、上に埋めてある石は珪石らしく、えらい堅いんだそうな。中には埋めてあった骨壺が表面に出ていることもあります。

で、「田川翔魂之碑」は、そんな朝鮮人炭鉱労働者の無念の死を祈念したものだそうです。

近くに市民プールがあって、キャアキャア楽しんでいる声が聞こえてきます。それとは対照的な風景がありました。

続いて向かったのは「三井寺」です。これ、関西の人間は「みいでら」と読みますが、こちらは炭鉱の所有者である「三井」がつくったので「みついでら」と読みます。
まぁ、お寺そのものは水子供養とか馬頭なんちゃらとかいろいろあって、それはそれでおもしろい。

でも、光武さん、そのあたりの説明はメッチャ簡単です。そして「いつきさんが好きそうなのはこっちでしょう」と案内してださったのは、三井寺の奥にある「捕虜収容所跡」でした。

なんか、興奮がマックスになるのが悲しい性です。ここ、裏がガケになっていて、とても逃げにくい地形だとか。

表に出ようと思って、そこにあった木のポールを見ると、こんなものが!

閂か何かのあとですね。なるほどなぁ。

  • ボタ湯

続いて向かったのは「ボタ湯跡」です。ちなみに、ここからは場所はさっぱりわかりません。なにせ、車でグルグルまわって、わけがわからなくなってますから。
ボタ山にはボタと混じって石炭も入っています。そんなのが自然発火して熱を持ちます。そこを通った水はお湯になります。それを使った温泉?が「ボタ湯」です。
立派な建物です。

ここ、現在は倉庫として使っておられます。中に入れてもらいました。女湯の脱衣室。いっぱい宣伝ポスターがはってあります。

鏡台跡かな。下には椅子が転がっています。

こちらは男湯。湯船の跡がはっきりわかります。

炭鉱労働で汚れた身体をきれいにし、疲れた身体を癒していたんだろうなぁ。
ちなみに、当然のことながら、裏にあるのはボタ山です。

が、現在は火力発電所の火力調整にボタを使うので、ほとんどボタ山は残っていないとか。

ここで、お昼ごはん。向かったのは「幸楽園」。ここで冷麺を食べました。うまい!

  • さりげなくある坑道入り口

お昼ごはんを食べたあと、ふたたび博物館の駐車場に集合。まずは添田のめんべい工場に行って「おみやげ」をゲットしました。ここからは、川崎に移動。完全に廃墟探訪がはじまります。
まずは、道から見える坑道の入り口です。

普通に家の裏にあるのでビックリします。たぶん、家の倉庫として使っておられるみたいです。てことは、裏山は石炭をガンガン掘ってるところだから…。こわいな。

  • 線路跡

続いて行ったのは「線路跡」です。

石炭を掘って、それをトロッコに乗せて外へ運び出す線路が、今も残っています。なぜかここ、入れます(笑)。

延々と線路が続いて、やがて行き止まり。

奥から見ると、遠くに外が見えます。

なんか「地下水道」を思い出します。
ちなみに、ここに光武さんの案内で入ったのは、わたしが2人目だとか(笑)。

  • 第一坑扇風機跡

続いて行ったのは「第一坑扇風機跡」です。これは、坑道に空気を送り込むための巨大な扇風機を格納していた小屋です。

近くには、なぜか山の方を向いたスピーカーが設置されていました。

共愛寮」は、朝鮮人炭鉱労働者が収容された「寮」です。入り口の代わりにメタセコイアが植えられたとか。

ちなみに、ここ、たぶん道から100mぐらいしか奥まっていないのですが、薮こきしないと行けなくて、たぶん1時間半ぐらいかかるとか。てことは、わたしのお座敷1回分ですね(笑)。

  • 排気口跡

お次は「排気口」の跡です。遠くにトランペット型のコンクリートが上を向いて設置されています。

  • なんかの台座跡

完全に苔むしていてわかりにくいですが、巨大な台座です。

  • ポイント切換小屋跡兼国語講習所跡

今は何が何だかわからなくなっている建物です。

もともとここは石炭を運び出す線路のポイント小屋だったそうです。その後、一時「国語(クゴ)講習所」として使われていたそうな。看板があります。よく見ると、「南朝鮮」とあります。

  • 排気口跡2

炭鉱は、三井みたいな大企業も持っていましたが、個人経営の炭鉱もあったとか。なかにはムラの人が持っている炭鉱もあって、そういう人は、当然かなりのお金持ちなわけです。「でも、ムラの人なんだよね」とは光武さんの弁。まさに部落差別ですね。
そんな、おそらくは小さな炭鉱の排気口の跡です。

これ、なんと個人の方が保存をされているとか。すごいなぁ。
神棚があります。

この穴は坑道の上にあけられています。

排気するときは、坑道の入り口を閉鎖して、上向きに扇風機を設置したとか。

  • 炭住

そして、再び伊田に移動して、「炭住(炭鉱住宅)」です。これがもっとも古いものだとか。


ちなみに、ここは「跡」ではありません。なぜなら現在も住んでおられるからです。ちょうどここを去ろうとした時に、郵便屋さんがバイクで入っていかれました。
そこから少し移動すると、炭住群があります。ここ、区長さんとの取り決めで写真撮影が許可されているとか。ちなみに、道の下側は長屋で、道の上は戸建てです。



近くには「炭売(炭鉱売店)」があります。

ここ、現在も現役の角打ちです。中にはビアサーバーもありました。スーパードライですけどね^^;;

ということで、田川のフィールドワークは終了です。
あとは、小倉の駅まで送ってもらって新幹線で京都へ。
長い長い1週間が終わります。

田川のホルモン鍋

ホテルにチェックインして、とりあえずあまりにも身体がゴキゴキなので、とにかくマッサージにと思ったら、向かい側がマッサージ屋さんでした。ということで、30分のコースをお願いして、肩と首を押してもらいました。それにしても、施術される方が最初に言われたのが「派遣で来られてるのですか?」だったのには笑うというかとまどうというか驚くというか。でも、そう言えば、鳥取で泊まったホテルにも地球改造業従事者っぽい人がたくさんおられたし、今日のホテルにもおられるっぽい感じがします。もしかしたら、交通の便が少し悪いところにあるビジネスホテルって、今風の飯場的な使われ方をしているのかもしれません。
で、呑み会へ。M井さんの車に乗せてもらって向かうは「朝日屋」です。ここ、田川のみなさんが前に京都にいらしたときに「とにかくうまいホルモン鍋がある」と言っておられたので、ぜひ行きたいと思っていたところです。ちなみに、「朝日屋」の「朝」は「朝鮮」をあらわし、「日」は「日本」をあらわしています。
出てきたホルモンがこれ。

メッチャおいしそうです!てか、ホルモンもだけど、やさいがぜったいおいしいぞ!そんなおいしいホルモンと野菜をつつきながら、話はなにやら「部落差別をどう教えるか?」とか、「子どもにセクシュアリティをどう教えるか?」みたいな話に移行していきます。というのは、若い職員の方が研修会の講師をしなくちゃならなくて、やはり悩んでおられるんですね。なので、わたしなりにわかる範囲で問題提起をしたりして。
そんなことをしていると、楽しい時間もあっという間に終わり。
で、2次会。お店に向かう道すがら、なんか、商店街のシャッターはすべておりています。まぁ、時間が遅いことはもちろんあるでしょうが、人が歩いていない。きっと炭鉱が元気だった頃は、ものすごい人が歩いていたんだろうなぁ。と思ったら、M井さん曰く「昔は身体を横にしないと歩けなかった」とのこと。ほんとに「地方」と言われる街がどんどん元気をなくしていく様を目の当たりにする感じでした。
で、到着したのは「」というバーです。

別に仕組んだわけじゃなくて、2次会の案内をして下さった方が、ことを知っておられただけのことです。そういうたまたまってうれしいな。
わたしが頼んだのはジンリッキー。もちろん、Kうさんへのリスペクトです。ドライなジンを飲みながら、話題はどういうわけか、車談義とバイク談義。つい興奮して「わたしのレガシーは、四駆のとうふ屋」とかいらんことを口走って、こちらは昼間と違って爆笑されたりして、よかったよかった。
ということで、楽しい夜は更けていくのですが、みなさん、明日は仕事とちゃうん?