ホテルにいったん帰ったところで、お友だちのO田さんからメール。夜の呑み会は参加範囲が限定されていて来られないけど、まだ会場近辺におられるとか。なので、ホテルのロビーで会うことに。で、ちょこっと話をしたのですが、なんとなく
「ムラに行きたい」
というとつれていって下さることになりました。
車に乗せてもらって約20分、到着したムラは、関西の人間にはさっぱりわからないたたずまいです。と、O田さん、一軒のお家の前で車をとめられて、玄関を叩いておられます。マジか…。出てこられた方に
「この人、ムラに行きたいって言うから連れてきました」
とか言っておられます。と、
「それはそれは、ようこそいらっしゃいました」
と、これまた歓迎のお言葉。ほんとにO田さんがこの地で関係をつくっておられるんだなということが、しみじみと伝わってくる感じです。
「いやぁ、関西の人間にはさっぱりわからないです」
「そうでしょう。このあたりはもとは10数軒しかなかったけど、今は100軒を越してますからね」
「へー」
「でも、なぜかムラの人はわかるらしいですわ。もしかしたら、赤い印がついているのかも(笑)」
なんちゅーギャグを!なので
「いや、星のマークが」
と、これまたいらんギャグで返してしまいました。すみません。
それにしても、この軽やかさはなんだろうと思っていたら、O田さん、会わせてい人がいるとのことで、家の裏にドンドン入っていって、またまた
「この人、ムラに行きたいって言うから連れてきた」
と、わたしのことを紹介。すると
「それはいかんなー(笑)。ブルーベリー、食べるか?」
と脈絡のないお言葉。ほんとうにすごいわ。てことで、ブルーベリーを食べながらホテルまで連れて帰ってもらいました。

で、O田さんとバイバイして、今日の飲み会の会場である「海旬」へ。なんでも、校長さんが「おいしい魚を食べさせたい」とのことです。
たしかに刺身、すごいです。

脂が甘い。続いて出てきたのが茶碗蒸し。

これもおいしい。やはりダシなのかなぁ。ちなみに、この茶碗蒸し、ろう学校の卒業生の方がつくっておられるかもしれないとか。
刺身だけじゃなくて、焼き魚も煮付けもすごいおいしい。さらに、なぜか豚しゃぶが出てきたのですが、これがまたおいしい。それにしても量が半端ないです。ぜったいに食べきれないな(;_;)。
で、ガンガン魚を食べながら、管理職のみなさんに今日考えた「ろう学校の開放」を提言(笑)。みなさん、苦笑いをされながらも、一方で
アスペルガーで聴覚過敏の人なんかにとっても、視覚優位の学校はいいかも」
とか、ちょっとおもしろそうな気配も漂わせておられました。
さてと、お腹いっぱいになったところで、今日の飲み会も終了。ホテルに帰って寝ましょうか。

すんごいウケたo(^^)o

今日は浜田ろう学校・養護学校の合同研修会です。ちなみに、この研修会、県の高人教や市民の方々にも公開しておられるとか。こういうあたり、島根県ってすごいですね。

とりあえず、10時にお迎えに来られたので、車に乗せてもらって「ろう学校」へ。ここであいさつをして、その後学校内の見学をさせてもらいました。この学校、なんと幼稚園部から高校部まであって、しかも全生徒数が10人!ほんとうにこぢんまりとしたところではありますが、その中で豊かな教育がおこなわれているんだろうな。
廊下に出て、まず目に入ったのがこれ!

テンション、あがりまくりです。
校内には聴力検査のための無響室もあります。文系になったはずなのに、30年以上前の音響研の血が騒ぎます(笑)。
いろいろ教室を見ているうちに、不思議なことに気づきました。教室の後ろに鏡がある。

はじめは幼稚園部だったから「まぁ、いろいろあるんだろうな」と思っていたけど、小学部にもあります。と、そこで「あーそうか!」って気づきました。これ、口話の練習用なんだ。ということで、案内して下さっているN島さんに聞くと、かつては教員と生徒が並んで、口の形をチェックしていたんだとか。なるほど、そういうことか…。もちろん、現在は手話がメインなので、この鏡は使われていません。なので、ある教室では鏡の上にも掲示物(笑)。

なんでも、この学校は美術工芸に力を入れているので、美術室からはみ出た掲示物があちこちにあったりして、なかなかおもしろいです。理科実験室には立派な天体望遠鏡があります。天文部なんかをでっちあげて、あの望遠鏡を使って、グランドで公開の観望会とかやったら、メッチャおもしろそう。そうなると、天文部はもちろん合宿で焼肉とかね。ビールがおいしいだろうなぁ。
こんな学校に10人しか生徒がいないのって、すごくもったいない。もっといろんな子どもたちがここに入学したらいいのになと思ったのですが、考えてみると、この学校「聴力が低い」という、ものすごく高いハードルがあるんですよね。いっそ、そのハードルを取っ払って、「聴力が低いことが望ましいが、低くなくてもOK」とか、「聴力の低い子どもを優先的に受け入れるけど、定員に余裕があれば聴力が高い子どもも受け入れる」とかしたらおもしろいだろうな。で、もちろんこの学校における公用語は手話。通常は、「普通学校に障害のある子どもを」って考えるんだけど、逆に「障害のある(とされる)子どもの学校を開放する」という形でインクルーシブな学校を実現できるかもなどと、妄想を膨らましてしまいました。いかんいかん^^;;

学校を見せてもらったあとは、お昼ごはん。
「どんなところに行きたいですか?」
「地元の人の行く定食屋で」
「ほんとですか?」
「はい」
といって連れて行ってもらったのが「みのり食堂」です。ここ、ほんとうの古くからやっている定職屋さんだとか。たしかに、地元の「にーにー」とか、「おじい」がやってこられました。なるほど。ここで、日替わり定食のタラフライを食べて、いよいよ会場へ。
会場の椅子は、なんでも100人分くらいは並べてあるということなんですが、何人来られるかさっぱりわからないとのこと。事前に校長室で話をしていた時に「前に益田で同じ話をされたなら、どうなるかなぁ」という話を聞いていたので、これはガラガラかなと。ところが、会場に入ると満席です。てことは、きっとみなさん、4年前は来られなかったなと。
ということで、調子に乗って話しはじめたのはミッション1です。これ、ウケなかったらすごくきついんですよね。リカバリーが容易ではないです。浜田は漁師町で、あまり笑いがとれないという噂もチラホラ聞いていたのでどうなることかと思ったけど、みなさんメッチャ反応がいい!なんか、前の人の頭をよけるように身体を傾けてこちらを見ながら笑って下さっている人なんかもおられます。となると、わたしも調子に乗るわけで、一番わりを食うのは諏訪通訳者の方だったりするのはお約束です。てか、ろう学校主催の研修会で手話通訳者を困らせてどうするねんという話もありますよね。基本的には緩急をつけて話をするようにしていて、「緩」のところはけっこうゆっくり話をしてるつもりなんですが、「急」がマジで早いんだろうな。まぁ、一番早いところは、自分の口も追いつかないのですが、それもまたリズムというものです。ついでにいうなら、そういうところはマジでどーでもいい話なので、個人的には「翻訳、飛ばしてもいいですよ」と思っているのですが、まぁそうはいきませんよね。
それにしても、今回困ったのは、終盤にある「知識編」です。ミッション1の原型は2002年あたりにつくったので、「知識編」のつくりもそういう形になっています。ちなみに、ミッション2やミッション3では、説明のしかたがずいぶんと違います。が、「説明」は話に組み込まれているので、これをそう簡単に変更することはできないんですよね。まぁ、ジェンガの下の方のピースを抜く感じです。ただ、今回は少し時間的に余裕があったので、わずかながら変更を試みました。うん、もしかしたらいけるかな。さらなる変更は、今後の課題ということにしましょう。
ということで、2時間いっぱい使い切って、お座敷終了です。メッチャ大きな拍手に、ものすごく元気をもらいました。