今日は某人権教育研究会の研修会。午前は「ツラッティ千本」の見学、午後からは「近現代の部落史」の講演という、マニアにとっては垂涎ものの一日でさす(笑)。
午前、案内して下さるのは古川豪さん。わたしが大学時代にすでにフォークシンガーとして活躍されていました。そんな方と、なぜかここ一年くらい知り合いになって、今度イベントで話さなきゃならないはめになって、どうしたものかと思っているのは別の話です。
この古川さんの案内がすごくいい!「研究者として」ではない。「行政」でもない。「生活人」と「実践者」があわさった感じです。だから、生活のにおいがぷんぷんとしながらも、とても優しいまなざしと、同時に鋭いまなざしが同居しています。約1時間半みっちりと話をしてもらって見学終了。
午後は去年に引き続き本郷浩二さんによる講演です。本郷さんの専門は「融和運動」です。
従来「融和運動」は「水平運動」の前史として、あるいは「越えるべき存在」として語られてきましたが、そこにスポットを当て再評価をしておりる。これまたとてもマニアックで、去年からものすごく聞きたかった話です。
話の内容は、近世までを軽くおさらいして、明治〜戦前あたりをざっと流すという感じでしたが、まさに前近代とはことなる、現在の部落問題の成立の過程を見事に話してくださいました。そして、最後の最後にほんの少しだけだけど「融和運動」の話。
ずっとずっと「自分たちがやってきた「解放教育」って、融和的な側面があるよなぁ」という疑問が拭いきれなかったのですが、「それでいいんだよ」っていうふうに歴史的に励ましてもらえた気がしました。
にしても、戦前で終わっちゃったよ。ここからが大切なんだよね。
これは、三年連続になるかな(笑)?